スポーツ
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スポーツ 2010年12月10日 17時30分
人気爆発・斎藤佑樹の最大の問題点は本業
メジャー帰りの新庄剛志以来という、札幌ドームでの入団発表に4倍の8000人のファンを集めた日本ハムドラフト1位・斎藤佑樹。当日の昼前のTBS、昼のNHKニュースはともに「きょう斎藤入団発表。札幌ドームでは朝からファンが行列」とトップで報道。午後からの入団発表も日本テレビが生中継するなど大人気だ。 「野球は視聴率が取れない。テレビのソフトには合わない」と、プロ野球から背を向けている民放テレビ局までが異常な佑ちゃん人気にはさっそく飛びついている。「北海道ファンのみなさん、こんにちは。東京の早稲田大学からきました。投手です」「06年の夏の甲子園決勝で駒大苫小牧との試合がありました。北海道民の方々は、もしかしたら嫌な気持ちだったんじゃないかと思います。同期入団と比べてマイナススタートとなると思いますが、頑張りたい」などという、ユーモアたっぷりのしゃべりができるのがテレビ局には魅力なのだろう。実際に、『流行語大賞』の特別賞、『ゆうもあ大賞』など早くもいろいろな賞を受賞している。 早実時代に甲子園で優勝、『ハンカチ王子』と呼ばれ、国民的なスターになった佑ちゃん人気再燃だ。しかも、今度は早大4年間神宮のプリンスとして君臨したキャリアがあり、大人の雰囲気が漂うだけに、子供、女性人気だけでなく、野球ファンの中心になっている熟年の男性人気も期待できるだろう。 「日本ハムはキャンプ、オープン戦だけで契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円の元は簡単に取ってしまうだろう。キャンプ前半で狂騒曲が終わってしまった、昨年の雄星みたいなことはないだろう。高校出とは違うからね。が、佑ちゃん人気が持続するかどうかは、本業の野球次第だ」。球界関係者は、日本ハム・斎藤佑樹の最大の課題は実力だとズバリ指摘する。 確かにその通りだろう。「アイツは芸能人だから」と日本ハム内部からも批判の声があった新庄の数々パフォーマンスだが、グラウンドでも20本塁打を打ち、ここ一番で勝負強さを発揮した。だから04年から06年まで3年間、スターの座を保ったし、電撃的に現役引退したのも、野球で結果を出せなければ、単なる人寄せパンダにすぎなくなるのを知っていたからだ。 早実の大先輩でドラフト1位に入札したが、獲得できなかったソフトバンク・王貞治球団会長は、「10勝8敗くらいだろう」と具体的な数字をあげているが、10勝8敗なら御の字、合格点だろう。二ケタ勝てば、新人王の候補になれるからだ。ヤクルト、西武で日本一監督になっている早大の大先輩・広岡達朗氏は「大学時代のままなら5、6勝くらいだろう」と見ているという。 大学球界関係者、プロ野球関係者の共通した見方は、変わり身の必要性だ。「斎藤は2年生の時が一番良かった。完全に伸び悩んでいる。ただまだのびしろがあるはず。プロのコーチからフォームを矯正してもらい、身近にいる生きた教科書のダルビッシュから見て、聞いて様々な経験を吸収すれば、プロで大成できる」という。 が、脱皮できなければ、人気先行、人寄せパンダで終わってしまう。早実の先輩であり、甲子園のスーパースターだったヤクルト・荒木大輔投手コーチは、人気は爆発的だったが、故障に泣き、実働8年で38勝41敗の成績でユニホームを脱いでいる。さて、斎藤佑樹はプロで何勝できるのか。のびしろの有無にすべてがかっている。
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スポーツ 2010年12月10日 16時30分
「2010年度プロレス大賞」の怪 実績なきチームが「最優秀タッグ賞」受賞
東京スポーツが制定する「プロレス大賞」の選考委員会が、12月8日に東京都内で開かれ、翌9日に受賞者が発表された。 「プロレス大賞」は1974年にスタートし、今年で37回目を迎える歴史ある賞で、プロレスラーの励みになっているもの。プロ野球でいえば、MVP、新人王、ベストナイン、ゴールデングラブ賞などに相当する権威ある賞。 その「プロレス大賞」に今年は、誰しもが驚く怪事件が発生した。 問題となったのは、最優秀タッグ賞。この賞は文字通り、年間を通して最も活躍したタッグチームに与えられるもの。ところが、今年は何の実績もないチームが受賞したものだから、業界内もドッキリ。 最優秀タッグに選ばれたのは、なんと中西学(新日本プロレス)&ストロングマン(CMLL)。この2人、初めてタッグを組んだのは3月。本格始動したのは10〜11月に開催された「G1タッグリーグ戦」。このリーグ戦で、中西組は準決勝で敗退し、決勝に残ることすらできなかった。チームとしての実績はこれだけなのだ。 投票の経過は、1回目の投票で、飯伏幸太&ケニー・オメガ(DDT)=8票、中西組=7票、船木誠勝(全日本プロレス)&鈴木みのる(パンクラス・ミッション)=4票、高山善廣(高山堂)&佐野巧真(プロレスリング・ノア)=3票、永田裕志&井上亘(新日本)=2票、棄権=1票。 1位の飯伏組が過半数の13に達しなかったため、飯伏組と中西組の決選投票となり、中西組が15票を得て、飯伏組の10票を抑えて、まさかの受賞となった。 ノアの「グローバル・タッグリーグ戦」を制覇、GHCタッグ王座に戴冠した高山組。新日本の「G1タッグリーグ戦」を制し、短命ながらIWGPタッグ王座にも就いた永田組は、ともに2冠を獲得しており実績も十分。次点となった飯伏組はIWGPジュニアタッグ王座に君臨しており、実績的には無冠の中西組より上なのだ。 