スポーツ
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スポーツ 2018年10月31日 17時15分
「野球頭を鍛える」西村オリックス秋季キャンプ参加選手決定、昨年より12選手増!
オリックスは11月2日から17日まで(6日、12日は休日)高知市東部野球場で行われる秋季キャンプの参加メンバーを発表した。昨年は若手選手の底上げをテーマに掲げていたこともあり、主力選手はほとんど参加せず、22選手に留まったが、今年は西村徳文新監督のもと、福良淳一前監督の野球を引き継ぎながらも新体制になったこともあり、安達了一、吉田正尚、T-岡田といった主力も参加。全34選手が参加する。参加選手は次の通り。■投手松葉・山岡・吉田一・近藤・東明・K-鈴木・小林・山本・齋藤・澤田・黒木・山田・金田・榊原・山﨑颯・鈴木優■捕手高城・伏見・西村・若月・飯田■内野手白崎・安達・西野・宗・大城・山足・鈴木昂・廣澤■外野手西浦・吉田正・小田・T-岡田・武田 メンバーから外れた選手は舞洲での調整となるが、昨年も怪我などの理由で、舞洲から追加で参加した選手もいたことから、キャンプ中に一部メンバーが変わる場合もあるかもしれない。 西村新監督は26日、都内のオリックス東京本社を訪ねて、宮内義彦オーナーに就任挨拶をした後に行われたオーナーとの共同会見で、宮内オーナーの「監督からは練習等を鍛えていくというのと同時に、野球そのものをよく知るというね。そういう教育もやっていきたいという話もありました。その両方で鍛えていただければ、新しいチームは十分行けるんじゃないかと」という言葉を受けて、「オーナーからいろんなことを聞かれたんですけど、とにかく『強いチームを作ってくれ』と。一番はその言葉じゃないかなと思ってますんで、自分としましても強いチーム、優勝争いをするチームはどうやって作ったらいいのかをまず真っ先に考えなきゃいけないと思いますね。その中でオーナーからもあったんですけど、野球の頭ですね。頭のトレーニングというところも体力強化というか、一緒にやっていかないと選手個々のレベルアップには繋がっていかないと思いますんで、秋の高知キャンプで夜の時間を使ってですね、コーチ陣あるいはスコアラー、そこに選手を入れてやっていきたいなとは思ってます」と、秋季キャンプでは球場での練習終了後、宿泊するホテルなどで夜の時間を使って、“野球頭”を鍛えるトレーニングをしたいと明言している。 「自分自身の考え方というのは選手に“失敗”ですね。結果も含めてそこを怖がらず、とにかく積極的に。強気にアグレッシブな野球をやるしかないと思ってます。それをやることによって、選手たちも相手のチームの選手と戦っていく姿を出していけるんじゃないかな。弱気というのがいちばん最悪なものになりますんで、とにかく結果を恐れず、失敗を恐れずやっていくというのが、僕自身の考え方です」 会見で西村新監督は、“西村野球とは?”と問われるとこのように答えた。「走れる選手が多いのに盗塁数が少ない」というのは、オリックスが長年抱えている課題だ。秋季キャンプのメンバーには入っていないが、今シーズンはルーキーの福田周平をはじめ、キャンプに参加する宗佑磨や小田裕也に積極的に走るイメージがつき始めている。「あと1点をもぎ取る」ため、さらなる積極性を野手には求めていく。またバッテリーが慎重になり過ぎるが故に四球に繋がってしまう点なども「失敗を怖がらず」という点に含まれるはずだ。 秋季キャンプはシーズン中の課題を克服して、リセットをするだけではなく、自主トレや来年の春季キャンプに向けた準備の場になるだけに、西村監督率いる新体制がどのような形で始動するのか注目したい。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年10月31日 17時10分
元貴乃花親方と稀勢の里がタッグで強める白鵬包囲網
