スポーツ
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スポーツ 2019年10月01日 17時30分
ヤクルト・雄平、来季は‟お払い箱”になる? 迫りくる世代交代、新天地を求めてFA行使もあるか
東京ヤクルトスワローズが投打の補強を目指しているという。最下位脱出ため、戦力補強は必要だが、「打」の補強はちょっとヘンなのだ。ヤクルトが熱視線を送っているとして、名前が報じられたのはソフトバンクの福田秀平外野手(30)だった。 「福田は今オフのFA市場において、『リアル・ナンバー1』と言っていいでしょう。走攻守3拍子揃った左バッターで、今年はセカンドの守備もこなしてみせました。打率、本塁打の数字は決して高くありませんが、それは巨大戦力のソフトバンクにいるため、チャンスに恵まれなかっただけ」(プロ野球解説者) 外野手で去就が注目されているFA選手は、最多安打4回の埼玉西武・秋山翔吾(31)。西武も必死に引き止めると思うが、権利行使すれば、大争奪戦となるだろう。マネーゲームには参加せず、“お手頃価格の好外野手”に着目したヤクルトの補強プランは決して間違っていない。 だが、こうも考えられる。何のために今シーズンを犠牲にしたのか、と…。 「代打、雄平」。早々に優勝争いから離脱した今季、小川淳司監督(62)は若手外野手も積極的に使い、来季以降に備えた。新人の中山翔太(23)、山崎晃太郎(26)、塩見泰隆(26)がそうである。 ヤクルトの外野と言えば、一発のあるバレンティン(35)、ベテランの青木宣親(37)、坂口智隆(35)、そして、雄平(35)。実力派が揃っており、この中に割って入るのは、並大抵のことではない。しかし、彼らはベテランだ。「来季以降の将来」を考えた末、雄平を外し、山崎たちをスタメンで登用したのだ。 「代打が手薄なんで…」 雄平を外したことについて聞かれ、そう答えている。雄平に配慮し、そんな言い方をしたのだろう。 「今季の雄平は打撃成績が落ち込みました。でも、バレンティンが故障でスタメンを外れた時は4番に入り、また、代打成功率は一時期、5割にも達しました」(スポーツ紙記者) 今季通算打率は、打率2割7分3厘。昨季の3割1分8厘と比べると、たしかに成績は落としたが、「まだやれる」との声も多い。それなのに、外野手の福田を獲るとなると、雄平の出場機会は激減してしまう。実戦成績を積み上げた山崎たちも同様だ。何のために、若手外野手を起用したのか、今季の犠牲も「無」になってしまう。 雄平のことで思い出されるのは、2009年の打者転向だ。ドライチ入団の左腕投手として期待されたものの、結果を残せなかった。高校時代から打撃センスも高かったが、プロ7年目のシーズンを終えての転向に「遅すぎる」と、当時のメディアは批判的な見方をしていた。しかし、ヤクルトは「待った」。2010年から2年間は一軍打席に立っていない。12年にようやく芽が出たが、その時の雄平は28歳。戦力になるまで、“10年”も待つなんて、異例中の異例だ。 「打者として這い上がってきた雄平に、ファンは好感を抱いています。チームの象徴的な存在」(前出・同) 外野手補強というオフの補強構想まで聞かされると、ヤクルトは全く別のチームになってしまうのでは? いや、雄平が新天地を求めて、FA行使するなんてことも考えられる。 チームが最下位に転落すると、真っ先に肩を叩かれるのがベテランだ。元エース・館山、元4番・畠山も引退を表明した。FA権を取得したバレンティンの去就もどうなるか分からない。世代交代も大事だが、高津臣吾新監督にはベテランに相応しい「死に場所」を与えてやってほしい。そう思っているファンは少なくないはずだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年10月01日 11時30分
DeNA大河「自分らしさ出た」シーズン終盤に追浜で見えた来季への光!
