スポーツ
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スポーツ 2019年01月05日 17時00分
オリックス2019年のキーマン、23歳の“ピープルズ・エース”山岡泰輔がチームを変える!
昨年2年連続で4位に終わったオリックス・バファローズは、“エース”金子千尋(現登録名・金子弌大)が自由契約で退団し、北海道日本ハムファイターズに入団。“ネクスト・エース”西勇輝はFA権を行使して阪神タイガースを選び、チームの精神的な支柱だった中島宏之は自由契約を選び読売ジャイアンツに入団、小谷野栄一は引退し東北楽天ゴールデンイーグルスの一軍打撃コーチに就任するなど、これまで“対世間”的にもチームの顔を担ってきた選手が一気に抜けた。福良淳一監督が辞任し、西村徳文新監督のもと2019年シーズンに突入するのだが、補強は新外国人内野手のジョーイ・メネセスと、ドラフトで指名したルーキーぐらいで、今後、自由契約になっている選手が入団する可能性はあるが、若い選手を中心とした現有勢力で戦っていくことになりそうだ。 「去年と何も変わらないですよ。一緒!」 昨シーズンのキーマンになるべき男は、シーズン終盤にこのように吐き捨てた。春季キャンプで「自分も含めて何人か二桁勝利以上は勝たないと優勝できない」と話していた“太陽の逸材”山岡泰輔である。山岡はルーキーイヤーだった2017年シーズンを「ファンの方には申し訳ないんですけど…勝っても負けても4位というのは、耐えられなかった」と振り返り、「二桁以上」という“中目標”と「優勝」という“大目標”を掲げていた。ちなみに“小目標”は「1年間怪我をしないこと」。山岡は「目標が達成できなかった時の絶望感ってすごくダメージが大きいので、僕は目標を大・中・小とたくさん作るんですよ」と複数の目標を作るようにしているのだという。 さらに、「チームを人気球団にしたい」という気持ちも強く、髪型やカラーなどにも細部にわたって拘っているのだ。実際、昨年は京セラドーム大阪で、山岡を意識した髪型をした“山岡少年”を何人も目撃している。このように自身の人気は上がって来ているが、「チーム全体がメディアに取り上げられないと」と考える山岡は、「俺が勝たなきゃダメ!」と自身が勝っていくことで、チームを変えていきたいという思いを描いている。しかし、昨年は7勝12敗と大きく負け越してしまった。 「勝たないとね。何を言っても批判されちゃうでしょ」 勝たなきゃ説得力を持たないことを一番理解しているのは山岡本人である。そんな山岡だが、秋季キャンプでは投手陣のリーダー的な存在として、激しい練習に励み、ファンサービスも率先して行っていた。また先輩、後輩問わず、いろんな選手から「自主トレは山岡(さん)と」という声が聞かれていた。山岡は、“太陽の逸材”から“ピープルズ・エース”へとシフトチェンジしている。金子、西の退団により、オリックスのエースは23歳の右腕に託されたのだ。「チームを変えたい」「人気球団にしたい」という気持ちを実行するには「1人じゃ無理」とも語っていただけに、投手陣は自らが引っ張っていくことで、変えていけたらという気持ちが強いのだろう。 山岡が弟のように可愛がっている“神童”山本由伸が、先発でも実績を積んで“ダブルエース”体制になれば、プロレス界に例えるなら、新日本プロレスの棚橋弘至とオカダ・カズチカのような盤石なツートップ体制が築かれることになり、ここに田嶋大樹やアルバースなどイキのいい先発陣が、内藤哲也やケニー・オメガのような存在になってくれたら、金子や西の穴は埋まるどころかプラスになる可能性を秘めている。 2019年のオリックスは、“ピープルズ・エース”山岡泰輔がキーマンになることで、“主砲”吉田正尚、“鉄人”福田周平ら野手にも良い影響をもたらし、チーム全体で新たな世界を見せてくれるはずだ。 なお、山岡が希望しているとされる背番号19への変更について、球団関係者に取材したところ、「少なくとも今年はない。あるとすれば来シーズン以降」との返答があった。山岡には今年1年間エースとして活躍した上で、金子がつけていた背番号19を背負ってもらいたい。取材・文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2019年01月05日 15時30分
ポスト那須川天心!“超絶イケメン”白鳥大珠、キック界のレインメーカーになれるか?
