トレンド
-
トレンド 2011年04月25日 11時45分
人生の第二幕をいかに生きるか、夫婦の出発(旅立ち)物語。『出発の詩集〜モスクワからの退却〜』加藤健一事務所
ずっと一緒に暮らしてきた夫婦が、何もかも分かり合えているとは限らない。妻は夫に、夫は妻に何かしら譲れない不満を抱えたまま、何年、何十年と表面上は仲良く暮らし続ける事だってある。それがある日ぱんと弾けたら…。 加藤健一事務所 vol.78公演『出発の詩集〜モスクワからの退却〜』(読:たびだちのアンソロジー〜モスクワからのたいきゃく〜、作:ウィリアム・ニコルソン、演出:鵜山仁、4月27日(水)〜5月1日(日)下北沢・本多劇場で上演)は、そんな問題を抱える一組の夫婦の物語。長年妻の皮肉に耐えきれず、33回目の結婚記念日を目前に別れを切り出す初老の教師と、受け入れがたい事実に打ちのめされる妻。その間で揺れる、独身男の長男。個人主義的で「人と一緒に暮らす事が苦手」とされるイギリス人の離婚劇を、加藤健一 久野綾希子 山本芳樹(Studio Life)の人間味豊かな役者たちが日本人にも共感できるキャラクターに置き換え熱演。寒さと飢えで多くの兵を失い、ナポレオン1世を窮地に追い込んだ壮絶なロシア遠征の記録『モスクワからの退却』に、夫エドワードがなぞらえたものは?夫に執着する妻が若き日の夫婦の思い出が詰まった詩集(アンソロジー)に痛切な思いを込める。家族の心理的な葛藤の末に、やがて訪れる穏やかな時間。人生の第二幕をいかに生きるか、夫婦の出発(旅立ち)物語。写真撮影:石川純加藤健一事務所vol.78公演『出発の詩集〜モスクワからの退却〜』(たびだちのアンソロジー〜モスクワからのたいきゃく〜)2011年4月27日(水)〜5月1日(日)下北沢・本多劇場作:ウィリアム・ニコルソン訳:小田島恒志演出:鵜山仁出演:加藤健一 久野綾希子 山本芳樹(Studio Life)前売好評発売中(全公演で当日券販売)<お問い合わせ>加藤健一事務所<HP>http://homepage2.nifty.com/katoken/
-
トレンド 2011年04月25日 11時45分
目の錯覚を自覚せよ
「コレとアレ、どっちが大きい?」とか、「上のと下の、どっちが長い?」みたいなのってありますよね? 結局「どっちも同じだよ〜」っていう目の錯覚のやつ。 そんな錯視のパターンを見られるのが「THE錯視I.GA」(http://itunes.apple.com/jp/app/id431605483)。「形の錯視」10パターンに「明るさの錯視」2パターンが収録されていて、解説とともに「目の錯覚」を体験できるアプリだ。「どうせ、同じなんでしょ?」とわかってはいるのだけど、どうしても錯覚してしまうのがちょっと悔しい。 「これが何に役に立つのか?」と言われると、たぶん何も役に立たないんだけど(笑)、錯視パターンの名前を覚えるぐらいはできるかな。オッペル・クント錯視とか…。(谷りんご)
-
トレンド 2011年04月23日 17時59分
『義風堂々 前田慶次酒語り』第1巻、『花の慶次』を大胆に再構成
武村勇治が『月刊コミックゼノン』で連載中の歴史漫画『義風堂々!! 直江兼続 前田慶次酒語り』第1巻が、4月20日に発売された。『義風堂々』は原哲夫の人気漫画『花の慶次 雲のかなたに』のスピンアウト作品で、原作者に原と堀江信彦が名を連ねる。前田慶次の莫逆の友・直江兼続の人生を描く。 もともとは『義風堂々!! 直江兼続 前田慶次月語り』と題して『週刊コミックバンチ』で連載されていた。晩年の慶次が若い頃の兼続の人生を語るという形式で、新発田重家の乱の鎮圧までを扱った。兼続は前田慶次に会う前であり、基本的に本編で慶次は登場しない。 掲載誌を『月刊コミックゼノン』に移した『酒語り』では、慶次と兼続が酒を飲みながら、二人が出会った後の出来事を昔語りする。『花の慶次』の出来事を、兼続を主人公として再構成する。『花の慶次』ファンにとっては懐かしさもある内容である。 前田慶次は原哲夫作品において最も成功したヒーローである。圧倒的な強さだけでなく、清々しい性格が周囲を魅了する。