トレンド
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トレンド 2011年04月11日 11時45分
声優初挑戦の松平健、カワイイ妖怪アニメ映画『豆富小僧』の3D親子試写会で笑顔
4月29日より、全国で公開される映画『豆富小僧』。日本初の長編3Dアニメの美しい映像と、豆腐小僧をはじめ妖怪たちのユニークなキャラクター、豪華キャストによる声の出演がゴールデン・ウィークに向けた公開前にして早くも話題騒然。そんな『豆富小僧』の3D親子試写会が9日、東京のワーナー・ブラザース映画試写室にて行われ、豆富小僧のお父っつぁんである見越し入道の声を演じた俳優の松平健がゲストとして登場。舞台挨拶の後には、子供たちからの質問にも答えた。 声優に初挑戦した松平は、「自分で実際に動くお芝居とは違い、キャラクターの表情に合わせてお芝居をするのが難しかったです。ずっと怒鳴っているカミナリ親父の役でした。最近のお父さんは皆やさしいので、会場にいるお子さん達は豆富小僧のように怒られた事は無いかもしれないですね」と答え、「昔は見越し入道のようなカミナリ親父が多かったですよね。自分も、子供に見越し入道のように怒ってしまいます」と言った後、「子供が(豆富小僧を)映画館で観たいというので、公開後に一緒に観に行くのを楽しみにしています」と、4歳になる自身の子供との生活にも触れた。 会場では、参加者の子供たちから「松平さんの好きな食べ物は?」などユニークな質問のやりとりがあり、テレビで見る以上に親しみやすい松平に、父兄のみならず子供たちも大満足。今日に限っては時代劇の顔ではなく“やさしいお父さん”の顔の松平は、「子供の純粋さや、親子の絆を感じることのできる映画だと思います。是非、お友達にも紹介してください。ありがとうございました」と笑顔で締めくくった。 映画『豆富小僧』は、4月29日より、全国で公開される。(公開劇場の営業時間、上映時間などをお確かめの上お出かけください)映画『豆富小僧』公式サイト<http://wwws.warnerbros.co.jp/tofukozo/>
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トレンド 2011年04月11日 11時45分
『江〜姫たちの戦国〜』第13回、穏やかな大竹しのぶのおねの怒り
NHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』の第13回「花嫁の決意」が、4月10日に放送された。今回は羽柴秀吉(岸谷五朗)の政略で江(上野樹里)が最初の夫・佐治一成(平岳大)に輿入れし、三姉妹の末娘から妻という新たな立場に変わる節目の回である。 時代的には小牧・長久手の戦い前夜である。この頃は秀吉と徳川家康・織田信雄の両陣営によって上杉景勝や佐々成政ら各地の大名を巻き込んでの政治的な駆け引きが繰り広げられていた。しかし、ドラマでは「姫たちの戦国」のタイトル通り、浅井三姉妹に集中する。 今回の見どころは秀吉の正妻・おね(大竹しのぶ)の迫力である。これまで、おねは秀吉のだらしなさに呆れながらも陰で支える穏やかな人柄を演じていた。それ故に父の仇として秀吉を憎む江も、おねには好意を抱く。 ところが、今回のおねは秀吉に対して激烈である。おねは市から託された三姉妹を政略結婚の道具にしようとする秀吉に猛反対する。おねは秀吉に耳元で大声を出し、パンチを繰り出し、離縁を宣言する。戦国時代の妻の夫への言動としては違和感があるが、物語としては意味がある。 江も秀吉に対しては「猿」と呼び捨てにし、つかみかかり、ひっかくなど無礼な言動を繰り返していた。これは幼い少女であり、敗軍の将の娘の武将への言動として現実味に欠けると批判された。しかも、江が秀吉に高圧的になれる根拠は主筋という家柄だからに過ぎない。秀吉が江に思わず平伏する理由も織田信長(豊川悦司)の亡霊を見たからであって、まるで虎の威を借る狐である。 しかし、穏やかな人柄で秀吉の理解者であるはずのおねでさえ、秀吉に激怒するほどであった。これによってストレートな江が秀吉に怒りをぶつけることを自然に見せることができる。 高台院(おね)が登場する作品では、晩年になって豊臣家から心が離れ、徳川家康の天下を容認したと描かれることが多い。この路線を『江』も継承するならば、江の政略結婚に怒ることで、主人公と絡めたエピソードで豊臣家への愛想尽かしの発端を描くことに成功した。一方、江の覚悟を打ち明けることで、おねは茶々と打ち解ける。おねと茶々を対立関係と描く作品が多い中で、『江』の描き方が注目される。(林田力)