雪辱のチャンスだ。先場所、41回目の優勝を全勝で飾った横綱白鵬(33)が大ピンチに陥った。右ひざを骨折し、手術を受けたのだ。この万年大本命の緊急事態で勢いづいたのが復活優勝を目指す稀勢の里(32)と、やはり白鵬とは因縁深い元貴乃花親方(46)。果たして2人は、積年の“恨み”を晴らすことができるか。 これまで白鵬の活躍を苦々しい思いで見つめ、あるいはその陰で泣いてきた反白鵬派にとっては、まさに好機到来だ。先場所の白鵬は万全だった。41回目の優勝を歴代最多の13回目の全勝で達成。千秋楽翌日の優勝一夜明け会見では、「夕べは気持ちよく眠れました。自分に少しご褒美をあげたいと思います」 と上機嫌で語り、午後の便でモンゴルに凱旋帰国している。 そんな白鵬に赤ランプが点滅したのは、秋巡業が始まって1週間あまり経ってから。右ひざの痛みを訴え、10月11日の愛知県春日井市巡業では土俵下に現れたものの、四股すら踏めない始末。引き上げるときは付け人の肩を借り、右足を引きずるような様子まで見せた。「痛みは7月から続いている。まあ、うまく付き合いながらやっていくしかない」 険しい顔で説明していた白鵬だが、翌12日、ついに我慢し切れずに病院で検査を受けた結果、右ひざを骨折していたことが判明。さらに、その骨片がひざの腱(けん)やじん帯に当たって痛みが生じ、炎症を起こしていることも分かった。 このため、白鵬はただちに巡業を離脱して帰京。18日に都内の病院で骨片を摘出する内視鏡手術を受けた。19日に病院を訪れた師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)が白鵬の様子を明かした。「思ったよりもスッキリした表情だった。焦らずにやっていくしかない」 気になるのは後遺症だ。術後、約2週間のリハビリが必要で、本格的に体を動かせるようになるのは10月末の福岡入り以降になる。初日を来月11日に控えているため時間はあまりない。「もともと白鵬はケガに弱いタイプ。2場所前も、初日から3連勝しながら、突然、支度部屋で準備運動中、足元のシートを止めていたビニールテープに足を滑らせ、ひざを痛めたと4日目から休場し、周囲をビックリさせています。年齢も年齢である上、下半身のケガですから、おそらく今回もそんなに無理はしないはず。休場することも十分想定されます」(担当記者) もし休場となると今年になって4回目。しかし、白鵬は2年後の東京五輪まで現役でいることを目標に掲げている。★元貴乃花部屋の力士も目の敵「休んでは出る、というのは究極の延命策だ」 このように冷ややかに話す関係者もいるが、問題はその影響だ。 白鵬が休場した初場所は関脇栃ノ心、春場所は横綱鶴竜、名古屋場所は関脇御嶽海が優勝するなど、予想もしなかったヒーローが誕生している。たとえ強硬出場に踏み切っても、万全の状態でないことは明白で、優勝戦線は混沌とし、活気づくのは間違いない。 果たして、このチャンスを生かすのは誰か。完全復活が待たれる稀勢の里も、その有力候補の1人であることは間違いない。先場所、9場所ぶりに土俵に戻ってきた稀勢の里は10勝5敗と2ケタの勝ち星は挙げたものの、モロ手を上げて合格とは言えなかった。「来場所(九州場所)も前半で負けが込んで休場するようなら、何か考えないといけない」 横綱審議委員会ではそのように話されており、復活を印象づけるには優勝争いに加わり、勝ち抜くことが必要だ。白鵬が絶不調、あるいはいないとなると、その可能性が大きく広がることになる。 因縁のライバルの不幸は蜜の味―。 まるでこの白鵬の巡業離脱に合わせるように、稀勢の里は巡業先で稽古を本格化。白鵬が手術する前日の17日、当日の18日と2日連続で御嶽海と三番稽古(同じ相手と繰り返す稽古)で汗を流し、久しぶりに充実した笑顔を見せていた。「(今回は)仕上がりがいい感じがする。新鮮というか、いい感じですよ」 一方、退職して大相撲界から離れたとはいえ、元貴乃花親方にとっても白鵬の不調は朗報に違いない。「貴乃花は元気にしております」と10月20日にブログを更新するなど、相変わらず退職後の人生を模索中だが、白鵬は許しがたい存在だった。ちょうど1年前に発生した日馬富士暴行事件のときも「相撲道が違う」と激しく対立した。「(元貴乃花親方とは)巡業に一緒に行きなくない。外してくれ」 白鵬が協会幹部に直訴し、巡業部長から外された経緯もある。 因縁が深いだけに、元貴乃花部屋所属の力士たちも白鵬と対戦するときは目つきが違う。先場所も、貴景勝があわやというところまで追い詰めた。「我ながらよく右足一本で残せた」 白鵬は一夜明けた会見でこの一番を振り返り、こう言って苦笑いした。 かつてガチンコで白鵬に勝ったことがある一番弟子の貴ノ岩も、九州場所では大きく番付を上げることが予想される。千賀ノ浦部屋が二所ノ関一門入りし、これからは同門になる稀勢の里と元貴乃花親方の意を受けた教え子たちがタッグを組み包囲網を敷くと、白鵬も安閑としてはいられない。 さあ、年納めの九州場所でこの包囲網を白鵬は突破するか、それとも逃げるか。
