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その他 2017年12月25日 18時01分
自殺するほど痛い頭痛がある
1000人に1人が闘病中!?目玉をえぐられるような頭痛。 群発性頭痛というものをご存知だろうか? 患者の絶対数が少ないためあまり聞きなれない症名かもしれないが、別名・自殺頭痛とも呼ばれその激しい痛みから自殺を考える人も続出するという恐ろしい頭痛なのだ。目の奥から側頭部まで広がる突き刺すような激しい痛みは「スプーンで目玉をえぐり出されるよう」と例えられるほど。その表現を聞いただけでも、いかに耐え難い痛みかは分かるだろう。そんな強烈な痛みが一度始まると15分〜3時間くらいは続き、半年〜3年に一度訪れる群発期には、1〜2ヶ月も続くというから自殺を考えるのもよく分かる。 群発性頭痛はハッキリとした原因は分かっておらず、根本的な治療方法はないのが現状だ。患者は特に男性に多く20〜40代の年齢に多く見られ、1000人に1人がこの頭痛に悩まされているらしい。飲酒やタバコがトリガーになる場合が多いそうなので、予防策としてはそれらを控えて少しでも確率を下げるしかなさそうだ…。
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スポーツ 2017年12月25日 16時00分
プロレス解体新書 ROUND77 〈プロレスにおける忖度〉 ホーガンvsムタ“いくつかの配慮”
1993年5月3日、福岡ドーム(現在の福岡ヤフオク!ドーム)で初となるプロレス大会、新日本プロレスによる『レスリングどんたく』が開催された。目玉は8年ぶりの新日参戦となったWWF(現WWE)王者ハルク・ホーガン。対するはWCWのトップで、当時IWGP王者のグレート・ムタであった。 2017年度の流行語大賞となった忖度。国会などの政治の場で使われたことでうさん臭いイメージを持つ人も多いだろうが、本来は「相手の意図をくみ取って行動する」という気遣いや思いやりの表現であり、決してマイナスイメージの言葉ではない。 そんないい意味での忖度を求められるのが、プロレスの世界である。 「例えば試合中、相手がどんな技を仕掛けようとしているかを読み取った上で、逐一、しっかり受け身を取るのか、それともかわすのかなどと判断していかなければならない。これは試合自体の見栄えをよくするという意味もあるが、それに加えて自分が怪我をしないためにも必要なことなのです」(団体関係者) 相手の動きにへたに逆らって踏ん張ったりすれば、それが互いの故障につながることにもなる。 「アントニオ猪木の提唱した“風車の理論”とは、相手の攻撃を受け止めながら、それを逆に自らの力に変換して反撃していくというもので、一種の忖度と言えるのかもしれない」(同) 試合中のみならず、興行開催やマッチメークにおいても、やはり忖度は欠かせない。 「外国人選手をブッキングしたとき、最終的には日本陣営が勝つにしても、相手の商品価値を落とすような勝ち方はするべきではない。八百長うんぬんではなく、良質な興行を継続していくためには、必要不可欠な配慮なんです」(同) 相手に見せ場をつくらせないような勝ち方をしたら、それで勝った側の評価は上がるかもしれないが、負けた相手はその1回きりの使い捨てとなってしまう。しかし、互いの持ち味を活かしながらライバル関係をつくり上げていけば、その両者の闘いは長きにわたっての興行の目玉になる。 「相手のフィニッシュホールドを簡単に返す奴とか、3カウントが入った後、すぐに立ち上がって反撃してくる奴とかたまにいるけれど、そういうのは三流レスラー。相手の技が“効いていない”なんてことをアピールするよりも、相手の強さをファンに印象付けることの方が、それと闘う自分の格も上がるってことを理解できないんだね」(引退した元レスラー) だが、忖度が行きすぎてしまうケースもある。その最たるものが団体トップ同士の対戦だ。 ファンからすれば明確な勝負をつけてもらいたいが、それぞれの選手とその所属団体からすれば、変な負け方をしたときには、飯の食い上げにもなりかねない大問題である。