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トレンド 2011年04月11日 11時45分
【桜:外濠】聖イグナチオ教会脇、真田濠、清水谷
桜の満開が6日、都心で観測された。迎えた9日土曜日、桜の名所として知られるJR四ツ谷駅周辺(千代田区)では、訪れた見物者たちが桜に見入っていた。 千代田区では春に3000本以上の桜が咲く。千鳥ヶ淵、靖国神社、北の丸公園等、例年100万人以上が訪れる。四ツ谷駅からはじまる聖イグナチオ教会脇の通り、真田濠(現・上智大学グラウンド)、清水谷と呼ばれる紀尾井町通り周辺でも約200本が咲きほこる。四ツ谷駅周辺は、外濠の土手や迎賓館を望む眺めと、見附と呼ばれた江戸城外郭門跡や、紀伊蕃徳川家、尾張藩徳川家、彦根藩井伊家の屋敷跡が残る風情が、毎年春に開催される「千代田のさくら祭り」で人気を呼んでいた。今年は、震災発生後の3月14日、千代田区観光協会から、さくら祭りの中止が発表されている。 9日、四ツ谷駅周辺では曇り空が続き、午前から正午頃にかけては雨がぱらついた。午後、時折日が差し、シートを広げての花見や散策など、人々が桜を楽しんだ。 真田濠は真田家によって築かれた。真田濠と弁慶濠の間に、外郭門「喰違(くいちがい)見附」の跡がある。「喰違見附」は、慶長17年(1612)にはすでに縄張りがされていたという。江戸城の城門には「枡形(ますがた)」という形式が多いが、「喰違見附」では、土塁を前後に延ばし直進を阻止する戦国時代の「虎口(こぐち)」構造が採用されている。「喰違見附」は江戸城外濠の中で最も高い地形に造られており、江戸城の大改装と本格的な城下町構築に先立ち、軍事目的で造られたと考えられている。 弁慶濠にあるもう一つの外郭門「赤坂見附」では、二つの門を直角に配置する「枡形」の形式をとっていた。赤坂門とも呼ばれた「赤坂見附」は、文明開化の浸透とともに撤去された。現在、「赤坂見附」跡地に石垣の一部が残っている。また、「枡形」の形式は、現在も皇居に残っている田安門、清水門、桜田門に見ることができる。(竹内みちまろ)
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トレンド 2011年04月09日 17時59分
怪談作家 呪淋陀の不思議スポット探訪『東京タワー』
東京のシンボルでもある東京タワー。 昭和33年に完成した333メートルの電波塔である。 ここは、心霊スポットとしても有名で、元々タワーがあった場所は増上寺の墓地だった。そのためか霊の目撃談も多い。非常階段を駆け下りる女性の霊。東京タワーを背にして写真を撮ると不気味な顔が写る。建物の中で深夜ラップ音がする。巨大な顔が展望台の窓から覗く等がある。 では、東京タワーの不思議な魅力を案内する。・東京土産のフロア 置物、掛け軸、キーホルダー等、外国観光客が見れば喜びそうな渋い観光土産が数多くあった。 もちろん東京タワーグッズやマスコットキャラクターのノッポン君のグッズもあった。 まるで浅草の仲見世に来た気分になる。・蝋人形館 一昔前のハリウッドスターや有名人、政治家、ロックスターなどの人形が数多く展示されてある。 残念ながらどれもあまり本人に似ていない。人形も老朽化しているが良い不気味さを演出している。 最後の晩餐やモナリザの絵画をモチーフとした作品もあり、芸術的な要素もある。非常にバラエティーに富んでいる。 館の最後には拷問されている人形もあり、悶絶している表情などなかなか良くできていた。 蝋人形の中に幽霊が混じっているという話もあるが、蝋人形の集団を見るだけで十分恐怖が味わえる。・お化け屋敷 非常にレトロなCGを3D眼鏡で鑑賞する。飛び出すお化けで恐怖をたっぷり味わった後、劇場を出るとお化け屋敷に繋がっている。 これも手作り感満載だが、そのアバウトさが妙に怖い。出口にあった回転ミラーボール生首にはたまげた。・展望台 地上150メートルの大展望台。ここから東京の素晴らしい夜景がゆったりと一望できる。 さらに上にある地上250メートルの特別展望台は料金が別にかかる。 