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単独首位浮上でも喜べない真弓阪神のアキレス腱

 原巨人に3タテを食らわせ(4月30日〜5月2日)、真弓阪神が単独首位に躍り出た。まだ順位を語る時期ではないが、阪神フロントは淡々としていた。だが、パ・リーグの順位表を見て、「やっぱり星野(仙一)サンはスゴイ!」と称賛しているという。何故、真弓明信監督(56)ではなく、星野仙一シニアディレクター(63=以下SD)が称賛されるのか? それも、セ・リーグではなく、パ・リーグの順位表を見て“納得する”理由とは−−。

 パ・リーグは西村徳文新監督(50)の率いる千葉ロッテマリーンズが首位をひた走っている(5月2日時点)。その原動力はドラフト1位ルーキー、荻野貴司外野手(24)だと言っていいだろう。打率3割3分3厘(34試合)、俊足堅守の活躍ぶりは「西村監督の現役時代を彷彿させる」(在京球団職員)。
 「荻野は関学大時代、内野手でした。西村監督もプロで外野手にコンバートされており、そういった経歴も似ている」(同)
 そんな荻野の好調ぶりを見て、星野SDが称賛される理由だが、昨秋のドラフト会議で阪神は2人の社会人外野手の指名を本気で狙っていた。その1人が荻野であり、彼を推していたのが星野SDだった。
 チーム関係者の1人がこう言う。
 「厳密にいえば、星野SDに引き抜かれて阪神フロント入りした福田功・球団本部編成部課長(企画調査担当兼スカウト担当)です。ただ、今年25歳になるという年齢的理由で二の足を踏んでいました。星野サンの一派に押し切られる格好で菊池雄星の『外れ1位』に浮上したんですが…」
 しかし、阪神が本気になったときは、もう手遅れだった。千葉ロッテは荻野の在籍していたトヨタ自動車の好投手、大谷智久(25)にも2位指名を伝えており、確固たる信頼関係を築いた後だった。「星野サンたちが推した選手なんだから」と信じ、早々に動いていれば事態は変わっていたというのが阪神フロントのホンネのようである。
 「近大の藤川俊介も指名リストに入っていましたが、『外れ1位』を荻野、二神一人のどちらにするかで意見が分かれました。即戦力の外野手を探すのが昨秋のドラフト会議の重要テーマの1つでしたから」(前出・同)

 余談になるが、荻野と並んで指名リストに入っていた『もう1人の社会人外野手』とは、長野久義(25)だという。長野サイドに連絡を取り、「巨人以外の指名を受け入れる余地はあるか?」と確認したが、色好い返事はもらえなかった。荻野を逸した星野一派は長野の強行指名で巨人に揺さぶりを掛ける真理作戦も提案したが、結果、『二神指名』という無難な線に落ち着いたそうだ。長野も活躍しており、こちらも地団駄を踏んでいるというわけだ。こうした阪神の『即戦力の外野手探し』を見ていたライバル球団のスカウトマンがこう指摘する。

 「金本(知憲)の連続フルイニング出場が途切れるのは時間の問題だと分かっていたからです。捕手の狩野恵輔が左翼手としてチャンスをもらったけど、鳥谷(敬)の打撃力を殺してしまうかもしれないしね」
 赤星憲広の引退と前後して、阪神は新中堅手候補としてマット・マートン(28)を獲得した。『中堅・マートン、左翼・金本』の布陣では、ともに肩が弱く、遊撃手の鳥谷の守備範囲は自ずと広くなる。『左翼・狩野』は不慣れな分、中継プレーで外野の深いところまで追い掛けていかなければならない。俊足堅守の左翼手候補を上位指名しようとした星野一派の補強案は正しかったというわけだ。
 「鳥谷は『ショート』と『レフト』をひっかけて、自分の守備位置は『ショフト』と自虐的に言っています(笑)。今の打率(2割7分9厘/2日時点)では、守備の負担の多さが鳥谷の打撃に影響していると言わざるを得ません」(前出・関係者)
 単独首位に躍り出ても、阪神フロントが慎重な姿勢を崩さないのは『5月』という時期のせいだけではないようだ。

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