そのため、互いに“負けないこと”が最優先事項となってしまう。 「昔からダブルタイトルマッチとなれば、引き分けやノーコンテストなど不透明な決着が当たり前でした」(プロレスライター) 複数の試合が予定されていれば、互いに譲り合っての“行って来い”にもできるが、1回きりの特別試合となると、なおさら勝負付けは困難となる。 ハルク・ホーガンが特別参戦した1993年、新日本プロレス初の福岡ドーム大会で、グレート・ムタとの大一番が実現した。 WWFとWCWのトップ同士の一騎打ちという、アメリカでも見られないドリームマッチでありながら、結果はホーガンのクリーンフォール勝ちとなった。試合も互いに見せ場たっぷりの内容で、それだけ見ると過度な忖度とは無縁のようだが…。 「このときホーガンはWWF王座を所持していたものの、すでに退団への意向を固めており、水面下では再度の新日参戦やWCW移籍の話が進められていた。それでムタもここで負けても次があるという試算があったのでしょう」(同) だからといって、この試合に忖度がなかったわけではない。 「まず試合序盤、ホーガンがアメリカでは見せないグラウンド技にこだわったことから、日本のファンへの多大な配慮がうかがえました。また、ムタも反則技をほとんど出さず、もちろん流血試合にもしなかった。毒霧もいつものように顔に向けてではなく、胸元に吹きかけていました。勝利後のパフォーマンスで、ホーガンの顔が緑色に染まっていたのでは格好がつかないですからね。あと、ホーガンのフィニッシュが、当時の定番だったレッグドロップ(日本ではギロチンドロップの名称)ではなく、アックスボンバーだったのも日本仕様と言えるでしょう」(同) なお、この試合は大会のセミファイナルで行われ、メインを張ったのは、アントニオ猪木&藤波辰爾vs長州力&天龍源一郎のタッグマッチだった。 猪木と天龍の初絡みという話題性があったとはいえ、そこにも総帥の猪木に対する悪い意味での忖度が感じられなくもない。
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社会 2017年12月25日 14時00分
連続する焼肉店火災! 今後も増えそうな根本原因とは
「焼肉焼いても家焼くな」という焼肉タレのCMがあったが、焼肉の炎を原因とする火災が立て続けに起きた。11月28日に名古屋市中区で、12月4日には東京・渋谷のセンター街で、それぞれ焼肉店が火災になり焼失した。4月に起きた群馬・渋川の焼肉店火災は、1人死亡、7人がケガをするという大惨事だった。 焼肉を焼いて店を焼失させてしまう直接的な原因は、ダクトと指摘されている。 「ホルモンやトントロといった食材は脂が多いため炎が数十センチも立ち上がります。無煙ロースター(煙の出ない焼き機)にしても脂や小さな肉片が下に落ち、それがダクトに吸い込まれていく。焼き網の上にある煙を吸い込むダクトや、焼き網の回りからテーブル下に煙を吸い込むタイプのダクトもありますが、こうしたテーブル周りのダクトに引火することが火災の原因として多いのです。また、ダクト内で火災が発生しても焼肉に夢中な客は気付きません。多くのケースで『ダクトから炎が出ている!』と通行人から119番通報されて初めて店側が気付くということが多いのです」(空調システムの専門家) 例えば、食べ放題の店は時間制限があり、焦って“肉盛り”にしてしまう食べ方も炎を生み出す原因の一つに挙げられるが、この問題を突き詰めると人手不足が浮かび上がる。 「火を使う飲食店は、小まめにダクトなどを清掃する係を設けるか、外注する、あるいは火の監視役を置くのがベストですが、経費節減の折、セキュリティー面がおろそかになりがちです。人手不足から従業員のアルバイト化が進み、そこまで考えが及ばなかったり、手が回らないことによる手抜きが、焼肉店火災が急増している原因と言えます」(警備会社幹部) 人手不足が加速すれば、今以上に人件費が高騰する。その分の材料費を削れば客足が遠のく。焼肉屋に限らず、飲食店の危機が広範囲に及んでいると言えそうだ。
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芸能 2017年12月25日 12時15分