原哲夫の代表作と言えば『北斗の拳』であるが、キャラクターのインパクトは主人公のケンシロウよりも、ラオウを筆頭とする脇役陣が強い。『北斗の拳』の世界観を継承した『蒼天の拳』の主人公・霞拳志郎の性格は、ケンシロウよりも慶次の影響を受けたものになっている。 そのような慶次を『義風堂々』の本編に登場させることは作品の魅力を向上させるが、難しさもある。『花の慶次』の兼続は慶次の莫逆の友であり、理解者であったが、対照的な存在でもあった。傾奇者の慶次に対し、兼続は常識人であり、慶次と比べると優しさや甘さがあった。それ故に『花の慶次』では慶次が主人公として引き立てられた。一方、『義風堂々』では兼続自身が慶次の存在に近い。そこに慶次を登場させるならば、二人の傾奇者が存在するようなものになり、両者を共に輝かせるという技量が求められる。 この巻では兼続と慶次の最初の出会いと「佐渡攻め」のエピソードが収録されている。最初の出会いは『花の慶次』とは全く別の話である。共に上杉家家臣の揉め事を発端とするが、登場人物も設定も異なる。『花の慶次』では対立する側も最後には「いくさびと」の心意気を理解して大団円となるが、『義風堂々』では義のない人間を冷たく切り捨てた。 兼続には兜の前立ての文字「愛」を現代的に解釈して優しいイメージが付されがちである。しかし、兼続には「死者を生き返らせろ」と要求する人の首をはねて閻魔大王への死者としたというトンチが効いているが残酷なエピソードも伝えられている。『義風堂々』の兼続も自らがモットーとした「義」の苛烈さを描いている。 次巻に続く「佐渡攻め」は『花の慶次』を踏襲するものの、佐渡の国人の背後には豊臣秀吉や前田利家の陰謀があるという設定が加えられた。『花の慶次』では慶次にやりこめられる小人として描かれた利家も、上杉家の視点では越後や佐渡を狙う有力大名という脅威になっている。そのような利家の存在が、上杉家の佐渡攻めに慶次が参戦する意味を強める。『花の慶次』を大胆に再構成した『前田慶次酒語り』の展開に注目である。(林田力)
-
-
トレンド 2011年04月23日 17時59分
【書評】『安土往還記』辻邦生著
日本史の謎といえばすぐに名前が挙がるのが本能寺の変。明智光秀の野望説から、「国体」を守るため織田信長を討ったとする考えまで論考は絶えない。小説『安土往還記』(辻邦生)は、創作という手段を用いて、明智光秀の心に迫っている。 『安土往還記』はまず、宣教師と共に日本に来た船乗りの男の記録という形式が特徴的だ。イタリア人の男は元将校だが、ジャングルでの戦いで苦い経験をし船乗りに身を落としていた。 男が九州に到着したのは1970年。信長は、北の浅井・朝倉連合軍、南の三好軍に挟まれていた。石山本願寺や甲斐武田の動向も予断を許さず、堺は傭兵を雇って信長に敵対姿勢を示していた。つまり、信長は苦境に陥っていたのだ。 男は宣教師と共に、キリスト教の保護を訴えるため、岐阜の信長に会いに行く。しかし、混乱する情勢のもと、堺で足止めをされていた。そこで、比叡山があるという北方に異様な炎と煙を見た。男は焼き討ちを知った人々の恐慌ぶりを目の当たりにしても事態を冷静に見つめ、むしろ、「窮地に立つ大殿のとった作戦の大胆さと決断の早さ」に称賛の念を抱いた。男は、危険を乗り越えて、なんとしても信長に会おうと決意した。 やがて、鉄砲やピストルの扱いに慣れていた男は信長の軍事顧問の立場になった。信長軍の装弾訓練や、三段構えの鉄砲隊の編成、のちに毛利水軍を壊滅させた鉄板装甲船の設計に関わる。しかし、男が戦場に出ることはなく、『安土往還記』には戦の描写はほとんどない。武田信玄の西征に際しても、徳川軍の興廃をかけた正面衝突には触れず、あとになって、なぜか突然に武田が軍を返したことを聞き知っていた。 しかし、いっぽうでは、男は信長から求められ、地球儀を回しながらヨーロッパや、インドや、アメリカ大陸の話をしていた。先入観や価値判断を加えることなく耳を傾ける信長は、日蝕の仕組みを聞いて「理にかなっている」と満足する。 男は、信長が自分たち外国人を庇護する理由を、「大殿に対して、なんらの偏見も先入主もなしに、一個の人間として対処し、話しあうことができたからではなかったか」と回想している。