トレンド
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トレンド 2010年04月17日 15時00分
世界中が涙した感動のノンフィクションを舞台で。「モリー先生との火曜日」
俳優・加藤健一が「本当に芝居の好きな役者たちを集めて舞台づくりをする場を」と1980年に発足した加藤健一事務所。その30周年記念ラスト公演は、世界中が涙した感動のノンフィクション「モリー先生との火曜日」を上演する。 ルー・ゲーリック(ALS)病を患う大学時代の恩師モリー先生の元を訪れたミッチは、「君は自分自身に満足しているかい?」という、先生の言葉が脳裏から離れない。16年ぶりに再会した恩師がかつての教え子に託すさまざまな「人生の意味」とは何か。加藤健一(モリー先生)と元「男闘呼組」の高橋和也(ミッチ)の“心温まる”珠玉の二人芝居。とかく流されやすい現代に、ぜひ見ておきたい一作だ。 「モリー先生との火曜日」は2010年6月3日(木)〜15日(火)下北沢 本多劇場で(前売開始:4月18日(日)
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トレンド 2010年04月17日 14時30分
ものまねタレント「小出武」(KODEBU)の「あくまでもものまね」第2回「西城秀樹そっくり・バーモント秀樹さん」
「あくまでもものまね」第二回〜! 一体何回まで続くのか?(笑)。グヒャ〜ハハハ〜…。 我輩、デーモン閣下のそっくりさんで、活動24年となる「デイモン小出武統領」である! さて、今回のお客人は… 西城秀樹さんのそっくりさんで活動されている「バーモント秀樹」さん。(人間年令で数えると我輩の方が年下なんだが…芸歴だと我輩の方が先輩だとか。ややこしいが・笑) そんなバーモント秀樹さんの芸名の由来の 「バーモント」って、もう若い人間諸君には? わかるかなぁ〜? と思うが…。 昔、ハウス食品の バーモントカレーのCMをやってらっしゃった方が「西城秀樹」さん。 そして、この「バーモント秀樹」さんは? ご本人にお会いした時は…なんと言われたか!? ご本人にお会いするため…コンサート会場の楽屋へ。 もうマネージャーさんを通して話が通じてると思ってるバーモント秀樹さん…。 ご本人の楽屋をノックしてドアを開けたら、西城秀樹さんは、着替え中〜。 いきなり本人から「なんなんだぁ〜誰だぁ〜」とお怒り! そんなんで、あわてふためくパニクる!! バーモント秀樹さんが、西城秀樹さんに「はじめまして。わたくしバーモント秀樹と申します」 そうしたらご本人に「なんだ〜なめてんのかぁ〜!」と胸ぐら捕まれたとか(笑)。 そんなバーモント秀樹さん、オードリーの春日さんが後輩とかで、ちょくちょく『オードリーのオールナイトニッポン』に出演なさってるとかで、それからというもの、ホームページのアクセス数も増えたとか…。 だが…このビミョーなご時世、仕事のほうは…でも、とても気さくないい方です。 「は〜い!」(小出武(KODEBU)山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2010年04月16日 16時00分
ポルノの帝王 久保新二が生前祭フェスタを開催!
