スポーツ
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スポーツ 2010年05月06日 13時30分
大日本に歴史あり 15周年記念興行(2)
ダブルメインイベントの1試合目は、天龍源一郎&岡林裕二vs.関本大介&佐々木義人のスペシャルタッグマッチ。 天龍と関本の熱いチョップ合戦が観客を沸かせたが、16分27秒、関本が岡林をラリアットで沈めて決着。ローンバトルの多かった岡林の奮闘を天龍が称えた。 ダブルメインイベントの2試合目は、「BJW認定デスマッチヘビー選手権試合 金網蛍光灯 200本デスマッチ」、宮本裕向vs.伊東竜二。宮本は5度目の防衛戦である。 「金網の高さを生かした試合がしたい」と試合前に語った通り、ダイブやムーンサルトを両者とも積極的に狙い、それをめぐる攻防が試合の焦点となった。金網の上で両者が殴り合うハラハラの展開も。 蛍光灯での殴り合いでは決着が着かず、両者金網からのダイブを繰り返すが、ついに20分44秒、金網最上段からのドラゴンスプラッシュで伊東が宮本を仕留め、王座を奪った。 終了後のマイクでは伊東が宮本のこれまでの防衛を称えたが、宮本が「最後のダイブは痛かった」と返すと、「元王者がそんなこと言うんじゃねえ」と不満を漏らす一幕も。 デスマッチ2試合を中心にした、充実の15周年記念興行であった。 全試合結果は以下の通り。◆大日本プロレス『設立15周年記念 DEATH & CRAZY That's The Way Of The BJ-World』2010年5月4日(火・祝)開始:15:30会場:神奈川・横浜文化体育館<第1試合 6人タッグマッチ 20分一本勝負>○大黒坊弁慶、怨霊、河上隆一(10分52秒 片エビ固め)菊タロー、忍、●大橋篤 ※エルボードロップ<第2試合 6人タッグマッチ 30分一本勝負>○マルセラ、亜利弥'、豊田真奈美(13分45秒 マルセラスペシャル)アジャ・コング、GAMI、●闘牛・空<第3試合 6人タッグマッチ 30分一本勝負>○KAMIKAZE、松崎和彦、茂木正淑(16分48秒 片エビ固め)MEN'Sテイオー、橋本和樹、●塚本拓海 ※ムーンサルトプレス<第4試合 ハードコア6人タッグマッチ 30分一本勝負>○アブドーラ・小林、石川修司、星野勘九郎(15分53秒 体固め)ネクロ・ブッチャー、佐々木貴、●清水基嗣 ※ダイビングバカチンガーエルボー on the チェアー<第5試合 6人タッグマッチ 30分一本勝負>○シャドウWX、ジ・ウインガー、藤田ミノル(15分35秒 片エビ固め)TAJIRI、●山川竜司、谷口裕一 ※垂直落下式ブレーンバスター<第6試合 6人タッグデスマッチ 30分一本勝負>○葛西純、ニック・ゲージ、DJハイド(17分51秒 片エビ固め)“黒天使”沼澤邪鬼、竹田誠志、●木高イサミ ※パールハーバースプラッシュ on the カミソリボード<ダブルメインイベント第1試合 スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負>○関本大介、佐々木義人(16分27秒 片エビ固め)天龍源一郎、●岡林裕二 ※ショートレンジラリアット<ダブルメインイベント第2試合 BJW認定デスマッチヘビー選手権試合 金網蛍光灯 200本デスマッチ 30分一本勝負>○[挑戦者]伊東竜二(20分44秒 体固め)●[王者]宮本裕向 ※金網上からのドラゴンスプラッシュ※宮本が5度目の防衛に失敗。伊東が新王者に。(「新宿のフォレストガンプ」杉田透 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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スポーツ 2010年05月06日 12時00分
単独首位浮上でも喜べない真弓阪神のアキレス腱
