※オリックスの3勝6敗
▽19日 京セラドーム大阪 観衆 27,437人
人気復刻シリーズ『関西クラシック』大阪近鉄バファローズ編を、埼玉西武ライオンズ相手に1勝1敗で迎えた最終戦が19日、大阪・京セラドーム大阪で開催された。近鉄当時のマスコット「バフィリード」も登場した。
オリックスは新外国人選手エップラーが来日一軍初先発。アルバースが不調により、先発ローテーションから外れたため、巡ってきたチャンスだったが、全体的に球が高めに行くなど、強力な西武打線が見逃してくれるはずがなく、3回2/3を71球、被安打8、失点3の内容で降板。
先発の役割を果たせなかったエップラーは「調子自体は良かったし、序盤は自分らしいゴロで打たせて取るピッチングが出来ていたと思う。3回4回とゴロを打たせることは出来ていたけど、野手の間を抜けるヒットが続いてしまった。連打を止めることが出来なかったし、長いイニングを投げることが出来ずに悔しい」と肩を落としている。
エップラーの後を、山田修義、山崎福也のレフティーズが登板したが、回またぎをした山崎が一死、2、3塁のピンチを招くと、西村徳文監督は小林慶祐にスイッチ。小林は山川穂高を申告敬遠で歩かせると、続く森友哉が6号満塁弾を放ち万事休す。打撃陣もクリーンナップが精彩を欠き、チャンスをモノに出来ず。オリックスはこのカードを負け越してしまった。
試合後、西村監督は「(山崎)福也を続投させたのは自分の責任なんですけど、粘って欲しかったですよね。エップラーの内容がどうとか関係なく、ピッチャーはもう一回考え直すところがあるので」と、なかなか安定しない中継ぎ陣と、離脱者が出ている先発ローテーションを含めて再考していく意向を明らかにしている。
打撃陣に関しては「点を取りに行かなきゃいけない。相手は西武ですから、それ以上の思いじゃなきゃいけないですからね。(先発の松本航を)なんとか攻略しないといけなかった。また明後日からやっていきます」と話すのが精一杯。
日曜日が7敗1分けと今シーズン一度も勝てていないことについては「そこもやっていかなきゃいけないところ。日曜日だけじゃなくて他の日もしっかりとやっていかなきゃいけないですよ」と厳しい口調で答え、会見を終えた。
プロ初登板初先発の西武のドラフト1位ルーキー、松本航に初勝利を与える屈辱に加えて、18試合連続一桁安打と貧打の深刻さは高まるばかり。ピッチャーの再編が打撃陣にどんな派生効果を生むのか。最下位独走をそろそろ止めないと手遅れになる。
取材・文・写真 / どら増田