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スポーツ 2018年10月31日 12時05分
真相究明は困難に…貴ノ岩の訴訟取り下げに感じる口惜しさ
元横綱日馬富士から暴力による被害を受けたとして、2000万円以上の損害賠償を求めた訴訟を起こしていた貴ノ岩。30日、その訴えが取り下げられたということが各メディアによって相次いで報じられた。 報道内容を総合すると、今回の訴訟を機に貴ノ岩、元日馬富士両名の母国であるモンゴル国内ではバッシングが過熱。また、その矛先は当人だけではなく家族にまで向けられ、精神的に耐えられない状況が引き起こされていたという。 このような理由から、貴ノ岩は訴訟を取り下げ、治療費等を全額自己負担とすることを表明。これにより、昨年から尾を引き続けてきた一連の騒動は幕引きとなることが濃厚となった。 これ以上状況が悪化すると、自身及び家族に身の危険が及ぶ可能性も否定できない。そのため、今回の貴ノ岩の決断は、どうにも致し方なかったという見方もできるだろう。ただ、筆者個人としては、少し口惜しく思うところもある。 一連の騒動に関しては、“被害者”である貴ノ岩側、“加害者”である元日馬富士側からそれぞれコメントや見解が出されている。ただ、当然ながらその主張には食い違いがあるため、その真相がどこにあるのか判別するのは非常に困難だった。 それだけに、今回の訴訟が提起された際、筆者は少しばかりの期待を抱いた。証人尋問などといった調査のメスが入ることにより、騒動の真相が明るみになるのではと思ったからだ。あれだけ世間に大きく報じられた一連の騒動、筆者ならずとも「真相を知りたい」と考えていた人も多かったはずだ。 ただ、今回訴訟が取り下げられたことにより、騒動の真相究明は極めて困難となった。先に述べたモンゴル国内の状況を考えても、今後再び貴ノ岩側が動きを見せることもないのだろう。 結局、その真相がどこにあるのか、外野の人間には分からないまま。ただ一つだけ確かな事といえば、角界が9回の優勝を記録した小兵横綱と、賜杯を22度手にした名横綱をいっぺんに失ってしまったということだけだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年10月31日 06時15分
鈴木武蔵 残留争いの中で問われる真価
今季よりV・ファーレン長崎に加入した元オリンピック日本代表・鈴木武蔵。ここまでチーム最多となる9得点を挙げる活躍を見せているものの、9月29日の川崎フロンターレ戦で負った左膝の負傷により欠場が続いている。残り4試合となり、エースストライカーの一刻も早い復帰こそ、チームの逆転残留のカギとなることは明らかだ。■残留争いの過酷な経験を活かして 武蔵はプロ一年目より残留争いを経験している。2012年、アルビレックス新潟のルーキーだった武蔵は春先に公式戦初出場を果たすと、徐々に出場機会を増やしていく。Jリーグカップでは試合を決める劇的なゴールを挙げる等、頭角を現し始めた。しかし、チームはシーズン途中での監督交代が行われるなど最終節まで降格圏から抜け出せない状態が続いた。シーズン最終戦、コンサドーレ札幌戦に勝利し逆転でのJ1残留を成し遂げたこの試合で武蔵は後半途中からの出場、試合終了のホイッスルをピッチ上で聞き、直後に訪れた「奇跡」をスタジアム全体で迎え入れた。 また同じく新潟在籍時の2016年も苦しみ抜いた一年だった。降格した名古屋グランパスに勝ち点で並ばれるも、得失点差でわずかに上回り、チームはトップカテゴリーに踏みとどまる。ここでも最終節の広島戦、スタメンに名を連ねフル出場しチームを牽引した。また、終盤のアウェーでのジュビロ磐田戦、この年最後の勝利となったこの試合で終了間際、勝ち越しゴールに結びつくクロスを放っている。 