那須川天心の父、那須川弘幸氏が会長を務めるTEPPEN GYMの白鳥大珠(たいじゅ)が『RISE130』(2月3日、後楽園ホール)に登場する。不可思(クロスポイント吉祥寺/KING OF KNOCK OUTスーパーライト級王者)が返上したRISEライト級王座決定戦に出場することになった。対戦相手はKING OF KNOCK OUTスーパーライト級王座決定トーナメントの決勝で不可思に敗れた秀樹(新宿レフティージム/K-1 REVOLUTION FINAL-65kg級世界王者)。強敵だが、将来的に不可思戦も視野に入れている白鳥にとっては負けられない闘いだろう。 白鳥は2018年6月にボクシングからキックに復帰し、6月の幕張メッセ大会で一馬を、9月の後楽園大会では嶋田将典をそれぞれ1ラウンドでKO。11月の両国国技館大会では階級を1つ上げ、ライト級でチームドラゴンの北井智大からダウンを奪い判定勝利。この階級でも一気にトップ戦線に上がり、タイトル挑戦のチャンスをつかんだ。スーパーフェザー、ライト級の2階級でタイトル奪取を視野に入れる白鳥が、まずライト級で頂点を狙う。 181センチの長身と甘いマスクで、モデル経験もある“超絶イケメン”キックボクサーとして、会場では毎回黄色い声援が飛び交う。ジムでは「大珠くん」と歳下の仲間たちから慕われる兄貴分だ。 白鳥は「格闘技をやめて就職しようと思ってたところ、キック復帰になってガラッと人生が変わりました!結果的にも連勝で、覚悟を決めて戻ってきてよかったと感じています」と再デビューイヤーを回顧。「やめてからキックの試合を見るたびに『またやりたいなぁ』と心残りでしたが、逆に『もうやることはないなぁ』とも思っていて…そんな頃に、那須川会長から連絡をもらい、久々に練習させてもらう機会をいただけた。そのときに『もう一度キックで頂点を目指そう』と決意しました」と復帰の経緯を話した。 「再デビュー戦の一馬戦ではプレッシャーを感じていた。KOできたときは解放された気分が半端なかった。2戦目はホントに蹴りで倒したいと決めていて、インパクトを残そうと思い、狙ったハイキックがドンピシャでハマった。3戦目は正直、後半まで行ったらしんどそうだと思って、1ラウンドでKOを狙ったんですけど、粘られて相手のペースに乗っかってしまった。シンドイ試合でしたね。でもあそこを乗り越えて、また成長できたかなと思いました」と3試合を振り返り笑顔を見せた。 対戦相手の秀樹に関しては「カウンターがうまいのと、フィジカルが強そうですよね。自分とは噛み合うんじゃないかなと思います」と特に苦手意識はないよう。秀樹も大きい選手なだけに、迫力がある試合が期待できるだろう。しかし、白鳥には「キック界で誰もやったことがないことをやって盛り上げて、スターになりたい」という大きな野望を抱いている。ファッションや見た目にも気を配っており、RISEでは“キックの王子様”というコピーがついた。これには「後戻りできないですね」と照れ笑いを浮かべていたが、その先に見据えるのは“キック界のレインメーカー”になること。そのために、まずは自身が“宝”を手に入れる必要がある。 「タイトルマッチがすぐ決まってくれて、ここ一発獲りしないとスターにはなれないと思うので、ベルトは確実に獲ります。しかも前日は23歳の誕生日なんですよ(笑)。ベルトを自分からの誕生日プレゼントにしたいですね」 このように“バースデー・チャンピオン”を誓った白鳥だが、プライベートでは「アプリで探しておいしいものばかり食べに行ってます。甘いものも好き。カフェを回ったりしている(笑)」そう。王子様キャラがすんなりと定着したのは、こんな普段の行動から考えても必然だったと言えるだろう。昨年はギリギリで大晦日の『RIZIN平成最後のやれんのか!』さいたまスーパーアリーナ大会に出場し、知名度をさらに上げた。今後もモデル活動など、リング外でのメディア露出も続けていきたいという。 「2019年はまず全勝!そして最初にベルトを巻く。とにかく誰よりも目立ちたい!キックボクシングは天心だけのイメージが今は強いけど、そこに白鳥大珠という名前が割って入れるように、もっとアピールして魅せていきます。25歳までにはしっかりベースを作って、僕が格闘技界のスーパースターになります!」 今回のタイトルマッチ決定に那須川会長も「ホントに良かった。すぐにチャンピオンになれる逸材ですからね。次はコイツが来ますよ」と太鼓判を押している。フロイド・メイウェザー戦を控えた天心の公開練習後は、続けて白鳥がミット打ちを披露。重い蹴りとスピードとキレのある動きを初めて見た“天心目当て”の報道陣からも「すごいな」という声が飛んだ。 那須川天心がそうだったように「すごい」という声を「強い」に変えるには、まずはチャンピオンになって、勝ち続けた方が分かりやすい。白鳥がビッグマッチのメインを張り、会場が札止めになったとき、スター街道が始まる。今回のタイトルマッチはそこに向けた布石にすぎないのだ。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年01月04日 21時30分
【DeNA】昨シーズンのルーキーは凄かった!ベイスターズ1年生達の“あゆみ”