このチームに関し、東スポ側は「問答無用のパワーと抜群の存在感で、2010年のマット界に強烈なインパクトを残したことが評価された」と評している。 ナゾがナゾを呼ぶ中西&ストロングマンの受賞について、ベテラン記者のA氏は「実績的にはどう考えても、高山組か永田組。ただ、インパクトが薄かったということなんでしょうね。吉報を待っていた両チームは、さぞやショックでしょう。これなら、該当者なしの方が、良かったかもしれません。ほとんど実績のない中西組が受賞するのは感心はしません」と語る。 実績よりインパクト。それが、選考につながったと考えるしかないが、業界内では波紋を呼んでいるようだ。なお、授賞式は15日に都内で行なわれる。<2010年度プロレス大賞受賞者>●MVP 杉浦貴(ノア)●ベストバウト賞 飯伏幸太&ケニー・オメガ(DDT)対田口隆祐&プリンス・デヴィット(新日本)〜IWGPジュニアタッグ選手権 新日本10・11両国国技館●最優秀タッグチーム賞 中西学(新日本)&ストロングマン(CMLL)●殊勲賞 諏訪魔(全日本)●敢闘賞 小島聡(フリー)●技能賞 カズ・ハヤシ(全日本)●新人賞 岡林裕二(大日本)●女子プロレス大賞 高橋奈苗(パッションレッド)●東京スポーツ50周年記念特別功労賞 アントニオ猪木●特別功労賞 故ジョー樋口さん(ノア)、故ラッシャー木村さん(ノア)、故山本小鉄さん(新日本)、故星野勘太郎さん(新日本)●レスリング特別表彰 吉田沙保里(ALSOK)、伊調馨(ALSOK)、坂本日登美(自衛隊)
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スポーツ 2010年12月10日 14時30分
中継ぎの雄・摂津の1億円辞退は「大人の判断」?
福岡ソフトバンクホークスの摂津正投手(28)が、1億円の大台突破を辞退して9500万円で契約を更改した(12月7日)。同会見で、摂津は「(1億円をもらうのは)まだ早いかなと思った」と語ったが、その謙虚さは“別の意味”でも称賛されていた。 1億円の大台に乗ると、首脳陣やフロントの見方はかなり厳しくなるという。それなりの年俸をもらう以上、活躍して当たり前。厳しく評価するのはソフトバンクに限った話ではない。 摂津本人も更改会見で示唆していたが、来季は先発転向の可能性もある。 「初めての先発ローテーション入りとなれば、不安もあるでしょう。失敗したときのリスクも考慮したのではないか?」(ライバル球団職員の1人) プロ野球解説者の1人がこう続ける。 「右肩の故障で3年間、全く登板のなかった斉藤(和巳=33)の現状も影響したのではないでしょうか。球団は斉藤のこれまでの貢献度も考え、リハビリに専念させてきましたが…」 斉藤は来季から『リハビリ担当コーチ』となる。球団は夏ごろから「育成枠への降格」を打診してきたが、斉藤がこれを固辞。球団は「リハビリに専念すべき」としたが、斉藤は「即、一軍復帰できない処遇」に難色を示していた。両者の言い分は平行線を辿り、一時は「解雇」の可能性もあった。球団側が「故障回復後の選手登録」を約束したことで、ようやく折り合いが付いた。しかし、この処遇について、批判的な声も聞かれた。 「特命コーチ(リハビリ担当)になっても、やることは育成選手とほとんど変わりませんよ。他選手にアドバイスを送ることもあるでしょうが、基本的には自身のリハビリに専念させるつもりです。斉藤は『あと1年だけ、待つ』と最後通告されたようなもので、斉藤本人も『3年間登板のない自分を拾ってくれる球団なんか、ほかにない』と自覚したんでしょう。高い給料をもらっていれば、シビアに判断されるのは当然のこと。復帰のメドが立たなければ、コーチ業に専念させられる…」(球界関係者) 斉藤の説得にあたったのは、王貞治会長だとも言われている。 また、球団は『三軍構想』も進めていた。斉藤のようにリハビリに専念しなければならない選手や、育成選手で構成されるが、組織拡張のためには『カネ』も必要だ。イヤラシイ言い方になるが、斉藤がリハビリに専念していた08年(2億5000万円=前年現状維持)、09年(2億円)、10年(1億2000万円)の3年間で、5億7000万円が喪失されたようなものである。 「当時は球団社長や経営方針も違いますが、かつては小久保裕紀も故障で1年を棒に振り、余剰人員扱いされ、巨人に放出されたことがありました」(前出・同) 今回、球団が斉藤の復活を願っていることは強調しておきたい。 どの球団も同じだが、経費節減を行う際、年俸の高い選手やベテランから処遇が検討される。摂津は1億円プレーヤーの称号を見送ったことで、その標的から免れたとも言えなくはない。 摂津には懸念材料がないわけではない。09年、リーグ最多の70試合に登板し、今季もそれを上回る71試合に駆り出されている。3年目の来季、『勤続疲労』が出ないとも限らない。首脳陣が先発転向も視野に入れたのは、その危険を回避させるためだという。 「摂津は連投を強要されても、1つも文句を言わないので、首脳陣の覚えも非常に良い。今回の昇給見送りは自分への戒めだと言っているし、フロントも好印象を抱いたはずです。1億円をもらった直後に成績を落とすより、9000万円台で50試合前後に中継ぎ登板した方が、来年の昇給に繋がるはずです。長いスパンで見れば、今回、1億円を見送った方がずっとオトクです」(選出・プロ野球解説者) 摂津の大台辞退は「大人の判断」でもあったようだ。(金額は全て推定)
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スポーツ 2010年12月10日 10時30分
勢力分布図が大幅に変わった6年目のガッツワールド! 遂に社長梁和平が裏切られた!