本意では無いながらも、若くして残留争いの中の雰囲気や心境、さらに過酷さも肌身で感じてきている。それらの経験は昇格一年目で残留を争うV・ファーレン長崎を押し上げるための原動力となって余りあるはずだ。■最後まで食らいつくその先に 9月15日の名古屋グランパス戦では強烈なインパクトを残した。5連敗中だったチームに勝利をもたらすハットトリックを達成し、実に1か月以上も遠ざかっていた白星を手繰り寄せている。また、残留争いのライバルでもあるとともに、得点ランキングトップのFWジョーを擁し猛威を振るっていた名古屋の勢いを武蔵のゴールでねじ伏せたことにより、この試合以降、さらに残留争いは混迷を極めることとなった。 武蔵の復帰時期は来月と伝えられている中で、長崎は現在最下位に位置している。しかしながら17位との勝ち点差は4と残り試合の中で追い抜く可能性は十分に残されている。9月以降のチーム成績は2勝2分け1敗としぶとく勝ち点を積み上げてきていて、次節の鳥栖との『決戦』を制することはもちろん、今後、背番号11が帰ってきたときにチームがどこまで他クラブに食らいついているかが最も重要となってくる。 チーム、そして武蔵自身にも最終節まで厳しい状況が続くだろう。それでも現在置かれているような苦しみの中でこそ起こる気がしてならない。長崎が残留という重い扉をこじ開けるとともに、武蔵が持つ、未だ秘めたままのその潜在能力が明らかになることが。(佐藤文孝)
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スポーツ 2018年10月30日 22時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「髙田延彦」神輿として担がれるのを厭わない“最強の男”
切れ味鋭いファイトで将来を嘱望された若手時代。絶対的エースとして数多の強豪を撃破してきたUWFインターナショナル時代。一敗地に塗れたヒクソン・グレイシー戦から復活を目指したPRIDE時代。 時代によってさまざまな顔を見せてきた髙田延彦だが、その真の姿はいかなるものであったのか。 テレビのバラエティー番組でアイドルもどきの女性タレントを相手に「出てこいや〜」と繰り返す髙田を、現役時代のファンはいったいどのように見ているのだろう。「Uインターの社長となり、スポーツ番組のキャスターを務めていた頃も、酒の席ではくだけた姿を見せることがありました。でも、やっぱりどこか近寄りがたい雰囲気があった。いい意味でスター意識が強かったように思います」(プロレス専門誌記者) 夜の街で巨人の斎藤雅樹や極真空手の緑健児と揉めたとされるのも当時のことで、真偽はともかく、そのような噂が立つほど気位が高かったことには違いない。 とはいえ髙田本人とファンとのイメージギャップは、何もタレント活動以降に限ったことではない。「そもそもUインターの立ち上げ自体が、ファンからすると違和感をぬぐえないものでした。前身の第二次UWFはあくまでも前田日明がエースの団体であり、次期エース候補とみられていたのは船木優治(誠勝)。髙田はその船木との対戦で結果的に勝ったとはいえ、掌打でKO寸前にまで追い込まれていた。その髙田が“最強”を名乗って新団体を興したところで、すんなりと受け止められないのは当然でしょう」(同) もっとも“最強”というのは髙田本人が言ったわけではなく、同団体のブレーンだった宮戸優光によるフレーズである。 アントニオ猪木とビル・ロビンソンの試合に感銘を受けて業界入りした宮戸は、かつて新日本プロレスが掲げた“プロレスこそ最強の格闘技”という路線を目指していた。 Uインターがロビンソンやルー・テーズ、ダニー・ホッジを最高顧問として迎え、第二次UWFが崇め奉ったカール・ゴッチから宗旨替えしたことは、進化したプロレスを期待したファンには意外だったかもしれないが、原点回帰を目指す宮戸にしてみれば決して不自然なことではなかった。「しかし、それは今になって分かること。プロレスマニアともいえる宮戸の考えは先を行きすぎていて、当時のファンやマスコミ関係者で理解する者はほとんどいなかった。