原巨人に3タテを食らわせ(4月30日〜5月2日)、真弓阪神が単独首位に躍り出た。まだ順位を語る時期ではないが、阪神フロントは淡々としていた。だが、パ・リーグの順位表を見て、「やっぱり星野(仙一)サンはスゴイ!」と称賛しているという。何故、真弓明信監督(56)ではなく、星野仙一シニアディレクター(63=以下SD)が称賛されるのか? それも、セ・リーグではなく、パ・リーグの順位表を見て“納得する”理由とは−−。 パ・リーグは西村徳文新監督(50)の率いる千葉ロッテマリーンズが首位をひた走っている(5月2日時点)。その原動力はドラフト1位ルーキー、荻野貴司外野手(24)だと言っていいだろう。打率3割3分3厘(34試合)、俊足堅守の活躍ぶりは「西村監督の現役時代を彷彿させる」(在京球団職員)。 「荻野は関学大時代、内野手でした。西村監督もプロで外野手にコンバートされており、そういった経歴も似ている」(同) そんな荻野の好調ぶりを見て、星野SDが称賛される理由だが、昨秋のドラフト会議で阪神は2人の社会人外野手の指名を本気で狙っていた。その1人が荻野であり、彼を推していたのが星野SDだった。 チーム関係者の1人がこう言う。 「厳密にいえば、星野SDに引き抜かれて阪神フロント入りした福田功・球団本部編成部課長(企画調査担当兼スカウト担当)です。ただ、今年25歳になるという年齢的理由で二の足を踏んでいました。星野サンの一派に押し切られる格好で菊池雄星の『外れ1位』に浮上したんですが…」 しかし、阪神が本気になったときは、もう手遅れだった。千葉ロッテは荻野の在籍していたトヨタ自動車の好投手、大谷智久(25)にも2位指名を伝えており、確固たる信頼関係を築いた後だった。「星野サンたちが推した選手なんだから」と信じ、早々に動いていれば事態は変わっていたというのが阪神フロントのホンネのようである。 「近大の藤川俊介も指名リストに入っていましたが、『外れ1位』を荻野、二神一人のどちらにするかで意見が分かれました。即戦力の外野手を探すのが昨秋のドラフト会議の重要テーマの1つでしたから」(前出・同) 余談になるが、荻野と並んで指名リストに入っていた『もう1人の社会人外野手』とは、長野久義(25)だという。長野サイドに連絡を取り、「巨人以外の指名を受け入れる余地はあるか?」と確認したが、色好い返事はもらえなかった。荻野を逸した星野一派は長野の強行指名で巨人に揺さぶりを掛ける真理作戦も提案したが、結果、『二神指名』という無難な線に落ち着いたそうだ。長野も活躍しており、こちらも地団駄を踏んでいるというわけだ。こうした阪神の『即戦力の外野手探し』を見ていたライバル球団のスカウトマンがこう指摘する。 「金本(知憲)の連続フルイニング出場が途切れるのは時間の問題だと分かっていたからです。捕手の狩野恵輔が左翼手としてチャンスをもらったけど、鳥谷(敬)の打撃力を殺してしまうかもしれないしね」 赤星憲広の引退と前後して、阪神は新中堅手候補としてマット・マートン(28)を獲得した。『中堅・マートン、左翼・金本』の布陣では、ともに肩が弱く、遊撃手の鳥谷の守備範囲は自ずと広くなる。『左翼・狩野』は不慣れな分、中継プレーで外野の深いところまで追い掛けていかなければならない。俊足堅守の左翼手候補を上位指名しようとした星野一派の補強案は正しかったというわけだ。 「鳥谷は『ショート』と『レフト』をひっかけて、自分の守備位置は『ショフト』と自虐的に言っています(笑)。今の打率(2割7分9厘/2日時点)では、守備の負担の多さが鳥谷の打撃に影響していると言わざるを得ません」(前出・関係者) 単独首位に躍り出ても、阪神フロントが慎重な姿勢を崩さないのは『5月』という時期のせいだけではないようだ。
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スポーツ 2010年05月05日 10時30分
大日本に歴史あり 15周年記念興行(1)