ベイスターズのスカウト力は、NPBでも指折りの優秀さを誇る。近年はしっかりとした戦略と、選手のポテンシャルの見極めの確かさで、早くからチームの戦力としてマッチしている。そのことでチームもすっかりAクラス争いを続けていけるだけの“体力”が付いてきた。 「ドラフトの答えは3年〜5年後に出る」とはプロ野球界ではよく使われる言葉だが、ドラフト上位指名の大学、社会人選手は、当然ながら即戦力として期待され入団している。知名度も高いだけに、これらの選手が一年目から活躍すれば、「成功のドラフト」と評価される。 その点、2017年ドラフトは球団の思惑通り、いやそれ以上の成果を上げたのではないか。 ドラフト1位の東克樹は開幕からローテーション入りを果たし11勝5敗、防御率2.45の好成績で文句なしの新人王も受賞。イニング間に栄養補給の為に口にするバナナがクローズアップされ、その姿を超望遠レンズを使用してカメラに収めようとする“バズーカカメラ女子”がハマスタの三塁側スタンドでスタンバイする光景も見受けられた。年間通じての活躍に“東がいなかったらCS争いどころか最下位だったのでは”とファンに言わせしめるほどだった。 ドラフト2位指名の神里和毅も、走攻守揃った外野手として、前評判通り、いやそれ以上の活躍をオープン戦から見せ、開幕からライトのポジションを手にした。三戦目には1番バッターを任せられるなど、シーズン序盤は“神里旋風”を巻き起こした。また、沖縄出身らしい端正なルックスで女性ファンが急増。背番号8のユニフォームは、小さいサイズを中心にバカ売れした。8月12日に右足甲にデッドボールを受け骨折してしまい、そのままシーズンを終えたが、打率.251、5ホームラン、15盗塁を記録。ルーキーとしては上々の成績を残した。 上位の二人だけではなく、その他の選手達も輝いた。3位指名の阪口皓亮は高卒のファームの育成プランに則り順調に投球回数を重ねると、オフのU-23の日本代表として選出。先発としてドミニカ相手に圧巻のピッチングを披露し、確かな成長を印象付けた。5位指名の櫻井周斗も阪口と同じくU-23代表に選ばれ、3試合で無失点ピッチング。しっかりと力を付けてきている印象だ。下位指名の7位宮本秀明、8位楠本泰史、9位山本祐大も一軍を経験。宮本と山本はホームランも放ち、楠本は大事な場面で代打起用されるなど、来季に向けて楽しみしかない状況だ。 昨年度のルーキー達の“あゆみ”は大合格。これだけ活躍すると、いわゆる「2年目のジンクス」が気になるところだが、やはりルーキーイヤーから活躍した今永昇太や濱口遥大らの先輩の助言や、コーチやスタッフの経験を活かし乗り越えてくれとファンは信じる。そして今年度も、期待度の高いルーキーを獲得出来た。ラミレス監督は新入団記者発表会の際に「上茶谷、伊藤、大貫、知野の4人は一軍キャンプに連れて行きたい」と早くも公言。今年もルーキー達の動向が、今から楽しみである。取材・文・写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2019年01月04日 17時40分
バッター専念 大谷の二刀流が研ぎ減るなんてことにならないか?
エンゼルスの大谷翔平(24)が二刀流復活へのビジョンを明らかにした。東京写真記者協会が主催する「報道写真展」のオープニングセレモニーに出席した昨年12月18日、「開幕して少し経ってから軽く投げ始めるんじゃないかなと思う」と、投球練習再開の時期を打ち明けた。 大谷が右ヒジにメスを入れたのは、昨年10月1日(日本時間2日)。過去の例からすると、トミー・ジョン手術後のキャッチボール再開は4、5か月後が目安だという。大谷の話す「開幕後」であれば、術後半年が経過している。決して早すぎることない。しかし、19年シーズンは打者一本で出場する予定。投手としてのリハビリをしながら、強行出場するのは「二刀流としての能力がすり減ってしまうのではないか?」とも懸念されている。 米国人ライターが18−19年オフのエンゼルスの動向をこう説明する。 「有名右腕のマット・ハービー投手と契約合意に達しました。ハービーは実績十分ですが、近年は不振にあえいでいました。復調を目指すハービーに賭けたのでしょう。また、野手では、フィリーズからFAとなっていたジャスティン・ボアを獲得しました。ボアは一塁手兼DH。19年の大谷は主にDHで出場するので、大谷を休ませる日を設け、ボアと併用していくと思われます。大谷直属のトレーナーもつけると聞いています」 「投手・大谷」の代役と、「打者・大谷」をカバーするスラッガーの獲得。チームは二刀流をカバーしようと補強していた。 「大谷は『出たがり』の性格です。プロ選手は誰でもそうですが、無理はしてほしくない」(特派記者) エンゼルスの新指揮官、オースマス監督は就任会見で19年中の投手・大谷の復活は「ない」と明言していた。二刀流復活に慎重な姿勢を見せているが、そもそも、トミー・ジョン手術とは「損傷した肘の靱帯を切除し、他の部位から正常な腱を移植する」もの。個人差はあるが、これまで同手術を受けた投手は復活まで「最低1年」を要してきた。 「18年シーズン終盤、阪神の藤川球児が往年に近いストレートを投げるようになり、今季はクローザー復活を目指す意気込みまで見せています。その藤川もトミー・ジョン手術の経験者。彼が手術を受けたのは13年5月。肩や二の腕など周辺筋肉との感覚を合わせて、違和感を取り去るまでにこれだけの時間を要したとも言えます」(プロ野球解説者) 一般的には、野手の場合は手術の影響が長引かず、翌シーズンにも出場できるという。 「日本の野手にもトミー・ジョン手術の経験者がいます。利き腕がバッティングの押し手になる選手は手術箇所に負担が来るので、早期復活できないとされています。大谷は右投左打、メスを入れたのは右なので、影響は出ないでしょう」(前出・同) しかし、コーチ経験を持つプロ野球OBによれば、たとえ、右投左打のバッターであっても「空振りしたときに妙な衝撃が走る」と言う。 「なんかヘンだなと思ったら、手術箇所が炎症していたり…。バットにボールが当たったときはともかく、空振りしたときが心配なんです。ボールが当たる衝撃を意識してバットを振るわけですから、その力が手術箇所にヘンに伝わって響くというか」 大谷も術後の注意事項として、「空振りしたときの衝撃」も伝えられたはず。心配なのは、「空振りしていけない」と意識するあまり、自身の打撃フォームを見失ってしまうことだ。打者一本でのシーズン中は、素振りなどの練習もこなさければならない。二刀流の宿命ではあるが、必死になるあまり、「二刀流の剣は研ぎ減る」なんてことにならなければいいのだが…。大谷を送り出したNPBの関係者たちは「休む勇気を持て!」と心配していた。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年01月04日 17時30分
丸佳浩や西勇輝も同じ運命? FA宣言して大失敗した選手6人
広島東洋カープからFA宣言し、巨人入りを決めた丸佳浩選手。喜んでいるのは巨人ファンと本人、そして家族のみで、多くの野球ファンは「また巨人か」とため息をついているようだ。 また、オリックス・西勇輝投手もブログで一度阪神入りを否定しておきながら、結局入団。両者とも「複数球団に気を持たせた」だけに、反感を買っている様子。 そんな「FA制度」だが、成功を収めた選手はごくわずか。中には大失敗となった例もある。そこで今回は、そんなFA移籍選手の失敗例を振り返ってみよう。①山沖之彦投手(阪急・オリックス→阪神)高知県の中村高校から専修大学を経てドラフト1位で阪急ブレーブス入団。2年目から一軍に定着すると、山田久志・佐藤義則・今井雄太郎らとともに強い阪急ブレーブスを支え、1987年には19勝を挙げ最多勝を受賞した。オリックスへの身売り後は、星野伸之とともに獅子奮迅の活躍を見せ、屋台骨を支えていたが、徐々に力に陰りが見え始めていた。そんな1994年、35歳の山沖はFA宣言。当時先発の駒不足だった阪神タイガースが大金を叩いて獲得に乗り出す。会見では強気な言葉を連発した山沖だが、往年の力は出せず一軍登板のないまま引退。阪急ブレーブスの「勇者の魂」を持った男の1人だが、心無い阪神ファンにボロクソに言われ晩節を汚してしまった。②川崎憲次郎投手(ヤクルト→中日)津久見高校からドラフト1位でスワローズに入団。2年目から1軍に定着し、鋭いシュートとスライダーを武器に活躍。1993年の日本シリーズでは獅子奮迅の活躍でMVPを獲得している。2000年、FA宣言で中日へ移籍。年俸は3年2億円といわれ、星野仙一監督(当時)の現役時代の背番号20を背負い、エースとしての活躍が期待された。しかし、移籍直後から右肩痛に苦しみ、登板することができなくなってしまう。複数年契約だけに、「わざと働かないのでは」と揶揄されることになった。そして、ネット投票が解禁となったオールスターゲームのファン投票で1位になるなどして、中日ファンから陰湿な嫌がらせを受ける。結局、2004年の落合博満監督初年度に開幕投手を任され、その後、数試合投げるも、かつての面影なく引退。川崎にとっても中日にとっても不幸なFAとなってしまった。③片岡篤史内野手(日本ハム→阪神)日本ハム時代はチームリーダーとして活躍し、若き日の小笠原道大や金子誠が慕っていた人物で、チームメイトから信頼されていた。そんな片岡は2001年オフ、FAで阪神への移籍を表明。記者会見でなぜか涙を見せ、これが後に新井貴浩(広島→阪神)へと受け継がれることになるが、当時の日本ハムファンはこの様子を見て、「なら残れよ」と筆者を含めドン引きしたものである。その後、阪神では日本ハム時代のような打撃ができず、阪神ファンからボロクソに叩かれる。また、今では考えられないが、「パ・リーグの野球ではセで通用しない」「パ・リーグのレベルが低いから打てない」などと揶揄する者もいた。そして、日本ハムファンから送られたファンファーレ(応援の前奏)には、考えられないような歌詞が付けられる。優勝した2003年こそまずまずの成績だったものの、その後はベンチを温めるようになり、2006年引退。彼の悲劇はここまでにとどまらず、金本知憲監督政権下で務めていた打撃コーチでも、ほぼ毎日、誹謗中傷を浴びせられた。日本ハムに残っていれば、今頃、監督を務めて居てもおかしくないくらいの人望とリーダーシップ、そしてファンからの信頼があったのだが…。④仲田幸司投手(阪神→ロッテ)阪神の左のエースとして1992年に14勝し活躍するも、制球難は相変わらずで、1995年にFA宣言し、当時不人気だった千葉ロッテマリーンズに移籍。しかし、制球難はいかんともせず、2年で引退している。ロッテとしては、全く戦力にならなかった。⑤森福允彦投手(ソフトバンク→巨人)社会人野球のシダックスで野村克也監督の指導を受けるなどして頭角を現し、ソフトバンクに入団。2010年頃から左の中継ぎ投手として重宝され、安定した成績を残す。2016年にFA権を取得すると、巨人が名乗りを上げる。