「喝を入れすぎるとクレームの電話が多いから関口さんに注意される」 張本勲の告白に「関口も気にしろ」の声
24日放送の『サンデー・モーニング』(TBS系)内「週刊御意見番コーナー」で、張本勲氏が思わぬ「愚痴」をこぼしたことが話題になっている。 年内最後の放送となった24日は、ゲストに上原浩治を招く。一通り今週のスポーツが取り上げられた後に総集編として、2017年の「喝」と「あっぱれ」が紹介される。 その様子を見た張本氏は、「今年はこれ見てると喝少ないね。私はもっと入れたかったんだけどね、関口さんに注意されるんですよ。喝入れるとクレームの電話が多いから、必ず放送前に『今日、喝たくさんありますか?』と、こう聞くからね、今日も3つ入れようと思うけど、2つだけだった。来年からたくさん入れなきゃあかんねえ。だいたい、おとなしいから言われるとすぐ止めちゃうの」と発言。 関口は苦笑いだったものの、発言を訂正せず。どうやら、クレームの電話を気にして事前打ち合わせの末、喝を減らしていたことは事実のよう。 この様子を見た視聴者からは「電話よりネットのほうが凄いことになっている」「喝を減らすより発言の内容を注意しろ」など、やはり、張本氏への批判が。 また、『サンデー・モーニング』の本編についても、一部から偏向報道であるとの批判が常に存在しているだけに「お前もクレームの電話を気にしろよ」「張本に言える立場か」など、関口への批判も数多く上がった。 今年もたびたび炎上した「週刊御意見番」コーナー。張本氏の発言は批判を受けてばかりだったが、話題になるのも事実。来年も同氏の発言に、良くも悪くも注目が集まりそうだ。
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芸能 2017年12月25日 12時10分
フィギュア大量処分の若井おさむ、壮絶な生い立ち
ガンダムのものまねでおなじみのお笑い芸人の若井おさむが、12月24日放送の『お笑いワイドショー マルコポロリ!』(関西テレビ)に出演し、これまで集めてきたガンダム関係のフィギュアを大量に処分したと明かした。 若井は200体ほどのフィギュアを所有していたが、狭い部屋に引っ越したためにほとんどを処分した。別の番組でガンダム部屋の取材オファーがあり、フィギュア処分を伝えると自殺を心配されたという。これには深い理由がある。 「若井はお笑い芸人らしからぬ、壮絶な生い立ちの持ち主として知られています。幼少期から母と兄により虐待を受け続け、20代のはじめに家庭から逃れるように居酒屋経営をはじめます。すると、虐待の対象が父親にスライドし、耐えかねた父は自殺してしまいます。すべてに絶望した彼は、死のうと思い、東南アジア放浪の旅に出るも、松本人志が出演したドラマ『伝説の教師』(日本テレビ系)に感動し、自殺を思いとどまり、芸人を目指したエピソードは有名です」(芸能ライター) 来歴を追うだけでも一つのドラマになりそうなエピソードだ。さらに、芸人としてガンダムネタでブレイク後には、結婚と離婚も経験している。 「2008年に一般人女性と結婚するも、6年目の2014年に離婚します。離婚原因については、本人がバラエティ番組で『妻がかわいすぎて自分の娘のように思えてしまった』と告白。当然、夜の生活もうまくいかなかったようです。普通の芸人ならば笑い飛ばせるエピソードですが、若井の場合、ヘヴィーな人生を送っているため深刻に響きますね」(前出・同) 芸人の中には統合失調症を克服し、講演活動をこなすハウス加賀谷のような存在もいる。若井もガンダムネタに加え、同じような悩みを抱える人に寄り添う仕事を始めるのも一つの道だろう。
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芸能 2017年12月25日 12時05分
早見優、本当はハワイ出身ではなく…