ガッツワールド内で「鉄壁の連携」を誇っていたデビルワールドに亀裂が生じたのは11月2日に行われたTruth#13からであった。ガッツ石島の「ペット」として無敵を誇っていたチェ・餃子マンが、石島の行き過ぎたカットから敗北を喫する。翌週のTruth#14では完全に決裂してしまう石島と餃子マン。自らのマスクを剥ぎgosakuとして正規軍入り、改めて「打倒デビルワールド」の旗手を務める事になる。 裏切り者のgosakuを成敗せんと、デビルワールドは元「スーパーX」である円華を投入。いきなりダイスケからピンフォールを奪う円華の活躍に意気上がるデビルワールド。 しかし最後の前哨戦となった11月30日のTruth#16では社長・梁和平の誤爆からガッツ石島がダイスケに直接フォールを奪われてしまう結果になってしまう。この事に腹を立てた石島は試合後梁を場外に投げ捨ててしまう。 忘れてはならないのがCHANGOとアミーゴ鈴木の存在。「プロレス好きの素人」としてTruthのリングに上がった二人はいきなりガッツ石島&角刈海坊主相手に勝利。続いて行われたガッツ石島&梁和平組との対戦ではCHANGOが梁からピンフォール勝ちを収め、CHANGOがガッツワールド社長に、アミーゴが代表になった事もあった。 9月20日のSECRET BASEで社長&代表権を奪回されてしまい、二人はデビルワールドの構成員となる。10月26日のTruth#12では「社員査定試合」と銘打たれた梁和平とCHANGOのシングルが行われ、敗れたCHANGOは改めてデビルワールドに忠誠を誓ったのである。 12月4日のガッツワールドvol.44ではいきなりデビルワールドから脱退者が出てしまう。gosakuの申し立てによりストリートファイトマッチとなった第2試合、デビルワールドからは円華と角刈海坊主が出場。 セコンドにガッツ石島が就き、万全の体制で行われた試合であったが、この日でデビュー5周年を迎えたストリートファイト仕様のマスクドミステリーの前に角刈がフォール負けを喫してしまう。(場外戦では観客を使った攻撃をする等、デビュー5周年を迎えて奮闘したミステリーだった) 大の字になる角刈に対し、声をかけたのは何故かgosakuであった。 実は角刈海坊主というリングネームは以前ガッツワールドを裏切ったガッツ石島を制裁する為にヒールとなったレオナルド高津が変身した名前。それが未だにガッツ石島の手下となっている事実に対して突っ込みを入れたのだ。 「お前、そのままでいいのか?」。gosakuの問いかけに「いいわけないだろ!」と応えた角刈。 この言葉に対し、石島は角刈を見限ってしまう。角刈はgosaku、ミステリーと共に控室へと戻っていった。 セミ前の第5試合、次期GWC認定6人タッグ挑戦権を賭けたデビルワールドvs.SECRET BASEの一戦。 ホームリングから続いている小川内潤とCHANGOの因縁もあり、最初から場外でやりあう両チーム。 リング内に残ったのは豪の欠場により急遽エントリーされたベアー福田と梁和平。体格の差を何とかカバーしようとした梁だったが、福田に吹っ飛ばされてしまう始末。 CHAMIGOとしての連携を鮮やかに決めたCHANGOとアミーゴ、その脇で連携の輪に入れず最後に両手を突き上げて雄叫びを上げるのみに終わってしまう梁。 目まぐるしく攻守が逆転する好試合となったが、終盤になりデビルワールドの連携が崩れていく。二度の誤爆の後、梁が押さえる清水に対し、アミーゴが椅子を振りかざす…清水が避けた為振り下ろそうとした椅子を途中で止めるアミーゴ。しかしその直後、確信犯の如く梁に対して思い切り椅子を振り下ろしたのだ! 更にその椅子の上へのDDTを決めたCHANGO、ダメージの大きい梁を無理やり立たせたCHAMIGOの二人。 結局小川内のスクリューキックから清水のメスリカンドライブでフォール負けを喫してしまう梁。完全に見殺しにされた形になってしまった。 「どうなっているんだ?」という表情のSECRET BASE勢だが、これで次期6人タッグ王座への挑戦権を手中に収め、団体として走り出すには格好の材料となった。 試合後、なおも梁をいたぶるCHAMIGOに対し、ガッツ石島がリングに入ってくる。最初はなだめるようにしていたのだが…」いきなり梁の背中に思い切り椅子攻撃! 遂に梁和平がデビルワールドに裏切られた!! とどめを刺そうとスーパー・パワーボムの体制に入る新生・デビルワールド。梁のピンチを救ったのはgosakuであった! とどめを刺せなかったが、改めて石島は梁が不必要であると宣言、デビルワールドからの追放を言い渡す。 こうなってはもう黙ってはいられない。悪の社長として君臨し続けた梁和平であったが、gosaku、ミステリー、そして前の試合で脱退した角刈…いや、レオナルド高津と共に正規軍としてデビルワールドを迎え撃つ事を決意する。 ちなみに、諸手を挙げてアピールする全員が鉢巻をしていた事を見て、解説のミスター雁之助が「寿司屋が出来上がりました」と言っていた。 これで勢力分布が大幅に変わったガッツワールド。デビルワールドには円華・CHANGO・アミーゴ鈴木が加入し、この日出場していなかった末吉利啓とMIN∀MI、そしてガッツ石島の6人となる。 正規軍にはダイスケ、吉野達彦、山本SAN、マスクドミステリー、gosaku、そしてレオナルド高津と梁和平の6人。 勢力が変わった7年目のガッツワールド、この光景をSUZKIジェネラルマネージャーが見ていたら恐らくこう言うだろう。