これは団体の長であった髙田も同様ではなかったか」(同) それでも髙田は、宮戸の方針に従い“最強”の看板を背負って闘い続けた。「当時の髙田に、確固たる自分の考えがあったのかは疑問です。Uインター自体が周囲の要請から立ち上げられた団体でしたし、'95年の参院選出馬も落選したらそれっきり。新日との対抗戦にしても、団体の借金問題があったからやっただけでしょう」(同) PRIDEにおけるヒクソン・グレイシー戦も、安生洋二の“道場破り返り討ち事件”があったとはいえ、実際は髙田のあずかり知らぬところで起きたもの。それが因縁となっての対戦というよりは、やはりUインター時代の借金に起因するところが大きかった。★周囲に流された不可思議な行動「'01年頃、髙田がアマレスのグレコローマンスタイルで'04年のアテネ五輪出場を目指すという話がありましたが、これなどは、髙田がいかに周囲の意見に影響されやすいかを象徴しています」(格闘技関係者) 実は髙田と試合や練習などで対戦した相手が口をそろえるのは、その“上半身の強さ”であった。スパーリングでも、技術以前に腕力で抑え込まれてしまうのだという。「上半身が強いのなら、下半身への攻撃がないグレコはピッタリ」「日本人選手層の薄い重量級なら代表も狙える」「髙田道場でキッズレスリングを教えている以上、道場主の髙田もアマレスを経験したほうがいい」 そんな声に後押しされて五輪挑戦の話が飛び出したわけだが、すでに38歳の髙田がそれまで経験のないアマレスで成功するなど、普通に考えて無理筋なのは明らかだろう。 むろんすぐに立ち消えとなったが、そんな話に軽々と乗ってしまうのが髙田の本質ではなかったか。そのように考えたとき、一連の不可思議な行動にも合点がいくのだ。 ハッスルで“髙田総統”に扮し、コント仕立ての幕間の芝居に臨んだのも、PRIDE参戦中に佐々木健介戦のオファーを受け(新日の神宮球場大会)、後に撤回したのも、忌み嫌っていた田村潔司を引退試合の相手に選んだのも、すべて周囲の意見に乗っかっての行動だったわけである。 しかし、神輿として担がれるのは、それにふさわしい力量やルックスがあってのことに違いなく、平気でその役割を引き受けるのも一種の才能と言えまいか。髙田延彦***************************************PROFILE●1962年4月12日生まれ。神奈川県横浜市出身。身長183㎝、体重100㎏。得意技/ハイキック、腕ひしぎ逆十字固め、脇固め。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2018年10月30日 21時45分
WWE初の女子PPV大成功も、アスカ、カイリ・セイン、紫雷イオの日本人は全敗!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間29日、WWEでは史上初となる女子スーパースターだけのPPV『エボリューション』をニューヨーク州ユニオンデールのナッソー・ベテランズ・メモリアル・コロシアムで開催した。 8月の大阪公演で圧倒的な存在感を示したロウ女子王者ロンダ・ラウジーは、ニッキー・ベラ(withブリー・ベラ)の挑戦を受けた。突然ベラ・ツインズに裏切られ怒り心頭のロンダは、いきなり払い腰からの一本背負いで投げ飛ばしニッキーを圧倒。場外に出るとブリーが試合に介入。少し手を焼いたが、ニッキーの蹴りをキャッチするとファイヤーマンズキャリーで抱え、そこにブリーが助けに入ったところで、なんと2人を同時に抱えた。そのままスタンディングリバース肩車で投げ飛ばしたのだ。さらにロンダはニッキーに巴投げを食らわせ、ブリーも解説席に投げ飛ばして排除。最後は必殺のアームバーでニッキーがギブアップ。王座防衛に成功した。 日本人女子スーパースターでトップの“女帝”アスカは、女子バトルロイヤルに挑んだ。女子王座戦挑戦権を懸け、現役スーパースターや殿堂入りしているアランドラ・ブレイズ(メデューサ)、アイボリー、レジェンドのトリー・ウィルソンやミシェル・マクールなど懐かしい顔も参戦。アイコニックスが「これがスポットライトのラストチャンスよ」と挑発すると、全員を敵に回す形に。トップロープから落とされて失格となった。