トレンド
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トレンド 2011年03月28日 15時30分
鉄道ファン有志が新宿駅東口で募金活動
3月26日(土)、新宿駅東口前広場にて鉄道ファン有志による東北地方太平洋沖地震の義援金募金活動が行われた。 この日集まったのは乗り鉄の神こと横見浩彦さん、フュージョンバンド「カシオペア」の向谷実さんなど、総勢23名の鉄道著名人たち。それぞれが募金箱を持って街頭に立ち、「鉄道ファン有志による東北地方太平洋沖地震の義援金募金です。ご協力お願いします!」と、道行く人に募金を呼びかけていた。 参加者の1人は「東北地方には味わい深い駅舎や車両がたくさんあります。そして何より人々が温かいんです。おかげでいつも旅がすごく楽しいし、色んな方たちに本当にお世話になりました。そんな方たちの多くが今回の大地震で被災されたと聞いて居ても立ってもいられず、急遽参加させていただいたんです。私にできることは限られていますが、少しでも被災された方のお役に立てれば」と語った。 10時からのおよそ2時間で集まった募金総額は340,885円。発起人である株式会社エスピーボーン代表取締役より「全国の鉄道ファン」名義にて日本赤十字社に全額が寄付された。<参加者一覧>伊藤桃、オオゼキタク、蒲原聡、久野知美、栗原景、古賀高志、コバトン、田中いちえ、土屋基(SUPER BELL"Z)、中井精也、中西圭三、野月貴弘(SUPER BELL"Z)、広田泉、星野佳世、堀込聖美、南田裕介、向谷実、恵知仁、森由梨香、横見浩彦、吉川正洋(ダーリンハニー)、わたなべひろし、TJレミア(SUPER BELL"Z) ※50音順、敬称略
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トレンド 2011年03月28日 15時30分
連載・女医マリリンのお悩み解決クリニック「疎開女子に女医が渇!」
震災発生から約半月。少し前まで、いったい誰がこんな事態を予想していたでしょうか。 今回は、震災の影響を受けて、10年近く暮らした東京を離れて地元である島根県へ「疎開」した元OLの愛子さん(27)からの相談です。 「マリリン先生こんにちは。疎開して、のんびりとした田舎暮らしに早くも退屈してきた私ですが、先日、高校時代の元彼とばったり再会してしまいました。そのまま、流れに任せて彼と関係を持ってしまいました。それからというもの、彼のことが忘れられません。このまま元彼と結婚して島根県で暮らすのもいいな、と思ったりしますが、都会に戻りたい気持ちもあります。どうしたらいいですか」 同じく中国地方出身の女医マリリンからのカラクチ解答は、コチラ。 彼にとってのあなたとの行為が、あなたが感じているように「運命的」なものであるならば、地元で結婚して、家庭を築くのもいいかもしれないですね。まあ、客観的に見て、彼がそう思っているとは、到底思えないけれど。 だって、生まれた時からずーっと島根の田舎で成長して働いて、他の土地を知らない彼の前に、かれこれ10年近く東京で過ごして垢ぬけた元恋人が突然現れたら、そりゃあ手を出したくなったってアタリマエ。遊びの可能性もじゅうぶんにあり得ますよ。 そして、ちょっと不便な田舎暮らしをたかだか半月ほど続けただけで、退屈を感じているあなたのこと。何十年も続く結婚生活に、耐えられるのでしょうか? 「結婚」って、ただ好きな人と一緒にいることではなく、愛する相手に対して責任を持つことでもあります。 彼に思いを馳せる時間があるなら、被災地で苦しむ方を少しでも手助けすることをしてみてはいかがでしょうか。 【山下真理子】 女医。岡山県出身。京都府立医科大学医学部医学科卒業後、医師免許を取得。テレビや週刊誌等で活躍する美人女医。最近では、EDGE STYLEやチャクラ、ポコチェ等、女性誌への進出も拡大している。愛のある辛口(カラクチ)女医としても有名。書籍、「女医から学ぶあなたの魅力が10倍増すセックス」(ぶんか社)が、好評発売中! http://p.tl/PJcEお悩み相談はこちらまで! marilynclinic@gmail.com