「覆水盆に帰らず、一致団結でデビルワールドを排除しますよ。」と…。(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))◆『ガッツワールドvol.44』2010年12月4日(土)会場:東京・新木場『新木場1st RING』(観客236人=満員)<メインイベント GWC認定シングル選手権試合 60分1本勝負>○〔挑戦者〕ダイスケ(20分14秒 体固め)●〔王者〕ガッツ石島※スライディングD 初代王者が二度目の防衛に失敗、ダイスケが第二代王者となる。<セミファイナル タッグマッチ 45分1本勝負>竹田誠志【STYLE-E】&○吉野達彦(11分12秒 アスリートジャーマン)星野勘九郎【大日本プロレス】&●山本SAN<第5試合 GWC認定6人タッグ次期挑戦者決定戦 60分1本勝負>○清水基嗣&小川内潤&ベアー福田【SECRET BASE】(13分02秒 片エビ固め)●梁和平&CHANGO&アミーゴ鈴木※メスリカンドライブ 清水&小川内&福田組が次期挑戦者に決定。<第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負>○中野巽耀&バンジー高田(12分10秒 逆片エビ固め)田村和宏&●那須晃太郎【STYLE-E】<第3試合 アイスリボン提供試合 タッグマッチ 20分1本勝負>みなみ飛香&○真琴(12分54秒 片エビ固め)志田光&●松本都 ※コーナーからのローリング・セントーン<第2試合 ストリートファイトタッグマッチ 30分1本勝負>gosaku&○マスクドミステリー(10分15秒 体固め)円華&●角刈海坊主 ※ミステリー技<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>○松崎和彦(8分56秒 片エビ固め)●山田太郎【666】 ※垂直落下式ブレーンバスター
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スポーツ 2010年12月09日 17時30分
海老蔵事件の余波 球界に及ぶ
泥酔、殴打騒動の歌舞伎役者・市川海老蔵事件が、なんとプロ野球界にも影響を与えている。プロ野球暴力団等排除対策協議会(会長=加藤良三コミッショナー)が、認可を申請している147団体に対し、飲酒自粛を申し入れているのだ。 暴力団との関係が取りざたされる悪質な応援団を球場から排除、ファンが安心してプロ野球観戦を楽しめる環境を作るために、12球団、球場側、警察などの協力を得て、応援団を認可制にするなどの活動しているのがプロ野球暴力団等排除対策協議会だ。8日に行われた会議では、認可申請をしている応援団に対し、「球場に来る前もきてからの飲酒も自粛して欲しい」と、飲酒自粛を通達している。 「アルコールが入れば、どうしても応援が過激になり、問題が起こりやすいので」というのが、関係者の話だが、世間を騒がせている海老蔵事件と無関係ではないというから、興味深い。 というのも、プロ野球暴力団等排除対策協議会の顧問弁護士である、民暴のカリスマと言われる深澤直之弁護士が市川海老蔵の弁護士も務めており、今回の応援団の飲酒自粛に関しても一役買っているというからだ。関係者によると「歌舞伎界の方でも事件があった。飲み過ぎは良くない」との発言があったそうだ。 確かに、大事件に発展している海老蔵事件の根本的な問題は双方の過度の飲酒だけに、説得力がある。熱心な応援団が酔っぱらえば、汚いヤジを飛ばしたりして、一般のファンは迷惑するだけだ。応援団の飲酒自粛はタイムリーだ。 一昔前の広島球場、ナゴヤ球場、甲子園などでは、ヤクザまがいの応援団が大手を振っており、応援団同士の乱闘、流血事件なども珍しくなかった。76年4月16日の広島対巨人戦(広島球場)では、本塁ベース上の張本の激しいスライディングに激高した広島ファンがグラウンドになだれ込み、巨人の帰りのバスを囲み、ファンにけが人が出る事件まであった。この時も広島の応援団の「巨人の選手を帰すな」という過激なアジテーションが大騒動の引き金になっている。 そういう時代からは一変。現在は、プロ野球暴力団等排除対策協議会の過激な応援団の排除活動で、家族連れ、アベックが楽しめる環境になっている。 今年、角界で暴力団の関わる野球賭博事件が勃発、NHKの名古屋場所のテレビ中継が中止になるなど大揺れした際にも、加藤コミッショナーは、こう胸を張っている。「幸いにも、プロ野球界は暴力団等排除対策協議会が活動しており、暴力団との関係はない」と。が、同時に「相撲界の事件は対岸の火事ではない。なおいっそうの警戒が必要であり、油断は禁物だ」と、改めて警告を発している。 それも当然だろう。プロ野球界には忘れられない苦い思い出がある。過去に黒い霧事件と呼ばれる八百長事件が勃発、主力選手が永久追放者されるなど、球界存亡の危機に直面している。暴力団との交友関係に神経をとがらせるのは当然だし、今回の海老蔵事件にも敏感に反応しての「応援団の飲酒全面自粛」申し入れも、そんな重い過去があるからだ。
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スポーツ 2010年12月09日 15時30分
旗揚げの地新木場に戻ってきたガッツワールド、12月4日大会ではダイスケがグランドスラム達成!
