スポーツ
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スポーツ 2019年01月09日 17時30分
新春ビッグ対談 王貞治×柴田勲③「大谷翔平の活躍にあっぱれ」
柴田 もう少し巨人の話をしましょう。コーチ陣も一掃されましたが、新しい顔ぶれからどんな印象を受けますか。王会長 “宴会部長”と言われた宮本和知(投手総合コーチ)とか、元木大介(一軍内野守備兼打撃コーチ)、水野雄仁(一軍投手コーチ)という顔ぶれ。みんな、かつて原監督の下で頑張った人ばかりの印象を受けるね。柴田 ただ、全員一軍コーチだし、資質はまた別なものになってきますが、ただ「ハイ、ハイ」だけではダメですよね。監督に追随だけでなく、意見を言わなければいけないと思っています。王会長 コーチで最悪なのはイエスマン。ものをはっきりと言えないのが、いちばん困るんだ。目の前の勝利に固執しがちな監督に対し、投手コーチは1年をトータルで考えた起用をしなければならない。そもそもが相容れない関係だが、イエスマンだったらケンカにもならない。宮本コーチは、その辺のことをどう考えているんだろうね。柴田 原監督は参謀も置かないし、GMの後任もいません。自由にノビノビとできる編成のトップですからね。二次政権までは年上で経験豊富な口うるさいコーチが傍にいたが、今回は全権監督。かなりの部分で監督の独自采配が前面に出てくるかもしれません。王会長 今度の補強を見ていると、ポジションがかぶるところがありそうだし、どう交通整理をしていくのか大変だね。阿部慎之助が捕手に電撃復帰。さらに西武から獲った炭谷もいて、今季の正捕手だった小林誠司のほか、20歳代の捕手もぞろぞろいる。生え抜きの若手勢に大ベテラン、FAの即戦力が一斉にゲートインしそうな捕手のレギュラー争い。来季はどんな布陣で挑もうとしているのか、興味があるな。柴田 話は変わって、今年も日本人メジャーリーガーが活躍しましたが、中でもエンゼルスの大谷翔平が大活躍し、新人王を獲得しました。ひじに不安が残りますが、二刀流の復活についてどう思われますか?王会長 いや、たいしたものだ。ひじを壊すまでのピッチングも素晴らしかったが、ホームラン(22本)も凄かったね。新人ながら、剛速球投手たちから一歩も引かずにスタンドへ叩き込んだ。1年目であそこまでやるとはね。ひじを壊した不安はあるが、また元気に戻ってくるさ。次は何のタイトルを狙うかだね。柴田 西武の菊池雄星も海を渡りますね。どのチームでどれだけ活躍するか…。王会長 頑張ってほしいね。応援しているよ。柴田 今日はいろいろお話しいただき、ありがとうございました。
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スポーツ 2019年01月09日 11時00分
長野久義だけじゃない? 不幸が続く巨人の背番号「7」
プロ野球ファンの間に、大きな衝撃をもたらした長野久義(巨人)の広島移籍。チームの功労者が人的補償の対象となったこの一件は、ネット上でも賛否両論のコメントが数多く寄せられている。 2度の指名拒否を経て、2009年ドラフト1位で念願の巨人入りを果たした長野。溢れんばかりのチーム愛を持っていた背番号「7」にとって、今回の移籍は“まさか”の出来事となったことだろう。ただ、過去に巨人の背番号「7」を背負った選手を振り返ると、それぞれが長野と同じように不幸な出来事に見舞われている。 長野の前に背番号「7」を着けていた二岡智宏(1999年〜2008年)は、2008年に山本モナとの不倫が発覚し、同年オフに日本ハムへトレード移籍。その前に着けていた吉村禎章(1986年〜1998年)は、1988年に今も「あれがなければ…」とファンに悔やまれる靱帯断裂の大けがに見舞われている。 強打のスイッチヒッターとして巨人軍第49代4番打者も務めたレジー・スミス(1983年〜1984年)は、1984年にファンと小競り合いを起こして書類送検。また、柴田勲(1970年〜1981年)は現役引退後の1992年に賭博行為で検挙され、桑田武(1969年)はヤクルトアトムズ(現ヤクルト)移籍後の1970年に「黒い霧事件」の一端を担ったとして逮捕されている。 