結局複数年契約で入団するが、2017年は要所で打ち込まれ、8月には二軍落ち。2018年は二軍暮らしで一度も上で投げていないが、1億2000万円(推定)を手にした。⑥木村昇吾選手(広島)愛知学院大学から横浜ベイスターズに入り、トレードで広島に移籍。カープではスーパーサブとして守備固め・代走・代打など、渋い活躍を続けていた。ところが2015年、田中広輔や菊池涼介の台頭もありFA宣言。オファーを待ったものの届かず、引退の危機が迫ってしまう。それを救ったのは西武で、「テスト生」としてキャンプ参加をオファー。必死にアピールし、契約を勝ち取った。後にも先にもFA宣言をしてオファーがなかったのは、現在のところ木村のみである。オファーがなかった木村昇吾選手はともかく、移籍時はそれなりに期待されていた選手ばかり。しかし、実情は力が落ちており、全く成績を残せなかった。丸佳浩選手や西勇輝投手がどうなるかは不明だが、環境の変化による心労や故障で、「だめになってしまう」可能性もゼロではないだろう。文・櫻井哲夫
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スポーツ 2019年01月04日 17時00分
大イベントも多かった2018年、世間を騒がせた3大スポーツニュース
2018年は、平昌オリンピックや第100回目の夏の甲子園など、スポーツ行事が目白押しだった。場内だけでなく、場外の話題が目立ったこともあり、世間が盛り上がっていた。最も読まれたスポーツニュースを振り返っていきたい。【話題度No.1】2018 FIFAワールドカップ・ロシア大会 6月14日から7月15日にかけて開催されたサッカーの祭典FIFAワールドカップ・ロシア大会に出場した日本代表は、グループステージ初戦から決勝トーナメント1回戦までの4試合で6ゴールを記録した。しかし、決勝トーナメント1回戦でベルギー代表に屈し、ベスト16に終わった。注目された主なニュース記事・「“サムライブルー”使うな」長友のSNSがプチ炎上 サッカーW杯、日本代表の戦術に賛否両論https://npn.co.jp/article/detail/93047462/ 6月28日、サッカー日本代表がW杯・ポーランド戦終盤で時間稼ぎをしたことに対し、DF長友佑都選手のツイッターに「“サムライブルー”なんて言葉二度と使わないでほしい」など不満のコメントが殺到し、プチ炎上する事態となった。・川島永嗣、“戦犯”からW杯後“歴代最高キーパー”へ 長友、本田らも「異常な風当たりの強さ」に警鐘https://npn.co.jp/article/detail/45540235/ GK川島永嗣選手が、W杯ロシア大会の6月19日のコロンビア戦、24日のセネガル戦で立て続けにミスをし、ネットで批判を浴びた。チームメイトの長友佑都選手と本田圭佑選手が川島を優しくフォローし、元U-20ホンジュラス代表GKコーチの山野陽嗣も「日本人GK歴代最高」と絶賛した。【話題度No.2】日大アメフト部“悪質タックル”問題 5月6日、東京で行われたアメフト界名門同士である日本大学フェニックスと関西学院大学ファイターズ戦において、日大の宮川泰介選手が関学大の選手に悪質なタックルをして負傷させ、大きな波紋を広げた。注目された主なニュース記事・日大アメフト部OBが暴露 内田前監督は「選手を干すのが指導法」「就職の権限を持っていた」https://npn.co.jp/article/detail/87100355/ 5月24日放送の『クローズアップ現代+』(NHK系)で、日大アメフト部の危険タックル問題が特集された。同部のOBが出演し、前監督・内田正人氏の「選手を干すことが指導方法」「就職の権限を持っていた」など“裏の顔”を暴露し、話題を集めた。・ネット暴走「日大ラクビー部最低だな」 日大アメフト部とは無関係の団体に“お門違い”の批判https://npn.co.jp/article/detail/92281121/ 日大アメフト部と全く関係の無い「日大ラクビー部」・「日体大アメフト部」・「日体大ラクビー部」の3団体にその批判が飛び火するなど、ネット上で風評被害を受けた。【話題度No.3】貴乃花親方と日本相撲協会の対立 2017年の元横綱・日馬富士による貴乃花部屋所属力士・貴ノ岩への暴行事件を巡って、貴乃花親方と相撲協会が対立した。結局、貴乃花親方は9月25日に退職届を提出。相撲界を去ることになった。注目された主なニュース記事・“衝撃の事実発覚”相撲協会大ピンチ! すべてを話した貴乃花親方https://npn.co.jp/article/detail/38618548/ 2月7日、テレビ朝日系列の特別番組「独占緊急特報!!貴乃花親方すべてを語る」に貴乃花親方が登場。映画監督の山本晋也氏のインタビュー受ける形で、元日馬富士による弟子・貴ノ岩の暴行事件などについて語った。・藤田紀子の“母親の顔”が貴乃花親方の追い風になる? テリー伊藤には厳しい意見もhttps://npn.co.jp/article/detail/41470113/ 相撲協会に退職届を提出した貴乃花親方の母でタレントの藤田紀子が9月30日、『サンデー・ジャポン』(TBS系)に出演し、母親としての気持ちを吐露。、視聴者の同情を誘った。しかし、出演者のテリー伊藤が貴乃花親方のやり方を批判し、ネットで批判の声が殺到した。2020年東京オリンピック開催まであと少し、今年のスポーツ界にも新たなスターが誕生するかもしれない。