2004年12月4日、新木場1stRINGで旗揚げ第1戦を行ったガッツワールド。 当日のメインイベントはガッツ石島&ダイスケvs.梁和平&藤田峰雄というカード。この試合で石島とダイスケは「正式な試合としては初めてプロと対戦」したのであった。試合は27分3秒、タイガー・スープレックスで藤田が石島からピンフォールを収めている。 時は流れ、都内を中心として興行を行ってきたガッツワールドは旗揚げを行ってから6年の歳月が流れていた。 所属選手も増え、ガッツワールド内でのタイトルもシングル・タッグ・6人タッグと充実している。だが2010年3月大会を最後に旗揚げの地新木場での開催を行っていなかった。 在京インディー団体の増加による興行戦争、選手のスケジュール等難しい面もあり、観客動員数は芳しくなかった現実にさらされてしまう。それでもガッツワールドの火を消すまいと懸命に都内各所で興行を行ってきた。 8月には蕨・イサミレッスル武闘館において週に1回の興行「Truth」という新ブランドを立ち上げる。ガッツワールドの真実を見せると銘打って始まったこの大会、加えて選手の試合経験を増やす事も目論んでいたのだろう。 何としても記念大会は自分達が出発した地で行いたい。その気持ちが強く感じられた12月4日新木場大会には236人(満員)の観客を集めた。地道に行ってきた結果が生んだ満員の新木場、喜びもひとしおだったであろう。 メインイベントで行われたのはガッツワールドと苦楽を共にしたガッツ石島とダイスケの二人によるタイトルマッチ。このシングルは2005年12月3日、新木場で行われた旗揚げ1周年記念大会で実現した限り。ガッツワールドでは本当の意味でのプレミアカードとも言えるこの試合を大事な大会のメインに据えた。 先に入場したのはダイスケ。自らの保持するGWCタッグ、6人タッグのベルトを掲げて入場する。 GWCシングル王者である石島は再編成されたデビルワールドの面々、円華・CHANGO・アミーゴ鈴木と共に入場。高々とベルトを掲げ満員の新木場にアピールする石島。 序盤戦は学生時代から培ってきたグラウンドを続ける両者。静かな展開の中で見せたかった二人の基礎。 立ち上がるとショルダータックル合戦からダイスケの変則ロープワーク、そしてジャンピング・エルボーパッド。プロとしてリングに上がってきた二人による鍛えられた肉体のぶつかり合い。 直後にいきなり切り札のスライディングDを放ったダイスケ、余裕をもってかわし場外にエスケープする石島。追うダイスケはエプロンからセカンドロープを蹴ってトペ・コンヒーロを放つ。SEMや鬼神道にも上がったダイスケの進化形。 マンハッタンドロップで優位に立ったダイスケの流れを断ち、サッカーボールキック、滞空時間の長いブレーンバスターでダイスケにダメージを与える石島。試合経験の中で培った石島のテクニックとパワー。 ダイスケのジャンピング・エルボーパッドを自爆させた石島はセコンドを介入させてダイスケの腕を集中攻撃、観客の怒りを買う。絶対的ベビーフェースとヒールという系図をこれでもかと表現する。 やられても、やられても立ち上がっていくダイスケ、反撃のライトハンド・ラリアットからジャンピング・エルボーパッド、フィッシャーマンズスープレックス、ミサイルキック。石島のラリアットをかわしてファルコンアロー。 再び劣勢に立つとセコンドを介入させる石島、「ハッピーエンドばかりがプロレスじゃない」と言い放ったシングル王座奪取の時の言葉が脳裏を横切る。王座防衛の為手段を選ばない執念。 マテマティカ・バスターから冬木スペシャルを見せた石島、一気に優位に立つとフィッシャーマンズ・バスターからデーモンボムを連発。切り札の腕極めノーザンライト・スープレックスをこらえたダイスケはロックボトム。両者ダウンから立ち上がると石島はローキックから突然の延髄斬り。コーナーで雄叫びを上げて地団駄ラリアットを放とうとする。レジェンドに対する敬意、その中に自分達を表現する両者。 ラリアットをかわしたダイスケはローリング・エルボー。勝機を見出したダイスケは一気に変形ネックブリーカーから伝家の宝刀スライディングDと繋いで遂に石島をマットに沈めた。