前述の5名以前に背番号「7」を背負った選手は大橋勲(1963年〜1968年)、高林恒夫(1961年〜1962年)、与那嶺要(1951年〜1960年)、山川喜作(1946年〜1951年)、筒井修(1936年〜1937年・1941年)の5名だが、この内大橋、高林、山川はトレードで他チームに放出されている。 また、与那嶺は当時存在した年金の受給資格(10年間の選手登録)を満たす寸前で戦力外通告の憂き目に遭い、中日に移籍。背番号「7」の初代である筒井は、戦地で指を失ったことにより選手生命を絶たれてしまっている。 ラッキーセブンならぬ“アンラッキーセブン”の系譜に、図らずも名を連ねてしまった長野。新天地となる広島の地で、不幸を吹き飛ばすほどの活躍を見せることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年01月09日 06時00分
トミー・ジョン手術から復活!真珠・野沢オークレア完敗も「2019年はもっとRIZINに」
2017年の大晦日に行われたRIZINさいたまスーパーアリーナ大会で、右腕の靭帯を切りながらも試合に臨み、勝利を収めたタレント野沢直子の長女、真珠・野沢オークレア。その後、手術で復帰までに丸1年を要した。真珠の話によると、野球選手のピッチャーがよく受ける「トミー・ジョン手術(側副靱帯再建術)をしました」という。復帰戦となる『RIZIN.14』の開催2日前に行われた会見では「リハビリで手術前より強くなりました。早く試合がしたい」を見せていた。じっとしていられない性格の彼女は、「手術後、2週間ぐらいで自転車のトレーニングを再開した」そうだ。18年の大晦日、復帰戦に臨んだ。 試合に向けて「自分の試合の映像を何回も見ました」とイメージトレーニングも万全だと強調していた。年末には初の写真集が発売されたが「私は格闘家なので、そういうことは考えてなかったんですけど、撮影は楽しかったですね」と語りつつ、「今回お母さんはアメリカで家族と一緒に見ます。いつまでも野沢直子の娘だと見られるのも(もう)いいかな」と“親離れ”すると宣言。またフロイド・メイウェザーと対する那須川天心に対して「天心くんには頑張ってほしい。アメリカではメイウェザー有利と言われているので」と天心にエールを送る場面もあった。 17年は一本勝ちしながらも「もっときれいな勝ち方をしたかった。三角絞めの対策は練らないといけない」と話していた真珠。復帰戦は、アマチュアで無敗を誇り、この試合がデビュー戦となるヤスティナ・ハバの打撃、グラウンドが強烈で押される展開に。1Rに気をつけていたはずの三角絞めに捕らえられてからは完全に劣勢になり、最後は2R3分41秒、リアルネイキッドチョークで一本負けを喫した。真珠の顔面はドス黒くはれ上がっていたが、表情に悲壮感はなかった。 試合後、真珠は「どこを間違えたか、映像を見てみないと分からない。コーチ、チームのみなさんごめんなさい。相手は私より賢い試合をした。ミスをしたところを突かれました。相手の方が、(自分を)見ながら試合をしていたと思う」と試合を振り返った。 「RIZINが1年間待っててくれてありがたい。きょう負けたけど、すぐに上がりたい。2019年は、RIZINに上がってもっといい試合をしたい。アクティブにいきたい」と決意を新たにした真珠。「まだどこから間違えたか自分でも分からないですけど、コーチに言われたように前に出すぎて。考えながら試合しないと、そういうミスをしちゃったり、トレーニングからやってることをちゃんと試合でできるまでに経験がいるっていうか。だんだん試合してくることでその経験が出てくると思うので、もっと試合がしたいです」と2019年はRIZINマットで大暴れすると誓った。ちなみに腕のダメージに関しては「大丈夫です」ときっぱり述べた。 女子格闘家としても人間的にも華のある選手であるだけに、RENAに続くスターになれる可能性を秘めている。2019年は真珠の「スターイヤー元年」になることを期待したい。取材・文 / どら増田写真 / 山内猛