12月23日に放送された『有吉反省会』(日本テレビ系)に早見優が出演。早見は「私、早見優はハワイから来たバイリンガールのキャッチコピーでデビューし、英会話番組の司会を務めるなど、世間からハワイ生まれだと思われていますが、実は熱海生まれであることを反省しに参りました」とカミングアウトした。 このカミングアウトに「これは裏切られましたよ」と驚きを見せる有吉に、「でも、1度もハワイ“生まれ”とは言ってません。ハワイ育ちです」と言い訳する早見。 また、有吉は「熱海(生まれを)隠しているのは隠していますよね?」と質問するが、早見は「隠してないですよ。だって、日本のハワイでしょ、熱海って」と全く反省しない様子。「3歳から7歳の時はグアムにいて、7歳から14歳までハワイにいて」とグアムで生活していたこともあるらしく、「グアムを選ばずハワイなんですね?」聞かれたが、「グアムってちょっと田舎な感じが…」と詳細な経歴が明らかに。 さらに、有吉は「イメージは、浅黒い日焼けしてた感じが…」とアイドル時代の色黒さについて聞くが、「頑張って日焼けしてたんですよ。時間があるとスタジオの外で…」と日光浴をして肌を焼いていたのだという。だが、「今(日焼けしたことを)後悔してますね、シミがね」と最近、肌にシミができていることが悩みらしく、肌を焼きまくったことを後悔しているようだ。 見届け人として出演していたバカリズムは「『アメリカンキッズ』(中京テレビ系)見てましたもん。まさか、熱海アンキッズとは思わなかったですよ」とコメントし、スタジオ内の笑いを誘った。 現在、少しでも不謹慎な行動を取ったら速攻でさらされてしまう「国民総監視社会」となりつつなる日本。もし、経歴をいじくろうものなら、すぐさま拡散され、タレント生命が断たれる可能性も十分にある。タレントの売り出し方も、今と昔とでは大きな違いがあるのかもしれない。
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レジャー 2017年12月25日 12時00分
有馬記念結果
競馬のグランプリ「第62回有馬記念」(GI・芝2500㍍、16頭)は、ファン投票1位のキタサンブラック(57㌔武 豊騎手)が堂々の逃げ切り勝ち。2着クイーンズリング(55㌔C.ルメール騎手)に1馬身1/2差を付ける圧勝だった。これで、昨年2着の雪辱を果たすと同時に、見事、引退の花道を飾った。勝ちタイムは2分33秒6。3着シュヴァルグラン(57㌔H.ボウマン騎手)ハナ。キタサンブラックは父・ブラックタイド、母・シュガーハートの牡5歳馬(鹿毛)。馬主は北島 三郎さんが代表の(有)大野商事。戦績20戦12勝。重賞10勝目(うちGI7勝)。武豊騎手は3勝目(1990年オグリキャップ、2006年ディープインパクト)。清水 久詞調教師は初勝利。「配当」☆単勝②190円☆複勝②120円③550円⑩180円☆枠連①②1600円☆ワイド②③1180円②⑩280円③⑩2760円☆馬連②③3170円☆馬単②③3810円☆3連複②③⑩5420円☆3連単②③⑩2万5040円
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芸能 2017年12月25日 12時00分
日本テレビも乗り出したヒロミのリホーム事業化計画
芸能界きってのお金持ちと言われているのがタレントのヒロミ(52)だ。なんと貯金額はン十億円。“貯金王”と呼ばれる中居正広やとんねるずの石橋貴明らを凌駕するという。 「目黒区にある推定3億円の“ヒロミ御殿”は、芸能界で稼いだお金で購入したものではなく、ジムの経営やアパレル、小物などの事業で得た収入。それも現金で購入したんです。とにかく彼は芸能人というより、経営者としての才能の方が上なんです」(放送作家) 実業家としての評価の方が上回るヒロミだが、ここにきて運気がまたしても上昇傾向にあるという。趣味と実益を兼ねた日曜大工がブレークしているのだ。 「そもそも彼の実家は、八王子で工務店を営んでいるんです。将来は実家を継ぐべく、小学生の頃からトンカチやのこぎりを使っては、工作を繰り返していたそうです」(芸能プロ関係者) そんなヒロミの隠れた才能が花開いたのが『有吉ゼミ』(日本テレビ系)内の人気コーナー“ヒロミのDIY講座”。11月19日に特番『ヒロミ、自宅を作る。完成披露SP・八王子リホーム6か月完全密着』を放送したところ、平均視聴率19.9%を叩き出してしまった。 