大日本プロレスもいよいよ創立15周年を迎えた。たった3人で始まった団体は、横浜文体でビッグマッチを組むまでに成長し、WWEにTAJIRIを送り込むまでになったのである。 そのTAJIRIをゲストに迎えて、シャドウWX&ジ・ウインガー&藤田ミノルvs.TAJIRI&山川竜司&谷口裕一の6人タッグマッチ。TAJIRI組は全員同期である。 レフェリーは何と中牧昭二。もちろん、中牧が言うことを聞かないシャドウ組全員をぶちのめすお約束の展開も。 試合はTAJIRIが時折気の利いたムーブを見せるも、全体としては山川がローンバトルを強いられ、15分35秒、シャドウが山川を垂直落下式ブレーンバスターで仕留めて終わった。終了後はグレート小鹿社長もリングに上がり、大日本の15周年を皆で祝った。 続いては葛西純&ニック・ゲージ&DJハイドvs.“黒天使”沼澤邪鬼&竹田誠志&木高イサミの「日米デスマッチサミット 有刺鉄線条約」である。普段は名コンビである葛西と沼澤が、有刺鉄線ボード・カミソリボード・有刺鉄線バットの置かれたリングで対決する。 場外乱闘から始まった試合は、葛西組が終始優勢で、17分51秒、葛西がパールハーバー・スプラッシュで木高を仕留めた。試合終了後は葛西と沼澤が友情を確認し合い、葛西が勝利者賞として貰った「サボテントロフィー」に二人でダイブ。(「新宿のフォレストガンプ」杉田透 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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スポーツ 2010年05月04日 13時30分
「時代」を彩った男と女・あの人は今 元サッカー日本代表・小島伸幸さん
ゴールキーパーという地味な存在ながら、日本人離れした顔立ちと長身のルックスでサッカーファン以外にも人気と知名度を誇った元サッカー日本代表GK・小島伸幸。現在はNHK専属解説者を務める一方、日本大学サッカー部のコーチとしても活躍している。 「引退後もこれほど、しっかりサッカー界で活躍しているのは、彼の人柄によるものが大きいですよ。彼を悪く言う人はまずいないというくらい人望があって、穏やかで常識人。プレーヤーとしての実力よりも、サッカーを愛する気持ちや熱意、人柄、指導力という部分が大きく評価されているんじゃないかな」(元夕刊紙サッカー担当記者) 群馬県前橋市出身の小島は小学5年生から本格的にサッカーを始めた。もともとフィールドプレーヤーだったが、新島学園高校時代にゴールキーパーに転向し、同志社大学から88年、当時JSLのフジタ(のちのベルマーレ平塚ー湘南ベルマーレ)に入社した。長年、社員選手として控えGKであったが、94年、ベルマーレ平塚としてJリーグに昇格1年目より正GKとして定着した。95年1月に晴れてプロ契約を結び、同年、日本代表にも選出された。初出場時のブラジル戦でみせた“カミカゼアタック”はイングランドスポーツ紙の1面も飾るインパクトだった。98年、フランスW杯では第3GKながら、最年長としてチームのムード作りに一役買った。 ベルマーレ親会社の経営不振のあおりを受け、99年にアビスパ福岡に移籍し、その後一旦は解説業の道に入るも、02年にザスパ草津に選手兼コーチとして入団し、群馬2部だった草津をわずか3年でJ2昇格に導いた。この実績は小島ならではのものであり、大きく評価を高めることとなった。 「当時、都道府県リーグの草津に入っても小島は妥協することなく、全身全霊でチームを盛り立てていました。小島自身ももう一度Jリーグでプレーしたいという夢もあり、年齢のことで相当プレッシャーも感じていたようですが、とことん勝ちにこだわって飛躍に繋げたのです。結果を出さなければチームも消滅してしまいますからね。自己管理も徹底していましたよ。毎日、食べたものをノートに書いてウェイトをキープしていました。ほんの1キロの体重増加でもプレーに悪影響が出ると言っていました」(前出記者) そのような徹底した努力によって小島は05年11月にJ2最年長出場記録を更新、06年1月24日に17年に及ぶ現役生活にピリオドを打った。冒頭に書いたように現在は「日本のファンがW杯だけでなく、一つ一つの試合に気持ちを入れ込んでもらえるように自分はサッカー界に貢献したい」と解説にもサッカー愛いっぱいだ。ミスをした選手を責めるのではなくミスを見逃さなかった選手を褒めるという小島ならではの解説法には温厚な人柄が表れていて老若男女ファンが多い。人望厚い小島には近い将来、プロチームの指導者という可能性も大いに期待される。
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スポーツ 2010年05月04日 11時00分
「監督復帰」宣言の星野シニアディクターに母校もラブコール?