「大河選手は高校時代は僕らの世代のスターですよ!」 そう語るのは今シーズン、パ・リーグの最優秀防御率を獲得したオリックスの“神童”山本由伸だ。都城高校の由伸と、秀岳館高校で甲子園出場に貢献する活躍を見せたDeNAの“近未来のセンターライン”大河は、同じ九州の強豪校とあって接点がある。 「真っ直ぐが速い山本投手がいるという理由で、よく都城とは対戦しました。打ってましたね(笑)。また一軍で再会したい」 そう話す大河だが、実はDeNAが指名しなければ、次に指名権があったオリックスが指名する予定だったこともあり、2人はチームメイトになった可能性もあるという。 2016年に台湾で行われた第11回 BFA U-18アジア選手権大会で首位打者に輝くなど、高校時代の輝かしい実績を引っさげてDeNAにドラフト3位で指名され入団。高田繁GM(当時)の好むタイプの選手だったことが獲得の決め手になったと言われている。球団は大河を1年目から近未来のセンターラインを担う選手として、じっくり育成するプランを立てており、1年目、2年目はファームの試合で実戦を多く積ませることを重視し、細川成也、京山将弥といった同級生が次々と一軍に昇格する中、3人の中ではドラフト順位が最も高かった大河だけが一軍を経験していない。 「同期が一軍に呼ばれて、焦りはありますけど、最終的には、勝ちます!」 大河はあくまでも前向きだ。登録名を松尾大河から大河に改名して挑んだ昨シーズンは、ファームで95試合に出場、打率.237、1本塁打、10盗塁、出塁率は.328の成績。1番または2番ショートでの起用が多く、出塁率が良かったのは選球眼の良さが光っている。本人も「いろんな選手と対戦できたのは収獲だった」と話しており、プロの球に慣れてきた実感はあるようだ。実際、テーマに掲げていた逆方向へのヒットは多かった。一方で、ショートでは79試合に出場したが19失策、16試合に出場したセカンドでは2失策と守備が大きな課題となった。大河はバッティングフォームとともに、「守備の安定」を課題に挙げている。 春季キャンプでは、柳田殖生2軍打撃コーチと話しながら、バッティングフォームの改造にも取り組んだが、最も時間を割いたのは独特なフォームが特徴のスローイングだ。 「腕を横振りから縦にしました」 肩には自信があるだけにスピードには問題がなかったが、スローイングでのミスが多かったことから、投げ方を変えてみたところスムーズに投げられるようになったという。2月17日には練習試合ながら巨人戦で初めて1軍に呼ばれ、8番ショートでスタメン出場。3打数無安打に終わったが、初の一軍ベンチは「楽しかったです!」とプロ3年目にしてやっと味わえた喜びを噛みしめていた。 「成人式は懐かしい友達とかに会って楽しかったですね。色んなところに遊びに行きました!スノボーとかが特に楽しかった。車を早く買いたいですね。ベンツを狙ってます!」 今年1月に成人式を迎えた大河は、今年こそ横浜スタジアムで、一軍のファンの前で全力パフォーマンスを見てもらいたいという強い気持ちを胸に抱いている。それは昨年11月のファンフェスで、球団公式チアdianaに扮したときに起こったファンの声援の大きさを見ると、ファンも待ち望んでいることなのは明らかだ。 「攻めてがむしゃらにやってる所を見てほしい。まずは一軍で1本打ちます!」 プロ3年目の決意をこう話していた大河だったが、今シーズンも一軍の出場には恵まれなかった。一軍は2位でCS進出を果たしただけに、優勝争いを繰り広げていた一軍の空気は吸っておきたかったはず。今季はファームで75試合に出場、打率.193と昨年より試合出場数が減少し、打率も伸び悩んだが、出塁率は.322をマーク。怪我などの影響もあり、バッティングフォームが安定しなかったことも原因のようだが、シーズン終盤戦となる9月27日の埼玉西武戦(横須賀スタジアム)では、ライトにタイムリーヒットを放ち、守備でも活躍しチームの勝利に貢献した。 「終盤になって守備も良くなってきました。バッティングも自分らしさが出ましたね」 この日はライトへホームラン性の打球も放っており、「惜しかったぁ」と悔やんでいたが、苦悩した今シーズンの闇の中から最後に光が見えて来たようだ。DeNAは今シーズン途中からファームの施設を横須賀市追浜にある横須賀スタジアムの真横に移転させた。大河にとって来年は勝負の4年目を迎える。今月から始まるフェニックスリーグでシーズン終盤の手応えを継続しつつ、来季は追浜から横浜への飛躍を誓う。(どら増田 / 写真・藤井ギダイ)