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スポーツ 2019年01月03日 15時00分
不祥事が多かった? 2018年スポーツ選手のゴシップ記事トップ5
2018年、スポーツ選手の様々なゴシップ記事が世間を騒がせた。この1年間、リアルライブにおいてアクセス数が多く、話題となったニュースを振り返っていこう。【1位】福原愛の夫、イケメン卓球選手が現在“ヒモ”状態? 台湾国内も騒然、夫婦で出演した番組の赤面内容とはhttps://npn.co.jp/article/detail/16248386/ 卓球五輪メダリスト福原愛の夫、五輪男子卓球台湾代表の江宏傑(ジャン・ホンジェ)。2018年に入ってから、選手としての成績は振るわないと台湾のメディアが報じた。本業の卓球のみで生活することが不安だったのか、福原・江夫婦は7月に有名人夫婦のラブラブ生活を観察する中国のリアリティ番組に出演。61回のキスを見せつけるなど、ラブラブシーン連発で、ファンをドン引きさせた。【2位】巨人鈴木尚広コーチにDV疑惑 妻の顎を掴み振り回しツバをかける鬼畜行動にドン引きの声https://npn.co.jp/article/detail/47556299/ 11月14日、今オフから巨人の一軍外野守備走塁コーチに就任した鈴木尚広氏にDV疑惑が浮上。妻を人と見ていなかったのか、胸ぐらを掴むなど暴力を日常的に振るうようになり、離婚協議へ発展していると「デイリー新潮」(新潮社)が報じた。ファンからは「こんな人間だったの?ドン引き」と驚きの声が広がっている。【3位】片岡コーチ“ベッキーに猛アタックで交際発展”報道で、ジャイアンツファンが大ブーイングhttps://npn.co.jp/article/detail/62921049/ 巨人・片岡治大2軍内野守備走塁コーチとタレントのベッキーの交際が発覚。共通の知人を通じ知り合い、片岡コーチからの「猛アタック」の末、交際に発展したことが報じた。それに対し、「2軍コーチは本来自分の時間を削ってでも若手の練習につきあうものではないか」と巨人ファンからブーイングが上がった。【4位】桃田賢斗、バドミントン日本代表合宿中に女子選手と密会 性行為は否定も“心を入れ替えた”のか疑問の声https://npn.co.jp/article/detail/59346919/ 世界ランキング1位に上り詰めたバドミントンの桃田賢斗選手が、今年5月に行われた代表強化合宿中、同じ代表選手の福島由紀選手と自室で「密会」していたことが判明した。所属先のNTT東日本によると、肉体関係は持っていないそうだが、日本バドミントン協会から厳重注意を受けた。【5位】「BリーグのBは…」批判殺到 不祥事の4選手がバスケ界に落とした暗い影https://npn.co.jp/article/detail/40430669/ バスケットボール男子日本代表の永吉佑也、橋本拓哉、今村佳太、佐藤卓磨の4選手が8月、インドネシア・ジャカルタで開催されたアジア大会に、公式ウェアを着たまま夜の歓楽街に繰り出し、その後、現地女性と買春と思われる行為に及んだ。それに対し、ネット上から「日の丸背負って何やってんだ」と批判の声が相次いだ。2018年は、スポーツ選手の不祥事やスキャンダルで多くのファンを悲しませた。2019年、ワイドショーを騒がせる選手は誰だろう。
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スポーツ 2019年01月03日 06時00分
4万人超えの1.4東京ドームで、棚橋弘至が愛を叫ぶか?新日本伝統のイデオロギー闘争!
新日本プロレスの年間最大興行『レッスルキングダム13』が4日、東京ドームで開催される。今年は、年々高まる新日本の人気に加えて、金曜日開催ということも重なり、新日本の東京ドーム大会としては久々に外野席を開放。選手、社員、スタッフが目標としてきた実数での観衆4万人超えが見えてきたという。昨年は34,995人を動員しているが、木谷高明オーナーは「東京ドームの札止めは実数なら45,000人ぐらい」と話す。この45,000という動員数にどこまで近づくのか注目される。 16時から開始する第0試合の『NEVER無差別級6人タッグ王座 ナンバーワン・コンデンダー・ガントレットマッチ』が終わると、17時からは本編がスタート。オープニングマッチはNEVER無差別級選手権試合として、王者の飯伏幸太に、飯伏に憧れを抱き続けてきたウィル・オスプレイが挑戦。ヘビー級対ジュニアヘビー級によるドリームマッチが実現する。このカードが組まれただけでも好勝負になるのは確実だが、それがオープニングから見られるというのは、東京ドーム大会ならではだ。 第2試合のIWGPジュニアタッグ選手権試合では、王者組の金丸義信&エル・デスペラードに、ジュニアタッグリーグ優勝チームのSHO&YOHと、最後まで三つ巴の優勝争いを演じた鷹木信悟&BUSHIが挑戦する3WAY戦。第3試合は、石井智宏にザック・セイバーJr.が挑戦するブリティッシュヘビー級選手権試合。第4試合のIWGPタッグ選手権は、王者組のタマ・トンガ&タンガ・ロアに、ワールドタッグリーグ優勝のEVIL&SANADA、そしてヤングバックスが挑戦する3WAY戦がそれぞれラインナップされた。 