5年前に行われたシングル対決の借りを返すと同時に、ガッツワールドで認定されている全てのタイトルを奪取しグランドスラムを達成したダイスケであった。 敗れた石島は絶対的優位に立ちながらの敗北にマットを両手で叩いて悔しがる。最後までヒールを突き通した男の心の叫びがそこにあったような気がした。 最後はガッツワールド正規軍、助っ人の松崎和彦や星野勘九郎、STYLE-E勢が揃って「3、2、1、ガッツル! ガッツル!」を行って大会は締められた。 念願のグランドスラムを達成し、満員の観客にアピールできた事でまずはほっとできたであろうダイスケ。試合後の囲み取材でも安堵と達成感に満ちた表情をしていた事が印象的だった。 しかし、まだまだ道は険しい。ガッツワールド内でのタイトルホルダーである事を誇りにし、他団体でも自分の地位を上げていかなければならない。ダイスケはグランドスラムという栄誉と共に、ガッツワールドを背負って戦い続けなければならないという重い十字架を背負ったのだ。 今後は「GWC認定シングル王者」として各団体のリングにも上がるダイスケ。自らを高めていく事によりガッツワールドの品位も上げていかなければならない。過酷な試合が続くであろうが、彼ならひょうひょうとした笑顔でこう言うだろう。「どんな事があっても負けちゃいられませんよ、いや、ホントで」。(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))◆『ガッツワールドvol.44』2010年12月4日(土)会場:東京・新木場『新木場1st RING』(観客236人=満員)<メインイベント GWC認定シングル選手権試合 60分1本勝負>○〔挑戦者〕ダイスケ(20分14秒 体固め)●〔王者〕ガッツ石島※スライディングD 初代王者が二度目の防衛に失敗、ダイスケが第二代王者となる。<セミファイナル タッグマッチ 45分1本勝負>竹田誠志【STYLE-E】&○吉野達彦(11分12秒 アスリートジャーマン)星野勘九郎【大日本プロレス】&●山本SAN<第5試合 GWC認定6人タッグ次期挑戦者決定戦 60分1本勝負>○清水基嗣&小川内潤&ベアー福田【SECRET BASE】(13分02秒 片エビ固め)●梁和平&CHANGO&アミーゴ鈴木※メスリカンドライブ 清水&小川内&福田組が次期挑戦者に決定。<第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負>○中野巽耀&バンジー高田(12分10秒 逆片エビ固め)田村和宏&●那須晃太郎【STYLE-E】<第3試合 アイスリボン提供試合 タッグマッチ 20分1本勝負>みなみ飛香&○真琴(12分54秒 片エビ固め)志田光&●松本都 ※コーナーからのローリング・セントーン<第2試合 ストリートファイトタッグマッチ 30分1本勝負>gosaku&○マスクドミステリー(10分15秒 体固め)円華&●角刈海坊主 ※ミステリー技<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>○松崎和彦(8分56秒 片エビ固め)●山田太郎【666】 ※垂直落下式ブレーンバスター◆ガッツワールド今後の大会予定「Truth」(いずれも開場19:00/開始19:30)◎Truth#17 2010年12月7日(火)蕨・イサミレッスル武闘館◎Truth#18 2010年12月14日(火)蕨・イサミレッスル武闘館◎Truth#19 2010年12月21日(火)蕨・イサミレッスル武闘館◎Truth#20 2010年12月28日(火)蕨・イサミレッスル武闘館「ガッツワールド」◎ガッツワールドvol.45 2011年1月10日(月・祝)北千住・シアター1010ミニシアター 開場12:00/開始12:30チケット、その他お問い合わせはガッツワールドプロレスリング事務局 info@guts-world.com まで。ガッツワールド&Truthオフィシャルサイト http://guts-world.com/
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スポーツ 2010年12月09日 12時00分
大仁田厚も仰天のスピード復帰! 俳優・坂口憲二の兄・征夫がカムバック!