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スポーツ 2019年10月01日 06時30分
オリックス第二次西村政権に向けて人事に着手!来季は野手強化へ
8月に大躍進しクライマックスシリーズ(CS)進出も射程圏内に入って来たオリックスだったが、勝負の9月にまさかの9連敗(1分け含む)を喫してしまい、これが響いた結果、借金「14」の最下位に終わってしまった。今シーズンが1年目だった西村徳文監督は続投が発表されているが、ファームの米村理チーフ兼打撃コーチが退団を申し出て、藤井康雄打撃コーチ、早川大輔外野守備・走塁コーチ、弓岡敬二郎育成チーフコーチと来季の契約を結ばないことを発表。29日のシーズン終了直後には、一軍の下山真二打撃コーチ、勝呂壽統内野守備・走塁コーチと来季の契約を結ばないことも発表している。 西村監督は最下位に終わってしまった今季について、「結果的に最下位というところで終わってしまったので、これは自分もそうなんですけども、チーム全体として重く受け止めていかなきゃいけない。今年すべての面において課題というのが残りましたので、これをどうやってクリアして来年に繋げていくかというところですね。先発は若いピッチャーが頑張ってくれたんですけども、その中でもやることがたくさんある。中継ぎの方も終盤になって点を取られて逆転されたというところも何試合かありますんで、やっぱり課題のひとつとして挙げていかなきゃいけないと。野手におきましては、まずは打つ方ですね。各バッターがいろんな状況の中で何をすべきかと。そこをしっかり考えていかなきゃいけない。特に走者が得点圏にいた時の対応の仕方ですよね。これをやっていかないと点は取れていけないのかなというのはあります。守りの方では失策ですよね。これがかなり多かったので、そこでピッチャーの足を引っ張ったり、そこから失点に繋がったりというのがありましたんで、ピッチャーを含めた守りというのは、しっかりしていかなきゃいけないかなというところですね。盗塁の数は(リーグ2位の)いい数という結果を残したんですけど、成功する確率というところをもっともっと上げていかなきゃいけない。来年はこの反省を踏まえていろいろ変えていくので、ファンの皆さんには期待してもらうしかないです」と総括。打撃面、守備、走塁面を大きな課題に挙げており、第二次西村政権に向けて、まずはそこからメスを入れたと言っていいだろう。 ファンの前で行われた最終戦セレモニーでは、「残念ながら成績の方は最下位ということで、この成績につきましては、誠に申し訳ございませんでした。ただ、若い選手が着実に力をつけております。来年こそはチーム一丸となり、そしてファンの皆さまとともに戦っていきたいと。そして、絶対に皆さまに喜んでもらえるような結果を残すということで、ここにいる全員で戦っていきたいと思います。どうか来シーズンも引き続き温かいご声援よろしくお願いします。今年1年ありがとうございました」と来季の奮起を誓うと、ファンからは温かい拍手が送られた。 来季は今季途中から就任した福良淳一GM兼編成部長と、西村監督が「それぞれの持ち場に責任を持ってやっていく」(湊通夫球団社長)1年目となる。皮肉にも、最下位になったことで、ドラフト2位の選手は1位から漏れたハイレベルな選手を獲得出来る。新体制はフェニックスリーグ、ドラフト会議を経て、高知で開催予定の秋季キャンプから本格始動する。(どら増田)
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スポーツ 2019年09月30日 22時30分
EVILが飯伏幸太から3カウント「NYC is EVIL」とアピール!
