その名は『せとこま』
一見すると有名な沖縄の守り神・シーサーのようだが、まったく違うとのことだ。
「(愛知県)瀬戸は、1300年の焼き物の歴史があり平安・鎌倉・室町と中世陶器の一大生産地でした。深川神社には陶祖・加藤四郎衛門景正の作といわれる重要文化財の狛犬が在り、これは瀬戸の顔と言える存在です。狛犬は、古代オリエントの獅子に端を発した守護獣として、今日に至っている。「せとこま」は、歴史ある瀬戸のシンボルとして、厄除け、魔除け、幸運の縁起物として生まれました」(商品説明文より抜粋)
沖縄のシーサーは悪魔を追い払う魔除けとして生まれたが、瀬戸の狛犬との共通点は、どちらも古代オリエントの獅子にルーツがあるということだ。この説には、色々な言い伝えがあるので参考程度として思っていただきたい。「せとこま」は、瀬戸+狛犬(こまいぬ)を合わせて名付けられたキャッチーなネーミングだ。
瀬戸商工会議所「瀬戸みやげ推奨品」として認定をされるなどのバックアップを受け、「せと狛犬プロジェクト」が地元・瀬戸市を中心に活動をしている。瀬戸市では毎年4月に陶祖・加藤四郎衛門景正を供養するお祭り「陶祖祭」が開かれ、瀬戸焼販売や、御物奉献行列がおこなわれる中で 狛犬キャラクターの着ぐるみが随行する「せとこま」が人気だったそうだ。
ヤフーの画像検索すると「せとこま」の検索結果は2件(2010/4/21現在)「シーサー」の検索結果は32万件超。そしてヤフーWEB検索結果では「せとこま」が670件、「シーサー」は1850万件超と認知度では圧倒的に違う。
今後 大きく展開していく上では、見た目が似ている王者シーサーの牙城を崩し差別化を図っていく必要が出てくるであろう。
執筆者:文科系忍者記者ドラゴン・ジョー(山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou