スポーツ
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スポーツ 2010年03月23日 16時30分
楽天・野村克也名誉監督の大罪
岩隈、田中、永井の3本柱で開幕3連敗を喫した、ブラウン監督率いる楽天。スッタモンダの末にようやく開幕前に名誉監督に正式就任した野村克也氏の大罪は許されない。 「楽天は5位」とした野村氏の予想順位にブラウン監督がぶち切れ、開幕前日に楽天は異常事態に陥っていたのだ。「万が一、5位でシーズンが終わるようなことがあったら、オレはみんなの前で土下座する」。怒り爆発のブラウン監督がナインを前にして、こう宣言しているのだから、前代未聞の出来事だろう。 広島監督時代に審判の判定に激怒、ベースを投げたり、退場の常習犯。瞬間湯沸かし器だけに、野村氏の挑発にまんまと乗って、最悪の3連敗といえる。墓穴を掘ったブラウン監督もだらしないが、確信犯の野村名誉監督はひどすぎる。 いくら言論の自由とはいえ、1年1億円の年俸で3年契約した名誉監督が、自チームを「5位」と予想すること自体、裏切り行為だろう。終身名誉監督の長嶋茂雄氏が、巨人を批判するようなことをするか。するわけがない。暖かく見守り、チーム状況が悪くなれば、熱く激励している。それが、世の中の常識だろう。 野村氏がチームのために毒舌を吐くという大義名分を口にするのならば相手が違う。世間に向けてではなく、球団フロントに対して腹蔵のないアドバイスという形でやる必要がある。が、馬の耳に念仏だろう。続投したかったのに、強制的に勇退させられた恨みを今でも抱いているからだ。 「本当は最下位の予想をするつもりだったが、名誉監督になったから5位にしたんや」と本音を漏らしたとか。何をか言わんやだろう。これからも、事あるごとにブラウン采配を批判するのは目に見ている。「楽天はやっぱり野村監督ではないとダメだ」と、世論を盛り上げ、カムバックしたいというのが、野村氏の野望なのだろうから。 そうなると、球団フロント首脳の責任問題が浮上する。昨シーズンの最終試合の後に、名誉監督を要請されながら平気で予定通りに楽天批判本を出しているのだから、野村氏の口封じなどしょせん無理なのだ。「くれるのならば、お金はもらうけど、口にチャックもしない」というのが野村流なのだろう。スッタモンダしているときに、名誉監督案を自然消滅させてしまえばよかったのにと言っても後の祭りだ。目に余る毒ガス口撃が続けば、楽天球団首脳は、野村名誉監督を解任する勇気が求められる。
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スポーツ 2010年03月23日 10時00分
センバツ特集(1) プロ野球スカウトの嘆き「右のホームランバッターがいない!」
「最近、増えたなあ…」 ネット裏に陣取っていたプロ野球スカウト陣が驚いていた。21日、『第82回選抜高校野球大会』(以下センバツ)が開幕した。スカウト陣が首を傾げたのは『右投げ左打ち』のバッターが急増したことについてだ。言われてみれば、その通りである。同日の3試合6チームのなかで、左打者は計34人。同日の総打者数は68人だから、半分が『左打者』だったわけだ。第3試合に登場した山形中央に至っては、1番から5番までが左打者が並んでいた。同日の34人の左打者のうち、『左投げ』は数人程度であり、左打者の3人中2人が『右投げ左打ち』という計算になる。 『右投げ左打ち』の急増は、偶然ではない。昨夏、神奈川県代表の座を勝ち取った横浜隼人は『左打者急増』のチーム事情から、『対左投手』の打撃ゲージを設けている。東都リーグ・中央大学もセレクション受験者の半数以上が『右投げ左打ち』で、こうした“偏重ぶり”は3年以上連続しているという。 