新日本プロレスは日本時間30日、『FIGHTING SPIRIT UNLEASHED』第2戦(Manhattan Center Hammerstein Ballroom=米ニューヨーク州)を開催した。 前日に開催したシリーズ開幕戦(Lowell Memorial Auditorium=マサチューセッツ州ボストン、ローウェル)メインイベントでは、オカダ・カズチカ&飯伏幸太&棚橋弘至のドリームトリオが、SANADA&EVIL&内藤哲也のロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン最強トリオと激突。棚橋が内藤からグラウンドコブラツイストで3カウントを奪いエアギターで締めている。 グラウンドコブラツイストは、棚橋が先日ザック・セイバーJr.に敗れブリティッシュヘビー級王座を失った技。棚橋の巻き返しはグラウンドコブラから始まったようだ。またこの大会では、タマ・トンガ&タンガ・ロアのG.o.Dが、YOH&SHOのロッポンギ3Kを相手にIWGPタッグ王座を防衛している。 ニューヨーク大会のメインイベントでは、ボストン大会のカードから棚橋と内藤を外した『キング・オブ・プロレスリング』10.14東京・両国国技館大会のダブル前哨戦タッグマッチ。10.14両国大会で、オカダはSANADAとIWGPヘビー級王座を、飯伏はEVILと東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証を懸けて対戦する。 試合はチームワークで勝るSANADA&EVILが主導権を握ったが、オカダと飯伏も札止めとなった会場の声援に後押しされ、持ち味を発揮。しかし、最後はカミゴェを回避したEVILがパワフルなラリアットで飯伏を一回転させるとEVILを決めてカウント3。直接勝利した。同じカードが10.7東京・後楽園ホール大会でも組まれており、オカダ&飯伏が巻き返せるのか注目したい。EVILは「ニューヨークシティー イズ EVIL」とマイクアピールし、大会を締めた。 KENTAとYOSHI-HASHIによるNEVER無差別級選手権試合も行われた。バレットクラブが介入し、タイガー服部レフェリーのファインプレーに救われたYOSHI-HASHIだったが、最後はKENTAのgo 2 sleepに沈み、KENTAが防衛に成功した。CHAOSとバレットクラブの抗争は日本に戻ってからもまだまだ続きそうだ。(どら増田)
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スポーツ 2019年09月30日 19時46分
ヤクルト・つば九郎、広島・赤松に「怒涛の1600字ブログ」で称賛 チームの垣根を超えた友情が育まれた意外なきっかけは
ヤクルトの球団マスコット・つば九郎が、自身のブログを30日に更新。2016年末に患った胃がんとの戦いの末に引退を発表し、27日にセレモニーを開いた広島・赤松真人に対する思いを綴った。 つば九郎は記事の冒頭で「あかまっちゃん。ながいやきゅうじんせい、ほんとうにおつかれさまでした」とねぎらいの言葉を述べた後、赤松との出会いや球場での思い出について回顧。赤松が胃がんに襲われた後は、二軍の試合結果を新聞で逐一確認するほど近況が気になっていたという。 「いんたいじあいはてれびで、しあいかいしから、せれもにーまでみました」というつば九郎は、「あかまっちゃんのすがたに、たくさんのひとたちが、ゆうき、じしんをもらったとおもいます」と病気に負けず一軍復帰を目指した赤松の歩みを称賛。最後は赤松の応援歌を交えつつ、「げんえきせいかつおつかれさまでした。たくさんからんでくれてありがとう」と改めて感謝の言葉を送った。 ユニフォームを脱ぐ赤松へ、約1600字にわたる惜別の情を述べたつば九郎。これを受けた広島ファンからは、「引退発表、セレモニーでも泣いたのに、このブログ見てまた号泣しちゃった」、「赤松さんのことを書いてくれてありがとう」、「つば九郎の思いはきっと届いてるよ、だから赤松選手にも元気になってほしい」、「引退は寂しいけど、赤松さんが別の形で球界に戻ってきてくれるのを私も待ちます!」といった感動の声が殺到。 一方、他球団ファンからは「他球団の選手なのに、なんでつば九郎は赤松の引退を惜しんでくれるんだろう」、「つば九郎と赤松ってそんなに仲良かったの?そもそもどうやって出会ったの?」、「なにがきっかけでこういう関係性になったんだろうか」といった、つば九郎と赤松の交流を不思議に思うコメントも少なからず寄せられている。 つば九郎が2015年12月24日に更新した記事には、「こうこうのときは、ぴっちゃーもやっていたひがしでくん。ひょっとしたら、つばくろうが、かーぷのせんしゅで1ばんさいしょの、おとももちなのかな???」という記述がある。このことを考慮すると、つば九郎と赤松が出会ったのは、現役時代から広島一筋の東出輝裕現打撃コーチをきっかけに、交流の輪が広がった結果であると推測される。 