元プロレスラー・坂口征二氏(新日本プロレス相談役)を父に、人気俳優の坂口憲二を弟にもつ坂口征夫(坂口道場一族)が、12月8日、東京都内で会見し、現役復帰を宣言。周囲を驚かせた。 坂口はパンクラス4・4ディファ有明大会で、引退セレモニーを行なったばかり。わずか、8カ月後のスピード復帰表明には、引退→復帰を繰り返すプロレスラー・大仁田厚もビックリの荒業だ。 SRCが主催する12月30日、東京・有明コロシアムでの「戦極 ソウル・オブ・ファイト」で復活する坂口は、ジャケットルールで韓国のジョン・ジンソクと対戦する。 坂口は07年4月にパンクラスでプロデビュー。33歳の遅咲きながら、父、弟が著名人とあって、常に注目を集めた。08年大みそかには「Dynamite!!」に初参戦。タレントのボビー・オロゴンの弟であるアンディ・オロゴンにKO負けした。 引退後は道場での指導の他、土木作業員として働き、俳優デビューも果たしていた。引退セレモニーの際にはすでに復帰を考えていたという坂口は、「後輩たちの活躍を見て、『オレは何をやっているんだ』と思って」とカムバックの理由を語った。引退の一因となった首の故障も、今は問題ないという。 「動けなくなるまでやります。もう五体満足のまま辞めたくない。次に辞めるときは死ぬとき。立っていられなくなるまでやり続けたい」と意欲を見せた坂口。 引退するも復帰するも本人の自由。しかし、あまりにも早すぎるカムバックには批判もあろう。坂口はそういった声を、リング上でのファイト内容で封印するしかない。(ジャーナリスト/落合一郎)
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スポーツ 2010年12月09日 08時00分
契約更改で分かった! 谷繁の異例記録へのカウントダウン
“1000万円の微増”が、ベテラン捕手のプライドをくすぐったようである。 中日・谷繁元信捕手が「1000万円アップ」の1億7000万円(推定)で契約を更改した(11月24日)。同日は、優勝の立役者とも言える和田一浩外野手(38)の更改も行われたため、マスメディアの露出度では『主役の座』を譲ったが、来シーズン、谷繁への注目度はさらに高まりそうである。 「今年7月(28日)、捕手としては野村克也氏以来となる『2500試合出場』を果たしました(史上8人目)。今季前半戦は不振でスタメンマスクを譲る試合もありましたが、中日は谷繁に代わり得る正捕手候補を補強していません。細川亨(ソフトバンク移籍)、藤井彰人(阪神移籍)とFA市場には働き盛りの捕手がいて、トライアウトでは若い荒川雄太(西武移籍)もいたのに、中日は見向きもしませんでした。『来季も正捕手は谷繁』と判断しているんでしょう」(ライバル球団職員) 谷繁は40歳で来シーズンを迎える(23年目)が、『気力』が衰えないのは“異例の記録達成”が掛かっているからだという。 「今シーズンを終えた時点での通算安打数は1810本。順調に行けば、再来年の早い時期には名球会入りです」(関係者) 捕手というポジションの過酷さは説明するまでもない。『通算2000本安打』を達成させた捕手はほかにもいるが、谷繁の場合は野村、古田敦也両氏とは違う道程が評価されることになるだろう。 名球会入りを果たした往年のスタープレーヤーの大多数は、クリーンアップを任されてきた。1試合で打席数が多くまわってくる1、2番タイプも少なくない。 しかし、谷繁の打順は主に『下位』だ。今年は8番で出場する試合も多かった。つまり、谷繁は『守備の人』とも言える。下位の打順で2000本安打のバットマン記録に到達すれば、「いかに守備でチームに長く貢献してきたか」が証明される。 「09年後半かな、本人も名球会を意識しているような言動も見受けられました」(前出・同) 今季のペナントレース序盤(4月2日/対阪神戦)、谷繁は3回で交代させられた。 「今までの谷繁なら調子の悪い投手も何とかしてくれたが、今はそれが出来ていない」 田村藤夫バッテリーコーチ(51)の試合後の談話が残っていた(共同通信等を参考)。 同日時点での谷繁の打撃成績は1割3分台。谷繁と交代でマスクを被った小山桂司(30)が健闘していただけに、ファンも心配した時期である。そこから這い上がってきた気力は「さすが!」としか言いようがない。 「おそらく、球団は来季2年目となる吉田(利一=23)を育てるつもりなんでしょう。育成枠の赤田(龍一郎=22)も評判がいいです。とはいえ、捕手は一人前になるまで時間が掛かるし、来季も谷繁をメインで使わざるを得ません。まあ、出場試合数は減るかもしれないが」(同) 契約更改前、谷繁は減給も覚悟していたという。だが、球団側から昇給が提示された。微増とはいえ、ベテランのプライドは満たされ、中日もそれを応援しているというわけだ。2000本安打達成の際、8番を打っていたとなれば、「サプライズ」になる。 案外、谷繁の“異例記録”の達成は早いかもしれない。
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スポーツ 2010年12月08日 17時45分
東尾氏の華々しい殿堂入りパーティーで思い起こされる落合監督の3度目の挑戦