<若松孝二、滝田洋二郎、高橋伴明など著名監督が発起人。山本晋也の飛び入り参加もあるかも> ピンク映画「痴漢電車」「未亡人下宿」など800本以上に出演! ポルノの帝王として一世を風びした俳優の久保新二さんが、「お世話になった方々や交遊を深めたみなさまに感謝の意を込め、元気なうちに会っておきたいと思って」メモリアルイベントを計画している。 なんと「生前葬」ならぬ「生前祭フェスタ」を5月29日午後2時〜5時、銀座パセラリゾーツB1ベノア(パーティイベントスペース)にて開催するのだという。 当日は正面祭壇の中央に遺影が飾られ、久保さんみずから白装束に天冠をつけたおなじみの? の衣装で参列者をお迎えする。あえて“葬”では“祭”と銘打ったゆえんは、女優の里見瑤子を相手に芝居「阿部定」をやったり、持ち歌のシコシコソング「マスマスのってます」を歌ったりと余興もバッチリ予定しているからだ。 当日は飛び入り参加も歓迎とのこと。ただし供養代8000円が必要だが…お土産付きだって。 いまは俳優のかたわら新宿歌舞伎町でスナック「新宿あいうえお」(新宿区歌舞伎町2-25-2 亜光ビル4F)のマスターとして頑張っている久保さんだが、キャリア40年の大ベテランだけあって、今回の催しの発起人には「若松孝二」「高橋伴明」「滝田洋二郎」「三上寛」「丸茂ジュン」といった有名人が名前を連ねている。 生前祭フェスタと同時進行でVシネマ 「King Of Pink 久保新二物語 好色ピンク一代男」(池島ゆたか監督)の撮影もクランクインしているそうだ。 詳細は久保さんの公式ブログで。http://ameblo.jp/kubo-shinji/
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トレンド 2010年04月16日 14時30分
忍者記者ドラゴンの道 「あなたも上忍になれる!? いざ伊賀へ」
忍者の里で知られる伊賀の町。この町にはマニアにしか知られていない、上忍になれる認定試験を受けられるお店が存在する。その名は伊賀流忍者店(〒518-0846 三重県伊賀市上野愛宕町1938) 所狭しと、忍者に必要なグッズ、衣装、手裏剣等が並べられている。 店内奥に進むと何やら怪しい的があるではないか…。そう、手裏剣の的である。 すぐに上忍の試験を受けることが出来ると思いきや、ところがどっこいしょ…忍びの道は甘くない。まずは中忍の認定試験を合格してから初めて上忍の認定試験を受けることが出来るのだ。 中忍の認定試験では手裏剣を投げるチャンスが6回あり、ダーツの的のようになっているポイントを目がけて投げる(※正確には「打つ」という) 点数が5点を超えれば見事、中忍になれるのである。(一回300円) 私もさっそくチャレンジしてみたが、手裏剣は非常に投げ辛い。投げ方自体はダーツをイメージしてもらうと良いかもしれない。力を入れすぎず、かといって力を抜きすぎずのバランスは慣れないと難しい。手首と肘の微妙なスナップを効かせ、まっすぐ振り下ろす感覚が重要である。 何とかコツをつかんで、無事に中忍の認定を受けることは出来たが、最大の難関なのは上忍の認定試験である。 上忍の認定試験は的に手裏剣を投げるチャンスは3回、吹き矢を吹くチャンスは3回あり、合計8点以上で合格だ。(一回300円) まず中忍の試験と大きく異なるのは手裏剣の種類が変わることである。 本格的な手裏剣は至るところに刃がついていて、持ち方を誤るとケガをしてしまう。そのため、皮手袋の着用が必要だ…とはいっても手裏剣を投げやすいように指の部分は素手になる。私は忍者を名乗ってるが、エンターテイメントに特化してることもあり、普段 本格的な手裏剣を投げる機会が無い。 ケガをしないように持つだけで時間がかかってしまう。まあ、持つだけで手間がかかるので当然 投げても的のポイントへ当てるのは困難だ。 最期のチャンスとして臨んだ吹き矢は、息をフッとするだけでミニ矢(?)が飛んでいくので簡単だと思ったが、意外とこれも難しい。 吹き矢の筒の穴から的に狙いを定めるのだが、微妙なポイントを合わせるのは繊細さが必要であろう。 結局、上忍の認定試験は受からなくて中忍の認定のみとなったが、お店から中忍の認定証カードを渡されるのは満足感があるので、我こそはと思われる方はグループやカップルで行くと盛り上がるので上忍へチャレンジしてみよう。 最期に…中忍の認定試験を落ちた方にはお店からステキなステッカーを渡されます。その内容はお店に行ってのお楽しみ今回、紹介したお店・伊賀流忍者店 〒518-0846 三重県伊賀市上野愛宕町1938HP http://www.rakuten.co.jp/ninja/ 日本国産忍者ドラゴン・ジョー(山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2010年04月16日 13時30分
手ぶらでOK 野外でも宅配ピザが利用可能に
基本的に宅配ピザは室内へのサービスに限定されていた。しかし、3月からドミノ・ピザが新しいサービスを開始、宅配ピザ業界に革命が起きそうだ。 宅配ピザチェーンのドミノ・ピザはiPhoneやiPod touchの普及が急速に進んでいることに対応し、iPhoneやiPod touch専用のアプリケーション「Domino's App」を開発、先月リリースした。このアプリケーションではドミノ・ピザが提供するピザ、さらにパスタなどのサイドメニューを簡単に注文することができる。さらにiPhoneに標準搭載されているGPSを使った位置情報サービスを活用することで、公園などの野外でもピンポイントで宅配が可能になった。配達エリア内であれば、お花見やアウトドアイベントなどでも、その場で注文し受け取ることが可能。またiPhoneオリジナルのお得なクーポンも配布しているとのこと。 アウトドアのイベントで食事に頭を悩ませる幹事にはうれしいサービスになるかも。
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トレンド 2010年04月16日 12時30分
クレヨンしんちゃん、なにわの街を走りまわる!?
