圧勝劇に「あんなもんだろう」と余裕しゃくしゃく。立ち合いで上手を取られて先手を許しても、全く動じない。むしろ「無理して出ると良くないから、しっかり様子を見ていった」というように、冷静に左下手を取って反撃開始。スルリと相手の懐に潜り込み、一押しで土俵下まで寄り切った。
危なげない勝ちっぷり。いよいよ残り3戦で復活Vも目前だが、朝青龍は「優勝は考えてない。あまり気にしない。1日一番だ。ハイ、終わり」と淡々とした口調だった。
白鵬は、右足関節外側靭帯損傷で休場した琴光喜に不戦勝。1敗をキープし、2敗で続いていた栃煌山と玉乃島がともに敗れ、12日目を終えて優勝争いは両横綱のマッチレースの様相を呈してきた。