スポーツ
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スポーツ 2010年12月08日 12時30分
アスレチックス・岩隈消滅で楽天・星野監督大危機
楽天・岩隈久志とポスティング・システム(入札制度)で独占交渉権を得ていたアスレチックスとの交渉が、ついに期限切れになった。アスレチックスの応札額15億円も消滅、岩隈への来季年俸3億円を合わせ、総額18億円の大補強資金がなくなり、楽天・星野仙一監督は、大きなダメージを受け、絶体絶命の危機に直面する。 岩隈は来季楽天に残留して来オフに海外FA権を行使して、再度メジャーに挑戦する。「岩隈が残ってくれれば、それは大きいよ」。星野監督はエース残留に関し、大歓迎のコメントをしている。岩村明憲、松井稼頭央という日本人メジャーリーガーの三遊間コンビを獲得。「これからは投手陣の補強だ」と宣言していた星野監督だけに、エース・岩隈の残留はこれ以上ない戦力補強と同じだ。 が、実際には事はそう単純ではない。エース岩隈が残留したことで、今後の星野流大補強にはブレーキがかかってしまう。総額18億円という岩隈マネーが消えてしまえば、投手陣の補強は縮小せざるを得なくなる。抑えとして新外国人投手獲得くらいに限定されてくるだろう。しかも、岩隈が残ったことで、来季いきなり優勝を求めるファンの声は一気に高まる。 3年契約の就任2年目で阪神を18年ぶりに優勝させた、星野流チーム大改造は出来なくなる。1年目は開幕ダッシュしながら失速して最終的には4位。「やはり大幅な血の入れ替えが必要だ」と宣言して、チームの3分の2の選手を入れ替え、2年目に優勝したあの手法は使えない。 来季いきなりBクラスにでもなれば、銅メダルすら獲得できず、惨敗した北京五輪日本代表監督の悪夢再現になる。「監督として星野は完全に終わった」というらく印を、球界内部、世間からも押される。2年目に雪辱のチャンスなど与えられない。お得意の大補強でチーム大改造しようにも、岩隈マネーはないのだ。しかも、岩隈本人もいなくなる。八方ふさがりになる。 「1年、1年が勝負だ。来季勝たなければダメだ」と明言している星野監督だが、実は、2年目の来季に勝負をかけようとしている本音が見え隠れしていた。 来オフに中日監督時代の秘蔵っ子コンビ、カブス・福留孝介、ブレーブス・川上憲伸のダブル獲りの青写真を描いているからだ。1年目はとりあえずクライマックス・シリーズ出場権を確保するAクラス入り。星野監督就任前にエース岩隈のポスティングを決めた球団側、ファンも「エース岩隈がメジャーへ行ってしまったのだから、Aクラス入りなら御の字か」と執行猶予1年の期間をくれるだろう。 そして、2年目に岩隈マネーの残りを使ってさらに補強を進め、2年目にリーグ優勝する。猛虎再生プランの再現だ。しかし、岩隈の残留ですべてが白紙に戻ってしまう。言い訳無用で1年目の来季に結果を求められることになる。「星野が北京五輪日本代表監督になったこと自体が間違っている。中日で2度、阪神で1回リーグ優勝しただけじゃないか。日本一に1度もなったことのない監督に日本代表監督が出来るわけがないだろう」。北京五輪惨敗の時に、大バッシングしたアンチ星野監督の球界OBたちは、楽天での雪辱失敗に手ぐすねを引いて待っている。「野村遺産で優勝した阪神の夢よ再びは甘い。もう星野の時代ではない」と。
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スポーツ 2010年12月08日 09時00分
果てしなく続く「入道 vs 竹嶋」…地下の聖地CORE STADIUMに、また新たな伝説が加わった
11月15日に地下の聖地・東京歌舞伎町は『CORE STADIUM』で行われた地下プロレス『EXIT-58 CORE:R』は、目撃者にとって忘れ得ぬ一夜となった。 何しろ当日の闘いの前に、地下プロレス主催組織・WUW(World Underground Wrestling)より招集メールが届いたのは、入道、竹嶋健史、紅闘志也、Ishtaria(イシュタリア。地下プロレスオフィシャルダンスチーム)・Non嬢の4人のみ。ましてや紅は選手ではなく、審判としての指名である。まったくフランス地下組織は、何を企んでいるのか。憶測が憶測を呼び、「11・15に何が起こるのか」と、地下フリークの間でも『EXIT-58』はとりわけ大きな話題となっていた。 謎だらけのまま迎えた当日。やはり紅は審判としてリングイン。そして紅に呼ばれた入道と竹嶋のシングルマッチが始まる。 怒号を飛ばしながらビンタを張り合う両者…地下のリングに夢を見る“Underground Dreamers”同士の死闘は、入道が新兵器(10・24『EXIT-54』では、阿吽王者・日龍からもこの技で勝利!)・キャメルクラッチで勝利した。 そして闘いの終わったリングにNon嬢が現れ、可憐なダンスを披露する。 …と、ここまではよかった。 Non嬢が退き、ふたたび特別審判・紅闘志也がリングインする。そして紅にコールされたのは、またしても入道と竹嶋…。この一夜は、この二人のマラソンマッチで暮れるのか!? 全身から汗を光らせながら、前戦以上の気迫でぶつかる両者。9・26『EXIT-50』にて、兄貴分・富豪2夢路より「カンパイ・ボーイズ」の一員と認定された入道は、カンパイボーイの証=頭突きを思い切り竹嶋の脳天にぶち込む! 兄貴譲り(?)の石頭でKO、入道が2連勝した。 Non嬢2度目のダンスの後、またしても紅に呼ばれる入道と竹嶋。すでに両者は汗まみれ、青息吐息だ。肩で息する両者を、紅が思い切りはたき気合いを入れ、3連戦目のゴング。いつ果てるとも知れない二人の闘いは、竹嶋がテイクダウンからのグラウンドコブラで一矢報い、ここでようやく終結した。 過酷極まる3連戦を完走した両者の疲労困憊ぶりは激しく、試合終了後、ともになかなか起き上がれないほどであった。 この二人に3連戦を強いたのは、単なるフランス人の気まぐれなのか、それとも両者にさらなる成長を願う確固たる意志だったのか。 入道と竹嶋が、この闘いによって今後の地下のリングで大化けすることを願ってやまない。◆地下プロレス『EXIT-58 CORE:R』2010年11月15日(日)開始:18:00会場:東京・新宿歌舞伎町二丁目『CORE STADIUM』<第1試合>○“求道妖怪”入道(キャメルクラッチ)●“タックル将校”竹嶋健史<第2試合>○入道(KO)●竹嶋 ※頭突き<第3試合>○竹嶋(グラウンドコブラ)●入道地下プロレス『EXIT』公式サイトhttp://www7.plala.or.jp/EXIT/梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?http://npn.co.jp/article/detail/97320773/(山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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スポーツ 2010年12月08日 08時00分
情報戦の勝利? 阪神が注目日本人選手を強奪へ
阪神の『情報分析力』の高さが改めて証明された。 メジャー挑戦を目指していた小林宏之投手(32=千葉ロッテ)の交渉も“破談の可能性”が出てきた。当初、小林は「どこでもいい!」と、球団(地域)も金額も問わないと言っていたが、慎重な姿勢も見せ始めた。 米国メディア陣の1人が、小林とメジャー各球団の交渉内容についてこう説明する。 「メジャーは小林サイドに50万ドルから100万ドル(約5000万円〜1億円)の年俸を提示したようです。情報源は言えませんが、小林は複数年契約と総額250万ドル強(3年)を希望しているそうです。五十嵐亮太(31=メッツ)の2010年の年俸が125万ドル。小林のキャリアを考えると少し安いかもしれませんね」 小林の2010年度の年俸は1億7000万円(推定)。3分の1以下になる可能性もあるわけだ。前出の米国メディアは、「契約年数を単年で妥協し、年俸を少し上げてくるだろう」と、今後の展開を予想していた。交渉は「長期化する」とも話していた。 また、岡島秀樹投手(34)がFAとなった。こちらはメジャー4年の実績からして、争奪戦に発展するだろう。 さて、前説が長くなってしまったが、選手総年俸費の削減を目指す阪神は、今オフの補強にはさほど積極的ではないと思われていた。しかし、実際は違った。 「楽天から藤井(彰人=34)をFA獲得したのは、緊急事態でした。正捕手の城島(健司)を故障で欠いたためです」(在阪球団関係者) だが、阪神の弱点は『投手陣』である。ローテーションの一角を任せられる先発タイプだけでなく、守護神・藤川球児投手(30)に繋ぐセットアッパーも「もう1人」欲しい…。なのに、これまで阪神フロントは「小林宏がメジャー交渉で失敗したら…」という言い方しかして来なかった。ペナントレース公式日程が終了したころからで、当時は小林宏のメジャー交渉が暗礁に乗り上げるなんて、誰も想像できなかった。 「小林宏の交渉難航を受け、ソフトバンクが慌てて身辺調査を始めました。阪神? とっくに終わっていますよ。小林宏がメジャー交渉で慎重になったのは、阪神が現状維持(ロッテ・2010年)の1億7000万円を出すのを知っていたからだと思います」(在京球団関係者) 阪神は、不況によって高額年俸を提示できないメジャーの台所事情まで調べ上げていたようだ。同様に、岡島の発言も想定範囲だったようだ。岡島はFAになるなり、「日米を問わず、オファーがあれば話を聞きたい」と発言。日本球界も騒然となったが、阪神は岡島発言が出たのとほぼ同時期に「交渉に行く」を表明した。 