さらに新旧女子対決に発展すると、トリーやアランドラなどレジェンドたちが次々とオーバー・ザ・トップロープで場外に落ちて失格となった。 アスカは盟友ナオミと協力して生き残りを狙うと、アイボリーをヒップアタックで排除し、最後の4人に残った。しかしNXT時代のライバル、エンバー・ムーンとの一騎打ちでスーパーキックを食らいまさかの敗退となった。その後、試合はエンバーがタミーナをエクリプスで沈めて排除するが、最後に残ったナイア・ジャックスが、ゼリーナ・ベガを力尽くでリングから排除してバトルロイヤル優勝を果たした。女子王座挑戦権を獲得したナイアは「ロウ女子王座のことを考えているわ。私は再び王者に返り咲く」と口にした。再びロンダのベルトに照準を合わせるようだ。 元スターダム対決としても注目されていた『メイ・ヤング・クラシック 2018』の決勝戦も開かれた。世界12カ国、32名で競われた女子トーナメント。準決勝でリア・リプリーを破った紫雷イオと、里村芽衣子を破ったトニー・ストームが決勝で対戦した。両者は過去にバルセロナ、大阪、東京で4度対戦し、1勝1敗2分けのイーブン。イオが「世界に自分の名前を知らせるチャンス」と意気込めば、昨年準決勝で敗れているトニーは「メイ・ヤングで優勝したい。私の夢だから」と語った。 試合は、イオがコーナートップにいたトニーに打点の高いドロップキック、さらに場外にムーンサルトで追撃すると、トニーはエプロンでヘッドバッドからジャーマンスープレックスを叩き込んだ。まさにスターダムスタイル。最後はイオのムーンサルトをヒザで迎撃したトニーが、必殺のストロングゼロを決めてカウント3。トニーが優勝した。昨年のカイリ・セインに続く日本人、しかも元スターダム勢の連覇こそならなかったものの、スターダムで育ったトニーと決勝を闘って、イオ本来のスタイルがWWEでも通用することが証明され、大きな収穫となったようだ。 今年8月の大阪公演でNXT女子王者として凱旋したカイリ・セインは、リマッチ権を行使したシェイナ・ベイズラーと同王座を懸けて対戦した。試合前にカイリは「私はシェイナを2度倒している。もう1度倒してやる」と意気込んだが、序盤、シェイナに捕まると左腕を集中的に攻撃されて苦戦を強いられた。 しかし、カイリはイカリを決めると、さらに右腕一本で殴りかかってシェイナを挑発するなど形勢を逆転させた。その後も攻め立てたカイリだったが。場外戦でシェイナを客席に投げ飛ばすと、そこにいたシェイナの盟友でMMAフォー・ホースウィメンのマリナ・シェファーとジェサミン・デュークが試合に介入。エプロンからマリナが素早くキックを見舞うと、カイリはそのままシェイナのキリフダクラッチに捕まってしまいレフェリーストップ。TKO負けとなり、カイリは理不尽な形でNXT女子王座から陥落した。カイリがアスカのようにロウやスマックダウンに昇格するのかはわからないが、このままでは終われないのは確かである。 日本人女子3人は全敗という結果に終わったものの、現場監督であるトリプルHはエンディングで、女子選手たちを拍手でねぎらうなど、初の女子だけによるPPVは成功したと言ってもいい。今後も女子選手にとって目標になるようなビッグマッチとして継続してもらいたい。文 / どら増田写真 / ©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2018年10月30日 21時15分
"プロレスで社会貢献を!"川崎密着プロレス団体HEAT-UPの闘い
☆秋のイベントにマッチ 秋は祭りの多い季節。イベントでプロレスが行われる事も少なくはないが、「プロレスで社会貢献」を掲げるプロレスリングHEAT-UPほど、そのコンセプトにマッチしている団体は稀では無かろうか。 今秋は週末ごとに無料で熱い戦いを提供している。21日には特別養護老人ホーム「かないばら苑」で開催。秋空の下リングサイドに置かれたイスはあっという間に埋まり、期待の高さを感じさせた。リング上で繰り広げられた白熱したファイトに、高齢の入居者さん達も身を乗り出して観戦。試合後、クルマ椅子のおじいちゃん、おばあちゃん達は、試合を終えたばかりのレスラーと個別に記念写真を撮るなど触れ合い、満面の笑みをこぼしていた。