この動画はロシアのKGBが宇宙人に尋問を行った様子を記録したもので、このグレイ型エイリアンに似た人物はゼータ・レティクル星系から来た特使で「エイリアンと人類の双方に関心のある事柄」を話し合うために送り込まれてきたものだそうだ。さらにこの宇宙人は特別な役員にエスコートされており、政府や軍の高官としか面会しないという。
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この動画は1942年から1969年の間に行われた尋問の様子を捉えたもので、ネット上には幾つか動画が上がっている。最もよく知られている動画は、エイリアンがテーブルに座った状態で、テレパシーでインタビューを受けているように見えるもの。その後、場面が変わってエイリアンの頭からつま先までの映像が映し出され、不釣り合いに長い腕と異常な体格が示される。そしてある種の液体のプールの中で眠っているとみられる映像が映し出される、という内容だ。これまでにない内容から多くの人の注目の的となり、動画に出てきたエイリアンはそのやせ形の体形から「スキニー・ボブ」と呼ばれるようになった。
この動画を公開した「ivan0135」は他にもエイリアンの宇宙船や、基地で死んだ標本を解剖する様子などの動画を公開していたそうだが、現在ではそれらの動画は削除されている。これらの映像が公開された当初は内容の信憑性や、そもそも動画を公開したユーザー「ivan0135」は何者なのか、という議論が巻き起こった。
この映像が本物の宇宙人を尋問した記録だと主張する人もいれば、明らかにいたずらだと指摘する人もいて、さまざまな分析が行われている。CGIやアニマトロニクスを用いて作成されたものなのか、それとも本物なのか。この疑問に点いて、ベン・フィリップスという特殊効果の専門家が次のように答えている。
「もしスキニー・ボブの映像が偽物だとしたら、彼はアニマトロニクス人形かCGI…あるいはその両方がまざったものだ。映像を見ると、ボブは身長を測ってもらっているときに姿勢を変えたり、下を向いたりしている。そこから考えると、デジタルであればボブはキーフレームアニメーションではなく、モーションキャプチャーで動きを付けたものと考えられる。その場合は動きを取り込むための撮影スタジオが必要になり、皆さんが思う以上にお金もかかるし、撮影に関わる人も増えることになる」
「私はこの動画がフェイクとは断定しませんが、もしフェイクだとしたら複数の分野にまたがる特殊効果の専門家チームによって行われたものだと考えます。彼らは『スキニー・ボブ』の極めて短いクリップのために、多くの時間と費用をかけて物理的なモデルを作ったことになります。2011年当時でも相当な仕事だったはずですが、動画の関係者の誰もが動画について沈黙を守っている。これには違和感があります」
そう、「スキニー・ボブ」の映像については「そもそもなぜここまで手をかけてフェイク映像を作ったのか」が最大の謎となって立ちふさがるのだ。この映像にはかなりのコストがかかっているはずなのに、誰もこの映像を利用して宣伝しようとしない。もしかするとSF映画のマーケティングではないかと噂されたこともあったが、動画が公開された2011年以降、このシーンを用いた映像作品は世に出ていない。
謎めいた宇宙人動画「スキニー・ボブ」の真相はまだ明らかになっていない。
(山口敏太郎)
関連動画
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https://www.youtube.com/watch?v=a6TLGkrfNKI
roswell alien footage "skinny bob"
https://www.youtube.com/watch?v=GPyQwwhfrLU