狭いため人数制限があるので昇るまでに少々待たなければならないが、待ち時間はゆったり夜景を見ながらジャズの生演奏も楽しめる。 このように東京タワーだけで一日ゆっくりと観光を満喫できる。 実は、東京タワーにはこんな素敵な都市伝説もある。 深夜0時に、一緒に東京タワーのライトアップが消灯するのを見たカップルはずっと幸せになれる。 しかし、現在、震災の影響でライトアップ自粛中である。この愛の都市伝説が蘇った時こそ、復興の兆しが見えた時なのだろう。(怪談作家 呪淋陀(じゅりんだ) 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2011年04月09日 17時59分
【今行く映画館】全てにの子を感じる、究極のアイドル映画。『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』
4月2日から渋谷シネクイント・ポレポレ東中野・下北沢トリウッドの3館で先行公開中の『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』(入江悠監督 全国順次公開予定)。奇抜なパフォーマンスや動画配信などで一部の若者に人気のロックバンド神聖かまってちゃんをモチーフ(?)に『SR サイタマノラッパー』の入江悠監督がメガホンをとった異色音楽映画。表面上はバンドのライブに向かう人々の群像劇となっているが、隠しテーマはズバリ親子。そして劇中にてセリフが一つもない、隠れ主人公に注目。(ストーリー) 父親からもらったパソコンを片時も離さず、ネット動画に夢中な5才児の息子(坂本達哉)にいらだつシングルマザーのかおり(森下くるみ)、彼氏とはすれ違い、進路の事では親といさかいを起こしている女子高生の美知子(二階堂ふみ)。バンドの売り方について押しの強い上司(堀部圭亮)からパワハラを受けているマネージャーのツルギ(劔樹人)。それぞれ問題を抱える三人に、運命の神聖かまってちゃんのライブの日が近づくが…。 自由に過激にバンドをやらせたいが、世間に分かりやすく売ってメンバーの生活を楽にしてあげたい“親心”を発揮するツルギ。プロ棋士になる事を反対されて親に反発するも、実は家族思いの美和子。昼夜働きづめでも、無理を言う息子の気持ちを無視できないかおり。親子の関係を通して、何かを乗り越えようとする三人がライブに向けて苦闘し、三者三様の答えに辿り着く。 神聖かまってちゃんのバンドの中心人物はボーカルのの子。の子はライブシーンは多いものの、劇中にセリフは無く、なかなか姿を現さない。しかし、親を悩ませる純粋な5才児も、急に暴れる女子高生も、かつてはリアルに親を困らせ、荒れ引きこもったの子そのものであり、映画全編に渡って強い存在感を示す。見ている観客はマネージャーのツルギのようにの子が心にくすぶって離れない。この作品はの子の為に作られ、隠れ主人公としての子を十二分に味わえる、ファンにはたまらない究極のアイドル映画でもある。 それぞれ悩みを抱える親と子をたんたんと描くも、相手に理解してもらう為にはまず自分が変わる必要があることを、「ロックンロールは鳴り止まないっ」を激しく歌い狂うかまってちゃんのライブシーンに込めたラストは鳥肌もの。表現力の高い入江悠監督ならではの熱い情熱が強く胸に訴え、そこがよくあるバンド映画とは違った本意ではなかろうか。 『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』は渋谷シネクイント・ポレポレ東中野・下北沢トリウッドで公開中(全国順次公開)*公開劇場の営業時間、上映時間などをお確かめの上お出かけください。監督・脚本:入江悠主題歌:神聖かまってちゃん出演:二階堂ふみ、森下くるみ、宇治清高、三浦由衣、坂本達哉、劔樹人野間口徹、堀部圭亮、神聖かまってちゃん(の子、mono、ちばぎん、みさこ)他配給:SPOTTED PRODUCTIONS映画公式HP <http://www.kamattechan-movie.com/>(C) 2011 「劇場版 神聖かまってちゃん」製作委員会
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トレンド 2011年04月09日 17時59分
【桜】善福寺川緑地、満開