在京球団スカウトが「必ずしも悪いことではない」と前置きしたうえで、こう言う。 「だいたい、『右投げ左打ち』ってのはイチローみたいに足が速いとか、松井秀のように本塁打を量産するタイプなんです。そういう特徴のない『右投げ左打ち』は…」 『右投げ左打ち』の高校球児に確認したわけではないが、左打ちになった理由を質問したら、「子供のころから」と答えるだろう。実際、何校かの監督に「右投げ左打ちが増えたこと」について質問してみたが、「入学した当初からそうだった」と話していた。 「よほどの素質があるのなら右打ち転向を指示するが、そこまでは…」(関東圏の高校監督) 小・中学生の硬式野球組織の指導者にも同様の質問をしてみた。しかし、答えは変わらなかった。「最初から左打ちだった」−−。中日、巨人で活躍した元プロ野球投手・野口茂樹氏は左利きだが、箸、鉛筆等は「右」だ。幼少期にマナーで覚えさせられたとも語っていたが、最近では右使いを強要する家庭は少なくなってきた。しかし、『右投げ左打ち』が急増した理由はそうではないだろう。 「ピッチャーのストレートに力負けしてしまう子が多いんです。だから、利き腕(右手)がバットの軸手となるよう、下の方に持ち換える子供が増えてきました。右打席で力負けしても左打席では打てるという子供も少なくない」 小学生の硬式野球指導者の私見だ。 「力負けしてしまう」とは、「対戦投手の直球を弾き返すことが出来ない」という意味。そのため、利き腕が軸手になる左打ちに活路を見出す。1つの仮説としては説得力もあるが、『右投げ左打ち』の急増は、右打者の激減も意味する。 「星野ジャパン(北京五輪)のときは、阪神の新井が4番。第2回WBCは横浜の村田が4番を務めました。日本人の長距離バッターも少なくなっており、4番を任せられる右打者は数える程度しかいません。プロ野球界全体として欲しているのが右の長距離タイプであり、国際試合の選手招集の際、右の好打者が少なくなってきたことも問題視されています」(前出・スカウトマン) プロ野球12球団が毎年のように『左投手』をドラフト指名するのは、どの対戦チームにも必ず左打ちの好打者がいるからである。 『力負け』と言えば、第2回WBCでは侍ジャパンの精鋭たちは連覇こそ収めたが、次大会への課題も残した。もっとも苦しんだ対戦投手の球種はカーブでもなければ、フォークボールでもなかった。直球である。『力負け』についてはプロアマを問わず、検討しなければならない課題のようだ。 また、甲子園のネット裏ではメジャー球団のスカウトの姿も見掛けるようになった。昨年の菊池雄星投手を巡る日米の争奪戦が思い出されるが、彼らはクールな口調でこう語っていた。 「ワタシたちが見極めるポイントの1つに、天然物か、養殖物かがあります。技術的にはこれからの選手でも天性のパワーを秘めたスラッガーや、多少粗削りでもスピンの掛かった直球を投げるピッチャーが欲しい。日本の高校生は技術面で優れているので、それを見抜くのは非常に難しい」 養殖。高校野球ファンとしては面白くない表現だが、WBCを連覇した勝因は「個々のプレーの堅実さ」でもある。それは、高校野球組織によって培われたと言っていいだろう。 甲子園はプロ野球の近未来像も予見させる大会である。日本のプロ野球界は、バットコントロールに長けた左打者の偏重がさらに加速するのではないだろうか。(スポーツライター・美山和也)訂正:21日の「第3試合に登場した山形日大」とありましたが「第3試合に登場した山形中央」の間違えです、修正してお詫びいたします。
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スポーツ 2010年03月22日 14時00分
ヨシノブ『4番返り咲き』の緊急事態!?