第5試合はIWGP USヘビー級選手権試合。Codyを相手にジュース・ロビンソンがリターンマッチに挑む。昨夏の『G1クライマックス28』から不調続きのジュースが巻き返せるのか注目したい。第6試合のIWGPジュニアヘビー級選手権試合は、KUSHIDAにバレットクラブの石森太二が挑戦。石森はプロレスリング・ノア時代に、新日本のリングでKUSHIDAをあと一歩まで追い詰めたことがある。現在はバレットクラブでダークサイドとして冷酷さに磨きをかけているだけに要注意だ。 第7試合はスペシャルシングルマッチで、オカダ・カズチカとジェイ・ホワイトがシングル対決。オカダにとっては制裁の意味が込められた一戦ではあるが、この試合の前にバレットクラブ勢が全員試合を終えているのが不気味なところ。敵はマネージャーの外道と、竹刀を持つセコンドの邪道だけではない。またジェイはこの試合に勝って、メインの勝者との対戦を視野に入れているのは間違いなく、オカダもCHAOSと新日本本隊のセコンドで脇を固めたいところ。第8試合のクリス・ジェリコに内藤哲也が挑戦するIWGPインターコンチネンタル選手権試合は、内藤が嫌がる『ダブルメインイベント』の『I』という肩書きが付けられた。これを逃すと内藤が再び“お忙し”のジェリコと対戦できる保証はない。新日本にとってもタイトル奪還が至上命題の試合である。 そして『ダブルメインイベントⅡ』、事実上のメインイベントは、ケニー・オメガに、『G1クライマックス28』優勝者で、平成最後の『プロレス大賞』MVPの棚橋弘至が挑戦するIWGPヘビー級選手権試合だ。 “エース”棚橋にとっては3年ぶりの東京ドームメインイベント返り咲きとなる。オカダ、内藤、ケニーの台頭と、自身のコンディション不良により、しばらくメインストーリーから離れていた棚橋だが、昨年の2月、1ヶ月間に渡りケガ治療と肉体改造に着手。「完治はしないけど、充実した日々を過ごすことができた」という棚橋は、3月の『ニュージャパンカップ2018』で復帰すると準優勝。5月にはオカダが保持していたIWGPヘビー級王座に挑戦し敗れるも「あの試合でまだやれると思えた部分はあった」と自身に手応えを感じ、真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス28』では飯伏を破り優勝を果たした。9月の神戸大会ではオカダ、10月の両国大会ではG1で敗れたジェイをそれぞれ破り、東京ドームのメインに再びたどり着いた。 6月にオカダをIWGPヘビー級王座初の時間無制限3本勝負で破り、王座を奪取したケニーは、破天荒な試合も辞さないスタイル。棚橋はG1期間中から、ケニーが入っていた「Bブロックとは違うプロレスを見せる」と話しており、G1優勝後は「ケニーのプロレスは嫌い」「ケニーのプロレスには品がない」とケニーのプロレスを全否定。謎かけのような言葉を毎試合繰り返し話題を呼んだ。 そんな棚橋が核心に触れたことがあった。11.29宮城大会の試合後、唐突に謎かけの“ネタ明かし”をしたのである。 「自分が良くないと思う方向にプロレスが行くのが我慢できない。よくね、俺も新日本プロレスを変えたんじゃないか?って言われるけど、新日本プロレスの伝統、レスリング、試合内容っていうのは変わってない。分かりやすく言うと、包み紙を派手にしただけ。中は伝統のものだから…」 棚橋の試合を見続けていれば分かるのだが、棚橋はロックアップから始まるプロレスを大切にし続けている。一連の“謎かけ”も新日本の歴代の名レスラーが見せてきたもの。また時には左張り手を放ち、試合を殺伐とした雰囲気に持ち込むこともある。 棚橋にとっては包み紙を“派手”にしたことで、世間が抱いているプロレスの悪いイメージを変えて、プロレスの窓口を広くしただけ。今回、ケニーをはじめとする“新時代プロレス”とのイデオロギー闘争を持ち出すあたりは、やはり新日本の選手だなと感じてしまう。新日本はイデオロギー闘争の歴史が節目節目で訪れている。棚橋が包み紙を“派手”にできたのもイデオロギー闘争を制したからである。 「もうちょっとなんで期待してください」 昨年は映画『パパはわるものチャンピオン』に主演し、テレビをはじめとしたメディア露出は1000件を超え、お茶の間での知名度が一気に上がった。今年は同映画の映像作品化も決定しており、そのプロモーションにはIWGPヘビー級王座のチャンピオンベルトも“同席”させたいところ。「団体はチャンピオンの色になっていく。だからこそまたチャンピオンになって新日本のプロレスに戻したい」そんな思いを胸に抱く。 4年ぶりにIWGPヘビー級王者に返り咲き、完全復活を宣言したい棚橋はキレを取り戻している。リスクが高いのを承知の上で、飯伏戦同様、ケニーの土俵に踏み込んだ上での勝利を狙っているのは間違いない。そして、棚橋は外野スタンドまで埋まった東京ドームのステージで、最後に愛を叫びたいのだろう。 ケニーの想像を超えた“新時代プロレス”に、棚橋が貫いてきた“新日本のプロレス”が待ったをかけるのか?“平成最後”のイッテンヨンは、今後の新日本マットの方向性を決めるイデオロギー闘争の集大成になるのは間違いない。ファンの意見が割れるのも当然だろう。近年では対戦が決まってから、ここまでファンに考えさせているような試合はない。ケニーと棚橋のどちらに支持が集まるのかも含めて、最後までじっくりと楽しみ尽くしたい一戦である。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年01月02日 17時30分