信長は「無神論者」だが、「大殿がフロイスやオルガンティノに好意を持ったのは、彼らが、自ら信じるもののために、身命を賭して、水煙万里の異邦にまで来て、その信念を伝えようとした熱意であり、誠実さであった」と感じ取っていた。 男は、信長の周りにいる部将たちとも交流を深めていく。羽柴秀吉や明智光秀など一部の臣下をのぞいて、「和を乞い、帰順を示す相手を斬殺しなければならぬ理由を見いだせなかった」部将たちに囲まれた信長の孤独を感じていた。秀吉と光秀が毛利との戦いに出征してからは、いっそう、信長の表情が暗く、そして、厳しくなったと記録している。 『安土往還記』は本能寺の変でクライマックスを迎える。光秀の思い詰めた顔を回想する男の興奮も最高潮に達していた。(竹内みちまろ)
-
トレンド 2011年04月23日 17時59分
【今行く映画館】三浦しをん原作の直木賞受賞小説を、豪華キャストで映画化。『まほろ駅前多田便利軒』
年齢性別を問わず、幅広い読者層に人気の作家、三浦しをん原作の直木賞受賞小説を、瑛太、松田龍平の今をときめく実力派若手俳優二人の主演により映画化。『ゲルマニウムの夜』『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』で現代に生きる若者の苦悩を色鮮やかに描き、世界中から注目が集まる大森立嗣監督が、ユーモラスで温かい人間ドラマに仕上げた。 東京郊外に位置するまほろ市で便利屋を営む多田(瑛太)のもとに転がり込んできた、同級生の行天(松田龍平)。自称コロンビア人の娼婦(しょうふ)ルル(片岡礼子)をはじめ、二人は便利屋稼業を通して奇妙な客たちの人生に深くかかわっていく。何事にも慎重な多田と学生時代と人柄が変わった行天。「誰かに必要とされるは誰かの希望になる事。」など行天の口から飛び出す言葉に、多田の何かが揺れ動く。バツイチで希望を失った男二人が、生きることの幸せを見出すまでを描く。 瑛太、松田龍平に加え、片岡礼子、鈴木杏、本上まなみ、柄本佑、梅沢昌代、松尾スズキ、高良健吾、岸部一徳の豪華キャストが様々な場面で顔を出す。オーディションで選ばれた横山幸汰の少年由良役も微笑ましいが、大森立嗣監督の実父で舞踊家の麿赤兒、実弟で人気俳優の大森南朋がそれぞれ個性的な役で出演。映画ファンにとっても貴重な一作だ。映像に馴染みの良い、主題歌はくるりの『キャメル』。『まほろ駅前多田便利軒』4月23日より新宿ピカデリー、有楽町スバル座、渋谷ユーロスペースほか全国にて公開(公開劇場の営業時間、上映時間などをお確かめの上お出かけください)監督・脚本:大森立嗣出演:瑛太、松田龍平、片岡礼子、鈴木杏、本上まなみ、横山幸汰、柄本佑、梅沢昌代、大森南朋、松尾スズキ、麿赤兒、高良健吾、岸部一徳配給:アスミック・エース(C) 2011「まほろ駅前多田便利軒」製作委員会公式HP<http://mahoro.asmik-ace.co.jp/>
-
-
トレンド 2011年04月23日 17時59分
コラム【ドラマの見どころ!】驚異の高視聴率スタート! 大沢たかおの肩にプレッシャーはないのか。 『JIN -仁-』
今日の【ドラマの見どころ!】は、大沢たかお、綾瀬はるか主演の日曜劇場『JIN -仁-』(TBS系)。2009年の年末、ものすごく中途半端で後味の悪い終わり方をした大江戸タイムスリップ医療ドラマ『JIN -仁-』の続編。相変わらず薄味なのに存在感抜群の大沢たかお、綾瀬はるか他豪華キャストに胸躍る、今クール一番の目玉ドラマ。しかも第一期とはまた違った何かを警鐘する、なかなか考えさせられる内容になっているわ。それにしても、飲酒&不倫疑惑のアノ人、龍馬役リストラされないで良かったわね。 時を超え、南方仁(大沢たかお)が幕末の江戸時代に迷い込んでから、2年ほど経った。近頃、咲(綾瀬はるか)の様子がおかしく、心配した仁が咲の兄・橘恭太郎(小出恵介)にその理由を尋ねると、咲の母・栄(麻生祐未)が脚気であることを明かされる。見合いを壊した咲のせいで恭太郎の出世を阻まれ、生きる気力を失った栄は、脚気治療の食事療法を受けつけず、病状は悪くなるばかり。仁たちは栄の為にある秘策を思いつく。