というわけで、今回は神田川に隣接する御茶ノ水駅を取り上げます。
御茶ノ水駅はJR中央線・総武線をはじめ、東京メトロ丸ノ内線を有する駅で、御茶ノ水橋と聖橋の間にホームがあり、それぞれの橋の近くに出入り口があります。
ところが、同じ御茶ノ水駅でもJRは神田川の南側、丸ノ内線は北側に出入り口があるので、JRと丸ノ内線を行き来するには一度橋を渡って神田川を越えないといけないのです。
一見すると不便にも思えますが、実はここがミソ。丸ノ内線の電車は神田川を横断するので、上手くタイミングが合えばそれぞれの電車が交差する絶好の撮影スポットとなるのです(写真は聖橋より撮影)。
鉄道マニアの間では常識ともされているこのスポット。中央線、丸ノ内線とも頻繁に電車が走っているので、「撮り鉄」初心者には最適といえるでしょう。
さて、そんな御茶ノ水駅ですが、実はJRのホームにはエレベーターやエスカレーターといった設備がまったくありません。駅周辺では大学病院等の医療機関が林立しているなか、病院関係者や外来の高齢患者から改善を求める声が後を絶たないのは有名な話です。
このように、バリアフリー対応が十分に行われていないのも御茶ノ水駅の負の側面。当のJR東日本に聞いてみると、「立地条件等の問題があり、すぐに対策を取れる状況ではない」(広報部)とむべもない回答でした。
でも、ねぇ。御茶ノ水駅といったら1日あたりの平均乗客数だけでいっても10万人強。これは主要駅でもトップクラスに入る数字で、この辺りを勘案すればもっとやりようがあるように思えるのですが…。皆さんはどう思いますか?