「日本のどの球団も、岡島は欲しいはず。でも、岡島の年俸は275万ドル(約2億5000万円)。球団の総選手年俸など年度予算に影響してくる金額なので、球団上層部に承諾を取らなければなりません」(前出・同) つまり、阪神は岡島の「日米問わず」の胸中をいち早くキャッチしていたのである。ここまで、阪神がトレードでも投手を積極的に補強しようとしなかったのは、岡島を最優先補強投手に挙げていたからかもしれない。 「去年、阪神が松井秀喜の獲得を検討した件が報じられました。半分はパフォーマンスだったと思いますが、日本人メジャーリーガーの代理人の誰か1人が『情報源』になっているなんて噂もあります」(前出・同) その真偽はともかく、小林宏、岡島の争奪戦が日本にも広がってくるとは、誰も予想できなかった。総選手年俸を削減する方向性は変わらないらしいが、情報収集力の凄さに他球団はかなり驚かされたようである。
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スポーツ 2010年12月07日 17時30分
黒田が減俸でもドジャース残留を選んだワケ
黒田博樹(35)がドジャースと再契約したのは、11月23日(現地時間)。1年1200万ドル(約10億円)、再契約金も支払われるとのことだが、『残留』は決して得策ではなかったようだ。 「広島ナイン同様、黒田にはマツダスタジアムを提供するつもり」 広島東洋カープの関係者がそう言う。オフに黒田が帰国した際、練習場所として、カープ選手同様、マツダスタジアムを無償提供するとし、その旨はすでに黒田側にも伝えてあるという。 2010年シーズン終了をもって、ドジャースとの3年契約が満了した。これを受け、古巣・広島は本気で黒田を奪還するつもりでいた。 「黒田とドジャースの独占交渉権を切れたのは、13日でした。広島は球団本部長以下数名が、13日の交渉一番手を目指しての渡米の準備を進めていました。それを伝え聞いた黒田が国際電話を掛けてきたんです」(前出・同) 球団本部長宛の電話で、黒田は「来年もメジャーでやりたい。やり残したことがある」と訴えた。「やり残したこと」とは、黒田が会見でも語っていた「ドジャースでワールドシリーズ制覇の夢」だが、それだけではない。 日本でも市販されているメジャーリーグ選手名鑑や米スポーツ専門TV局・ESPNが伝えている黒田の昨季までの年俸は1300万ドル。3年間の通算28勝30敗、防御率3.60。先発投手として安定した数字を残してきた。100万ドルとはいえ、『減給』での再契約である。 「ドジャースも経費節減に努めていますから、その影響でしょう。監督、コーチだけでなく、フロントも黒田を高く評価しています」(米特派員の1人) ドジャース以外のメジャー球団も黒田には興味を示していた。USAトゥデー紙が報じただけでも、ヤンキース、ロッキーズ、ダイヤモンドバックス、パドレスの名前があり、「巨人、阪神も調査も乗り出しており、ソフトバンクも本気で強奪を狙っていた」(球界関係者)そうだ。 「パドレスは1400万〜1500万ドルのオファーを黒田の代理人に伝えていたようですね。ドジャースも複数年契約を提示していましたが、黒田サイドが『1年』に縮めてほしいと申し出たんです。広島に帰還するつもりがあるからでしょう」(前出・米特派員) ドジャース残留の決め手となったのは、「所属チームに愛着を持つ」黒田の性格もあった。また、家族もロサンゼルスでの生活を気に入っており、「転居したくない」と強く訴えていたそうだ。 「黒田の再契約金ですが、ドジャース側の要望で2年に分割されることになりました。分割払いはメジャーでは珍しいことではないんです。ただ、減給に加えての『分割』ですからね。緊縮財政のドジャースは黒田に頭が上がらないはず。ビジネスに徹するとすれば、ドシャースよりも高い年俸を提示したヤンキースか、ダイヤモンドバックス、パドレスのいずれかと契約し、家族をロスに残す方法もあったのに」(前出・同) 黒田はこの3年間、ガンの研究や啓発を行う活動に多額な寄付も行ってきた。日本の関係者によれば、自身の両親をガンで失っており、06年オフの米挑戦を1年延期させたのは、実父の闘病生活を支えるためだった。黒田は来年も寄付活動も続けたいとし、ロス(=ドジャース)残留を選択したという。 何事もなければ、2012年シーズンは広島に帰還することになる。もっとも、ドジャースとの再契約は「100万ドル減」で済んだが、カープ帰還の際には「年俸が4分の1以下」になるかもしれない。兄貴分でもある野村謙二郎監督(44)が「帰って来い!」と強く言えなかったのはそのためか…。
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スポーツ 2010年12月07日 16時30分
「毎週火曜日はTruthの日」。新木場大会を前に二大対抗戦が実現したTruth#16!!