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スポーツ 2019年01月08日 21時30分
10人が受験した大相撲新弟子検査 “初志貫徹”でぜひとも大成を
「志望してくれてありがとう」。このようなことを思ったのは、筆者だけではないのではないだろうか。東京・両国国技館で7日に行われた、大相撲1月場所の新弟子検査の話である。 各メディアの報道で既にご存知の方もいるかもしれないが、今回の検査に臨んだのは10名で、全員が「身長167センチ・体重67キロ」以上の体格基準をクリア。また、その中には元中学横綱の肩書を持つ少年や、親族が力士だった少年なども含まれているという。 内臓検査に問題がなければ、この10名は晴れて入門となるが、もちろん、その後大成できるかは彼らの取り組み次第。ただ、“あれだけのこと”があってもなお、角界に夢を抱いて検査に臨んでくれた彼らには、冒頭のような感謝の念を抱かずにはいられない。 改めて説明するのも気が滅入るが、“あれだけのこと”とは、昨年角界に幾度となく勃発した騒動や不祥事のこと。一年を通じて次々に湧いて出た不名誉なトピックは、土俵内外に深刻なダメージを与えることとなった。 上記のトピックに対して挙がったネット上の声の中には、「子どもに相撲はさせたくない」という親世代からのコメントも少なからず見受けられた。また、実際に昨年7月場所の新弟子検査では、11年ぶりに受験者がゼロに終わってもいる。 恐らく、今回検査に臨んだ10人も、そこに至るまでに家族や周囲から様々なことを言われたのだろう。しかし、彼らは「関取になりたい」、「横綱になりたい」という気持ちを曲げずに、こうして“夢”の入り口までやってきてくれたのだ。一相撲ファンとしては、とにかく感謝の気持ちしかない。 これから始まる力士人生の中では、また昨年のような騒動が勃発することもあるかもしれない。しかし、彼ら10人には今抱いている夢や憧れをそのままに、“初志貫徹”の精神で鍛錬に励んでもらいたい。そして、大きく成長を果たした彼らが、ポジティブな話題を数多く提供する力士になってくれることを切に願いたい。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年01月08日 17時30分
新日本、飯塚高史が2.21後楽園で電撃引退!テレビ朝日、野上慎平アナへの襲撃が話題に
新日本プロレスは7日、鈴木軍の飯塚高史が2月21日の後楽園ホール大会で引退すると発表した。同大会は飯塚の引退記念興行として行われることになった。会見では菅林直樹会長が「引退記念興行として行います」と発表しただけで、引退の理由などは明らかにされていない。 飯塚は1985年5月に新日本プロレスに入門し、翌年11月にプロレスデビューを果たした。89年4月に初の東京ドーム開催をすることになり、新日本はアメリカ、ソビエト(現ロシア)との日米ソ3国対抗戦を企画。ソビエトの元メダリストらを新日本のリングに上げ、レッドブル旋風を巻き起こした。 飯塚はソビエトにサンボ留学し、ブリザード・スープレックスや裏投げ、ビクトル式膝十字固めを会得。先輩の船木誠勝、2年後輩の鈴木みのるがUWFに移籍していく中、期待の若手選手としてチャンスを与えられ、同年7月には長州力とのタッグでIWGPタッグ王座を獲得している。 その後も故・橋本真也とのタッグで、小川直也&村上和成と抗争。村上を絞め落とした“魔性のスリーパー”は飯塚の代名詞となった。永田裕志とのタッグでもIWGPタッグ王座を獲得するなど本隊の中堅選手として活躍していたが、2008年3月に天山広吉との友情タッグを裏切りG.B.H(当時はヒールユニット)に加入すると、頭をスキンヘッドに刈り上げた。当初は「カネのため」などと少しは言葉を発していたが、天山や永田との抗争に入ると現在の凶悪スタイルに変貌し、叫び声以外に発言することはなくなった。 