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トレンド 2011年03月28日 15時30分
【今行く映画館】「モリのアサガオ」郷田マモラも絶賛の裁判劇。感動ラスト『再生の朝に -ある裁判官の選択-』
今日の【今行く映画館】は、中国映画『再生の朝に -ある裁判官の選択-』(リウ・ジエ監督・公開中)。めざましい発展を遂げる中国において、過去の法律から刑法改正の狭間で起きた実際の裁判が元になっている骨太ヒューマンドラマ。死刑判決を受ける青年とその家族、そして裁判官の苦悩と葛藤を描く。 娘が死亡してから、法に従い無気力に仕事をこなすベテラン裁判官のティエン(ニー・ターホン)は、刑法に基づき車2台の窃盗で拘束されていた青年(チー・ダオ)に死刑判決を下す。そんな折、腎臓を患った地元の有力者・リー社長(ソン・エイシェン)は青年の腎臓を自らに移植しようと金の力で死刑執行を早めようと根回しするが…。 貧富の差が激しい中国の現状を直視すると共に、人間の良心に訴えるドラマ。重い裁判劇に感動のラストが用意されている。監督は『北京の自転車』の撮影監督を務めたリウ・ジエ。ティエンを演じるのは実力派ニー・ターホン、不条理な臓器移植に疑問をもつ女性を『追憶の上海』のメイ・ティンが演じている。 映画『再生の朝に -ある裁判官の選択-』は3月5日より、シアター・イメージフォーラム、銀座シネパトスほか全国順次公開。(公開劇場の営業時間、上映時間などをお確かめの上お出かけください)(c) 2009 3C FILMS CO., LTD All Rights Reserved配給:アルシネテラン オフィシャルHP<http://www.alcine-terran.com/asa/index.html> ※映画公式ブログ<http://yaplog.jp/saiseinoasa/>にて「モリのアサガオ」の著者・郷田マモラさんからのコメントが読めます。
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トレンド 2011年03月28日 11時45分
フリーマーケット「世田谷てづくり市」が賑わう
3月27日、世田谷山観音寺(東京都世田谷区)で、「青空個展」『世田谷てづくり市・in・世田谷観音』が開催された。主催は同実行委員会。 てづくり商品のみを販売する「青空個展」は2009年から開催が始まった。現在は、「世田谷観音」はじめ複数の会場で、定期開催されている。野外マーケットのため雨天中止の決まりだが、中止になった実績はなく、順延が一度ある。 同実行委員会の高村有美(たかむらともみ・32)さんは、「青空個展」の趣旨を「ひとつひとつの物を大切にして、人と人との距離が近いコミュニケーションの場所を作ること」と語る。 「青空個展」では毎回出展者を募集している。今回の応募は、2月の段階で、定員に達したため締め切られた。3月11日の東日本大震災発生後、開催の見極めは直前まで慎重に検討された。当日は、約70の出展者が店を並べた。午前10時の開始以降、地元の住民を中心に来場し、昼頃には、遠方からの来場者も含め賑わいを見せた。高村さんは、「会場の協力があり、気持ちを明るく持つためにも最終的に開催した」と述べた。 歴史的には、交通の要所に多くあり、人々の生活のよりどころである神社仏閣でのマーケット開催は珍しいことではないが、近年は、大衆消費社会や、食の安全性や、人間関係の希薄化への疑問から、境内で開催される「寺社マルシェ」と呼ばれるマーケットが注目を集めているという。 ビースのアクセサリーを出展した都内に住む千葉真知子さん(31)は、夫の家族が仙台市で被災した。連絡は取れており、話を聞くたびに悲痛している。今回の出展は直前まで悩んだ。電力を多く必要とする屋内イベントではなく、家族からの「地震のためにやめるのではなく、日常を送ってほしい」という言葉にも勇気づけられ、出展を決意した。 てづくりのケーキを出展した越江あづなさん(32)は、「毎月楽しみに来てくださる常連のお客様もいるので、がんばってやっています」という。葉書やレターセットを二人で出展した飲食業のぬまたあやこさん(29)とその友人(28)は、働きながらてづくり商品を作り、今回のようなマーケットに出展している。「青空市なので、来てくれた人と直に話しているだけで気持ちがいい」(ぬまたさん) 一般来場者の50代と20代の女性の親子二人は、見ず知らずの出展者との間に場所や物という一つのきっかけから会話が生まれることが楽しいという。震災前に『渋谷てづくり市』(会場・代々木八幡宮)に出展していた人と、今回会うことができ安心していた。 「青空個展」では、会場に募金箱を設置している。一般の支援者・東京リサイクル運動市民の会(東京都中野区)と連携し、チャリティー活動を進めている。(竹内みちまろ)