震災発生から一か月が過ぎようとしている。都心では、気象庁が6日、桜の満開を観測したと発表。東京都が上野公園(台東区)等で宴会自粛を呼びかけているが、相次ぐイベントの中止が経済に与える影響も懸念され、都の自粛要請に対し、行きすぎの声もあがっている。 8日、都立善福寺川緑地(杉並区)で、桜が見頃を迎えていた。善福寺川緑地は、善福寺川の川沿い約4キロに広がっている。 善福寺川は「善福寺公園」にある善福寺池を水源とし、杉並区を蛇行して流れる。「井の頭公園」の井の頭池から源を発する神田川と平行する。 善福寺川周辺には、都内で初めて方形周溝墓が発掘された大宮遺跡や、先土器時代(約2万年前)の遺物も出土している松ノ木遺跡等がある。善福寺川の豊富な水源のもと、古くから狩猟・採集生活が営まれていたものと推測されている。また、善福寺川が蛇行する様子は、丘や雑木林に覆われていた武蔵野台地のなごり。 8日の東京地方の最高気温は19度を下回った。20度を超えた前日7日よりも肌寒く、曇り空。それに風も強い。しかし、善福寺川緑地の桜並木は一斉に花を咲かせ、川面に花びらを飛ばしていた。また、ギョイコウザクラやウコンザクラという緑色の花びらの珍しい桜も見られた。 平日昼間という時間帯の影響もあり、シートを広げ花見をするグループは少なかった。小さな子どもを連れた家族やカップルが多かった。屋台や露店の店員の話を総合すると、「井の頭公園」や「上野公園」等と違い、地元住民が花見の中心となるような場所では具体的な自粛要請はないそうだ。善福寺川緑地にも看板は見当たらず、仮設トイレも分別ゴミ置き場も設置されていた。しかし、今年は、花見をする人が少なく、してもみな帰る時間が早いという。 9日・10日の土日とその前後から、都内各地で、桜が満開を迎える。(竹内みちまろ)
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トレンド 2011年04月09日 17時59分
【今行く映画館】限りなく血を抑えた、美しすぎるホラー。『ザ・ライト -エクソシストの真実-』
『羊たちの沈黙』で演じたハンニバル・レクター博士が世界的に有名なアンソニー・ホプキンス主演の米映画『ザ・ライト -エクソシストの真実-』。この作品で彼はバチカンにおける正式な司祭として実在するエクソシスト(悪魔祓い)を演じているが、大胆でユニークな神父ルーカスはまさにはまり役。英国出身でナイトに叙勲されており、名実ともに現代を代表する名優の一人となったアンソニー・ホプキンスが、御年73歳にて精力的に新しいキャラクターを追求した。(ストーリー) アメリカ人神学生マイケル(コリン・オドナヒュー)は、恩師の勧めでバチカンのエクソシスト養成講座を受け始める。やがて彼は、異端だが一流のエクソシストと称されるルーカス神父(アンソニー・ホプキンス)の悪魔ばらいを手伝うことに。悪魔に取憑かれたある少女の儀式に立ち会い、エクソシストの本質を知ることになるが…。 他人の痛みを五感で感じ、身に迫る恐怖を体験してはじめて悪魔を振り払う事が出来るエクソシスト。若いマイケルがしだいにこの職業に強く惹かれていく姿を描く。ここで言われる悪魔とは、人間の業や欲、深層心理と深い繋がりを持ち、今作はただ単に血ばかり流れる他のホラー作品とは一線を画す、美しく上質な作品に仕上がった。イタリアのローマ市内にある世界最小の主権国家であるバチカンの風景がまた荘厳で美しい。『ザ・ライト -エクソシストの真実-』2011年4月9日(土) 全国ロードショー監督:ミカエル・ハフストローム出演:アンソニー・ホプキンス、コリン・オドナヒュー、アリシー・ブラガ 、キアラン・ハインズ 、トビー・ジョーンズ 、ルトガー・ハウアー配給:ワーナー・ブラザース映画(C) 2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.公式サイト<www.ritemovie.jp>※公開劇場の営業時間、上映時間などをお確かめの上お出かけください。
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トレンド 2011年04月09日 17時59分
【コラム】「花見」を聖なる儀式とする根拠は「サ神」伝説にあった