またテレビでは『ワールドプロレスリング』(テレビ朝日系)の実況・野上慎平アナウンサーを入場時に襲撃することが話題となり、テレビ収録がある会場では、どのタイミングで野上アナが襲われるのかがファンに注目されていた。また会場の意外なところから入場し、客席を暴れながら渡り歩きリングに向かう。今では入場時に観客が逃げなければ襲われそうな数少ない選手の一人である。 昨年11月に開幕した『ワールドタッグリーグ2018』では鈴木とのタッグでエントリー。後楽園で行われたザック・セイバーJr.&タイチとの鈴木軍同門対決では、敗れはしたもののザック相手に“魔性のスリーパー”を久々に披露。場内は大飯塚コールに包まれた。この試合は近年の飯塚の試合の中でもベストバウトと言ってもいい。ここ数年は怪我で欠場することもあった飯塚だが、現在52歳。平成が終わりを迎える前にリングを降りる決意をした。 10年間ノーコメントを貫いた男が、引退試合で誰と相まみえ、どんな試合をするのか?またファンに挨拶をするのか?そして野上アナとの最後の絡みも大いに注目されるところだ。取材・文 / どら増田写真 / ©︎新日本プロレスリング
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スポーツ 2019年01月08日 17時30分
新春ビッグ対談 王貞治×柴田勲②「巨人の補強はまだ終わらない?」
柴田 一方の広島はどうなると思いますか? さすがに丸の移籍にはカープファンからもブーイングが起こったようですが、チームへの影響はどうですかね。王会長 主砲・丸が抜けても大丈夫じゃないかな。1、2点差をひっくり返されて、終わってみたら負けている、そんな粘りのチームカラーは、そう簡単に崩れない。広島は今季、82勝のうち41勝が逆転勝ちだった。それに1点差の試合も20何勝かあった(23勝16敗、勝率5割9分)。つまり、試合運びの巧みさでものにしてきた。だから軸が抜けても全員でカバーできるのが広島なんだ。過去に黒田博樹や前田健太といったエースたちが抜けても黄金期を築いているのだから、4連覇の可能性だってありえるんじゃないの。柴田 しかし、巨人は今年、稀に見る大型補強を行い、是が非でもこれ以上のV逸は避けたい。5年振りのV奪回は至上命題で、50億円近い補強費はそのために使っているようなものです。王会長 まあ、巨人という球団は、優勝しないと意味のないチームだからね。だけど、まだ終わりじゃないんじゃないの。噂では、日本ハムの主砲・レアード内野手をマギーの後釜として狙ってるという話もあるようだし…。柴田 巨人はすでに、西武からFAで炭谷銀仁朗、オリックスから自由契約となった中島宏之、メジャーリーグからビヤヌエバと契約を果たしている。ただ、いずれも野手偏向の補強です。巨人の最大の弱点は、野手より投手陣。それも、リリーフ陣をどう立て直すかが大きな課題だと私は思っているんですよ。王会長 マリナーズにいた岩隈久志も獲っている。肩の不安がなくなったのだろう。どこまでやるのか注目したい投手だ。柴田 岩隈はマリナーズに移籍後、’15年にはノーヒットノーランを達成するなど、メジャー通算63勝(39敗)を挙げています。日本時代も近鉄にいた’04年に15勝で最多勝。楽天にいた’08年に21勝、防御率1・87で最多勝、MVP、沢村賞などタイトルを総なめにした実績を持っています。過去を振り返ると、大変な投手ですね。ただ、昨年9月に右肩を手術し、今季はメジャー登板ゼロで退団。あるメジャーの評論家は「輝かしい実績とは裏腹に、右肩の他に背中や右手中指などの故障が多い」と述べ、過度の期待は禁物だという意見もあるようです。王会長 今オフの巨人にとって、岩隈は「投手」としては初の補強だけど、原監督もそこらへんはきちっと把握しているはず。場合によっては、後ろを任せるようなこともあり得るかもしれない。春季キャンプでどこまで投げ切れるか、見極めることになるだろう。(明日に続く)
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スポーツ 2019年01月08日 07時00分
青学大・原晋監督がTwitter開設。目標の55万フォロワー達成できるか?