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トレンド 2011年03月28日 11時45分
超カワイイ! 可鈴ちゃんと擬似デート「実在少女」
いくつになっても憧れるのが、カワイイ女の子とのデート。高校の制服を着た女の子に「大好き☆」なんていわれたら、たまりませんよね。 そんな夢のようなデート気分がちょっとだけ味わえるアプリが「実在少女」(http://itunes.apple.com/jp/app/id424138714)。デートをしてくれるのは、ミスヤンジャンにも選ばれた荻野可鈴ちゃん(15歳)。ひとつひとつは短いムービーだけど、無料版でも約1時間の擬似デートが出来ちゃう太っ腹アプリだ。「可鈴ちゃん気に入ったぜ!」と思ったら、有料の追加コンテンツでもっとディープな(?)デート気分を味わっちゃおう。 可鈴ちゃん自身、ブログで「沢山大好き! って言っちゃいました」と書いているとおり、ムービーなかには「大好き」がいっぱい。高校時代の妄想が今、叶う!? (谷りんご)
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トレンド 2011年03月28日 11時45分
震災慰霊堂に大寒桜が咲く、江戸東京博物館は4月末頃まで休館=墨田区
スカイツリーが建設中の東京都墨田区にある「東京都慰霊堂」で、オオカンザクラ(大寒桜)が満開を迎えている。オオカンザクラは、西日本で開花宣言が出ているソメイヨシノに先だって咲く。 「東京都慰霊堂」は、横網町公園(墨田区横綱2)にある。大正12年(1923)に起きた関東大震災(マグニチュード7.9)による遭難死者の遺骨を納め、あわせて東京大空襲による殉難者の遺骨も安置している。 横網町公園には、「復興記念館」もある。関東大震災から得た教訓を後世に伝えるため、昭和6年(1931)年に建設された。 「復興記念館」は、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震後も、開館している。職員によると、11日の地震発生直後は来館者が減ったが、少しずつ増えているという。 「復興記念館」館内では、資料を用いて震災の教訓を伝えている。 写真資料では、壁の窓枠から反対側の空が見える「焼け跡の両国国技館」や、和服の女性や子どもらが消息札を見つめる「東京駅前交番の消息札」などが展示されている。大坂毎日新聞「9月3日/一面見出し:火の海を踏んで脱出」、神戸新聞「9月5日/一面見出し:義を見て為ざるは勇なき也」ら関東以外の新聞のほか、「海外諸国からの救援状況」「国内各地からの救援状況」もパネルで紹介している。屋外ギャラリーでは、車体が消失しシャシーだけが残った自動車の焼骸や、鉄柱の熔塊が展示されている。パンフレットでは、上野公園の西郷隆盛像に「尋ね人」の札が貼られる様子などが紹介されている。 横網町公園周辺では、「旧安田庭園」が、園内一部が破損したため閉館している。3月15日から、企画展「芝・増上寺〜秀忠とお江の寺〜」や特別展「五百羅漢−増上寺秘蔵の仏画・幕末の絵師狩野一信」の開催が予定されていた江戸東京博物館は、空調設備らの修繕のため、4月末頃まで臨時休館となっている。(竹内みちまろ)
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トレンド 2011年03月28日 11時45分
『エンジェル・ハート2ndシーズン』第1巻、心温まるハードボイルド