4月6日(水)には東京で桜が満開となった。気温上昇に伴い10日(日)まで計画停電も実施されない。週末は絶好のお花見日和を迎えられそうな見通しだが、石原慎太郎都知事が花見の自粛をするよう呼びかけていて、自治体主催の祭りが中止されるなどしている。 ところがその風潮に疑問を呈する声がネット上で散見される。その理由として挙げられているのは「花見は死者を弔う儀式であり、決して不謹慎なものではない」というもの。果たしてこれには根拠があるのだろうかと探ってみると、興味深い本が見つかった。 西岡秀雄『なぜ、日本人は桜の下で酒を飲みたくなるのか?』(PHP研究所/2009年3月刊)である。著者は大正2年生まれで、慶應義塾大学名誉教授や大田区立郷土博物館館長などを務めた方。「サクラ」という花の名前には「サ=サ神の/クラ=座る場所」という意味が込められているというのだ。 「サ神」は漢字が使われるより以前から信仰されていた八百万の神のひとつで、当てはまる漢字がないためカタカナで表記される。「サ神」を「サガミ」と読めば「相模国」を思い出してしまうが、国名の由来は不明とされている。それが忘れられた神の名によるものであれば、書物に残っていなくても不思議ではない。 各地に残る「サ」の音を冠する言葉が沢山あることから、その存在を導き出した。山の神である「サ神」の聖域と人里との境=「サ」カイは柵=「サ」クによって分けられ、田植えの始まる五月=「サ」ツキには「サ神」が坂=「サ」カを降りてくる。 古代には山に咲く=「サ」く花として親しまれてきた桜=「サ」クラの下で、酒=「サ」ケや肴=「サ」カナを捧げる=「サ」サゲル花見は、農作物の豊穣を祈願するとともに、聖域=あの世と人里=この世の境界線上で死者の弔いをする儀式であり、それによって人々に幸=「サ」チや栄=「サ」カエをもたらすものであった。 『遠野物語』などで知られる日本民俗学の大家・柳田國男に師事した早川孝太郎が『農と祭』に書いた「サ神」に関する論考を読んだことが、西岡氏の「サ神」研究のきっかけだとか。早川孝太郎は芥川龍之介や島崎藤村にも称賛された民族学者であり、彼の説が元となれば信頼度も高い。 石原都知事は仏教に関するエッセイ『法華経を生きる』(幻冬舎/1998年刊)を出版している通り仏教徒である。神を祀るのは主に神道だから気に入らない可能性はあるものの、それを政治に反映させてしまえば政教分離に反する。そもそも政(まつりごと)は先人の霊を祀(まつ)る祭り事でもあった。先祖供養は世界中のあらゆる場所で行われてきたものであり、特定の宗教とは関係のない伝統的文化なのである。(工藤伸一)
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トレンド 2011年04月09日 17時59分
連載ラノベ 夢ごこち(36)
怪鳥が、また悲鳴をあげた。鳥って、鳴くとき、首を空へ上げるんだ。怪鳥が樹海の間近まで降りていった。でも、翼をはためかせて止まって、また上空に行った。向こうの空に鳥たちが群れている。 誰かいる。樹海の中。こっちに向かっている。吉原君だ。そうか、わかった。吉原君は私を助けに来たんだ。吉原君、お願い、早く来て。私、もう、怖くて一歩も動けない。 怪鳥がこっちへ向かってくる。また、悲鳴をあげた。鳥たちも、こっちへ集まってきた。怪鳥が、くちばしを震わせている。何か見つけたみたい。吉原君だったらどうしよう。吉原君は、まだ気がついていない。お願い、見つからないで。怪鳥が急降下を始めた。 吉原君、危ない。隠れて。岩の影。うん、そう。そうやって、そこにじっとしているの。そうすれば、怪鳥からは見えないはず。そのままやりすごして、そして、私の所に来て。私を抱き上げて。 急降下してきた怪鳥が、そのままとどまって枝葉をかき分けている。風だ。羽ばたきがここまで伝わってくる。盛んに悲鳴をあげている。何か感じているんだ。人間のにおいかな。どうしよう、吉原君は見つかったら、くちばしを突き立てられる。うずくまっている吉原君の上に、石が落ちている。 あっ、吉原君のおでこから血が出ている。吉原君、唇をかみ締めている。私を助けるために、痛みをこらえているんだ。うれしい。吉原君、早く来て。私を助けて。 怪鳥がようやく、枝葉をかき分けるのをあきらめて、上空に行った。下を見ながら、何度か回っていたけど、また、向こうの空へ飛んでいった。よかった、吉原君、見つからずにすんだみたい。 でも、吉原君は倒れている。石の下敷きになっているんだ。おでこから血が流れている。吉原君、うめき声を出している。苦しいんだ。けど、ダメよ、そこで倒れちゃ。立ち上がって。そして、私を助けに来て。 吉原君が立ち上がった。でも、吉原君、頭を抱えている。けど、よろめきながらも、歩きだした。そんなに私が大切なんだ。うれしい。(つづく/文・竹内みちまろ/イラスト・ezu.&夜野青)