8日、都内ホテルで今年1月に野球殿堂入りした東尾修氏(元西武監督)の超豪華なお祝いのパーティーが行われた。巨人・長嶋茂雄終身名誉監督、ソフトバンク・王貞治球団会長をはじめ、時の人の楽天・星野仙一監督、さらには西武時代の教え子のレッドソックス・松坂大輔、メジャー帰りの楽天・松井稼頭央ら500人もが出席したのだから、スケールが大きい。 そんな超豪華版の東尾氏の殿堂入りパーティーで思い起こされるのが、天国と地獄の差がある中日・落合博満監督の史上初の2年連続1票足らずの落選だ。あの世界の王、巨人・王も2度だけの三冠王を日本プロ野球史上初の3度達成しているのに、昨年、今年と、よりによってわずか1票足らずで落選しているのだ。 プロ・アマ球界の功労者を選んでたたえる制度の野球殿堂入り競技者表彰は、選手やコーチ、監督経験者で引退後5年を経た人を対象とし、経験15年以上の記者の投票によって選ばれる。 今年1月の具体例で言えば、有効投票数304で、当選に必要な票は75%の228以上。が、落合監督は227票で落選している。ちなみに東尾氏は254票を獲得している。「落合が2年連続して1票足らずに落選しているのは、名古屋の票が全く入らないからだ」と関係者は楽屋裏を漏らす。 マスコミを小ばかにしてろくな応対をしないオレ流に対する批判票が地元・名古屋で圧倒的なのはわかる気がする。が、今季は3年ぶりの日本一を逃したものの、4年ぶりのリーグ優勝。しかも、1シーズンを通じて担当記者にもコメントしている。 というのは訳ありだ。昨年オフに「新聞記者にしゃべらないのは、ウチの選手だってスポーツ新聞なんか読まないからだ」という暴言を吐き、親会社の中日新聞社・大島社長が激怒。白井オーナーを通じて落合監督に厳重注意。馬耳東風のオレ流落合監督もさすがに態度をひょう変。今年はキャンプから担当記者に毎日コメント。親会社の中日新聞社には『読む野球』というコラムまで書いている。 そんな落合監督のひょう変ぶりに対し、敵対する中日OBは、「大島社長に怒られたこともあるが、殿堂入りのためのマスコミ対策だろう。これ以上、赤恥はかけないだろう」と冷ややかな目を向けている。自己が持つ、「2年連続1票足らずの殿堂入り落選」という前代未聞のワースト記録更新を回避するためのマスコミ対策との見方は的を射ているかもしれない。 「2度あることは3度ある」という諺もある。3年連続で1票足らずの殿堂入り落選となれば、嫌われ者を自認する落合監督も立ち直れないダメージを受けるだろう。今月下旬に投票が締め切られる来年1月発表の殿堂入り投票。何が何でも「3度目の正直」で当選したいだろう。 07年にリーグ2位から球団史上53年ぶりという奇跡の日本一を達成して、毎年のプロ野球界で最も貢献のあった競技者に対して授与される正力松太郎賞を初受賞した際に、こう歓喜の弁を述べている。 「三冠王を3度も取っても1度ももらえなかった賞だから、縁がないと思っていた。それだけにうれしい」と。となると、正力賞と同じで3年連続して1票足らずで落選した後、再来年の1月に当選となるのか。いずれにしろ、注目される落合監督の来年1月の殿堂入り投票の結果だ。
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スポーツ 2010年12月08日 14時00分
「日本にいればギャンブルがやめられない」 “平成の借金王”安田忠夫が引退して海外脱出!
01年大みそかに、一躍ヒーローとなった男をご記憶だろうか? その名は元力士でプロレスラーの安田忠夫。 安田は孝乃富士のしこ名で小結まで昇進するも、28歳の若さで大相撲を廃業。プロレスに新天地を求め、93年に新日本プロレスに入門。日本人としては、類まれな190cmを越える長身で周囲の期待も大きかったが、生来のナマクラな性格が災いして伸び悩み中堅レスラー止まり。さらには、根っからのギャンブル好きが高じて、借金グセが直ることはなく、妻とは離婚し家庭も崩壊。新日本からも追われた。 その後、アントニオ猪木の勧めで総合格闘技にチャンレンジ。01年の大みそかに開催され、TBSで放映された「INOKI-BOM-BA-YE 2001」ではメーンイベントに抜てきされ、K-1の強豪であるジェロム・レ・バンナから勝利を挙げた。同年のファイナルを飾った安田は、時の人となり、古巣・新日本に出戻り。02年2月には新日本の至宝であるIWGPヘビー級王座を奪取。戴冠期間はわずか、1カ月半と短かったが、この時期が安田が最も輝いた時だった。 素行不良が原因で、05年1月に新日本から再度追われてからは、苦難の道を歩むこととなる。インディー団体や猪木が会長を務めるIGFなどでファイトするも精彩を欠いた。07年10月には自室で練炭自殺を図って救急車で搬送され、別の意味で話題となった(本人は自殺を否定)。 08年10月より、プロレス界の同僚であるケンドー・カシン(石澤常光)の実兄が岩手県八幡平市で営む養鶏・養豚場で働き始めるも、この7月にクビになったという。 日本にいるかぎり、ギャンブルの誘惑から逃げられず、借金グセも直らないと判断した安田は、この度、日本を脱出し、ブラジルに渡って相撲を教えることを決断。金がない安田は、引退興行を行なって、その収益金を渡航費に充てる腹づもりだ。 開催日時は来年2月4日、東京・後楽園ホール。大会タイトルは「日本とプロレスにおさらばします」。プロレスに未練はないという安田は、「最後の試合は必死でやりますので、2月4日の後楽園ホールに来てください。安田の最後のお願いです」とコメントを寄せた。 まさしくギャンブルで身を滅ぼした安田。地球の裏側での更正を祈るばかりだが、引退興行が赤字になったらどうするのであろうか? 興行も水モノ。つまり、ギャンブルなのである。(最強プロレスサイトBATTLENET ミカエル・コバタ)
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