星野仙一・阪神シニアディレクター(63=以下SD)の周辺がまたもや騒がしくなってきた。今季で契約期間が満了する真弓明信監督(56)の後継を狙っているという。去る25日、大阪で行われたトークショーで出た「もうひと勝負を」発言がその発端だが、メディアを含めた関係者は「世論の反応を見ようとし、故意に意味シンな言い回しをした」と見ている。アドバルーンを上げ、世論の反応を見てから動く星野SDの常套手段だが、意外な進路先も囁かれている。母校・明治大学の監督就任説だ。 「明治・野球部は今年が『創部100周年』です。何人かの著述業者、スポーツジャーナリストが明治の要請で記録史をまとめようと、去年から動いています。100年の歴史を整理する過程で、島岡御大の偉大さを改めて思い知らされ、星野SDの名前も出てきたわけです」(関係者) 故・島岡吉郎監督の功績は説明するまでもないだろう。そのもとで学び、「オヤジ」と慕う星野SDが後継に選ばれるとすれば、それはむしろ自然な流れである。 「来年は東京六大学から斎藤佑樹がいなくなる。彼の早大進学で東京六大学が注目されたのは事実です。1年生のころと比べたら、スタンドはガラ空きだけど、斎藤がいなくなったら、もっとお客は減る」(前出・同) これでは、『ポスト斎藤』である。しかし、今の阪神内部を見ていると、星野SDは『阪神監督』に復帰するための人材配置を遂行しているようにも見受けられる。昨年11月1日付けで、元横浜二軍監督の福田功氏(56)が球団本部長(企画調査担当兼スカウト)に迎えられた。福田氏は北京五輪で星野ジャパンのスコアラーも務めており、その親密関係は中日時代にまで逆上るという。 「福田氏は長年、『監督・星野』を支えた故・島野育夫氏に近いタイプ。『第2の島野』と言っていい」(在京球団関係者) 今年度より阪神OB会長を務めているのは、田淵幸一氏だ。星野SDとの関係は説明するまでもなく、こうしたチーム内外に及ぶ“星野一派の増長”は、「阪神監督の布石」と捉える関係者も少なくない。 「一時期、巨人監督の話がありましたが、本人は引き受ける気でいました。巨人行きの話を断ったのは批判的な世論の声の方が圧倒的に多かったからです」(前出・同) 星野SDが「もうひと勝負するところ」は阪神か、母校・明治大学か…。今、星野SDは自らの発言による『世論の声』を見極めようとしている。
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スポーツ 2010年05月03日 12時00分
球界地獄耳・関本四十四の巨人軍、ダッグアウト秘話(3)
数あるV9伝説の中でファンの脳裏に一番焼き付いているのは、日本中が泣いた、あのミスターの現役引退セレモニーに尽きるだろうな。「巨人軍は永久に不滅です」という決めぜりふは、それこそ「永久に不滅」だろう。 昭和49年(1974年)10月14日、優勝を決めた中日が名古屋で優勝パレードをするために主力不在で若手中心、メンバー的には寂しい相手のダブルヘッダーだった。が、ファンはミスターの引退試合を見るのが目的だから、相手は関係なく、異様な盛り上がりだった。スタンドもいつもの巨人戦と違って異様だったのを記憶している。日頃は子供や女性ファンが多いのでカラフルなのに、黒色が目立ったんだよね。ミスターと同世代のファンや、仕事をさぼって球場に駆けつけたサラリーマン、後楽園近くの大学の学生が異常に多かったから、スタンドの色まで違っていた。これは鮮明に覚えている。 ダブルヘッダーの第1試合が終わった後に、突然、ミスターが「外野席のファンともお別れがしたい」と言い出し、外野席に向かって歩いてゆき、手を振るサプライズには、「万が一、何か起こるといけないから」と反対していた球団広報が仰天した。あわててミスターと顔なじみの球場職員に対し、「何あるといけないから、ついて行ってくれ」と頼み込んだ。このミスター伝説は広く知られているが、実は「あわや」の秘話があるんだ。 