そんな時、京都から坂本龍馬(内野聖陽)がやって来て、勝海舟(小日向文世)の師である佐久間象山(市村正親)という人物を助けてほしいと頼まれるが…。 かつて夏の化粧品キャンペンガールだった麻生祐未扮する栄の脚気治療の為に開発された、あんこを乗せたサツマイイモ味のドーナツ。これすごく美味しそうなんだけど、大量生産してTBSショップでおみやげ販売決定?それにしても脚気や盲腸で死んじゃうって、昔は大変だったのね。歴史部分は、『龍馬伝』で予備知識があったから分かりやすいんだけど、車中飲酒&不倫疑惑で、去年はさんざんだった内野聖陽。とにかくリストラされないでよかった。内野さん、これからは気をつけてよ! 初回2時間スペシャル後半は、薩摩と長州のいざこざで火の海になってしまう京都の町が舞台。火傷を負って苦しむ子供や庶民を必死で救う仁のもとへ虫垂炎の西郷隆盛(藤本隆宏)を手術してほしいと言われ、仁は助ける命の順番を迫られる。当時には無かったペニシリンを培養し、高度な医療行為で歴史上の人物を助け、歴史を変えてしまうのではないかと悩む仁。しかし、仁と同じような体験をした医師の佐久間象山(市村正親)の言葉により、救える命は救うと心に誓う。歴史とフィクションを上手くつなぎ合わせて、非常に飽きさせない展開で見せるヒット作の続編らしい上出来ぶり。視聴率がいいのもうなずけるわ。だけど驚異の20%越えでスタートしてしまっただけに、最後までこの勢いが維持できるかしら。仁先生同様、大沢たかおの肩にはすごいプレッシャーがかかっているわ。(チャッピー)
-
トレンド 2011年04月23日 17時59分
連載ラノベ 夢ごこち(40)
酒を飲み干した男たちが立ち上がった。見るからに、野蛮だ。私はこんな男たちに襲われちゃうのかな。こっちにやってくる。どうしよう。 どこからか声がした。 「待て」 そう、そうこなくっちゃ。お姫様がつかまったときは、そうなるべきだ。 野蛮な男たちを制止したのは、奥で一人だけ椅子に座っていた身なりの立派な男の人だった。髪の毛が栗色で長くて、マントを羽織っていて、騎士みたいな格好をしている。顔立ちがすっきりとしている。目が青い。きっと、この野蛮な男たちを束ねる隊長だ。 隊長がこっちへ歩いて来た。この人は、私をどうするのだろう。 目の前に来た隊長は、黙って私のことを見ている。無表情だ。いきなり、あごをつかまれた。けど、隊長の指、さらさらしている。細くて長い。子どもの肌みたい。きっと隊長は、野蛮なことはしない。でも、私のことをずっと見ている。私、この人に、襲われちゃうかも。体は動かない。どうしよう。 「待て」 また、誰か来た。でも、隊長は誰かが来たことなんて気にもしていない。私のことを見つめたまま黙っている。この人は、何があっても動じないんだ。 隊長が、私のあごをつかんでいた手を外した。一歩後ろへ下がって、剣を抜いた。 刃が光っている。触ったら痛そう。隊長が剣を振り上げた。やだ、怖い。でも、隊長は私に刃を向けなかった。私を縛っていた縄を断ち切った。隊長は、私を傷つけることはしないんだ。 隊長が剣をさやに収めた。隊長の肩幅が、すごく広い。私は、この人をどこかで見たことがある。 あとから来たのは吉原君だった。吉原君は体じゅう傷だらけで、野蛮な男たちに囲まれている。隊長は、その様子を黙って見ている。 吉原君は剣を持っていた。そうだ、吉原君は剣道部だ。吉原君は強いんだ。 吉原君は、野蛮な男たちをあっという間にやっつけた。吉原君、あとは隊長と戦うだけよ。私のために、早く戦って。 吉原君が隊長をにらみつけた。 「美雪を放せ」 うれしい。やっぱり、吉原君は私を助けに来たんだ。(つづく/文・竹内みちまろ/イラスト・ezu.&夜野青)
-
トレンド 2011年04月22日 15時30分
『グッドライフ』あどけなさだけではない子役・加部亜門
