参加選手は次の通り。
■投手
松葉・山岡・吉田一・近藤・東明・K-鈴木・小林・山本・齋藤・澤田・黒木・山田・金田・榊原・山﨑颯・鈴木優
■捕手
高城・伏見・西村・若月・飯田
■内野手
白崎・安達・西野・宗・大城・山足・鈴木昂・廣澤
■外野手
西浦・吉田正・小田・T-岡田・武田
メンバーから外れた選手は舞洲での調整となるが、昨年も怪我などの理由で、舞洲から追加で参加した選手もいたことから、キャンプ中に一部メンバーが変わる場合もあるかもしれない。
西村新監督は26日、都内のオリックス東京本社を訪ねて、宮内義彦オーナーに就任挨拶をした後に行われたオーナーとの共同会見で、宮内オーナーの「監督からは練習等を鍛えていくというのと同時に、野球そのものをよく知るというね。そういう教育もやっていきたいという話もありました。その両方で鍛えていただければ、新しいチームは十分行けるんじゃないかと」という言葉を受けて、「オーナーからいろんなことを聞かれたんですけど、とにかく『強いチームを作ってくれ』と。一番はその言葉じゃないかなと思ってますんで、自分としましても強いチーム、優勝争いをするチームはどうやって作ったらいいのかをまず真っ先に考えなきゃいけないと思いますね。その中でオーナーからもあったんですけど、野球の頭ですね。頭のトレーニングというところも体力強化というか、一緒にやっていかないと選手個々のレベルアップには繋がっていかないと思いますんで、秋の高知キャンプで夜の時間を使ってですね、コーチ陣あるいはスコアラー、そこに選手を入れてやっていきたいなとは思ってます」と、秋季キャンプでは球場での練習終了後、宿泊するホテルなどで夜の時間を使って、“野球頭”を鍛えるトレーニングをしたいと明言している。
「自分自身の考え方というのは選手に“失敗”ですね。結果も含めてそこを怖がらず、とにかく積極的に。強気にアグレッシブな野球をやるしかないと思ってます。それをやることによって、選手たちも相手のチームの選手と戦っていく姿を出していけるんじゃないかな。弱気というのがいちばん最悪なものになりますんで、とにかく結果を恐れず、失敗を恐れずやっていくというのが、僕自身の考え方です」
会見で西村新監督は、“西村野球とは?”と問われるとこのように答えた。「走れる選手が多いのに盗塁数が少ない」というのは、オリックスが長年抱えている課題だ。秋季キャンプのメンバーには入っていないが、今シーズンはルーキーの福田周平をはじめ、キャンプに参加する宗佑磨や小田裕也に積極的に走るイメージがつき始めている。「あと1点をもぎ取る」ため、さらなる積極性を野手には求めていく。またバッテリーが慎重になり過ぎるが故に四球に繋がってしまう点なども「失敗を怖がらず」という点に含まれるはずだ。
秋季キャンプはシーズン中の課題を克服して、リセットをするだけではなく、自主トレや来年の春季キャンプに向けた準備の場になるだけに、西村監督率いる新体制がどのような形で始動するのか注目したい。
取材・文・写真 / どら増田