埼玉県春日部市在住の「野原しんのすけ5歳」が、2010年3月17日より公開の『映画クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』のキャンペーンのために大阪の街にやってきて大暴れ! 姉妹デュオ「なにわのピンクレディーRUMY☆AMY」の、あみちゃん扮する花嫁姿のおねいさんとともに、キタのオフィス街やミナミの新聞社を駆け巡った。 この日のしんちゃんはいつもの園児服ではなく、映画パンフレットなどでしんちゃんが着用している半ズボンタキシードと蝶ネクタイという、この映画キャンペーン用に特別に作られたレアな衣装に、映画キャンペーン用のタスキをつけて登場。オフィスに突然現れ踊り走り回り、きれいなおねいさんには無邪気に抱きついて離れない元気なしんちゃんに、なにわのおっちゃんサラリーマンやきれいなOLのおねいさんたちは、皆一同にビックリ! オフィスビル内ではあちこちでミニ撮影会となった。 コミックス発売20周年、映画18作目になる今回の映画の舞台は、今から20年くらい未来の20XX年「ネオトキオ」。しんちゃんは未来からやってきたしんちゃんの婚約者タミコとともに、悪者に囚われている未来のしんのすけを助けるために、いつもの仲間たちとともに未来へタイムスリップ! 隕石の衝突のおかげですっかり変わってしまった春日部の町で、笑いあり感動あり、おバカパワーも炸裂のストーリーで、近年の中では最高の傑作と、評価も非常に高い出来栄え。 未来では大人になったしんちゃんのほか、年相応の野原一家や風間くん、ネネちゃんたちにも出会え、彼らの意外な(?)それとも予想通りの(?)未来の姿と、大人になった自分と出会った5歳のネネちゃんやマサオくんの反応も見もの。 ゲスト声優陣は、しんちゃんとタミコを追撃する刺客「花嫁(希望)軍団」にリアル婚活中のアラサー芸人・ハリセンボン春菜、森三中の黒沢かずこ、はるな愛の他、しんちゃんの婚約者タミコにはツンデレの女王・釘宮理恵が熱演、映画主題歌もmihimaru GTが祝福を歌い上げた「オメデトウ」で、物語の感動をさらに盛り上げている。 原作者の臼井儀人先生が、この作品の企画段階だった2009年9月に事故で急逝し、一時映画やTVアニメの存続も危惧されたが、本作品内でしんちゃんが「オラは死なない!」と力強く何度も叫ぶなど、しんちゃんの完全復活と存続を表明する作品であることを感じさせる。(「浪花風水しぐれ」あーりん 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2010年04月15日 16時30分
【今行く映画館】 ビートルズファン必見!お洒落で渋い探偵ミステリー『苦い蜜 〜消えたレコード〜』
つい最近、カトリックの総本山バチカンが、それまで非難していたザ・ビートルズを称賛する新聞記事が話題になった。「彼らの美しいメロディーは、ポップ・ミュージックを永久に変え、いまでも我々を感情的にする。貴い宝石のごとく存在し続ける」と。40年の時を経て、ビートルズファンには何とも懐かしいサウンドが心に蘇る。そんなザ・ビートルズの幻の貴重盤「ブッチャー・カバー」をめぐって繰り広げられるお洒落なミステリー邦画が、現在公開中だ。 『苦い蜜 〜消えたレコード〜』(ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開中。全国順次ロードショー)は、仙台市内にあるビートルズバー「リボルバー」で繰り広げられる探偵ミステリー。主人公の探偵役である金子昇を中心に、池上季実子、田中健、高橋ひとみ、犬塚弘などベテラン陣が競演、若手ではドラマ「嬢王 Virgin」でブレイクした原幹恵と、鎌苅健太なども顔を揃える。彼らが交差し、謎は深まるが…。GSサウンドファンにはたまらない音楽は、森本タローとスーパースターが担当している。 ザ・ビートルズが現役時代に出した英国版公式オリジナル・アルバムの一枚『イエスタデイ・アンド・トゥデイ』の「ブッチャー・カバー」と呼ばれるこのジャケットは「ある事」が原因で数が少なく貴重な品だ。ビートルズ世代なら誰でも知っている、このトリビア。若い世代は映画を見て「真実」を知ってみてはいかが。写真:映画『苦い蜜〜消えたレコード〜』(C)2010『苦い蜜』製作委員会
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トレンド 2010年04月15日 15時00分