4番・ヨシノブ−−。原巨人は“元天才”の復活に4連覇の命運を託すことになった。 原辰徳監督(51)が高橋由伸外野手(34)の『開幕スタメン』を示唆したのは21日のオープン戦後(対横浜)。この日のヨシノブは2試合連続となる本塁打を含め、3打数3安打と大当たりで、オープン戦の通算成績も4割8分3厘まで高めた。誰もが納得する復活ぶりだが、関係者の口ぶりは重い。 「4番を任せることになるかもしれない」 巨人打線は『重大な危機』に直面していた。本来なら4番を任せるはずのラミレス(35)が重度のスランプに陥っていた。オープン戦の通算成績は1割7分4厘(同時点)。もともとスロースターターとはいえ、2年連続MVP、7年連続100打点の主砲としては、明らか物足らない数値だ。 前出のチーム関係者がこう言う。 「どうも、ラミレスの攻略法を見つけられたみたいだね。思い当たるフシもある…」 それは、昨年のクライマックスシリーズ第2ステージだという。中日との4試合でラミレスは17打数4安打と苦しんだ。そのときの中日バッテリーの配球が、「攻略法の下地となり、研究された」(同)と言うのである。 「ラミレスは選球眼がいい。しかし、外角球が見えるときと見えないときがあるんです。どういうケースで外角のボール球に手を出すのか、中日バッテリーがそのクセを見破ったみたい」(前出・同) 日本での10年目のシーズンを迎えるラミレスも「苦手コースを攻められている」のは分かっている。それを克服するため、バットの重量を変えるなど微調整に入っているが、昨季までの爆発的な活躍は期待できないだろう。そこで浮上してきたのが、『高橋の4番復活』である。 「今の巨人で4番タイプの主なバッターは、小笠原、李承、高橋、阿部。李承と高橋が一塁のレギュラー争いをしているわけだから、高橋が打撃好調となれば、李承のスタメン出場はない。首脳陣のなかには阿部を推す声もあるが、捕手としての負担を考えると、小笠原か高橋の2人から選ばざるを得ません」(前出・同) 高橋は選手会長を経験したチームリーダーでもある。近未来像として『4番・大田』も構想にはあるが、時期尚早。育成路線を掲げているため、「外様の小笠原より高橋」と考える首脳陣も多いという。ラミレスの不振が長引けば、原監督は高橋の4番返り咲きを決断する。このまま怪我もなく、順調に開幕戦を迎えてくれればいいのだが、その高橋も昨年9月に腰の手術を行っている。今年の巨人は『4番不在』という小粒打線でペナントレースを戦う緊急事態にもなりかねない。
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スポーツ 2010年03月20日 18時00分
育成の巨人・星野真澄の支配下登録の怪
巨人のエースだった桑田真澄氏と同じ名前ということでも注目されていた、育成ドラフト1位のルーキー左腕の巨人・星野真澄(25=BCリーグ信濃)。開幕を前に、支配下登録され、話題になっている。 背番号が100から95へ。年俸240万円から440万円にアップ。新たに契約金1000万円ももらえ、サクセス・ストリー扱いだが、育成制度本来の狙いから外れていると、巨人のやり方を批判する声が起こっている。 一昨年の山口鉄也、昨年の松本哲也と、2年連続して巨人の育成ドラフト出身の選手はセ・リーグの新人王を獲得。球団フロント首脳は、「育成の巨人」と胸を張っている。今年の星野の支配下登録もその一環といえる。が、「育成制度を悪用している」と憤慨する球界関係者も少なくない。 育成選手制度ができた本来の狙いはこうだ。「すぐに一、二軍合わせて70人の支配下選手枠に入るのは無理でも、2、3年鍛えれば、支配下枠に入れるような面白い素材の選手を育てる制度を作ろう」ということだった。が、すぐに支配下選手登録できるような選手を育成ドラフトで取るのは、「年俸を抑えて安く取るという、悪質な裏技で邪道だろう」と、前出の球界関係者たちは怒るのだ。確かに正論だろう。 それなりの契約金、年俸を支払って正規のドラフト会議で獲得した選手が一軍で働かず、育成選手が目立つのは異常事態と言える。「育成枠から一軍へ上がって活躍する選手は偉いし、賞賛に値する。が、育成制度そのものは、おかしな制度になってしまっている」というのも、これまた拝聴に値する言葉だろう。 育成枠から新人王の山口、松本はたいしたものだから手放しで絶賛できる。が、その一方で大騒ぎされて入団しながら、いまだに一軍に定着できない野間口、辻内、福田らはどうなっているのか。こういうアマ球界で大物選手として注目された選手が一流になってこそ「育成の巨人」だろう。現在の本末転倒の「育成の巨人」は、まやかしの看板でしかない。
