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トミー・ジョン手術から復活!真珠・野沢オークレア完敗も「2019年はもっとRIZINに」

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真珠・野沢オークレア

 2017年の大晦日に行われたRIZINさいたまスーパーアリーナ大会で、右腕の靭帯を切りながらも試合に臨み、勝利を収めたタレント野沢直子の長女、真珠・野沢オークレア。その後、手術で復帰までに丸1年を要した。真珠の話によると、野球選手のピッチャーがよく受ける「トミー・ジョン手術(側副靱帯再建術)をしました」という。復帰戦となる『RIZIN.14』の開催2日前に行われた会見では「リハビリで手術前より強くなりました。早く試合がしたい」を見せていた。じっとしていられない性格の彼女は、「手術後、2週間ぐらいで自転車のトレーニングを再開した」そうだ。18年の大晦日、復帰戦に臨んだ。

 試合に向けて「自分の試合の映像を何回も見ました」とイメージトレーニングも万全だと強調していた。年末には初の写真集が発売されたが「私は格闘家なので、そういうことは考えてなかったんですけど、撮影は楽しかったですね」と語りつつ、「今回お母さんはアメリカで家族と一緒に見ます。いつまでも野沢直子の娘だと見られるのも(もう)いいかな」と“親離れ”すると宣言。またフロイド・メイウェザーと対する那須川天心に対して「天心くんには頑張ってほしい。アメリカではメイウェザー有利と言われているので」と天心にエールを送る場面もあった。

 17年は一本勝ちしながらも「もっときれいな勝ち方をしたかった。三角絞めの対策は練らないといけない」と話していた真珠。復帰戦は、アマチュアで無敗を誇り、この試合がデビュー戦となるヤスティナ・ハバの打撃、グラウンドが強烈で押される展開に。1Rに気をつけていたはずの三角絞めに捕らえられてからは完全に劣勢になり、最後は2R3分41秒、リアルネイキッドチョークで一本負けを喫した。真珠の顔面はドス黒くはれ上がっていたが、表情に悲壮感はなかった。

 試合後、真珠は「どこを間違えたか、映像を見てみないと分からない。コーチ、チームのみなさんごめんなさい。相手は私より賢い試合をした。ミスをしたところを突かれました。相手の方が、(自分を)見ながら試合をしていたと思う」と試合を振り返った。

 「RIZINが1年間待っててくれてありがたい。きょう負けたけど、すぐに上がりたい。2019年は、RIZINに上がってもっといい試合をしたい。アクティブにいきたい」と決意を新たにした真珠。「まだどこから間違えたか自分でも分からないですけど、コーチに言われたように前に出すぎて。考えながら試合しないと、そういうミスをしちゃったり、トレーニングからやってることをちゃんと試合でできるまでに経験がいるっていうか。だんだん試合してくることでその経験が出てくると思うので、もっと試合がしたいです」と2019年はRIZINマットで大暴れすると誓った。ちなみに腕のダメージに関しては「大丈夫です」ときっぱり述べた。

 女子格闘家としても人間的にも華のある選手であるだけに、RENAに続くスターになれる可能性を秘めている。2019年は真珠の「スターイヤー元年」になることを期待したい。

取材・文 / どら増田
写真 / 山内猛

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