「日テレは社長を筆頭に大喜びしています。『イッテQ!』や『行列のできる法律相談所』など人気番組のマンネリ化が懸念されていた矢先に、20%近い数字を叩き出したのですから、金の鉱脈というわけです。日テレはヒロミがリホーム事業に本格参入する際にバックアップすることを確約したんです」(テレビ事情通) すでに日テレでは、定期的に『ヒロミのリホーム』の特番化を決定したという。 「芸能人や文化人、ゆくゆくは一般人のリホームを手掛ける予定です。出演料は1本当たり120万円〜ですが、ヒロミが今後立ち上げる会社のPRにもつながる。利益に換算したら、ン億円の効果がありますよ」(芸能プロ関係者) 来年、ヒロミの貯金額は3桁に達するかも…。
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社会 2017年12月25日 10時00分
天下の猛妻 -秘録・総理夫人伝- 中曽根康弘・蔦子夫人(上)
鈴木善幸がその政権のバックグラウンドだった「闇将軍」田中角栄元首相から見捨てられた格好で首相退陣を余儀なくされたあと、後継首相として登場したのが中曽根康弘だった。 中曽根は政界に出た若い頃から、一貫して首相の座を目指したものの才気走っていることなどが裏目に出、自民党内での支持勢力拡大は思うにまかせなかった。しかし、学識、能力は広く買われており、田中角栄が自らの影響力温存からあえてその中曽根を「ポスト鈴木」に担ぎ上げたということだった。田中は強大な田中派をもって、総裁選で弱小派閥親分の中曽根を支持、ここに中曽根の悲願が達成されたということであった。 しかし、当初の中曽根内閣は世論から田中のカイライ政権との批判も浴び、付いた“名”が「田中曽根内閣」というものだった。 昭和57年(1982年)10月12日、鈴木善幸が突然の退陣表明をした日、一方ですでに田中派が後継を中曽根に定めたことが明らかになり、東京・世田谷の中曽根邸ではこんな光景があった。当時、中曽根派幹部でのちに首相の座にも就く宇野宗佑は、後日、筆者にこう話してくれたものである。 「中曽根さんと蔦子夫人と私の三人で、メシを食ったんだ。私が夫人に『いよいよ“ファーストレディ”ということですな』と言うと、夫人ははにかみながらもじつに嬉しそうな顔をしておった。ややあって、テレビで田中角栄さんに近いとされたハマコーさん(浜田幸一・元代議士)が、中曽根さんをホメている画面が出た。夫人は、中曽根さんに向かって『あなた! あなた! ハマコーさんがあなたのことをホメていますよ』と、はしゃいだような表情を見せたものです。 ハマコーさんはそれまで一度として中曽根さんをホメたことがなかっただけに、夫人の中には“これで首相の座は決まった”との思いがあったということでしょう。そのハマコーさんの声を、一方の中曽根さんは『ホントか、ホントか』とテレくさそうな顔をしていたのが印象的でしたな」 “してやったり”の中曽根だった。 一方、この中曽根という男、陣笠代議士の頃から一貫して目立つことが好きであった。 昭和22年(1947年)4月に旧〈群馬3区〉から民主党候補として初出馬初当選を飾ったときも、「日本をアカの手から守ろう!」と大々的な声を挙げ、その後も「日の丸愛国運動」なるものをブチ上げ、ついには建白書「マッカーサーに建白す」を出して“中曽根あり”を広く印象付けたものだった。 また、科学技術庁長官として初の入閣を果たした際には、「大将へ向かってのスタートである」と公言、翌年には自ら新聞に「首相の国民投票制の必要性」を投書してもみせた。この“首相公選制”は、自ら首相への近道を模索したものであったことがミエミエだったのだ。選挙区には、「首相も恋人もあなたが選びましょう」なる立て看板が、田畑、野原のあちこちに点在したのだった。 さらには、池田(勇人)内閣時代には南極を視察したのを“利用”、南極に立てた日の丸の旗とともにしっかり「首相公選」の旗も掲げてみせるなど、自らの首相へ向け、とにかく耳目を集めそうなコトはあらゆることに手を出したのだった。 もっとも、「名優は“出”が大事」もしっかり心していたことが出色だった。 