科学的にありえないミミズバーガー
都市伝説の定番と化したミミズバーガー。「ファーストフードのハンバーガーのパテはミミズが原料」というもの。笑い飛ばすことは簡単だが、ハンバーガーが1個100円で売られていることを考えると、ミミズはともかく本当に牛肉? と疑いたくもなる。 『大人の怪しい実験室〜都市伝説の真相』(データハウス刊)によると、某ファーストフードで販売されているハンバーガーパテの原料は牛肉だが、その価格は1kg50円だという。信じられない安さなのだ。もしミミズがハンバーガーに使われるなら、それより安いはずだが…。 そもそも価格以前に、ミミズは食品に使えない。実はミミズは漢方薬では地竜という名前で、解熱剤に使われている。ミミズには解熱作用があるためだ。ルンブロフェブリンが解熱成分で、大正時代に日本人が発見した。 池辺良『風の食いもの』に「煎じ蚯蚓(みみず)」なる項がある。先の大戦中、南方戦線に配属された著者たちの部隊は、補給が途絶えて食べるものがなくなり、ミミズを煮て食べたのだそうだ。食べた30分もしないうちに、みんなガタガタと震えだした。気温が40度以上もある南の島にも関わらず! ミミズを食べるとルンブロフェブリンの働きで体温が下がるのである。もしミミズがハンバーガーに使われていたら、ハンバーガーを食べた客はみな悪寒に震え、ファーストフードチェーンは食中毒で訴えられているに違いない。 ちなみにミミズの味は? 『大人の怪しい実験室〜都市伝説の真相』の著者は、同書でミミズをミンチにしてミミズバーガーを作っている。それによると、 <(食ってはいけない!) この味は異常だ。金属の味だ。食べ物の味じゃない。>だそうである。マズイのか…というか、食うなよ、そんなもの。(都市伝説研究家 チャーリー安川)参考『大人の怪しい実験室〜都市伝説の真相』http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781700306/(写真)『大人の怪しい実験室〜都市伝説の真相』の著者が作ったミミズハンバーグ
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トレンド 2010年04月15日 14時00分
本当は残酷なグリム童話 その裏に隠された感情とは
現在でも有名な童話作家として知られているグリム兄弟。 彼らの描いた作品は日本でも多く読まれており、子ども達を夢の世界に誘ってくれる作品が多い。だが、実際は恐ろしい内容であったことは、最近人々に知れ渡りつつある通りだ。 例えば『白雪姫』だ。ある国に白雪姫という非常に美しい少女がいた。 彼女のことを疎ましく思っていた、継母である王妃は言葉を話す魔法の鏡を持っていた。白雪姫が7歳になった時、今まで「世界で一番美しいのは」と問うと「貴方です」と答えていた鏡が「白雪姫だ」と答えるようになったため、怒り狂った王妃は猟師に白雪姫を殺すように命じた。 しかし白雪姫を哀れに思った猟師は森へと連れ出して逃がした。 森の奥へと逃げた白雪姫は7人の小人たちと出会い、共に暮らすようになるのだが、後に王妃に生きていることがバレて幾度となく殺害されかける。最後に、王妃によって作られた毒リンゴを食べて白雪姫は死んでしまうのだが、7人の小人が弔おうとしている時に、一人の王子が彼らの元を訪れる。 王子はガラスの棺に入っていた白雪姫を一目見るなり気に入ってしまい、死体でもいいからと貰い受ける。白雪姫は城に運ばれている途中に、喉に詰まっていたりんごを吐き出して生き返った。生き返った白雪姫は王子と結婚して幸せになる、というのが現在日本に伝えられている『白雪姫』である。 ここまでならばハッピーエンドなのだが、原本では続きがある。 王子と白雪姫の結婚式には王妃も呼ばれることとなった。王子の城を訪れた王妃には真っ赤になるまで熱された靴がプレゼントとして用意されており、それを履かされた彼女は死ぬまで踊らされたという。 さらに継母と描かれている王妃は、原本では実母であったり、王子はネクロフィリア(死体愛好家)であったとされている。元々は非常に残酷であり、到底子供たちに良い影響が与えられると思えないような童話だったのだ。 グリム童話には以上のように残酷な設定の童話が多いのだが、グリム兄弟がお互いへの愛に溢れた者であったことはあまり知られていないだろう。兄弟で有名になったらそれを嫌がることもあるが、彼らはずっと二人一緒であることを望み続けた。彼らは人生の殆どを共に過ごし、離れてしまった時期には、お互いがどれだけお互いを思い続けているかを記した手紙を送り合っていたといわれている。 兄弟愛というには少し強すぎる気がするこの二人が描いた童話は、ハッピーエンドではなく残酷なものだった。グリム兄弟の生まれ育ったドイツはキリスト教であり、同性愛は禁忌とされている。 彼らの童話の裏には、世間に対する負の感情が含まれていたのかもしれない。(梅季 立風 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2010年04月14日 17時00分