球場に行けず、テレビで見た人はわからなかったと思うが、マイクに向かって「巨人軍は永久に不滅です」と叫んだ、あの感動的なミスターの引退セレモニーがあわやぶち壊しの危機一髪だったんだよ。中日の若手選手たちが早く優勝パレード騒ぎの名古屋へ戻りたいものだから、早打ち。ダブルヘッダーだというのに、試合がドンドン進んでしまって、早く終わってしまった。大誤算だ。 記録を確認すると午後5時にセレモニーが始まっているが、照明灯を消しても、まだ十分に明るい。シナリオでは、秋の日はつるべ落としだから、どっぷりと日が暮れて、マウンド付近に立つミスターに当たるスポットライトが照り映えてシルエットも鮮やかに、感動的な引退セレモニーになるはずが、実際はまだ夕日が差していて、陰影がくっきりとはならなかった。 「せめてあと10分、試合が遅く終われば、最高の引退セレモニーになったのに」と、中日の一軍半の選手たちの早打ちをうらめしく思ったもんだよ。もっとも、球場にきていた満員のファンも、ミスターの現役最後の姿を目の当たりにして涙にくれていたから、まだ夕日が照りつけていたことなど、わからなかったかもしれない。 この現役時代最後の試合前の練習に着ていた背番号3の入ったユニホームの上着を、実はオレの親友の寮長の樋沢が持っているんだ。ミスターが練習を終え、洗濯かごに入れたものをしっかりとゲット。クリーニングに出して、後日、ミスターにサインを求めると、「何だ、お前が持っていたのか」とミスターがビックリしたそうだよ。今年で寮長を定年引退だから、バラしてもいいだろう。残念ながらオレのミスターのお宝ものは「3」と入った昔のサンダーシャツだけだよ。<関本四十四氏の略歴> 1949年5月1日生まれ。右投、両打。糸魚川商工から1967年ドラフト10位で巨人入り。4年目の71年に新人王獲得で話題に。74年にセ・リーグの最優秀防御率投手のタイトルを獲得する。76年に太平洋クラブ(現西武)に移籍、77年から78年まで大洋(現横浜)でプレー。 引退後は文化放送解説者、テレビ朝日のベンチレポーター。86年から91年まで巨人二軍投手コーチ。92年ラジオ日本解説者。2004 年から05年まで巨人二軍投手コーチ。06年からラジオ日本解説者。球界地獄耳で知られる情報通、歯に着せぬ評論が好評だ。
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スポーツ 2010年05月01日 17時30分
テレビ局に“潰される”ボクサーたち
「テレビに出てちやほやされれば、どんな人間でも多少は浮ついた気持ちになる。何より、テレビ番組出演に時間を割きそれまでの自分のペースを崩せば悪影響なのは明らか」(ボクシング協会関係者) 4月30日のWBC世界バンタム級タイトルマッチで王者・長谷川穂積が、挑戦者でWBO同級王者フェルナンド・モンティエルに4回TKO負けし11度目の防衛に失敗した。 「あまりにも衝撃的な敗戦。長谷川は号泣しショックの大きさを伺わせたが、同じぐらいショックだったのは、長谷川の世界戦を中継し続けていた日本テレビ。しかし、敗因は日テレにもある」(同) 05年4月に世界王者となった長谷川だが、「軽い階級でファイトマネーは激安。たしか、2回目の防衛戦まではバイト生活」(ボクシング記者)というハングリーさだったが、防衛を重ねるにつれ状況は一変。 「日テレが全面的にバックアップし、プライベートで親交がある島田紳助の『行列のできる法律相談所』に“恐妻キャラ”で出演するなど、テレビ出演が増えた。闘病中の母親の高額の治療費も必要で、長谷川は仕方なくテレビ出演をこなした」(同) そして、日テレの“注文”はエスカレートする。 「TBSは亀田三兄弟、内藤大助を抱え、昨年の亀田興毅・内藤戦が43.1%をとったように、この亀田・内藤がらみの世界戦はいずれも高視聴率。それに対して長谷川の世界戦はとれても14%程度。視聴率アップのため、長谷川の番組への露出を世界戦を重ねる度に増やしていった」(同) 結果、長谷川は王座陥落。おそらく、長谷川は階級を上げ、二階級制覇を目指すと思われるから、日テレはまだまだ離れないはずだが…。 “高視聴率男”の内藤だが、すっかり人が変わってしまったという。 「07年に世界王者になってからTBSがあまりにも持ち上げ過ぎたため、タカビーになってしまった。練習よりもテレビ出演を優先するほどになり、結果、王座陥落。再起にかけているので、まだTBSに見捨てられていないが」(別のボクシング記者) もともと、亀田三兄弟はTBSが猛プッシュしていたため、その反動で大バッシングを受けたこともあった。長谷川といい、内藤といい、いいようにテレビ局に使われて“潰される”ことになってしまったのだ。