チャンピオンベルトを手にしながら交流した兼平大介選手は「人生の先輩方に元気のおすそ分けをしようと思って来ましたが、熱い激励を頂いて逆にこちらが元気を頂きました」と、こちらも満足げな笑顔を見せていた。28日には児童養護施設「白山愛児園」でも開催され、先週とは一転、大勢のちびっ子達の前でファイト。一進一退の攻防に、元気溌剌の子ども達は大興奮だった。試合後には綱引き大会を行い、レスラーと子ども達がリング上で対戦。最後はリングの外でレスラー4人と子ども達で戦い、子ども達が勝利。屈託の無いいっぱいの笑顔が弾けた。その後もサインや写真撮影などで交流を深め、18歳のレスラー井土徹也は「子ども達の純粋な声援に勇気をもらいました。僕も自然と笑顔になれました」と、楽しげに振り返っていた。ちなみに2日間共に、31日にとどろきアリーナで行われるビッグマッチのメインイベント、チャンピオン・兼平大介対挑戦者・井土徹也のタイトルマッチの前哨戦とあって、チャリティーとは思えないバチバチの戦いを見せたことも、盛り上がりの一因であろう。☆社会への貢献 これらの他にも「障害者福祉・青少年育成」にも力を入れており、一部の興行では障害者をスタッフとして雇用し、健常者と同じ賃金を支払うなどの活動にも取り組んでいる。また、小学校でプロレス教室を開催し、こども達の健全な心と身体の育成にも力を入れている。田村和宏代表は「チャリティーなど、このような活動の輪をどんどん拡げ、プロレスを通じて元気と勇気を伝えて行きたい」と、抱負を語る。今後も街を、人を“HEAT-UP“させるような戦いに要注目だ。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2018年10月30日 21時15分
『箱根駅伝』青学大5連覇に暗雲!? 四つん這い問題が尾を引いて…
去る10月21日に福岡県で開催された『プリンセス駅伝』(全日本実業団対抗女子駅伝予選会)の“四つん這い”スパートが、お正月の風物詩『箱根駅伝』にも影響を及ぼしそうだ。「大会運営スタッフと監督がどう連絡を取り合うか、これまで以上により厳しい規制が課せられることになりそう」(スポーツ協会詰め記者) 近年の箱根駅伝といえば、青山学院大学の活躍が目立つ。彼らを指揮する原晋監督のギャラリーまでを意識したパフォーマンス、戦略を表すスローガンにも注目が集まっている。 「原監督は運営管理車に乗り込む前、観戦するファンに握手を求められたりもします。駅伝人気を高めたいとする原監督は、気さくに応じていますね」(同・記者) このファンサービスに対し、お固い一部の関係者は「ちょっとやり過ぎ!」と思っていたそうだ。 「今回のプリンセス駅伝では、右足を故障した選手が、這いつくばって次のランナーにタスキが渡すシーンが大きな話題となりました。各方面から批判の声が上がり、棄権させなかった監督やチームには強いバッシングが。しかし、この問題は監督の厳しさなどではなく、運営と監督の間できちんと連絡が取れなかったことが原因なんです」(関係者) 四つん這いになって走者を進めさせた『岩谷産業』だが、監督は途中で棄権を申し出ていたらしい。しかし、走者近くにいた大会運営者には伝わらなかったというのが真相だ。 「この連絡不備を巡って、ひと悶着あったんです。棄権させる権限は大会運営者にあるため、岩谷産業の監督は『棄権を申し出たのに』と怒ったそう。一歩間違えれば、選手生命が奪われた可能性もありますからね」(同) 今回の出来事を受けて、所属チームの責任者と運営者は常に連絡が取れる状況を作れるよう徹底していくという。また、運営者には監督の指示で動くだけではなく、独断でレースをやめさせる勇気を持たせるとも。 「青学大の選手はハイペースで一気に追い上げる傾向があるので誤解され、運営側に注視されるでしょう」(前出の協会詰め記者) 原監督も従来通り、自身のペースで運営管理車に乗り込むことはできない。ルールの徹底が青学大5連覇の最大の障害となりそうだ。
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スポーツ 2018年10月30日 17時45分
優勝の資格も十分?9月場所終了時点の大相撲“準優勝”力士たち