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トレンド 2011年04月08日 15時30分
レピッシュ・マグミの「音楽玉手箱」今週はこの1枚を聞け!<第25回>
毎週金曜日に連載するレピッシュのマグミによるオススメCDを紹介する企画の第25回目。マグミがDJの際にいつも持ち歩く「音楽玉手箱」(CDボックス)から、今週のオススメCDをピックアップしてもらった。◇今週のこの1枚◇ジョン・マクラフリン、アル・ディメオラ、パコ・デ・ルシア「Friday Night in San Francisco - Live」(1981年/CBS) 誰が聴いても、1曲目から演奏の凄まじさに圧倒されるアルバムだと思います。今まで聴いたことがある中で、多分一番の早弾きだと思います。それに絡むカッティングが、それにもまして素晴らしい。しかも、これがライブアルバムであることが信じられないほどの演奏技術の高さです。 fusionシーンで大活躍していたジョン・マクラフリンとアル・ディメオラ、そしてスペインの天才パコ・デ・ルシア、その当時の人気の高い3大ギタリストがアコースティックギターで共演した奇跡のアルバムです。各プレイヤーのプレイが右と左に振ってあり、ソロとカッティングが絶妙のタイミングで入れ替わります。片方のスピーカーに耳を傾けて聴いてみるのも、ちょっとした楽しみの一つです。静寂の中でも緊張感を保ちつつ、スリルを感じることもできます。途中でピンクパンサーのテーマが流れるなど、遊び心の部分もあります。 私が初めて聴いたのは高校生の頃で、趣味的にはまったく興味のないジャンルだったのですが、素人耳にも凄まじい衝撃を受けて、パコ・デ・ルシアには、特にはまって、flamenco jazzのアルバムをよく聴いていました。彼は毎年のように日本にも来ていて、そのライブを見た知人の話では、手の動きが速すぎて見えなかったらしいです。 ジャンルを超えた偉人たちの音を感じてみませんか?■マグミ オフィシャルウェブサイト http://magumi.jp/main.html■2011/04/29(FRI)〜「Rockland VS880-MK」杉本恭一 & The Dominators との対バンツアー!!出演:MAGUMI & THE BREATHLESS/杉本恭一 & The Dominators☆4/29(金・祝) 名古屋ell. FITS ALLOPEN 18:00 / START 18:30チケット:チケットぴあ(Pコード:132-707)ローソンチケット(Lコード:41039)(問)ELL / http://www.ell.co.jp/☆4/30(土) 大阪RUIDO http://www.ruido.org/osaka/OPEN 18:00 / START 18:30チケット:チケットぴあ(Pコード:132-829)ローソンチケット(Lコード:55497)イープラス/CNプレイガイド入場順:SOGO WEB→プレイガイド(問)ソーゴー大阪☆5/2(月) 熊本Django http://k-django.jp/OPEN 18:30 / START 19:00チケット:つくす会員:PC(http://www.tsukusu.jp)携帯(http://www.tsukusu.jp/I) チケットぴあ(Pコード:132-681)ローソンチケット(Lコード:86981)イープラス入場順:つくすメンバー→プレイガイド(問)TSUKUSU☆5/3(火・祝) 福岡Early Believers http://www.e-b.jp/OPEN 18:00 / START 18:30チケット:つくす会員:PC(http://www.tsukusu.jp)携帯(http://www.tsukusu.jp/I) チケットぴあ(Pコード:132-684)ローソンチケット(Lコード:86982)イープラス入場順:つくすメンバー→プレイガイド(問)TSUKUSU☆5/7(土) 下北沢CLUB251 http://www.club251.com/DJ:ISHIKAWA(DISK UNION/a.k.a.TIGER HOLE)OPEN 18:30 / START 19:00チケット:店頭、チケットぴあ(Pコード:133-446)ローソンチケット(Lコード:75010)イープラス入場順:店頭→プレイガイド(問)CLUB251※全公演オールスタンディング※全公演チケット料金は前売¥4,000 当日¥4,500(共に税込、ドリンク代別)※全公演チケット発売中