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スポーツ 2010年05月01日 16時30分
「チキショー発言」に隠された斎藤佑樹の去就問題
「チキショー!」−−。斎藤佑樹(4年生)で試合を落とした後、早稲田大学の應武篤良監督(51)はその悔しさを隠せず、思わずそう口走ってしまった。この敗戦は今秋のドラフト会議にも影響を及ぼしそうである。 斎藤で敗れた試合とは、4月24日の対明治大学戦。しかも、早大・應武監督はプロ注目の速球派右腕・大石達也(4年生)をリリーフに送り込んでいる。エース級の投手2人をつぎ込んでの敗戦は早大ナインにも精神的ダメージを残したようだった。 「(味方打線が)2安打じゃあね。投手を見殺しにしてしまった…」(同監督) 記者団の質問が途切れたその直後に出たのが、冒頭の『チキショー発言』である。明治もエース・野村祐輔を先発させたとはいえ、その悔しさは取材する側にも伝わってきた。 この日の敗戦が何故、ドラフト会議の指名に影響を与えたのか? 理由は2つある。1つ目は、斎藤を「エース対決で勝てる投手かどうか」で、プロ野球スカウトは1位指名の最終判断を下そうとしているからだ。 「直球は、甲子園に出場していたころがいちばん速かったかもしれない。かといって、好不調に関係なく、先発投手としての責任イニングを投げきる総合力には捨てがたいものがある。斎藤はチームが勝つことを最優先に考えるタイプで、極端な話、99点取られても、味方が100点取っているのなら、それでいいと思っている。勝つことに強い意識を持っている投手だと思う。しかし、1学年下の野村に競り負けてしまい…」(在京球団スカウト) 味方打鍵の援護がなかったとはいえ、明治・野村との『エース対決』に敗れたことで、斎藤の評価は下降した。 2つ目の理由だが、それは「應武監督にある」という。 「應武サンは社会人・新日鐵君津監督時代、ソフトバンク・松中信彦、千葉ロッテ・渡辺俊介など6人をプロ野球界に送り込んでいます。育成の手腕には一目置かれてきました」(前出・同) 應武監督の契約期間は今季で満了を迎える。早大監督を退く予定だが、「同監督の再就職を斡旋した球団が、斎藤を単独指名する」なんて“ウワサ”もないわけではない。同監督は 「(会社員としての籍がある)新日鐵に帰るだけ」と、そのウワサを完全否定している。しかし、新日鐵グループは各地の野球部を廃部やクラブチーム化させており、「一介の会社員では、野球人・應武として満足できないのではないか?」といった声も囁かれている。 「千葉ロッテは、1月早々に斎藤の1位指名を公言しています。ロッテの球団副代表の石川晃氏は、ダイエー時代、松中を担当したスカウトだったんです。かつて、アマチュア球界の重鎮を球団幹部に迎え入れた在京球団が、石川氏との関係に割って入ってきたとの情報もある」(同) また、今季の早大には斎藤以外にも、大石、福井優也といったドラフト上位候補も控えている。ドラフトの規約に従えば、プロ野球チーム側は現時点で当該選手と直接交渉することはできない。交渉窓口は應武監督であり、スカウトマンにすれば、「同監督の本心も知っておきたい」ところだろう。しかし、手厳しい意見も聞かれた。 「斎藤が伸び悩んでいるのは、應武サンにも理由があるのではないか?」(在阪球団関係者) 明治大学に競り負けた24日の一戦で、評価を落としたのは斎藤だけではないようだ。
