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亀田家 チャリティー興行成功で新たなシナリオ浮上

 ボクシング亀田3兄弟の三男・和毅(ともき)が8日、栃木県立県南体育館で国内デビュー。復帰2戦目となった“浪速乃弁慶”大毅とともにKO勝ちを収めた。年内最終戦を終え、2009年に弾みをつけた亀田兄弟3人は、それぞれどんな道を歩んでいくのか。また、今回のチャリティー興行が成功したことで、新たなシナリオも浮上してきた。

 11月21日、メキシコでプロデビュー、今回が凱旋マッチとなった亀田家の“最終兵器”和毅。2回1分33秒、KOで国内初戦を白星で飾った。

 ライセンス停止処分からの復帰2戦目に臨んだ次男・大毅も3回1分32秒、KO勝ち。
 試合後、大毅は「和毅もKO、オレもKOできてよかった。もう1回、小山でもやりたい」とマイクアピールし、メーンを締めた。
 ともに2戦連続KO勝ち。最高の形で08年を締めくくった亀田3兄弟は今後、世界に向けてどんな道を進むのか。

 亀田プロモーションの社長でもある父・史郎氏は「興毅は来年もういっぺん、世界タイトルを狙わせる」。当初、WBC世界フライ級王者・内藤大助に挑戦するものと思われたが、交渉が決裂。今年は実現できなかったが、来年の前哨戦を挟んだ後に世界タイトルに挑戦させる意向を示した。

 復帰2戦目を勝利で飾った次男・大毅は、来春にも日本か東洋太平洋の王座を狙う。大毅本人は「いや、いや、ないよ。ランキングにも載っていない。とりあえずはランク入りしてから」と殊勝なコメントに終始した。だが、史郎氏はランキング入りへ早ければ、来年1月にも世界ランカーと対戦させるという。

 三男・和毅については「15、16試合はさせたい。4回戦、6回戦、8回戦と経験を積ませないと。タイミングが合えば、日本に戻ってきてお兄ちゃんの試合の前座で」と明かした。

 それぞれ進むべき進路が明らかになったが、今回のチャリティーマッチを成功させたことで新たな道も開けてきた。
 エイティーン古河ジムの長島清会長は「何回か、こういう興行を成功させていけば、来年中にもプロモーターライセンスを取れる可能性は十分あると思います。僕も推薦します」とライセンス取得に向けバックアップを約束したのだ。
 現在、亀田ジムにはプロモーターライセンスを保持する人間がおらず、コンスタントに試合を組むことが困難。現に興毅は、今年の8月以降試合が組まれていない。
 取得の効果はそれだけではない。一部報道では「トリプルタイトルマッチ」「兄弟対決」などの構想が浮上している。自主興行が打てるプロモーターライセンスを持っていれば、実現する可能性もより高くなる。

 来年以降も亀田3兄弟の活躍から目が離せなくなった。

○和毅国内白星デビュー
 “逆輸入ファイター”和毅が鮮烈な国内デビューを果たした。
 この日は、和毅ではなく「メキシコの少年」を意味する「トモキ・エルメヒカニート・カメダ」のリングネームで登場。アドリアン・ラミレスとの試合に臨んだ。
 1Rから左ジャブを中心にワンツーやボディーブローで一方的に攻め立てた。その後も反撃するスキすら与えず、2Rに左ボディー2連発でマットに沈めた。

 前日にテレビで観たマニー・パッキャオVSオスカー・デラホーヤ戦が刺激になった。「アレはすごい。ごっついハートしとる」と圧倒的不利を覆したパッキャオの根性を参考にした。
 試合後には「緊張するかと思ったけど全然せえへんかった。楽やった」と余裕の笑み。むしろ物足りなかったのか「次の試合はもうちょっと長くやりたいな。家族とビデオとかチェックして、もっと強くならなアカン」と次戦に向け気を引き締めた。
 また、復帰2戦目となった大毅は、元WBC世界ミニマム級王者のイサック・ブストスと対戦。序盤は相手の固いガードに苦しむも左フック、ボディーで活路を見い出す。最後は3R、左フックからの右ストレートを顔面に叩き込みダウンを奪うと、タオルが投入され勝負が決まった。

 これで復帰後2戦連続KO勝ち。「KOは無理かなと思ったし、世界王者の頃から尊敬してた選手やから(KO勝ちして)自信になった」と成長を実感。「もう1回、世界に行くために(これからが)大事な試合になるから、頑張ります」とさらなる精進を誓った。

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