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高橋四丁目の居酒屋万歩計(3) 「車屋」(くるまや、蕎麦屋)
2009年05月11日 15時00分
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高橋四丁目の居酒屋万歩計(2) 「西口やきとん」(にしぐちやきとん、居酒屋)
2009年05月11日 15時00分
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高橋四丁目の居酒屋万歩計(1) 「まつもと」(居酒屋)
2009年05月11日 15時00分
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2009年05月08日 15時00分
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イベントでリベンジ
2009年05月08日 15時00分
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覆面パン調査「かにぱん」(三立製菓)
2009年05月07日 15時00分
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GW初日辛勝+1万3500円
2009年05月07日 15時00分
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ハマっ子主導で日本を元気に
2009年05月02日 15時00分
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「本屋大賞」の存在意義を問う
2009年05月01日 15時00分
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激戦スタート! 機種選択も展開も三者三様
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2009年04月30日 15時00分
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2009年04月30日 15時00分
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オヤジの磨き方 いぶし銀のGWパチンコ立ち回り術
2009年04月28日 15時00分
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BESTチョイス 舘ひろしと行く裕次郎メモリアルハワイゴルフツアー
2009年04月28日 15時00分
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BESTチョイス 「ごはんですよ」がDBとコラボ
2009年04月28日 15時00分
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高橋4丁目の居酒屋万歩計(3)魚金二号店(うおぎんにごうてん、居酒屋)
2009年04月27日 15時00分
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高橋4丁目の居酒屋万歩計(2)大露路(おおろじ、居酒屋)
2009年04月27日 15時00分
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高橋4丁目の居酒屋万歩計(1)末げん(すえげん、鳥割烹)
2009年04月27日 15時00分
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茨城県古河市“グラこが”イベントに参戦
2009年04月24日 15時00分