1月2日、3日に行われた第95回箱根駅伝。東海大学が初優勝を飾ったが、一方、5連覇の期待がかかった青山学院大学は東海大と3分41秒差の2位に終わった。 史上初となる二度目の学生駅伝3冠と箱根史上3校目の5連覇を狙った青学大の原晋監督は 「東海大が見事なほど強かった」と勝者を称えた上で自らの采配ミスを認めた。 原監督は4日午後に『ひるおび!』(TBS系)に生出演。3区終了時点で勝利を確信して油断したことを明かした。「森田が首位に立った直後、多くの知り合いから『今回も優勝だね』というメールやLINEが来て『多分、大丈夫』と返信してしまった」と自戒を込めて明かした。 その原監督は4日にツイッターのアカウントを開設。レース後に「ゴーゴー大作戦」を掲げながら箱根V5を逃した悔しさを忘れないためにも「私もついにツイッターを始めます」と語ったことを実行に移した。 開設後の初投稿は、《全国の駅伝ファンの皆さま95回箱根駅伝応援有難うございました。多少のアクシデントはありましたが全大学無事大手町に帰ってきました。これからも大学スポーツ盛り上げて行きます。変わらぬご愛顧いただきますよう暖かいご声援よろしくお願いします。青学大駅伝チームも原も元気良く頑張ります。》 とツイート。1月5日時点で約4180件のリツイート、約21500件の「いいね!」が付いて大反響を呼んでいる。メンション欄にも「最後の最後まで諦めない学生たちの姿に、本当に感動いたしました」「本当にお疲れ様でした!6位から2位に上がるなんてすごすぎます!感動しました!これからも頑張ってください!」と励ましの言葉が並んだ。 ただ、箱根駅伝に続き、もう1つのゴーゴー作戦も“失敗”に終わるという残念続きもあった。開設前には「ゴーゴー大作戦にちなんで、あしたの(午後)5時5分から始める。目指すは55万人のフォロワーです」と話していたのだが、最初のつぶやきは午後5時6分。惜しくも1分遅かったのだ。 だが、フォロワーは早くも4万を超え、目標の55万フォロワーに向けて順調なスタートを切っている。原監督は近年、テレビのコメンテーターなども務め、体罰による指導を批判するなど論客として活躍しており、「(SNS上でも)陸上界やスポーツ界、大学教育の在り方などについて発信していきたい」と意気込みを見せている。 これからツイッターでどんなツイートをするのか注目したい。
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スポーツ 2019年01月08日 06時00分
新日本、棚橋弘至が満員の東京ドームでIWGP王座奪還!完全復活を証明
新日本プロレス『レッスルキングダム13』▽4日 東京・東京ドーム 観衆 38,162人(満員)IWGPヘビー級選手権試合 60分1本勝負<王者>●ケニー・オメガ(39分13秒 片エビ固め)棚橋弘至○<挑戦者>※ハイフライフロー※ケニーが4度目の防衛に失敗。棚橋が第67代王者となる。 「正直、もうこの舞台には立てないと思ってました」 40分近い激闘の末、ファイトスタイルが異なるケニー・オメガとの“イデオロギー闘争”を制し、4年ぶり8度目のIWGPヘビー級王者に就いた棚橋弘至は、1992年に開催された初の1.4東京ドーム大会と同様に埋まった満員ドームの真ん中で、正直な気持ちをファンに伝えた。 棚橋は2015年2.11大阪府立体育会館大会でAJスタイルズに敗れIWGPヘビー級王座から陥落。2016年の1.4東京ドーム大会ではオカダ・カズチカに、2017年の1.4東京ドーム大会では内藤哲也に敗れるなど、新日本マットの中心になかなか戻ることはなかった。さらに新日本プロレスをV字回復させるために酷使してきた肉体も悲鳴を上げていく。昨年の1.4東京ドーム大会でジェイ・ホワイトを相手にIWGPインターコンチネンタル王座を防衛したが、コンディションの悪さは一目瞭然。