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スポーツ 2010年03月20日 14時30分
1年で解雇も!? ブラウン監督が反野村で大バクチに出る
野村克也氏(74)の名誉監督就任が正式発表された3月16日、もう1つの重大事項が発覚した。後任のマーティ・ブラウン監督(47)の契約任期についてである。同監督の就任会見では「契約期間は2年」と発表されたが、「成績次第では1年での解雇もあり得る」との条文が附帯されていたのだ。 「ブラウン監督はコーチスタッフとも円満な関係にあり、三木谷浩史・球団会長以下、フロント陣も好印象を持っています」(チーム関係者の1人)<成績次第では途中解任>の条文は、プロの野球組織として当たり前のことなのかもしれない。しかし、新生・ブラウン楽天が1年目から勝負に出るとは、とても思えなかった。楽天のキャンプは大きく変わった。ベテランの山崎武司(41)にはスロー調整を許し、エース・岩隈久志(28)にもシーズン中の単独移動を約束していた。午前中のアップ運動はユニフォームではなく、Tシャツ、単パン姿。練習中には笑顔もこぼれていた。「チームが明るくなった」とも言えるが、「緊張感がない」との声も聞かれた。 プロ野球OBの1人がこう言う。 「野村時代に本領を発揮できなかった選手が張り切っていたのは本当です。岩隈は好投しても、野村氏から『完投しろ!』と怒られてばかりいました。ブラウン監督は完投にはこだわらないし、ミーティングでは『状態のいいとき、意義のある完投なら是非』という言い方です」 マスコミ各社が「1年目から勝負に出る」とは思えなかったのは、野村時代を否定するような『明るさ』を目の当たりにしたからである。 こうしたブラウン監督の方針がキャンプイン前日のミーティングで語られた。選手からは拍手が沸き上がり、その場に居合わせたフロント幹部は「こんなことは初めて」と、新監督への期待を改めて確信したという。 「今年の楽天は強いと思います。マー君(田中将大)の故障・出遅れは少し気になりましたが、尻上がりに本来の調子を取り戻して行きました。岩隈、田中、永井、ラズナー、藤原、青山、松本。中村紀洋も復調しつつあるし、攻守ともに戦力は揃いつつある」(前出・関係者) おそらく、ブラウン監督が2年契約を全うできるかどうかの合格ラインは『クライマックスシリーズ進出』だろう。 選手個々にヤル気にさせ、本領を発揮させる環境を作るために「明るいキャンプ」を実戦したとしたら、ブラウン監督は野村氏以上の“大タヌキ”である。『明るさ』と緊張感の欠落は紙一重。名誉監督となった野村氏は月に1回のペースで仙台入りし、アドバイスを送る。しかし、ブラウン監督のカラーに染まりきった楽天ナインが、それを素直に受け入れるかどうか疑問である。
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スポーツ 2010年03月20日 12時30分
あのバブルの頃が懐かしい! 日本野球機構
18日、社団法人日本野球機構(NPB)が日本コカ・コーラ株式会社の缶コーヒーブランド「ジョージア」と2010年からの「NPBパートナー」契約を結んだ。財政難のNPBとしては、スポンサー探しに血眼になっており、その一環だ。 平成20年度の決算(10月1日〜平成21年9月30日)は、2億8000万円の赤字が見込まれていたが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝賞金、西武対巨人の日本シリーズが第7戦までもつれ込んだことから、3200万円の赤字に圧縮。ところが、平成21年度の決算(10月1日〜平成22年9月30日)はとなると、WBCもなく、巨人対日本ハムの日本シリーズが6試合で終わっていることから、3億円程度の赤字の見通しになっている。 そんな火の車の台所事情を抱えるNPBだけに、赤字額を少しでも減らすために、1社でも多くのスポンサー探しは最優先事項だ。これまで「NPBパートナー」は、コナミ、日本生命、マツダの3社で今回の日本コカ・コーラ社の「ジョージア」を加え、4社になる。 「それにしても、あのバブルの頃が懐かしい。NPBパートナーにしても、最多で7、8社あったからね。