この日の会見では、対戦する三崎が欠席したこともあってか、報道陣の質問はライト級チャンピオンシップの北岡、廣田、さらにフェザー級GP決勝ラウンドに進出した日本人3選手に集中した。
約9カ月ぶりの復帰、ミドル級の日本人最強を決める一戦の決定、勝てばミドル級GPシリーズでアゴを叩き割られた現王者への挑戦権も獲得できるとあって、心中期するものがあったのだろう。中村は「やる気満々で(会見場に)来た」という。
だが、会見中には質問すらされなかった。会見後、「魔裟斗選手や(山本)KID(徳郁)選手とかじゃないと発言権すらないのかな、と。(自分は)世間に影響力がない」と囲み取材でやりきれない思いを吐露した。
「もう1度格闘技界全体を盛り上げたい」。もはや言葉はいらない。中村はリング上の闘いで“雄弁”に語るつもりだ。