さらに自身がメインを務めていないのに、東京ドームのスタンドが埋まっていく光景が“エース”として歯がゆかった。昨年は会見終了後「クソーッ!俺が4万人(実際は34,995人)集めたかったぁー!」と悔しさをにじませている。 昨年は1月末、鈴木みのるにIWGPインターコンチ王座を奪われると、みのるの膝攻めがトドメを刺す形となり、2月から膝の負傷で1ヶ月間欠場。3月の復帰会見では「振り返ったときに奇跡の2月と言えるようになりたい。それぐらい充実していた」と欠場期間について話している。 3月の『ニュージャパンカップ』では準優勝、5月の福岡国際センター大会では、自身の連続防衛記録(11回)に並ばれたオカダに挑戦するも敗戦。しかし、このオカダ戦あたりから棚橋の動きにキレが戻ってくる。夏の『G1クライマックス』でAブロックを勝ち上がり、決勝では飯伏幸太に勝ち優勝。この頃から「Bブロックとは違うプロレスを見せる」とBブロックの代表格だったケニーに対して、イデオロギー闘争を投げかけている。9月には「オカダに勝たなきゃ復活したとは言えない」とオカダと対戦し3年半ぶりに勝利。10月にG1で敗れたジェイを破ったことで、ドームのメインへ返り咲いた。 「何回も巻いてきたベルトなんですけど、初めて巻いたような感覚。これから思い出すこともあると思うけど、また一緒に歩んでいけたらいい。自分1人では戻ってこれなかった。柴田さん、本間さん、他のレスラーからいい刺激を受けました。あとファンのみなさんからの『頑張ってくれ』という祈りに近い声援が背中を押してくれました」 久々に愛着のあるベルトを手にした棚橋は勝利をかみしめつつ、懐かしむ表情を浮かべていた。ケニーとのイデオロギー闘争については「ケニーへの怒りは最初から抱いていたものではない。ケニーが新日本を侵攻していく中で、大切なものが失われていくんじゃないかという危機感から生まれたもの。長岡(2016年)で負けて、ドームで勝って1勝1敗。次いつやりますか?まだ終わってない」とケニーとはまだ決着がついてないことをアピール。ケニーもツイッターで「1-1」とイーブンを主張しており、今度、またフラットな形で対戦する可能性が高い。かつてはイデオロギー闘争を制して新時代を築いた棚橋だが、今回は時代を守る側に回った。 これについては「そうなんですよね。『新日本らしくない急先鋒』だった棚橋弘至が、いつの間にか新日本側にいるというか、新日本らしさになってたというか。ズルいですよね。ズルいと思いますけど、G1クライマックスで優勝したことで、やっとケニーに物を言ってもいい資格を得た。そんな発言も(前なら)『棚橋、何言ってんだ』で終わってたと思うんですよ。G1クライマックス優勝というのは、価値ある優勝だったと思います」とG1から始まったイデオロギー闘争の流れについて振り返った。 会見中にはジェイが登場し、次期挑戦者として名乗りを上げている。棚橋は「ジェイは俺とオカダを組ませたわけですなら、間違いなく新日本のキーマンですよね」とこの1年でモンスター化してしまったジェイを冷静に分析していた。 「ベルトといいスタートを切れた。新日本プロレスにはイキのいい選手も居るし、じっくりと腰を据えてこのベルトと向き合って、一歩ずつさらに新日本プロレスを前に進めていきます」 ケニーの土俵に上がり、その上で勝つ棚橋らしい内容だった。これで「完全復活」と言ってもいいだろう。棚橋は再び“エース”として新日本マットをけん引していく。取材・文 / どら増田写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年01月07日 21時30分
【新日本プロレス】内藤哲也「ベルトに好かれている」 クリス・ジェリコにリベンジ成功!2019年もロスインゴの勢いは止まらない!