先の9月場所の終了をもって、年6場所の内5場所を終えた今年の大相撲。この1年で見事に優勝を果たしたのは、1月場所から順に栃ノ心(14勝1敗)、鶴竜(13勝2敗/14勝1敗)、御嶽海(13勝2敗)、白鵬(15勝0敗)の4名となっている。この内訳に関しては、各メディアの報道などにより既にご存知という方も多いことだろう。ただ、これが“優勝”ではなく“準優勝”となると知っている人は少ないかもしれない。そこで、振り返りの意味も込め、ここまで5場所の準優勝力士たちを以下に紹介していきたい。 1月場所で準優勝力士となったのは高安(12勝3敗)。中日8日目以降は全勝と素晴らしい内容が続いたが、4日目栃ノ心戦を含む前半の3敗が響き優勝を逃している。もし直接対決の勝敗が逆ならば、賜杯の行方は優勝決定戦によって決まっていたのかもしれない。 3月場所で準優勝を果たしたのは高安(12勝3敗)、魁聖(12勝3敗)の2名。なお、魁聖は13日目の鶴竜戦で敗北を喫しているが、もしこの一番を制していれば魁聖と鶴竜の位置が逆になっていた可能性は高い。 5月場所の準優勝力士は栃ノ心(13勝2敗)。先ほどの魁聖と同じく、栃ノ心も14日目の鶴竜との直接対決に敗れているが、勝敗が逆なら賜杯を携えての大関昇進が濃厚となっていたことだろう。 7月場所で御嶽海に次ぐ成績を残したのは豊山(12勝3敗)。上位陣との対戦がさほど組まれない平幕上位であること、その上位陣に休場が相次いだ場所であることを差し引いても、これは立派な成績だといえるだろう。 9月場所で準優勝となる成績を残したのは豪栄道(12勝3敗)。ちなみに、近年の豪栄道は9月場所を得意としており、昨年は優勝同点(11勝4敗)、一昨年は全勝優勝といった結果を出している。 準優勝までたどり着けたということは、賜杯を手にする資格も十分ということ。今回登場した5名の力士たちには、11月場所で“準”の字を取り払うような活躍を見せてくれることを大いに期待したい。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年10月30日 17時15分
ドジャース・前田健太が日米野球に参戦 古巣での凱旋登板も?
多くのファンにとって、嬉しい知らせとなったことは確かだろう。 来月9日から15日にかけて、全6試合が予定されている「2018日米野球」。侍ジャパンとMLBオールスターチームが激突するこの一戦に、現在ドジャースで活躍する前田健太がMLB側の一員として出場することが決定した。 各メディアの報道を総合すると、前田がチームに合流するのは来月11日の予定。また、今回の追加発表の中では、元日本ハムのクリス・マーティン(レンジャーズ)、コーチとして元巨人の松井秀喜氏(ヤンキースGM特別顧問)、元ヤクルト(当時の登録名はミューレン)のヘンスリー・ミューレンス氏(ジャイアンツ)など、前田と同じく日本にゆかりのある面々の参戦も合わせて伝えられている。 2007年から2015年まで広島に在籍し、2度の沢村賞(2010年・2015年)をはじめとした数々のタイトルを獲得した前田。広島ファンを中心に“マエケン”の愛称でも親しまれた右腕が再び日本のマウンドに上がるとなれば、大きな注目を集めることは想像に難くない。 このまま出場となれば、広島時代の2014年以来4年ぶりの日米野球出場となる前田。今回の発表を受け、ネット上には「メジャーリーガー前田を生で見られるのは嬉しい」、「ドジャースもよく許可出したなこれ」、「マエケンが来たらさらに盛り上がると思う」といった声が寄せられている。 また、中には「マツダスタジアムでの凱旋登板が見れるかも」、「せっかくなら古巣のマウンドで投げてほしい」、「(広島の)大瀬良(大地投手)と投げ合ったりしたらアツいなあ」といったコメントも。来月13日に行われる第4戦は広島・マツダスタジアムでの開催が予定されているが、前田の凱旋登板を期待しているファンも多いようだ。 ドジャースの一員として、29日(日本時間)まで行われたワールドシリーズに帯同している前田。休養を理由に今後出場を辞退する可能性もなくはないが、予定通りに来日・登板となれば、盛大な拍手で迎えられることは間違いないだろう。文 / 柴田雅人
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