最初はオタク限定のキワもの扱いされたAKB48がいつの間にか国民的アイドルに。AKBといえば、コアなファンから絞り尽くす商法が有名だが、不振に喘ぐ音楽業界は当然、2匹目のどじょうを狙ってくる。5月5日にはポストAKB狙いのグループが2組メジャーデビューする。ユニバーサルからは6人組の「ももいろクローバー」、エイベックスからは5人組の「東京女子流」だ。
「ももクロ」のメジャーデビュー第1弾シングルのタイトルは「行くぜっ!怪盗少女」。初回盤CDジャケットには、メンバー6名のソロ写真が入った全6バージョンがあり、これに通常盤を加えた全7形態がリリースされる。一方、「東京女子流」のデビューシングル「キラリ☆」はCD+DVD(ジャケットA)、CD(ジャケットB)、CD+DVD(mu-mo限定生産)の3種類を発売。各商品の裏帯にイベント参加共通券が付いている。さらに同パターンでセカンドシングル「おんなじキモチ」が5月19日にリリースされる。
「握手会などのイベントで、握手する相手やら回数を増やすために、全バリエーションを何枚も買うのがファンというもの。この層をガッツリ掴んだのがAKBで、この2組も同じようにしてくるのは間違いない」(音楽ライター)
これに先駆け、2日には松崎しげるが総合プロデュースし、パパイヤ鈴木が振付を行う25人の女性ユニット「Girl's Next」が、東京・お台場でデビュー記者会見&デビューライブを行う。同グループは雑誌モデル、CM、歌などいろいろなジャンルで活動している25人が「ファン0人から2000人ライブを目指す」というコンセプトで今年誕生した。さらに26日にはハロプロから4人組の「スマイレージ」がメジャーデビュー。こちらも「ファンやスタッフ、道行く人の“笑顔写真”を1カ月の間に合計1万枚以上集められればデビュー」という「目指せデビュー! スマイレージ笑顔キャンペーン」を経てのデビューだ。デビュー曲「夢見る 15歳」は、つんく♂がプロデュースを手がけ、シングルは初回限定盤A、同B、通常盤の3形態でリリースされる。
「この2組もAKBの成功に影響を受けているのは間違いない。とにかくアイドル戦線が熱くなることは大歓迎ですよ」(同)
5月はアイドルグループに注目だ。