<1月4日 東京ドーム 観衆38,162人(満員)> 新日本プロレス恒例の“イッテンヨン”東京ドーム大会のダブルメインイベントとして、また、IWGPインターコンチネンタル選手権試合として、チャンピオン・クリス・ジェリコvs挑戦者・内藤哲也が行われた。ジェリコと内藤は、去年の1.5後楽園大会でジェリコが内藤を襲って以来の因縁。ジェリコは6.9大阪で内藤からベルトを奪取し、11.3ではロスインゴのEVIL相手に初防衛を成功。その際に内藤がリマッチを要求し、東京ドームの大舞台での対戦が決定した。内藤にとっては連敗は許されない、ジェリコにとっては返り討ちにし、WWEのスーパースターとして活躍した実力を見せつけたい戦いとなった。また、試合形式は反則、凶器の使用が認められる「ノーDQマッチ」として行われ、2018年一年間通しての抗争の清算に相応しい完全決着ルールとなった。 試合はゴング前から内藤がジェリコを急襲し、花道でパイルドライバーを仕掛けるなどで優位に試合を進める。リングに戻った内藤が場外のジェリコに向けてトペ・スイシーダを放った際に、事前に用意してあった竹刀で迎え撃つと一気に形勢逆転。首に置いた竹刀を踏みつけるなど、徹底的に内藤を痛めつけると、本部席の机にパイルドライバーを敢行。リング上ではライオンサルト、バックドロップと畳みかけ、故・冬木弘道氏に向けるマッチョポーズを決めると、オールドファンも大喝采した。 このままではいられない内藤は、ジャンピングエルボーからペースを取り戻し、つばを吐きかけるなど”制御不能男”らしい暴れっぷりを見せ、ネックブリーカードロップを決めて、またもやつば吐きしてポーズ。しかし、ジェリコもドロップキックをキャッチしてのウォールオブジェリコで反撃するも、内藤もスウィングDDTやグロリアで流れを渡さない。再びウォールオブジェリコで絞り上げるも、マットに落ちていた竹刀で叩きつけ脱出。そこからカープファンの内藤に“新井貴浩”が乗り移ったようなヘッドを効かしたフルスイングでジェリコをジャストミートするも、2度目はかわされ、逆にコードブレイカーをお見舞いするもカウントは2止まり。 お互いを知り尽くしている両雄は、一進一退の攻防の中、勝負を分けたのは「ベルト」。大量の椅子がリングに散らばる中で、お互い凶器として使用していたが、ジェリコが本部席からベルトを持ち出し内藤に殴りかかるも、間一髪で避けて金具むき出しのコーナーに振ってからのデスティーノ。これは返されるも、内藤は視界に入った白いベルトを手にし、ジェリコに殴りかかってからのデスティーノで勝負を決めた。 試合後、「散々要らないと言っていたベルトだが、インターコンチネンタルの王座から近づいてきた感じ」と振り返り、「ジェリコから奪い取る目的があったにせよ、このベルトは俺のことが好き。今日の試合もこのベルトに助けられたし」と、自らが不要と唱えていたものの、実は“相思相愛”なのではと感じさせるほどの、ベルトへのただならぬ因縁を口にした。「2019年、内藤哲也は必要のないインターコンチネンタル王座を、次はどのように扱おうかな」といたずらっぽく笑った。 2019年のビッグマッチで、メンバー全員がベルトホルダーとなり、絶好のスタートを切ったLIJ。今年も新日本のリングの中心で大暴れするであろうことは、想像に難くない。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2019年01月07日 18時40分
広島・鈴木誠也が公言した“巨人愛” 丸佳浩の二の舞は防げるか?
