格闘技界の救世主をバッサリ切り捨てた。「正直、彼がオレと同じようなパフォーマンスを見せられるとは思えない。石井選手もやればわかるんじゃないですか?」。石井のプロデビュー決定で話題持ちきりの戦極だが、ライト級王者としてこの1年同リングを引っ張ってきた北岡は、決して歓迎ムードではなかった。
煙たがるのも無理ない。石井のプロデビューに伴い、4日には新宿駅前広場でイベントが開かれるが、そこに出席するハメになった。パンクラスの試合の3日前だというのに、わざわざ石井のデビューを祝い“呼び出し”されることに「4日も行かなきゃいけないし、面倒臭い。話題になってありがたいやら、面倒くさいやら」と不快感。新参者の話題作りに振り回されることに有難迷惑といわんばかりなのだ。
世間では格闘技界の救世主とされている石井だが、北岡にとってはただの格下戦士でしかない。
それはホームリングのパンクラス(東京・ディファ有明)で7日に対戦する“荒鷲2世”坂口征夫についても同じ。この日は荒鷲2世から「倒すための武器を用意している」と不敵予告され、北岡は「倒す? オレは40戦もやって1回しかKOされたことない。倒されないよ」と断。格の違いを強調した。
さらには、かねてからパンクラスのリングで一番強い人と闘って引退したいとしている荒鷲2世に、勝って引導を渡す腹づもり。
「まあ向こうは6月に東京のジム(坂口道場)が閉まることもあって、この試合にはいろいろ期するものもあるのかもしれない。まあそういう思いとかをすべてヒネリ潰します」と不敵に言ってのけた。