一流企業など『プロ野球界とのお付き合いは大事だから』と、数千万円のパートナー料をポンと出してくれた。こちらがパートナーを選び、絞り込むのが大変だったくらいなのにね」。球界関係者が古き良き時代をこう懐かしむ。 青息吐息の現状を見れば、その気持ちもわかる。アマ側から頼まれた、インターコンチネンタル大会(10月=台湾)へのオールプロ派遣は仕方なく了承したが、経費削減に必至だ。 「普通だと4000万円かかる経費をどこまで減らせるか。二軍選手クラスの派遣になるから、ギャラはいらないし、2000万円くらいに抑えられるのではないか。赤字分は12球団で均等に負担してもらう」とは、NPB関係者。 まさにやりくり算段のNPBだが、21年度の決算が3億円赤字の見通しからどこまで圧縮できるのか。今後も続くスポンサー探しの結果にかかっている。
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スポーツ 2010年03月19日 12時30分
2010年NPBスローガン
16日、社団法人日本野球機構、日本プロフェッショナル野球組織(NPB)が、東京ドームで加藤良三コミッショナー、巨人・原辰徳監督らが出席の記者会見を開き、2010年のNPBスローガン『ここに、世界一がある』を発表した。 昨年、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を連覇した日本代表を誇りにして、「世界一の日本野球を次世代へ、野球を世界へ」という決意を込めてのスローガンだという。原監督が出席したのも、WBCを連覇した日本代表監督であり、7年ぶりに日本一を奪回した巨人監督だからだ。 が、『ここに、世界一がある』というスローガンは立派だが、国際試合に関する12球団の足並みはそろっていない。奇しくもこの日、開かれた国際試合に関する小委員会でも意見が分かれている。読売新聞が提案している11月の日本代表対大リーグ選抜という4年ぶりの日米野球に関してもそうだ。 「日本が代表チームでも、大リーグが選抜チームでは、真剣勝負にならない。今までの日米親善野球と変わらない」と真っ向から反対する球団。「個人的には、日米野球は賛成だ。大リーグが提案している、日米クラブチャンピオンチーム同士の『グローバル・ワールドシリーズ』につながるものだから」という球団もある。 この日米野球のリニューアル復活案に関しては、労組・日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)が反対。開催には3月いっぱいの決定がタイムリミットという制約もあり、見送りになる可能性が大だ。4月5日のプロ野球実行委員会で正式に決定する段取りになる。 2年連続見送りになる日本、韓国、台湾、中国のクラブチャンピオンチームによるアジアシリーズの代替案、昨年行われた日韓クラブチャンピオンチーム同士による試合の継続に関しても、まだ結論が出ていない。「国際化の火を消すべきでない」という大義名分はあるものの、興行的に収益のあがらない財政的な問題。「アジア同士の国際試合よりも北米との国際試合の方が重要だ。将来のグローバル・ワールドシリーズ実現を考えたら」という意見もある。 さらには、連覇したWBCに関しても「日本代表チームが、スポンサーとテレビ局のいいところ取りになっては困る」という本音がある。「我々はリーグ戦の価値を高めるためにやっている。賛否両論あったが、クライマックスシリーズもそうだ。それが基本になる。リーグ戦が衰退しないようにしなければならない」と、国際試合のデメリットを危惧する声もある。12球団の足並みの乱れの現実を目の当たりにすると、『ここに、世界一がある』というNPBのスローガンは、気恥ずかしい。
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スポーツ 2010年03月19日 12時00分
センバツ目前! 現役高校監督逮捕の余波