テレビドラマ『グッドライフ〜ありがとう、パパ。さよなら〜』が、フジテレビ系列で4月20日から放送開始された。家庭を顧みなかった父親による、白血病の息子への愛を描いた感動作であるが、第1話「パパはとっても悲しい生き物です」は、息子の羽雲(わく)を演じる加部亜門が主役のような存在感を発揮していた。 『グッドライフ』は、韓国で200万部のベストセラーとなった趙昌仁の小説『カシコギ』が原作である。カシコギは韓国語で魚のトミヨを指す。トミヨのオスは、メスの産卵後は自身は食べ物を摂らず、ひたすら巣を守り続ける。このトミヨのような父親の無償の愛がテーマになるが、第1話では息子の病気は分かっておらず、仕事優先で傲慢な父親の孤独と息子の悲しみを描いている。 新聞記者の澤本大地(反町隆史)はスクープを連発する敏腕記者であったが、他人の話には耳を貸さず、自分の主張だけを押し通す傲慢な人格であった。職場ではパワハラで部下が自殺未遂を起こし、家庭では妻の華織(井川遥)に離婚を求められる。そして家を出て行った香織に代わり、大地が羽雲の世話をしなければならなくなった。 前半の羽雲は忙しい大人から見れば手のかかる等身大の子どもを演じていた。親から見れば「もっとしっかりして欲しい」となるが、子どもの立場では母親が出て行ったショックから「無理もない」となる。 しかし、後半に入ると何とか両親に仲直りして欲しいという羽雲の健気なまでの思いが明らかになる。両親の仲が上手くいっていないと、子どもは親の顔色をうかがい、気を惹こうと変な嘘をつくようになる。そのような悲しい子どもを加部が好演した。 演技の世界では「子どもと動物には勝てない」と言われる。ベテラン役者の計算された演技も、感情を素直に表現する子役の魅力の前に霞んでしまう。しかし、あどけなさだけで子役に感動するほど視聴者は単純ではない。子どもなりの悩みや苦しみを表現した演技だからこそ感動する。 たとえば2009年の大河ドラマ『天地人』では、樋口与六(直江兼続の子ども時代)を演じた加藤清四郎がブレイクしたが、その出発点は母親と引き裂かれた与六の「わしは、こんなとこ、来とうはなかった」という魂から絞り出すようなセリフであった。その意味で両親のすれ違いや難病を描く『グッドライフ』には、子役の見せ場が揃っている。新たな子役スターが誕生するか、『グッドライフ』の今後に注目である。(林田力)
-
トレンド 2011年04月22日 15時30分
【今行く映画館】美しくも激しい、美少女達のバトルアクション。『エンジェル ウォーズ』
ザック・スナイダー監督による、異世界でバトルを繰り広げる美少女たちの物語。セクシーなコスチュームで熱いアクションを見せる5人の少女たちに、エミリー・ブラウニング、アビー・コーニッシュ、ジェナ・マローン、ジェイミー・チャンとフレッシュな若手女優が起用され、「ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー」以降、人気が急上昇しているヴァネッサ・ハジェンズにも注目。 母の死後、遺産を狙う義父により、精神医療施設に収容されてしまった少女・ベイビードール(エミリー・ブラウニング)。彼女は施設の中で、自由を夢見て空想し、自由を手に入れるためには、地図、火、ナイフ、鍵、そしてもう一つのあるものを手に入れろと賢人から助言を授かる。ベイビードールは同じ境遇の仲間と共にバーチャル兵器を駆使してサムライや悪魔との幻想的な戦いに挑むが…。 美少女たちが巨大な敵を相手に、マシンガンや日本刀、戦闘用ロボットなどで闘う姿を、「300<スリーハンドレッド>」、「ウォッチメン」のザック・スナイダー監督ならではの迫力ある演出で見せる。想像の世界を作り出したヒロインが、4人の女戦士と共に幻想的な戦いに挑むバトルアクション超大作。コンピューターゲームの世界に迷い込んだような映像に、時折浮かぶ漢字や鉄兜など、カルチャーとしてのジャポニズムもユニークだ。『エンジェル ウォーズ』丸の内ピカデリーほか全国ロードショー中(公開劇場の営業時間、上映時間などをお確かめの上お出かけください)監督:ザック・スナイダー出演:エミリー・ブラウニング、アビー・コーニッシュ、 ジェナ・マローン、ヴァネッサ・ハジェンズ、ジェイミー・チャンほか配給:ワーナー・ブラザース映画 (C)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES
-
-
トレンド 2011年04月22日 15時30分
『太陽を盗んだ男』の長谷川和彦監督がツイッターで吠えた!