こうして赤松と知り合ったつば九郎は、これまでに20回程度は赤松をブログ内で取り上げ、ツーショット写真や試合前の会話の光景を明かし、仲睦まじい交流をしていることを報告している。 また、2016年12月29日には、その前日に胃がんを公表した赤松へ「つばくろうは、まってるから」、「ずむすた、じんぐう、みんなまってるから!!!」とメッセージを送り、その翌日の記事でも「とにかく、しんじましょ。あかまっちゃんの、きりょくを!」と激励。こうした経緯が惜別の思いにつながっているようだ。 今回の記事内では、「またこんど、じんぐう、ずむすたでいっしょにおはなしできるのを、つばくろうは、まっています」とも記しているつば九郎。ヤクルト、広島ファンをはじめ、球界全体が両者の再会を願っているだろう。文 / 柴田雅人記事内の引用についてつば九郎の公式ブログよりhttps://ameblo.jp/2896-blog/
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スポーツ 2019年09月30日 17時30分
DeNA・今永、タイトル逃すもラミレス監督は高評価 2位進出のポストシーズン、歓喜をもたらす快投を見せられるか
今永昇太が9月28日、今シーズン公式戦最終戦となる本拠地・横浜スタジアムのタイガース戦で先発。奪三振のタイトルをジャイアンツ・山口俊と争っていることもあり、ラミレス監督も「130球くらいまでは」投げさせるプランで後押ししたが、8回途中で降板。奪三振数も7つと、期待ほどの数字を残すことができなかったが、この時点では今永がリード。だが、ナイターで先発した山口がスワローズ打線から7つの三振を奪い188となり、僅か2つの差で惜しくもタイトルを手にすることは出来なかった。 しかし、今シーズンは自身初の開幕投手として重責を任された今永は、見事にその期待に応えてチームに勝利をもたらすと、その後も気迫を全面に出すピッチングスタイルでチームに貢献。昨年は4勝11敗、防御率6.80と、まさかのスランプに陥ったことが嘘のように、復活を越えた活躍で“絶対エース”として君臨した。 相手のエース級と戦い、結果も出し続けた今永に、ラミレス監督も「年間通してここまで頑張ってくれた」と最大級の評価を与えた。今シーズンの成績は13勝7敗、防御率2.91で、苦しい先発陣を支え、5月の月間MVPの獲得、オールスター選出とリーグを代表する左腕として活躍。また、170イニングを投げ抜いた点は、負荷の大きかったリリーフ陣の助けとなった。 秋口からは息切れからか、打ち込まれるシーンも見受けられたことで、一時期は投手三冠をひた走っていたタイトル戴冠は、残念ながらお預けとなってしまったが、ベイスターズを2位に押し上げた原動力の一つは、間違いなく今永の力によるところが大きかった。 ベイスターズはこれから、ポストシーズンへと駒を進める。9月の防御率は5.88と不本意なピッチングだったが、この先の悲願達成のためには、左腕の快投が不可欠。9月19日のカープ戦でも、序盤に7失点と精彩を欠いたが、チームは大逆転で試合をモノにした。その際もファンは「ここまで頑張ってくれた報いかな」など今永に対する想いは温かい。クライマックスシリーズまでの調整期間を経て、1年間引っ張ってきた今永が歓喜の輪の中心にいるべきだとファンは思っている。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年09月30日 11時30分
オリックス岸田護、三球三振で有終の美!「オリックスは強くなる」
今季限りでの引退を表明していたオリックスひと筋14年のピッチャー岸田護が、29日の福岡ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)で、ラスト登板と引退セレモニーを行った。 今シーズンは入団してから初めて、最終選手まで一軍での登板がなかった岸田だが、この日一軍登録され、5-1と4点リードの場面で9回の頭に通算433試合目となるマウンドへ。この日のマウンド上には「18」の文字が。守備につく野手全員がマウンドで岸田を出迎え、ベンチやベンチ横の通路には、育成選手を含むファームの選手も岸田のラスト登板を見届けるべく集まっていた。その中には、岸田が3年前の9月29日に引退登板を見届けた盟友の小松聖二軍投手コーチの姿も。小松コーチは今シーズン、ファームで調整を続けていた岸田を支え続けていたという。 オリックスファンだけではなく、ソフトバンクファンからも大歓声で迎えられた岸田と対するのはソフトバンクの高田知季。岸田は「魂のストレート」で高田を三球三振で有終の美を飾ると、ディクソンに交代。目を赤くしながら大きな拍手に包まれて最後のマウンドを降りた。通算730個目の三振だった。 試合は5-1でオリックスが勝利。