『第82回選抜高等学校野球大会』(以下センバツ)の開幕日を2日後に控えた3月18日、現役高校野球監督が傷害容疑で逮捕されるというショッキングなニュースが飛び込んできた。しかも、その被害者は元教え子(41)であり、関係者は動揺を隠せないでいた。 逮捕されたのは、広島県立呉昭和高等学校教諭。野球では“無名”に近いが、その教諭とは、小川成海監督だ。小川容疑者は春夏の甲子園出場に7度出場し、96年センバツ大会では、東陽高校をベスト4まで進めた名将でもあるのだ。 「ひと言で言えば、熱血漢ですよ。年齢を重ねるにつれ、性格が丸くなる監督も多いんですが、小川監督は違いました。今年3月末に定年退職する予定でしたが…」(関係者) 昨夏、小川監督率いる呉昭和高は、甲子園大会・広島県予選4回戦で8回コールド負けを喫した(1対8)。相手は広島戦代表校・如水館だった。その試合後、同監督は「力負けです」と相手校にエールを送り、「まだ1、2年生が残っている。(定年退職する3月末の)ギリギリまで鍛えてやりたい」と、野球指導への情熱も語っていた。 「小川監督は広島工、東陽高を経て、公立の呉昭和校に05年から赴任してきました。如水館にコールド負けしたとはいえ、無名の公立高校を県大会4回戦まで進めたのは小川監督の熱血指導ゆえですよ」(前出・同) 同監督の教え子の1人に大リーグでも活躍した元ヤクルト・高津臣吾投手もいる。しかし、その長い熱血指導のなかには“タブー”も起きていた。90年、広島工監督を辞任。03年、東陽高監督を解任されている。理由は「行き過ぎた指導」だった…。 『傷害事件』は18日午後9時20分ころ、同監督は広島市中区弥生町の居酒屋で、元教え子と鉢合わせになったという。元教え子は野球部員ではなかったが、広島工時代、同監督の授業を受けている。 「近年、市内で再会したそうです。挨拶を交わす程度ですが、飲食店などで顔を合わせることもあって」(地元住民の1人) その元教え子を殴り、ケガをさせた理由だが、「日頃の言動に腹が立った」とのことだが、「平手で頭部は殴ったが、顔は殴っていない」と、同監督は容疑の一部を否定している。 「別々に客として店に入り、顔を合わせた後、口論に発展したようです。生徒指導の延長で手が出たのでしょうか」 高校野球関係者は、捜査の行方を心配していた。 いずれにせよ、現役監督の傷害事件となれば、高校野球の現場指導に不安を寄せる声が出るかもしれない。高校球界の現場指導はどうなっているのか。ひと昔前なら、口で言っても分からない部員は“体罰”で指導されていたという。しかし、決して大ごとにはならなかった。昨今では「頭ごなしに怒るだけでは付いて来ない」と考える若い監督が増えており、先輩後輩の上下関係も希薄になってきた。こんな声も聞かれた。 「監督が甘い顔をしていると、ナメて掛かる球児もいないわけではないんです。正当な教育目的があっても手を挙げれば問題になるし…」(関東圏監督の1人) そんな実状を物語る逸話もある。西日本のある強豪校監督は「試合中、怒りたいのを我慢し、ベンチを蹴飛ばしていたら足の爪が割れた」と言う。怒りたいのを我慢し、ベンチを蹴飛ばしていた理由は簡単だ。試合中継のテレビカメラは監督の上半身しか映さない。テレビカメラの映らない箇所で『怒り』を発散していたのである。また、高校監督は嫌煙家とヘビースモーカーの両極端に別れる。後者の監督は「タバコにしか逃げるところがない」とこぼしていた。ストレスの原因が「怒るに怒れない実状」であることは説明するまでもないだろう。 小川監督を爆発させた教え子がどんな態度を示したのかは分からない。定年まであと2週間余。現場指導者たちが「越えてはならない」としてきた一線を破ったことで、同監督の積み上げてきた実績が瓦解してしまったことだけは間違いないようだ。
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スポーツ 2010年03月18日 16時30分
楽天・野村克也名誉監督
ようやく楽天・野村名誉監督が正式決定した。昨シーズン限りでユニホームを脱ぐと同時に、球団側から野村氏の名誉監督就任要請が明かされていたのに、なぜここまでもつれ込んだのか。 昨年末には、「楽天・野村名誉監督は結局、ご破算になりそうだ」という情報が、球界の水面下で流れたほどだ。今回、開幕を前にしてやっと一件落着の舞台裏では、野村氏vs球団側の壮絶な綱引きが演じられていた。 監督就任以来、6位、4位、5位とBクラスを続けた野村氏だが、昨年球団史上初のAクラス入り。しかも2位になってクライマックスシリーズ第1ステージを仙台で開催する実績を残し、強く続投を求めていたが、高齢を理由にした球団側の敷いた勇退路線は揺るがなかった。不満たらたらの野村氏は楽天批判を至るところで展開。暴露本の出版まで公言した。 これに対して、楽天は「名誉監督」に祭り上げることで野村氏の口封じを狙った。が、辣腕芸能プロのマネージャーも真っ青の総監督・沙知代夫人が名誉職だけで満足するわけがない。