沢田研二演じる高校教師が、原発からプルトニウムを盗み原子爆弾を作り大暴れする映画『太陽を盗んだ男』。 今までの邦画にはない巨大なスケールのストーリーと、荒唐無稽なアクションで、公開から30年以上経った今でも根強いファンが存在する、日本映画の金字塔的作品である。 監督の長谷川和彦氏はこの作品以降、監督作品が一本もない状態であるが、ツイッターを利用して「カムバック作のためのリサーチ」なる活動をしている。 3か月ほど前まで長谷川監督は沈黙を続けていたが、4月18日前後より熱心につぶやいている。やはり「原爆」を題材にした映画を撮っただけに、昨今の原発問題について発言しないわけにはいかないのだろう。 ところが、長谷川監督のツイッターは最近、やや迷走が目立ち始めている。 長谷川監督は4月18日付のツイッターで、 「ACジャパンの会長は東電の社長が務めていると知った。そんなら『阿呆で鬱陶しいCM』を全部止めて、その膨大な額の広告宣伝費を福島原発の被害者の皆さんに差し上げたらどうだ??」 とつぶやき、昔と変わらぬ反骨精神を見せた。 ところが、「ACの会長=東電社長」という事実はなく結局、長谷川監督の間違いであることが発覚。即座に謝罪する羽目となった。 また同日、長谷川監督はフォロワーの「向日葵にセシウムを吸収してもらおう、という考えがある」というつぶやきをリツイート。 もちろん、向日葵にはセシウムを吸収するという力はなく、フォロワーから「その情報は正確ではありません!」とお叱りの意見をいただいていた。 『太陽を盗んだ男』の劇中で「誰でも原爆は作れる!」と沢田研二に語らせていた長谷川和彦だけに、ネットの情報に振り回される姿を見るのはなんともショックだ。(蟹山)
-
トレンド
「週刊少年ジャンプ」大物漫画家インタビューを放映中
2009年07月07日 15時00分
-
トレンド
地中海「ワープ無視打法」披露
2009年07月03日 15時00分
-
トレンド
回収モードも何とか+1万円
2009年07月02日 15時00分
-
トレンド
高橋四丁目の居酒屋万歩計 「らむや」(ジンギスカン)
2009年07月01日 15時00分
-
トレンド
堀越日出夫の「私、テレビの味方です」 長澤まさみドラマ惨敗で次作は「ぼくの妹は隠れ巨乳」!?
2009年07月01日 15時00分
-
トレンド
ブレスト式 必勝ロト6当選術
2009年07月01日 15時00分
-
トレンド
書評「ミラーワールドの魔法」ROSSCO著、ビオ・マガジン社
2009年07月01日 15時00分
-
トレンド
書評「アイドル墜落日記」小明著、洋泉社
2009年07月01日 15時00分
-
トレンド
ついに地中海のクギが開いた!!
2009年06月26日 15時00分
-
トレンド
3000円で8連も1000ハマリ…
2009年06月25日 15時00分
-
トレンド
高橋四丁目の居酒屋万歩計 「大連」(だいれん、餃子屋)
2009年06月24日 15時00分
-
トレンド
堀越日出夫の「私、テレビの味方です」 日テレジェニック選考番組を見ても候補生を応援したくならない
2009年06月24日 15時00分
-
トレンド
ブレスト式 必勝ロト6当選術
2009年06月24日 15時00分
-
トレンド
書評「会社がない!」石丸幸人著、すばる舎
2009年06月24日 15時00分
-
トレンド
書評「雪冤」大門剛明著、角川書店
2009年06月24日 15時00分
-
トレンド
マスターベータソン 9時間58分オナニーし続けた世界記録保持者に直撃
2009年06月20日 15時00分
-
トレンド
大人気店の立ち回り術
2009年06月19日 15時00分
-
トレンド
サウザーにやられ放題…
2009年06月18日 15時00分
-
トレンド
堀越日出夫の「私、テレビの味方です」 平井理央アナがエプロン姿、上目づかいで視聴者を悩殺!!
2009年06月17日 15時00分
特集
-
岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
-
野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
-
-
豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
-
宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
-
元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分