北条司が月刊コミックゼノンで連載中の漫画『エンジェル・ハート2ndシーズン』第1巻が、3月22日に発売された。『エンジェル・ハート』は北条司の代表作『シティーハンター』のアナザーワールドにおける続編を描いたハードボイルドである。 最初は週刊コミックバンチで連載され、単行本も33巻まで発刊されたが、コミックバンチの休刊により、2010年8月6日発売の週刊コミックバンチ36・37合併号で連載を終了した。その後、2ndシーズンと銘打って、コミックゼノンで連載を再開した。このように2ndシーズンは掲載誌の変更という事情によるもので、物語は連続しており、主要キャラクターにも変化はない。 『エンジェル・ハート』では冴羽獠や海坊主(ファルコン)、野上冴子ら『シティーハンター』で馴染みのキャラクターが登場する。一方で海坊主が黒人であるように『シティーハンター』とは全く異なる設定もある。『エンジェル・ハート』でも『シティーハンター』にあるようなコメディーは健在である。しかし、それ以上に交通事故死した槇村香の心臓を移植された香瑩(シャンイン)と獠を中心とした家族愛が主題になっている。 『エンジェル・ハート』は獠と香瑩がシティーハンターとして依頼人から請けた仕事を解決していく物語である。数話に渡って一つの事件が展開される。伏線を引き継ぐことはあるものの、基本的に事件毎のオムニバス形式である。この巻では動かない時計の話と、次巻に続く楊芳玉のエピソードの二本が収録されている。 冒頭を飾る時計の話では、大人気女優・如月玲奈の持つ運命の相手と出逢った時にだけ時を刻むという不思議な時計が登場する。派手なアクションはないが、心の底では愛し合っている二人を結びつける心温まるストーリーである。この不思議な時計は『エンジェル・ハート』そのものに重なる。槇村香を交通事故で失った獠は、抜け殻のような生活を送っていた。それが香瑩と出会うことで新たな時を刻み始めた。その意味で2ndシーズンの冒頭にふさわしい内容になっている。 一方でアクションシーンは乏しい。主人公サイドにはマフィアの秘密部隊出身の香瑩や劉信宏、傭兵の楊芳玉ら百戦錬磨の猛者が加わり、本気の戦いになれば『シティーハンター』以上の過激なアクションを展開できる。しかし、反対に強力な主人公サイドに立ち向かえる存在が少なくなってしまったことも事実である。ライバル的に存在にカメレオンがいるが、お笑いキャラ化してしまった。この巻は『エンジェル・ハート』のハートフル路線を象徴する。(林田力)
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トレンド 2011年03月28日 11時45分
「歴史楽屋噺」パート8・菊と刀と山桜
アメリカの文化人類学者、ルース・ベネディクトが『菊と刀』を著して、西洋に日本文化を知らしめたのは1946年だったが、彼女が一度も来日した事がないという事実には驚かされる。文献や資料をもとに書いたのだと思うが、それにしても鋭い考察には驚愕するばかりだ。日本の教科書にもしばしば取り上げられている。 『菊と刀』は日本でも非常に評価の高い著作ではあるが、しかしながら「菊」も「刀」も日本の支配者層の象徴であって、庶民の目線ではないことに若干違和感を感じるのも確かだ。 その違和感を埋めてくれるのは、本居宣長の考えた日本観ではないだろうか。彼は生涯の研究を通じて、日本観(やまとごごろ)はズバリ、「もののあわれ」だと結論づけた。 なるほど、「菊と刀」より「もののあわれ」の方が確かにしっくりくるではないか。 もう一つ突っ込むなら、何が一番の大和心(もののあわれ)なのかという事。本居宣長は野生の「山桜」だという。宣長が生きていたら、最近の品種改良されて植林されたソメイヨシノは邪道(?)ということになるのだろうか? 今は桜の季節。もし野生の山桜を見る機会があったら、じっと鑑賞してみるのも一つの精神的な贅沢では? 気づいた方は是非お試しあれ。 敷島の 大和心を 人問わば 朝日に匂う 山桜花(本居宣長) この有名な句に、宣長の思いは込められている。(みんみん須藤)
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トレンド 2011年03月26日 18時00分
「歴史楽屋噺」パート7・福沢諭吉は忠臣蔵が大嫌い!?