球団側は「年俸1億円、3年間の名誉監督」という、総額3億円の破格の待遇を用意した。が、これがすぐにマスコミに漏れたことで、三木谷浩史球団会長が激怒。「なんで金額まで明らかになるのだ」と。 しかも、名だけでなく、実もある名誉監督話に乗り気だったはずの野村氏が、予告通りに暴露本を出版した。「いや、あれでも内容はずいぶん柔らかくしたんやぞ」とは周囲に語った野村氏本人の弁だが、内容の問題ではない。楽天批判の暴露本を出したこと自体が、問題視されるのだ。球団の口封じ狙いのポスト・名誉監督職用意の意味がなくなるからだ。 そんな楽屋裏のスッタモンダがあり、一時期は楽天・野村名誉監督消滅の危機に直面したのだ。「名誉監督なのに、3年契約というのは、おかしな話だね」とは、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督のもっともな言葉だ。異例の期限付き名誉監督は、いよいよご破算かと思われたが、野村氏サイド、球団側も最後の最後で妥協した。野村夫妻にすれば、この不況下で3年間、総額3億円という莫大なお金はあきらめられないだろう。球団側も今になって野村名誉監督が消滅すれば、面目丸つぶれでファンから批判の矢面に立たされることになる。 昨年2位になった効果で、ファンクラブが1万人増になり、5万2000人。Kスタ宮城の年間シートも約1000席上回る6914席を売り上げているという。そんな好景気に水を差すわけにはいかないだろう。そこで、本拠地開幕の27日の西武戦で野村名誉監督をお披露目、球団との蜜月関係をアピールするというシナリオが描かれている。
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スポーツ 2010年03月17日 14時30分
UMAレスラー「ゴム人間」、デビュー2戦目の勝敗の行方は!? 3・14 IWA JAPAN 新宿FACE大会(後編)
【第四試合】IWA世界ジュニアヘビー級選手権試合○末吉利啓 vs. ●小部卓真 IWA世界ジュニアヘビー級のタイトルを賭けた一戦。 序盤から常に正統派のプロレスを続ける両者。めまぐるしい展開の末に末吉がフォール勝ちを収め王座奪取に成功した。 【セミファイナル】 試合前に、オカルト研究家の山口敏太郎氏からビッグフット、雪男、デスワームに続く第四のUMAレスラー、ゴム人間の紹介が行われた。 「デビュー戦では惜しくも敗れましたが、ゴムは鍛えれば鍛えるほど強くなります。最近は耐震にゴムを使うんです。今のこの激震のプロレス会、強いのは耐震構造のゴム人間ではないのでしょうか」 ○志賀健太郎 vs. ●ゴム人間 両者の手をゴムロープで縛り付けて行われるこの勝負。 ゴムで縛られて戦う悪条件に戸惑う志賀だが、ゴム人間を関節技で捕らえる。しかしその時ゴム人間の腕が伸び始める。その後もセコンドの乱入や、身体が自由に伸びるゴム人間の特異な体質に苦戦する志賀だったが、最後はフォール勝ちを納めた。 【メインイベント】Dynamaite!! ルール○ヴァンダレイ・芝 vs. ●松田慶三 メインに“超竜”こと高岩竜一の総合格闘技モードキャラ「ヴァンダレイ・芝」が総合ルールで登場。5分3ラウンドの総合格闘技ルールで行われる予定のはずの試合だが、先に入場した松田の手にはグローブがない。一方オープンフィンガーグローブをつけて入場してきた芝。レフェリーがグローブをつけるように指示したが、差し出したのは大きなボクシンググローブだった。 松田は納得がいかない様子で試合中も文句を言い続けながら、芝の攻撃に耐えて1Rが終了。2Rは松田がレフェリーを無視してグローブを外して試合をした。そしてしきりにプロレスルールを要求する。客席からもプロレスルールを要求する声が。 3Rは芝も呆れてグローブをはずした。そして3Rからはプロレスルールで試合スタート。すると芝はパワーと勢いで松田を圧倒して最後はデスバレーボムで芝が松田を破った。試合後「IWAは何がしたいのかわかんねぇ」と不満げな芝。その芝に松田は「今度は初めからプロレスでやりましょう。俺のベルトをかけて」と再戦を要求した。芝は無言で会場を後にした。(塩田賢 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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