「(広島は)街に出れない。正直好きなところにも行けない」、「(かっこいいと思うユニフォームは)巨人です」、「小さい時から野球と言えば東京ドームに行っていたので、やっぱり伝統のあるユニフォームだしかっこいいなと思う」、「行きたいとかではなく、かっこいい」。 6日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)で、このような言葉を口にしたのは鈴木誠也(広島)。自らの球団を下げ、他球団である巨人を持ち上げているようにも捉えられるこの発言は、ネット上で物議を醸している。 昨季「打率.320、30本塁打、94打点」と出色の成績をマークし、押しも押されぬ“赤ヘルの4番”となった鈴木だが、もともとは東京・荒川区の出身。また、番組内でも紹介があったが、父親は「ゴリゴリの巨人ファン」でもある。こうした背景を考えると、心の中に“巨人愛”が根付くこと自体は不思議なことではない。 ただ、心の中では何を思っても自由だが、それを公言するとなると話は変わってくる。しかも、今回鈴木が公言した場はご存知の通り全国ネットのテレビ番組であり、その分発言のリスクも大きいことは想像に難くない。それにもかかわらず冒頭のような発言を口にしたとなると、広島にとっては看過できない事態になりかねない。 今オフFA権を行使して巨人に移籍した丸佳浩は、移籍会見の中で巨人に対する「憧れ」も移籍の理由の一つだったと述べている。もしこうした“巨人愛”が鈴木の心中にあり続けるならば、ファンの危惧が現実のものとなり、戦力面、人気面において多大なダメージを負うことは避けられない。 鈴木がFA権を取得するのは、順調に行けば3年後の2022年。チームにとっては、今季から背番号「1」のユニフォームを背にするスター選手の残留をかけた、勝負の3年となるだろう。果たして、広島は鈴木の“巨人愛”を誠意で拭い去ることはできるのだろうか、それともその愛の大きさの前に“連敗”を喫してしまうのだろうか。文 / 柴田雅人
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球界因縁のライバル(11) イチローVS松井(中)
2009年06月05日 15時00分
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新日本プロレス 中西が絞殺デモ
2009年06月04日 15時00分
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新日本プロレス デヴィット3度目の正直
2009年06月04日 15時00分
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ボクシング 亀田和毅 年内ベルト奪取を宣言
2009年06月04日 15時00分
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野球 巨人 問題山積
2009年06月03日 15時00分
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パンクラス 北岡悟が石井慧を邪魔者扱い
2009年06月03日 15時00分
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球界因縁のライバル(10) イチローVS松井(上)
2009年06月03日 15時00分
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スポーツ
故内外タイムス新聞葬 猪木が格闘技界に喝
2009年06月02日 15時00分
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スポーツ
故内外タイムス新聞葬 トンパチ男・折原が乱心
2009年06月02日 15時00分
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戦極 石井慧 狙うは真の柔道王
2009年06月02日 15時00分
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サッカー 岡田ジャパンに時限爆弾
2009年06月01日 15時00分
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UFC 秋山 金網対策に“城”
2009年06月01日 15時00分
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球界因縁のライバル(9) 江川VS掛布(下)
2009年06月01日 15時00分
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スポーツ
マット界の日本ダービー予想 内藤大助の最速馬券
2009年05月30日 15時00分
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スポーツ
マット界の日本ダービー予想 神取忍参議院議員はトライアンフマーチ◎
2009年05月30日 15時00分
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マット界の日本ダービー予想 所英男のはい上がり馬券
2009年05月30日 15時00分
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マット界の日本ダービー予想 川尻達也の茨城馬券
2009年05月30日 15時00分
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