「天は人の上に…」で知られる慶應義塾大学創始者の福沢諭吉。一万円札の肖像画になるなど、聖人君子のような存在に昇華されつつあるようだが、人間臭い側面を多分に持っている。 例えば「楠木正成のような人間は、歴史の研究で取り上げるに値しない」といった発言がある。 これを字面だけで捉えると誤解してしまうが、明治維新前後の日本における「漢学」から「洋学」への転換期において、福沢諭吉はこう考えた。 「今までの寺子屋方式ではダメなんだ。そこから脱皮して、ユニバーシティ(西洋型の総合大学)を作らねばならない」 それまで「義侠心」や「侍の象徴」とされてきた楠木正成を切り捨てる事は、苦渋の決断だっただろう。「歴史を人文科学として捉えるのに、『義侠心』というテーマは関係ない」と考えたのだ。 同じように「忠臣蔵の赤穂浪士の仇討ち」に関しても「取り上げる必要はない」と諭吉は判断した。 「『忠』も『義』も人文科学で研究する事ではない」と。 明治維新後の日本の急激な西洋化の影には、このような教育者達の苦渋の決断が沢山あったのである。(みんみん須藤)
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トレンド 2011年03月26日 18時00分
美術家・会田誠さんら選考によるトーキョーワンダーサイトの企画展が再開
トーキョーワンダーサイト主催「第5回・展覧会企画公募」で44企画の応募から選出された3組の美術展が、トーキョーワンダーサイト本郷にて行われている。開催期間は2月26日〜3月27日までの約1カ月間で、入場料は無料。3月11日に発生した東日本大震災の影響で一時中断されたが、3月19日から開催時間を短縮しつつも再開し、3月27日(日)まで行われる。 トーキョーワンダーサイトは、新しい芸術文化を発信するアートセンター。「展覧会企画公募」は企画者=キュレーターを発掘するプロジェクト。クリエーター自身がキュレーターを兼ねることもあり、クリエーター支援・育成の一環である。2月26日(土)のオープニングレセプションでは、審査員である現代美術家・会田誠さんや敏腕キュレーターによる講評や、参加アーティストと観客一同でワインによる乾杯が行われた。 トーキョーワンダーサイトの公式サイトに記載された参加3組の概要を抜粋すると、以下のようになっている。 1F「ELASTIC VIDEO-curated by PLINQUE」 後援:在日オーストリア大使館 文化フォーラム 企画者: クラウディア・ラルヒャー アーティスト:マルクス・ハナカム&ロスヴィータ・シューラー、リディ・シェフクネヒト、アルミン・B・ヴァグナー、クラウディア・ラルヒャー(以上、PLINQUE)クリスティアン・ルシツカ、ザーシャ・ピルカー、ベルンド・オップル、デヤン・カルジェロヴィッチ、マヌエラ・マーク オーストリアのウィーンを拠点に活動する若いアーティスト集団PLINQUE(プリンキ)は主に2008年から断続的に展覧会を行っています。様々な場所で展覧会を開き、それぞれの文脈や設定に合った内容を展開しているPLINQUEが考えるビデオの概念は、動く画像の映写という典型的な形式に束縛されることはありません。それはビデオ・スカルプチャー、サイトスペシフィックなビデオ・モンタージュ、ビデオ・インスタレーションの領域にまで広がるものです。「ELASTIC VIDEO」展は、マルチメディア・アートにおける現在の動向および伝統的手法の各種コンセプトを拡張し、共同のユニークなビデオ・インスタレーション作品を展示します。 2F「floating view “郊外”からうまれるアート」 協賛:株式会社シアーズ 協力:学生メディアセンターなないろちゃんねる 企画者: 佐々木友輔/コーディネーター:中山亜美 アーティスト:佐々木友輔、石塚つばさ、笹川治子、遠藤祐輔、川部良太、ni_ka、田代未来子、清野仁美、渡邉大輔、藤田直哉 ロードサイドに建設されたショッピングモールやファミリーレストラン、立ち並ぶ団地、真新しい一戸建ての家々。日本中至る所で見ることの出来るこうした郊外の風景は、景観の破壊や故郷喪失、地域共同体の欠如など、これまで多くの批判に曝されてきました。しかし今では東京などの大都市でも、郊外都市と見紛うような風景に出くわすことが珍しくありません。グローバリゼーションの進行によって、世界全体が郊外的な環境に覆われようとしています。郊外の問題は誰にとっても切実なものとなりつつあるのです。 本展は、郊外的環境から生まれたアーティスト、そして郊外的環境を自らの手で改変・更新していこうとするアーティストを取り上げた展覧会です。