張本氏は大谷が右肘内側側副靭帯を痛めたことについて、「右肘、これメスを入れたら一年半くらいかかりますよ。バッターでもね、右の肘の靭帯だから。左バッターはね、右手が中心にならないとダメなんですよ。右肘を痛めると、バッターも影響ありますよ」とコメント。
そして、投手としては「ピッチャー生命に関わる怪我、心配だねえ」としたうえで、語気を強めて「何回も言ってるけど、走り込んでないから」と怒る。関口宏が「走り込んでいれば、こんな怪我は起きない?」と聞くと、
「ないですよ。脚で投げるから、ピッチャーは。脚が始動して、最後は脚だから。手はあとからついて来ることですから。これは大投手みんな同じことを言ってますよ。一番苦しいし、一番嫌なことだし、一番大事なことをやらなきゃね、スポーツ選手は成功しませんよ」
と説明。走り込みが不足したことで、肘への負担が増大し、内側側副靭帯を損傷したという独自の理論を展開する。これに、ゲストコメンテーターの元ラグビー日本代表の大畑大介氏は心なしか不思議そうな顔。
大畑氏は、現役時代圧倒的な走力の影響からかアキレス腱断裂など大きな故障を数多く経験しており、関口からコメントを求められたが、「このあたりの怪我はわからない」と言及を避ける。
そして、「大谷選手って、漫画のよりも想像を超える活躍してるじゃないですか。こういった怪我からふっと戻ってきて、なんとなく普通にやってくれたら嬉しいなと言う感覚ではありますよね」と、コメント。やはり故障で苦しんだ競技者として、試合に出場できない辛さを知っているのか、前向きな発言を行った。
肘の故障にもかかわらず、「走り込み不足」を指摘した張本氏。それを見た視聴者は「納得できない」「腕の故障の原因がなぜ走り込みなのか」など、異論が噴出。中には「わけがわからない」「意味不明だ」と叫ぶネットユーザーもいた。
その一方で、「下半身を強化することで腕が振れるようになる」「バランス良い身体を作れということ。下半身が弱いと上半身に負担がかかる」など、肯定的な声もあった。大谷が本当に走り込み不足なのかは不明だが、現実に恐れていた故障が出てしまったのは残念だ。
今後、同じ箇所を痛めた田中将大が採用したPRP療法を行うのか、反対側の腕から正常な腱を摘出し移植するトミージョン手術を受けるのかは決まっていないが、しばらく彼のプレーを見ることができなくなってしまうことは間違いない。
大畑氏の言うように、何食わぬ顔でこれまで通りのプレーをまた見せてもらいたいのだが…。