ブラッシュは、3、4月は特別目立った成績を残していたわけではなかったが、徐々に調子を上げ、5月20日現在、打率.268、リーグ3位の12本塁打を放ち、チームの主力打者として活躍している。その陰に、大谷の功績があったというのだ。
19日の記事でブラッシュは「来日当初は、ストライクゾーンの違いに戸惑ったんだ。だから、早いカウントで(自分にとっての)ストライクゾーンを拡大したよ。このやり方は(日本の)ストライクゾーンに順応するのに役立ったけど、注意深くなりすぎた。そこで相手のピッチングに対するアプローチを変えた。それが功を奏したかな」と、日米での野球の違いに戸惑ったことを告白した。
さらに、こうした調整がすぐにはうまくいかなかったとし、「何年も自分のアプローチを取ってプレーしていたから、1〜2カ月で変えるのは簡単ではなかった」と苦しんだことも明かした。
ブラッシュは2018年シーズンをエンゼルスでプレーし、今季来日した。しかし、同球団時代、大谷翔平からアドバイスをもらったという。「大谷は『調整には時間がかかると思う。変化球を追いかけないように』と言ってくれたんだ」と話した。
そして「『日本の野球に順応する機会を与えてくれるチームを選んだ方がいい。がんじがらめにするチームに行くと大変だ』とも話してくれた」と、チーム選択の重要性についても説いてくれたという。
はたしてブラッシュは「イーグルスはみんながフレンドリーで、みんなが楽しんでいる。ファンの方も素晴らしく、最後までチームを応援してくれる。それが衝撃的だったね」とチーム選びに成功したようで、その喜びを表現した。
大谷に励まされ、アドバイスをもらったことで、日本野球に順応しつつあるブラッシュ。「素晴らしいチーム」と語る自慢のチーム・楽天を引っ張る長距離砲の活躍は止まらない。