試合後、岸田の引退セレモニーが行われ、かつてのチームメイトである伊藤光(横浜DeNA)、西勇輝(阪神)、糸井嘉男(阪神)、坂口智隆(東京ヤクルト)、金子弌大(北海道日本ハム)、そして、勝利の方程式と最強のブルペン陣をともに構築した馬原孝浩氏(引退)、平野佳寿(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)から、映像で労いのメッセージが届く。この映像を、時には笑みを浮かべながら見終わった岸田はマウンド前へ。 マイクスタンドの前に立ち、「まだ泣いてないですよ」と笑わせると、まず、オリックス、ソフトバンクの球団関係者、ファン、スポンサーに、セレモニーの場を設けてくれたことに対してお礼の言葉を述べた。続けて、チームメイトや監督、コーチ、裏方のスタッフ、コンディショニングコーチ、トレーナー、野球生活に関わったすべての人たちと家族に対して、「本当にお世話になりました」と感謝の気持ちを伝え終えると、「オリックスは強くなります!長い長いトンネルを抜けようとしています。成長し続ける若手がチームを盛り上げ、実力十分な中堅がチームをまとめ上げ、残るベテランが背中でチームを引っ張っていってくれると思います。絶対強くなります。これからのオリックスは面白いです。その先、頂点へ導いてくれるのは、いつも熱い声援を送ってくれるファンの皆さんです。ファンの皆さんがチームを優勝させます。選手は応えます。これからも末永くオリックスをよろしくお願いします。14年間、本当にお世話になりました。ありがとうございました」と感動のラストメッセージ。 家族と、選手を代表して比嘉幹貴、T-岡田から花束を贈呈されると、涙を堪えきれない様子。岡田は履正社の後輩でこの日、岸田とともに一軍登録されている。その後、全員で記念撮影すると、選手がマウンド上に集まり、岸田を胴上げし8回宙に舞った。VIPルームには金子、西、伊藤、近藤一樹(東京ヤクルト)ら元チームメイトが駆け付けており、かつての仲間に手を振ると、場内を一周。ベンチで見守っていた選手たちも涙を堪えきれない選手が多数いた。 「今後は未定だが、少しでも恩返しをしたい。力になれれば」 オリックスは功労者である岸田にポストを用意する意向を示しており、岸田は今後も「強いオリックス」をチーム、ファンとともに作っていくことになるはずだ。第二の人生にも大いに期待したい。(どら増田)
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スポーツ 2019年09月27日 22時30分
攻める新日本プロレス!1.4&1.5東京ドームに続いて1.6大田区が決定!
来年1月4、5日の『レッスルキングダム14』(WK14)を東京ドーム2連戦で開催する新日本プロレスが、さらに翌6日、東京・大田区総合体育館で『NEW YEAR DASH!!』を開催すると9月26日、発表した。 WK14を東京ドームで2日連続で開催する“ダブルドーム”は、90年代のプロレス黄金時代でもなかったこと。新日本は年間3回、東京ドーム大会を開くことはあったが、同所での2日間連続開催は他団体も含めて、プロレス格闘技界では史上初の快挙だ。新日本は2日間トータルで実数8万人以上の動員を目指している。今年は土日開催とあって、チケット販売の初動も好調だという。 10.14東京・両国国技館大会終了後からドーム大会のカードが出始めると予想されるが、新日本のハロルド・メイ社長は2連戦の開催について「東京ドーム2連戦はファンのみなさんに還元するため」と理由を話している。プロレスが“見に来やすい”環境を提供するのが狙いなのは間違いない。 そんな中、2015年から毎年、東京・後楽園ホールで1月5日に開催されてきた『NEW YEAR DASH!!』が、来年は1月6日に大田区総合体育館で開催されることになったのだから、さらに驚かされる。大田区総合体育館のキャパシティは4,000人強と後楽園の2倍以上はある。『NEW YEAR DASH!!』は、東京ドーム大会で終結した2019年の新日本の闘いから、2020年の新日本の闘いの始まりを目にできる大会。毎年カードは当日発表であるにもかかわらず、チケットは発売とほぼ同時に完売している人気大会だ。 オリンピックイヤーである2020年は会場の確保も難しそうだが、年明けから東京の大会場で3連戦を開催する力が現在の新日本プロレスにある。2020年も我々をさらに驚かせるようなスケジュールを発表してくる可能性は高い。業界のトップとして、この勢いを持続していってもらいたい。(どら増田)
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スポーツ 2019年09月27日 20時05分
大相撲、貴ノ富士の“逆ギレ会見”に批判続々 この1年で3人、続発する旧貴乃花勢の騒動に「意図がありそう」の声
