新コーチングスタッフは次のとおり。
【1軍】
監督 西村徳文 77 <ヘッドコーチより昇格>
ヘッドコーチ 風岡尚幸 76 <内野守備・走塁コーチより昇格>
野手総合兼打撃コーチ 田口壮 81 <配置転換>
投手コーチ 高山郁夫 73
投手コーチ 平井正史 72
打撃コーチ 下山真二 74
内野守備・走塁コーチ 勝呂壽統 83 <配置転換>
外野守備・走塁コーチ 佐竹学 75
バッテリーコーチ 鈴木郁洋 82
ブルペンコーチ 別府修作 90
【2軍】
監督 中島聡 78 <新任>
チーフコーチ兼打撃コーチ 米村勉 86
投手コーチ 小林宏 89
投手コーチ 小松聖 88
打撃コーチ 藤井康雄 71 <配置転換>
内野守備・走塁コーチ 後藤光尊 94 <新任>
外野守備・走塁コーチ 早川大輔 84
バッテリーコーチ 三輪隆 70
【育成】
チーフコーチ 弓岡敬二郎 85 <配置転換>
コーチ 酒井勉 80
コーチ 辻竜太郎 79 <配置転換>
コーチ 斎藤俊雄 87
※数字は背番号
新たなコーチングスタッフの中で、ファンから待望視されていた後藤光尊氏の球団復帰は明るいニュースだろう。後藤氏は2002年にオリックス・ブルーウェーブにドラフト10位で入団。ルーキーイヤーから活躍し、2010年に岡田彰布監督が就任すると長打力が買われて3番に定着。チームリーダーとして人望も厚く、坂口智隆(現ヤクルト)、T-岡田とともにチームを引っ張っていた。また守備にはかなり定評があり、主に二塁手として神がかったプレーを何度も披露している。しかし2013年オフに鉄平とのトレードで楽天に移籍。後藤が背負っていた背番号1を受け継いだ新外国人ベタンコートが期待外れに終わったため、当時ファンからの批判は凄まじいものがあった。現在は2015年に入団した中島宏之によって背番号1は再び輝きを取り戻している。
2016年に戦力外通告を受け、トライアウトにも参加したが、同年12月に引退を発表。その後は楽天の球団職員となり、イーグルスアカデミーでジュニアのコーチを務めた。昨年、京セラドーム大阪で行われたオリックス対楽天では、野外ステージBsStageでトークショーにゲスト出演し、「僕は今大阪に帰って来てるんです、明日は仙台に帰るんじゃなく、行くんです」と発言し、オリックスファンの胸を打った。今回の復帰はファンだけじゃなく後藤氏にとっても嬉しいオファーだったはずだ。
また2軍監督には今シーズンまで日本ハムの1軍バッテリー兼作戦コーチを務めていた“最後の阪急戦士”中島聡氏が久々の古巣に復帰を果たし就任する。中島氏も2015年の引退時からずっとコーチとして古巣に復帰するのでは?という話が出ていたが、こちらも待望の復帰だ。湊通夫球団社長は「ウチにいた優秀な人材が他球団で活躍されている。そういう方たちに戻ってきてもらいたいし、そのまま残っていただきたい」と話しており、今回の中島2軍監督、後藤2軍打撃コーチはその一環と言ってもいいだろう。
また球団がフロントとしての“残留”を希望していた福良淳一前監督には、育成統括のGMという権威あるポジションが用意された。来シーズンは舞洲で福良育成統括GMを見かける場面がありそうだ。
西村徳文新監督による新体制のベンチスタッフはこれで確定。25日のドラフト会議を経て、来月の秋季キャンプから西村オリックスが本格始動する。
取材・文・写真 / どら増田