コンピューターゲームの20世紀 第11回…『ラグランジュポイント』
<読者のアイデアが採用されたRPG> 1991年に発売された『ラグランジュポイント』は、日本初のファミコン専門攻略誌「ファミリーコンピュータMagazine(通称ファミマガ)」の100号を記念した「芸夢工房」という企画から誕生したゲームである。 この企画では読者からストーリーや音楽に至るまで様々なアイデアを募集。実際にゲームロゴなど、そのうちの幾つかが採用された。 ゲームは昔ながらのSF設定で、コロニー、サテライトベースなど、特に30代以上のオッサン達にはたまらない言葉がズラッと並ぶ。しかし、ストーリーはなかなか良かったが、肝心のゲーム内容がちょっと残念。比較的オーソドックスなRPGなのにバランスやテンポが悪いのである。 武器合成など当時としては目新しい要素も幾つか搭載されていたのだが、それらが逆に煩わしく感じたり…。当時プレイしていてそう感じたのだから、オッサンになった今プレイするのはかなりしんどい。 大体、コナミのRPGで面白いと思ったことはただの一度もないのだ。まあ、こればかりは個人の好みの問題もあるので仕方のない部分だと思う。ただ、幾つかのゲームはシステム周りやゲームバランスの改善でかなり違った印象になりそうなので、ラグランジュポイントや『魍魎戦記MADARA』シリーズがリメイクされないかなと密かに期待しているのだが。 <ファミコンとはとても思えない音に感動したものの…> さて、今回ラグランジュポイントを取り上げたのは、別にコナミを批判するためではない。というわけでここからが本題。当時のコナミは音作りに定評があり、筆者はコナミのサウンドチームである「コナミ矩形波倶楽部」が手がける素晴らしいコナミサウンドの数々を目当てに、ゲームを購入していたというフシがある。 当時のゲーム音楽は今と違って常にハードの制約との戦いである(だからこそ面白いのだが)。ファミコンの場合、「矩形波2音、三角波1音、DPCM1音」という貧弱な構成だが、FM音源同様にメーカーや作曲者の力の差が如実に現れるので面白かった。 たとえばファミコンのデフォルト音源でも、よく聴くと「ああ、このドラムはカプコンだな」等、メーカーによって色々な違いがあることが分かる。 筆者がファミコン音源の使い方(作曲ではなく)で気に入っていたのがサンソフトとコナミだ。特にコナミは音に対する情熱が並大抵のものではなく、『悪魔城伝説』で初めて採用されたVRC6(Virtual Rom Controller 6)という特殊チップは、グラフィックだけでなくサウンドを大幅に向上させることも目的としていた。技術的な話は避けるが、要するによりメロディアスなサウンドを奏でることが可能となったのである。ゲームそっちのけでひたすらサウンドモードを鳴らしていたのも良い思いだ。 さらにコナミは上位版のVRC7を投入。これにより、ファミコン(ディスクシステム除く)はついにFM音源を手に入れることとなる。従来のピコピコ音とは明らかに異なる澄みきったそのサウンドを初めて耳にした時は、「アーケードやパソコンのFM音源とはちょっと違うけど、これはこれで味があっていい!」と感動したものだが、ゲームをプレイしているうちに段々と違和感を覚え、何とも複雑な気持ちになってしまった。やはりファミコンにはチープなあのピコピコ音がよく似合うのだと、その時ようやく気がついたのである。 ゲームミュージック好きとしてVRC7のサウンドはとても気に入っているし、実際もっと聴いてみたかった気持ちもある。だが、コスト面の問題やSFCの登場の影響等があったのだろう。結局、ラグランジュポイントが唯一無二の存在となってしまったのは残念でならない。(内田@ゲイム脳)(C)KONAMI 1991DATA発売日…1991年4月26日メーカー…コナミジャンル…RPGハード…ファミコン