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「高城のおかげです」初勝利のオリックス・K-鈴木、女房役に感謝!

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K-鈴木

 20日現在、42試合、16勝23敗3分け、パ・リーグ首位ソフトバンクと7ゲーム差の最下位に低迷中のオリックス。2位〜5位が団子状態の中、5位西武とも3ゲーム離されている。ソフトバンクに1勝7敗1分けと、借金7のうち6を同一チームに与えてしまっているのが響いている。

 先週は15日からZOZOマリンスタジアムで2連戦。17日からは『関西クラシック』第1弾として、1999年に着用した大阪近鉄のビジターユニフォームに袖を通し、京セラドーム大阪で西武を迎えた3連戦を行った。5試合の結果は2勝3敗。マリンでは榊原翼が地元千葉で今シーズン2勝目を記録。防御率ランキングで、同級生の山本由伸に続く5位につけている。新人王有資格選手なだけに今後も注目だ。先週、もう1人光ったのは、昨年のドラフト2位右腕、K-鈴木のプロ初勝利だろう。

 昨年はドラフト1位の左腕、田嶋大樹が前半戦チームを引っ張ったが、今年は鈴木が先に出てきた。プロ入り後からスタミナ面に問題があるとされてきた鈴木だが、11日にほっともっとフィールド神戸で行われた楽天戦で、7回を112球、4安打、無失点の好投を見せて、勝ち負けはつかなかったが、首脳陣の信頼を得ている。

 西武、今井達也との投手戦となった18日の登板では、球が高めに行くなど制球に苦しみ、5回2/3を125球、3安打、6三振、1失点も、6四死球と納得のいく内容ではなかったが、相手のエラーで得た2点をリリーフ陣が守り切り、プロ初勝利が舞い込んだ。

 「きょうは感覚的にも良くなかった。コントロールも、真っ直ぐも、スライダーも…良くなかったですね。こういう日でも試合を作れたのは高城(俊人)のおかげ。初勝利は嬉しいけど、内容が悪かったので」と反省をしながら試合を振り返り、同級生の女房役を労った鈴木だが、赤いユニフォームの話題を振られると、「赤好きなんですよ」と笑顔。最後は「チームが優勝するために自分のピッチングをするだけ」と、次なる目標に向けて前を向いていた。

 山岡泰輔、由伸、榊原に続く「計算ができる」ピッチャーに、鈴木が加われば交流戦までの巻き返しも夢ではない。

取材・文・写真 / どら増田

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