実際、「90%以上の家に幽霊がおり、同居状態にある」と主張する人物もいる。海外の超常現象研究家のロブ・パイク氏だ。彼は40年にわたり超常現象を調査しており、ゴーストハンティング・ツアーグループ「ヴェリタス・パラノーマル」を設立、その売り上げを慈善団体に寄付するなど精力的に活動を行っている。
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そんなパイク氏は「この世のものとは違う存在である幽霊たちは、私たちが思っているよりもずっと身近に存在しており、知らないうちに彼らと一緒に暮らしていた可能性もある」と語っている。
「おそらく、どの家の中にも遠い血縁者の霊や誰とも知らない浮遊霊がいるはずです。実に90%以上の人が、家の中に霊を飼っているも同然の状態になっています。彼ら(幽霊)が私たちを静かに見守っているのか、それとも自分の存在を知らせたくて活発に活動しているのかは全て彼ら次第なのです」
幽霊がいつの間にか家にすみ着いていることに恐怖を感じる人もいるかもしれないが、パイク氏は何も恐れることはないと述べる。
「私たちが前に住んでいた家には、アーサーという年老いた鉱夫の霊がいました。彼はチェーンスモーカーだったようで、彼が近くにいるといつもタバコの臭いがしました。それでも私たちは彼と同居していました。現在はその家を離れてしまいましたが、今もその家にすんでいるかもしれません」
そしてパイク氏は住人に危害を加えたりするような悪霊でなければ、基本的に幽霊を怖がる必要はないと語る。だが、「知らない人を家に招き入れたりしないように。誰なのか分からない相手が同居しているというのは不安を抱いても仕方のないことでしょう」とも述べる。
では、実際に幽霊が自分の家の中にいる可能性が出てきたら、我々は一体どうすればいいのだろうか。パイク氏は専門家ゆえにいくつかの対処法を知っているそうだが、一番重要なのは「無視すること」だという。へたに怖がりすぎず、興味を抱かないようにすれば、浮遊霊であればそのうち出ていくし、家にすみ着いている霊の「存在感」も薄れていくという。
「彼らはあなたを怖がらせるためにそこにいるのではありません」と、パイク氏は語っている。
山口敏太郎
作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。
YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中
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'Nearly all homes are haunted' reveals ghost expert who lived with chain-smoking spirit(The Daily Star)より
https://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/nearly-homes-haunted-reveals-ghost-27714257