技術革新に任せた楽観論で盲目的に突き進むのでもなければ、戻ることの出来ない過去を礼賛する懐古主義に陥ってしまうのでもない、郊外的環境に生きる私たちの新たな生の在り方を模索するかつてない試みです。 3F「Girlfriends Forever!」 アーティスト:松井えり菜、村上華子、今津景、金森香(シアタープロダクツ)、小平透子、辰野登恵子、津田道子、長井朋子、中村友紀、松原慈、モム&ノエス 美術大学には女性が多いのに、アーティストとして活躍し続ける女性が少ない(ように見える)のはなぜでしょうか? “Girlfriends Forever!”は、若手アーティストの中でもひときわ活躍している松井えり菜('84年生)と、コンセプチュアルな作品で知られる村上華子('84年生)が、同世代の作品を広く紹介するとともに、既に長く活躍しているアーティストも迎えて女性アーティストの来るべき未来像を考えるための展覧会です。 個性的で華やかなイメージのある作家生活ですが、一方で長く制作を続けることは決して楽なことではないことも事実です。本展では、その2つの側面を“Girlfriendsの昼と夜”としてトーキョーワンダーサイト本郷の最上階を女性の部屋に見立てつつ、空間の隅々までアーティストの作品で満たします。壁にかかる絵だけでなく映像や家具まで、アーティストによるキュレーションならではの遊び心満載の空間が期待できます。 それぞれ海外と郊外と体外。海外というのはつまり日本から見て。郊外は東京から見て。体外は自分から見て。実は全て同じかもしれないけれど、距離感が違う。異なる視野を同時に俯瞰することは、トリックに騙されないスーパーフラットな視座の鍛錬になるだろう。なおかつ見ることは見られることでもあり、そこには当然ながら内省も含まれる。 ちなみにこの記事のタイトルに冠した「Kudohting View」とは、2Fで行われている「floating view」出展者の佐々木友輔さんと藤田直哉さん考案によるもの。「floating view」(フローティング・ヴュー/浮遊する景色・眼差し)というタイトルには、ショッピングモールやファミリーレストランで均質化された郊外の景色と、そこに浮遊するアーティストたちの眼差しの、両義性が込められている。 本稿の筆者である工藤伸一から見たセカイと、セカイから見た工藤伸一の両義性を探るべく、通しタイトルとして今後も使っていきたいと考えているので、以後お見知りおきを。ジャアナキストの肩書きも今回初めて使うが、語感がいいなと思っただけで深い意味はない。 さておき、東日本大震災の発生により展示の一時中断に見舞われる異例の事態となってしまった。この状況での再開を受けて思い出すのは、アーティスト・藤城嘘&黒瀬陽平が2008年から行ってきた新機軸の美術展「カオス*ラウンジ」の関連企画で、ストリートコンピューティング周辺のギークをフィーチャーして昨年渋谷で人気を博した「破滅*ラウンジ」が、途中から展示名を「再生*ラウンジ」に変えていたこと。 いま「新機軸」と書いたが、本来なら「新しい」という言葉はあまり不用意に使いたくない。けれども歴史を更新することがポストモダン時代の脱構築であると考えたなら、新しくない現象は一切存在しないともいえる。人間のあらゆる行為は意識するしないに関わらず温故知新の様相を呈する。古いものの影響を受けずに生きることはできないし、新しいものを作らないことも不可能だ。 むしろ古さの中に新しさを発掘し、新しさの中に古さを見出すことにより、時空を超えて歴史がつながる。パラレルワールドへの扉は何気ない日常の景色の物影に潜んでいる。生き残った僕らに出来ることは何か。明日への扉を開く鍵はこの美術展も含む、ありとあらゆる場所に遍在していることだろう。(ジャアナキスト/工藤伸一)関連記事「floating view “郊外”からうまれるアート」※3/26(土)予定だったシンポジウムは中止になりました。http://npn.co.jp/article/detail/48251099/「第5回・展覧会企画公募」公式サイトhttp://www.tokyo-ws.org/hongo/index.html■主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 トーキョーワンダーサイト■会場:トーキョーワンダーサイト本郷(東京都文京区本郷2-4-16) 各駅より徒歩7分:御茶ノ水駅・水道橋駅(JR総武線) / 水道橋駅(都営地下鉄三田線) / 御茶ノ水駅・本郷三丁目駅(東京メトロ丸ノ内線) / 本郷三丁目駅(都営地下鉄大江戸線)■開館期間:〜3月27日(日)11:00-17:00[最終入場は30分前まで]■入場料:無料
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