防衛庁長官に就任した際の「長官巡視」では、第一連隊(練馬区内)がまず最初というのが通例だったが、あえてジェット戦闘機に乗り、重力に顔をゆがめながら北海道・千歳第七師団に降下してみせたのだった。 巡視がすんだあとの夜がまたカッコよく、若い自衛隊員と車座になっての茶碗酒でいわく、「オレはな。佐藤(栄作)総理に頼み込んで防衛庁に来たのよ。言うなら、キミたちと同じ志願兵だ」。本来なら、長官の位は旧日本軍なら元帥、とても若い隊員が口を聞けるところではない。が、中曽根は勇猛果敢かつ持ち前の人心収らん術で、両者のミゾを見事に埋めてしまったのだった。名優は「出」が大事なことを知り尽くしていたのである。 もっとも、一方で党内外に向けてもソツがなく、「私は沖縄問題が解決するまで佐藤総理を守るッ」と“宣言”して佐藤を喜ばせ、次の改造人事ではまんまと党三役の一角、総務会長ポストを手に入れてもいる。 ためか、こうした“身の軽さ”から付いた代名詞は「思想なきナポレオン」「口舌の徒」「オポチェニスト(大衆迎合主義者)」「ペラペラ燃えるカンナくず」と多々あり、極め付けはそのときの風でどちらにも向く「風見鶏」というものだった。 しかし、夫が首相の座に就いたときは喜びひとしおであった妻・蔦子からすれば、振り返れば中曽根との結婚は、「“結婚詐欺”に遭ったようなもの」ということになるのだった。=敬称略=(この項つづく)小林吉弥(こばやしきちや)早大卒。永田町取材48年余のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『決定版 田中角栄名語録』(セブン&アイ出版)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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その他 2017年12月24日 23時30分
武士と忍者の板挟みで奮闘…泥臭すぎる半蔵の素顔とは?
陰に生きる隠密として暗殺や諜報などを行った忍者たち。娯楽作品の定番キャラクターとしての面もあり、昔は特撮映画のヒーローとして超人的な能力や華麗な体技で少年たちを熱狂させ、最近でも漫画『NARUTO』のように漫画・ゲームの題材にされることが多くそれらを通じて世界的な知名度を持つ存在となっている。 服部半蔵は、そんな忍者の中でも最も有名な存在と言って過言ではないだろう。伊賀忍者衆を率いる頭領として知られ、漫画などでは凄腕忍者といった役柄で登場することも多い。読者の中には、彼を本当の忍者だと思っている方も多いだろう。 しかし、半蔵が忍者なのはあくまで漫画の話。実際の半蔵は忍者ではない。いや、正確に言えば初代・服部半蔵(保長)はたしかに忍者であったが、家康に取り立てられた2代目の服部半蔵(正成)は三河生まれの武士だった。正成は忍術も苦手で手裏剣も使わず、槍で戦っていたそうである。ちなみに忍者の仕事を継がなかった理由は、父の保長から「忍者には将来性がない」と教えられてたためと、意外と現実的な理由だったようだ。 しかし、忍者ではなかったにしろ、忍者の頭領だったことは事実。父親が伊賀忍者の出身という縁で、徳川家が召し抱えた伊賀忍者を統率する立場を任せられたのだ。とはいえ、正成の立場は非常に難しいもので、武家からは「忍者上がり」、逆に忍者からすれば「父親は知ってる」程度ということで、それぞれの板挟みに耐えながら仕事していたのが本当のところのようだ。そこだけだと忍者の頭領というより、どこかの会社の中間管理職の話を聞いているようだ。 そんな服部半蔵の複雑な立場が正成の死後、3代目服部半蔵(正就)の時代に鮮明になる事件が発生する。正就が徳川家の忍者を無断でクビにしてしまったのだ。忍者は正就の管理下にあるとはいえ、もともとは徳川家から預かっているもの。勝手にクビにする権利はないので、忍者たちからクレームが徳川家に入り、結果、正就は管理職をクビになり服部家の名は長らく歴史の表舞台から姿を消すこととなる。最後の最後まで中間管理職的な悲哀に満ちた家系である…。
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