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スポーツ 2010年05月01日 14時30分
巨人物量野球に閉塞感
昨年の5番打者・亀井、今季打撃30傑トップの2番打者・松本、開幕から無傷の4連勝だった内海らが故障で戦線離脱しても、全く影響なしの巨大戦力。 リーグ4連覇、2年連続日本一へ順調に首位を走る巨人の物量野球には、無敵ぶりよりも閉塞感が漂う。 「あれだけ選手がいれば、誰が監督でも勝てる。しかも、他球団の主力をごっそりとお金で引き抜いてきているんだからね。巨人に6連敗している、戦力層の薄い広島など可哀想になってくる。引き留めるお金がないから、FA選手が次から次へと移籍した結果だからね。この間、選手会が発表した各球団の総年俸を見ても、ダントツの最下位。選手会関係者からも『同じプロ野球なのに、広島の選手は年俸が安すぎてちょっと気の毒』という声が出たくらいだからね」。 球界OBがズバリこう指摘する通りだろう。無敵のV9巨人と徹底的な差は、打線でいえば不動でなく、浮動のオーダーということに尽きる。取っ替え引っ替えで勝っても、巨大戦力が浮き彫りにされるだけ。他球団の監督の本音も「あれだけの戦力をもらえれば、優勝できるだろう。ウチの主力選手も引き抜かれているしね」だし、他球団のファンも「1チームだけあんなに戦力を抱えるのは、反則だろう。ウチの選手を返せ」と思っている。 だから、ONを核にした生え抜きの個性派スター軍団のV9に対しては他球団もアンチ巨人ファンも「打倒・巨人」というぎらぎら燃えるものがあったのに、今の巨人に対しては全くない。お金でかき集めた物量巨人軍が勝つのは当たり前というあきらめと、閉塞感が漂うのだ。「もうセ・リーグの灯が消えてしまうのか。これから長いペナントレースをどうすればいいんだ」と、日本プロ野球組織(NPB)関係者が深刻な危機感を抱くのは当然だろう。 「中日の野球には閉塞感がある」。巨人・原監督が落合監督率いる中日をこう手厳しく批判したのは、昨年リーグ3連覇を達成した後だった。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に中日の選手を1人も派遣しない非協力体制、マスコミに対して沈黙を貫き、選手のケガも隠す秘密主義を「閉塞感がある」と言い放ったのだ。 が、その言葉はそっくりそのまま原監督に跳ね返っている。「V9を超えるV10を目指す」と宣言するからには、故障で簡単にリタイアしない、魅力あふれる生え抜きの不動のV10メンバー作りが急務だろう。勝つために次から次へと選手を代えていく物量作戦を続けていく限り、勝てば勝つほどファンが野球に背を向けていくことになる。
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スポーツ 2010年04月30日 15時30分
デスマッチ少なめでも出血大サービス! 大日本はビッグマッチ前でも手を抜かない(2)
いよいよ迎えたメインイベントは、宮本裕向&木高イサミ&竹田誠志vs.伊東竜二&アブドーラ・小林&星野勘九郎の、蛍光灯ボード6人タッグデスマッチ。ロープのニ面に蛍光灯が、ニュートラルコーナーに蛍光灯ボードが粛々と設置されていく。 宮本と伊東がライバル意識をバチバチと燃やす中、最初に被爆したのは伊東。それをきっかけに蛍光灯を駆使した場外乱闘が始まる。戦いがリング内に戻ると、両者とも持ち込んだ蛍光灯を武器に激しく被爆し合う。「どちらが蛍光灯をうまく使えるか」こそが、蛍光灯デスマッチの醍醐味である。 宮本組は伊東を集中攻撃。横浜文体の金網マッチを意識したか、伊東と宮本のムーンサルト対決も見られた。 試合は宮本組の集中砲火を耐えしのいだ伊東が、木高を蛍光灯でKO。帰っていく宮本に、「試合後のマイクまで含めて王者だろ!」と痛烈なマイクを浴びせる伊東であった。 試合後の会見では、宮本、伊東ともに「金網を単なる閉じ込める物としてではなく、高さを使って見せる試合をしたい」と宣言した。 5/4横浜文体を控えながらも、出し惜しみのない大会を届けてくれた大日本。