いきなり日本一は7名だけ?平成のプロ野球における監督就任1年目の成績
“平成最後”のシーズンが終わり、“新元号最初”のシーズンを迎える今年のプロ野球。ファンの中には、その開幕を今か今かと待ち望んでいる人も多いことだろう。 そんな2019年シーズンは、原辰徳(巨人)、与田剛(中日)、矢野燿大(阪神)、西村徳文(オリックス)、平石洋介(楽天)が就任1年目を迎えるシーズンでもある。彼らがどのような手綱さばきを見せるかもまた、シーズンの大きな注目点といえるだろう。 チームを変える手段として、しばしば用いられている方法である監督交代。もちろん、どの球団も1年目から結果を出すことを望んでいるが、これまでの就任1年目監督たちはどのような結果を残してきたのだろうか。平成の世に現12球団の監督に就任した94名を対象に、以下にその内訳を見ていこう。 94名の内、Aクラス以上の成績を残したのは36名。今年は前年6位のチームを引き継いだ小川淳司(ヤクルト)が、1位広島と「7」ゲーム差の2位まで順位をV字回復させている。 この36名の中で、チームをリーグ優勝に導いた監督は10名。10名中8名は前年Aクラスのチームを引き継いだ末の結果だが、2008年の渡辺久信(埼玉西武/前年5位)、2015年の真中満(ヤクルト/前年6位)はBクラスのチームを1年で優勝チームに変貌させている。 また、この10名の中には、その後日本一監督となった人物が6名いる。ロッテを3位から“下剋上”させた2010年の西村徳文(前年5位)を含めると、就任1年目でいきなり日本一を達成したのは7名ということになる。 一方、就任1年目をBクラスで終えたのは58名。往々にして監督交代はチームの低迷を機に行われるものだが、その苦境を1年で変えるというのはなかなか難しい仕事であるようだ。ちなみに58名中20名は、奮闘虚しく最下位に沈んでいる。 以上が、平成の就任1年目監督が残した成績の内訳である。1年目から結果を出す監督は“少数派”となっているが、果たして今年の新監督5名はどのようにチームを導いていくのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年01月02日 15時00分
2018年も続いた将棋・藤井聡太フィーバー 待ったをかける若手棋士4選
2016年、加藤一二三・谷川浩司・羽生善治・渡辺明に次いで中学生棋士となった藤井聡太七段。2018年は全棋士参加棋戦「朝日杯」で、佐藤天彦名人・羽生善治竜王に勝ち優勝すると、竜王戦でも昇級を果たし、史上最年少七段に昇段するなど躍進した。 史上最年少タイトルホルダーの期待がかかる藤井七段だが、それを阻止しようとする若手棋士も多く登場している。今回はそんな有望若手棋士を紹介しよう。①佐々木勇気七段 石田和雄門下。藤井聡太四段(当時)の29連勝をストップさせた棋士で、その端正なマスクと屈託のない性格で、女性を中心に高い人気を持つ。 藤井四段(当時)に勝利しメディアから取材が殺到するもその全てを断り、タレントではなく将棋棋士として注目される道を選んだ佐々木七段。 昨年、優秀な戦法を編み出した者に送られる升田幸三賞を獲得する研究派としても知られる。その将棋にかける情熱は、藤井聡太七段に勝っているようだ。②永瀬拓矢七段 そのストイックで妥協を許さない将棋への姿勢から、ファンの間で「軍曹」とよばれる永瀬拓矢七段。コンピューターソフトと戦う「電王戦」でも妥協なき姿勢で「Selene」に勝利している。 棋界随一の研究量を誇り、藤井七段とも研究会をしているという永瀬七段。研究会が終わり、藤井七段が愛知に帰るときは、毎回お弁当を買ってくれるのだという。 そんな2人だが、対局となれば真剣勝負。過去非公式戦で対局し、永瀬七段が意表のゴキゲン中飛車で快勝している。すでにタイトル戦にも出場しており、今後、藤井七段の壁となる可能性が高い。③増田康宏六段 16歳でプロデビューし、天才と言われた増田康宏六段。「西の藤井・東の増田」と呼ばれるほど有望株と目されており、新人王戦を連覇するなど、藤井七段に劣らない活躍を見せている。 藤井七段とはすでに複数回対局しており、第31期竜王戦決勝トーナメントでは増田六段が勝利し、タイトル獲得を阻止している。今後この2人の対局が、「将棋界のゴールデンカード」と呼ばれることになりそうだ。④佐々木大地四段 深浦康市九段門下の佐々木大地四段。プロ養成機関の奨励会三段リーグで次点2回となり、規定によりフリークラス(10年で強制引退)で四段昇段(プロ入り)。 するとメキメキと頭角を現し、30戦で勝率6割5分を超え、見事に1年でフリークラスを脱出する。 2017年の新人王戦では、藤井フィーバーでアウェイムードの中、藤井四段(当時)と対局し見事勝利している。そして、リターンマッチとなった叡王戦でも激戦を繰り広げ、この際は一手のミスが影響し、惜しくも藤井四段に逆転負けを喫した。 師匠譲りの粘り強い棋風と反骨心は藤井七段を今後も苦しめること間違いなし。これからの名勝負に期待がかかる。 藤井聡太七段ばかりが注目されている感のある将棋界だが、魅力的な棋士は数多く存在している。注目してみてはいかがだろう。
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