付け人に対する暴力・暴言により、大相撲秋場所を謹慎休場していた十両貴ノ富士(千賀ノ浦部屋)。貴ノ富士が27日に開いた記者会見が物議を醸している。 貴ノ富士が付け人に暴力を振るったのは、1場所の出場停止処分を受けた昨年3月以来これが2度目。“再犯”を重く見た日本相撲協会は、26日の理事会で自主的な引退を促すことを決議していた。 しかし、会見に臨んだ貴ノ富士は暴力・暴言の事実関係については認めたものの、引退については「あまりに重く受け入れられない」と拒否。また、暴言については「もともと千賀ノ浦部屋の兄弟子が使っていた」言葉だと述べた上、会見後半には「(暴力根絶研修の内容は)正直伝わっていない」と協会を批判するような言葉も発していた。 今回の会見を受け、ネット上からは「『悪いのは自分だけじゃない』という言い訳にしか聞こえなかった」、「この期に及んで何逆ギレしてんの?」、「往生際悪すぎ、さっさと引退しろ」、「事の重大さを全く理解していない、協会も情けをかけずに解雇処分にした方がいい」と批判が殺到。 また、これと同時に「旧貴乃花勢は問題児ばっかりだな」、「弟子に対して何を教えていたのか」、「師匠の教えが悪いから弟子がこんな奴らに育つんだ」と、協会と袂を分かった前師匠・元貴乃花親方(花田光司氏)を非難するコメントも噴出している。 会見の中で貴ノ富士は、「『げんこつなら…』という甘い考えがあった」、「生半可な優しさはダメと言われて育てられていた」といった旨の発言をしている。このような考え方が結果として今回の暴力につながった形といえるが、現在所属する千賀ノ浦部屋に移ってからはまだ約1年のため、この考え方を「貴乃花部屋時代に培われた考え方」とみる向きもある。 加えて、今回の一件では貴ノ富士の双子の弟・貴源治も、付け人が理不尽と感じるような行為を行ったとしてけん責処分に。また、それ以前の昨年12月には兄弟の兄弟子である貴ノ岩も付け人に暴力を振るいその後、現役引退に追い込まれている。かつての弟子たちが次々に問題を起こしていることを考えると、「貴乃花の教育が悪かった」という風潮になるのも致し方ないのかもしれない。 ただ、今回の騒動に関しては、「最近の騒動旧貴乃花勢に偏ってんなあ…なんか意図がありそうだが」、「ここまで連続すると逆に不自然な感じもする。何かの力が働いてるんかな」、「暴力認めた力士が普通ここまで現役に固執するか?明らかになっていないことがありそう」といったコメントも。旧貴乃花部屋勢に騒動が続発していることに、違和感を抱いているファンも少なからず存在するようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年09月27日 17時30分
巨人・阿部は「キャッチャー失格」だった? コンバート案も囁かれた“失態”を乗り越えられたワケ
レギュラーシーズンの本拠地最終戦となる9月27日(DeNA戦)、「4番・捕手」で阿部慎之助(40)がスタメン出場することが発表された。通算400本を超える本塁打と打撃センス、人望の厚さから、原辰徳監督(61)も「巨人史上最強のキャッチャー」と評していた。年齢的理由から、近年は一塁や代打での出場が多かったが、「最後の雄姿」を楽しみにしている巨人ナインも少なくなかった。 しかし、阿部の新人時代を知る関係者は、別の見方をしていた。「キャッチャーを全うできるとは思えなかった」と…。 「阿部が新人だった01年、当時ヘッドコーチだった原辰徳監督が長嶋茂雄監督に強く推薦し、開幕マスクを務めたのは有名な話です」(ベテラン記者) 話は中央大・阿部がドラフト1位に指名された2000年11月に遡る。長嶋氏は阿部を指名した直後、東都リーグの要人と会っている。そして、その要人は「捕手・阿部」について“衝撃的な真実”を伝えた。 「阿部はイップスだったんです。プロでは捕手は務まらないだろう、と」(関係者) 大学時代、阿部は投手への返球ミスで大暴投をやらかしてしまった。ボールは外野まで転がり、三塁走者は悠々とホームに帰って来た。その場では“ついうっかりのミス”として許されたが、以後、捕手・阿部は三塁に走者を置くと、この時のミスが脳裏に蘇り、リードも捕球もメチャクチャになっていたそうだ。 要人は「打撃力はバツグンなんだから一塁か、外野にコンバートしてやった方がいい」と進言した。 ルーキーイヤーのキャンプ、オープン戦では、幸いにして、三塁に走者を置いた場面で返球ミスという失態は起きなかった。しかし、当時を知る関係者によれば、阿部はかなり悩み、陰でその克服に努めていたそうだ。 「阿部は失敗した時の映像を何度も見直しています。普通の選手は調子の良い時の映像を見て、不振脱出のヒントにしますが、阿部は違います。悔しいという思いを強く持って、試合に臨むためです」(前出・同) 返球ミスのイップスも、そうして克服したという。考えて、あれこれと理屈を並べるよりも「悔しい」の思いで立ち向かう。それが、捕手・阿部を逞しくさせた。 当時の長嶋監督、原ヘッドコーチがそんな阿部の強い精神力まで見抜いていたかどうかは分からない。しかし、チームの精神的支柱にまで育ったことを思うと、長嶋監督、原ヘッドコーチに「阿部を使ってみたい」と思わせる何かがあったのだろう。 人知れず、イップスに陥っていたこと。それを乗り得た自信が40歳まで現役を続けさせたとも言える。「悔しい」と思う気持ちがイップスの克服法だとすれば、その対照にあるのが阪神・藤浪晋太郎だ。投球フォームを変え、失敗するとまた考える。その繰り返しだ。 優勝決定後の引退表明によって、巨人ナインは「阿部さんのために日本シリーズまで」と口にしている。敵地・甲子園でも阿部に拍手が送られた(24日)。ライバルチームのファンにも好敵手として認められる選手はなかなか現れない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ
1カ月前にコーチ陣に『退任』を伝えていた! 落合監督の人情味
2011年09月27日 11時45分
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スポーツ
中日・落合監督 事実上解任の裏側
2011年09月24日 17時59分
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スポーツ
西田隆維のマラソン見聞録 第14話「エステと融合」
2011年09月24日 08時00分
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まだ優勝の可能性あるのに…中日・落合監督が今季限り退団
2011年09月22日 16時35分
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スポーツ
小島聡が新日本プロレス出戻り
2011年09月20日 15時30分
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スポーツ
斎藤佑樹も澤村も勝てない ハマの新人が「最多登板記録」を更新
2011年09月20日 15時30分
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ガッツワールド「Truth」30回記念興行が9・20新木場で開催!
2011年09月20日 11時45分
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スポーツ
ガチ対決直前! 特別インタビュー初代タイガー&小林邦昭!!
2011年09月19日 17時59分
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格下相手に黒星先行で大関・琴欧洲がまた休場! 八百長疑惑再燃も
2011年09月19日 17時59分
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不入りが続く大相撲秋場所 不振の大関・日馬富士はA級戦犯!
2011年09月17日 17時59分
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スポーツ
あの外国人選手を巡って、王ホークスと原巨人がマネーゲームを!?
2011年09月17日 17時59分
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激突! 初代タイガーVS小林邦昭、“最後の一騎打ち”!!
2011年09月17日 13時30分
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西田隆維のマラソン見聞録 第13話「常にゆとりを持つ練習」
2011年09月17日 08時00分
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「隠し球」はいない!? 本番直前2カ月前 12球団ドラフト情報 阪神編
2011年09月16日 11時45分
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「隠し球」はいない!? 本番直前2カ月前 12球団ドラフト情報 福岡ソフトバンク編
2011年09月15日 11時45分
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『あしや夢プロレスまつり 2011』、福岡県芦屋町で開催!
2011年09月14日 19時10分
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「隠し球」はいない!? 本番直前2カ月前 12球団ドラフト情報 広島東洋編
2011年09月13日 15時30分
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日ハム退任の梨田監督に、早くもあの球団がラブコール!
2011年09月13日 11時45分
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「隠し球」はいない!? 本番直前2カ月前 12球団ドラフト情報 東京ヤクルト編
2011年09月12日 15時30分