5・4文体の15周年大会にもますます期待がかかる。 全試合結果は以下の通り。 ◆大日本プロレス『15周年DEATHツアー』後楽園ホール大会2010年4月28日(水)開始:19:00会場:東京・後楽園ホール<メインイベント 蛍光灯ボード 6人タッグデスマッチ 30分1本勝負>○伊東竜二、アブドーラ・小林、星野勘九郎(22分29秒 体固め)※ドラゴンスプラッシュ on the 蛍光灯束宮本裕向、●木高イサミ、竹田誠志<セミファイナル BJW認定タッグ王座決定トーナメント決勝戦 ハードコアタッグマッチ 30分1本勝負>○葛西純、“黒天使”沼澤邪鬼(21分11秒 片エビ固め)※垂直落下式リバースタイガードライバー関本大介、●佐々木義人※葛西組が第29代王者チームとなる。<第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>○佐々木貴、シャドウWX、忍(16分2秒 片エビ固め)※D−ガイスト岡林裕二、河上隆一、●大橋篤<第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>怨霊、旭志織、○正岡大介(12分36秒 片エビ固め)※D.KMEN’Sテイオー、●塚本拓海、橋本和樹<第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負>○田村欣子、米山香織(3分13秒 片エビ固め)※ランニング・エルボーバットマルセラ、●タニー・マウス<オープニングタッグマッチ 20分1本勝負>谷口裕一、○松山勘十郎(11分48秒 片エビ固め)※陣太鼓大黒坊弁慶、●くいしんぼう仮面(「新宿のフォレストガンプ」杉田透 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
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大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
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珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
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生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
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スポーツ
猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
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スポーツ
1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
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スポーツ
復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
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スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
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スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分
特集
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分