12月4日(土)に行われるガッツワールドvol.44を前に組まれた対抗戦。メインはガッツワールド正規軍vs.デビルワールド、セミでSTYLE-Evs.SECRET BASEがラインナップされた11月最後のTruth。特にメインで行われた6人タッグはGWCシングル選手権を前にして最後となるダイスケvs.ガッツ石島の直接対決。王者石島が精神的優位に立つか、挑戦者ダイスケが王手をかけるか。 セミのタッグマッチではSTYLE-Eの田村和宏&那須晃太郎がSECRET BASEの清水基嗣&小川内潤と対戦。前日のSECRET BASE#14で田村と清水はタッグを結成しガッツ石島&アミーゴ鈴木のデビルワールドと対戦、石島のラリアット誤爆から清水がアミーゴを丸め込んで勝利している。 「昨日の友は今日の敵」と言うべきだろうか、別コーナーに分かれて対戦した田村と清水。だがそれ以上に観客の注目を浴びたのは小川内と那須の張り手合戦であった。 那須が「脅威の新人」と呼ばれている理由の一つに、どんな相手にも物怖じしない「毛の生えた心臓」がある。この日も那須は小川内を相手にいきなり顔面への張り手を一閃! 序盤戦から一気に白熱した試合展開になる。 小川内に触発されたのか、清水も那須に対して厳しい攻撃を加える。コーナーで控えている田村の檄が飛ぶ。 つかまる展開の多かった那須だが、小川内へのドロップキックで逆襲。田村も続いてドロップキック。ダブルのクローズラインをダッキングでかわした田村は二人にドロップキック。「俺も負けちゃいられないぜ」と言う田村の言葉が聞こえてくるような気がした。 田村のスリングブレイド、ウルトラタイガードロップ。清水の後頭部へのミサイルキック、リバース・カーフブランディング。小川内のトラースキック。那須のバックドロップ、初公開となる鎌固め。それぞれの得意技がリング内で交錯。 流れがSECRET BASEに転じたのは清水が那須に決めたメスリカンドライブから。小川内のニードロップと清水のダブルフットスタンプが時間差で那須の体に刻み込まれる。必殺の鬼風車は防がれた小川内だったが、「それならこれでどうだ」とばかりに二度目の公開となる雷迎(らいごう)を那須に決めて3カウントを奪った。 滅多に出さない技を出すという事はそれだけ那須を認めたという事。実際小川内も那須を認め「次はシングルでやりたい」と言った程。若い那須は様々なレスラーに刺激を与えている事は事実。恐るべし「脅威の新人」である。 尚、試合後前日のSECRET BASEで小川内に宣戦布告したCHANGOが脱兎の如く乱入し襲い掛かった。「どこまでも追いかけてやる」のCHANGOの言葉に嘘は無かった。12月4日の新木場でも対戦する小川内とCHANGO、追われる立場となった小川内はどうCHANGOと対峙するのだろうか。 メインイベント、ダイスケ&山本SAN&吉野達彦vs.ガッツ石島&梁和平&円華はガッツワールド正規軍vs.デビルワールドの頂上対決となった。デビルワールドのセコンドには前の試合で乱入したCHANGOの姿が。一時はガッツワールド社長にまでなったCHANGO、Truthのリングは居心地が良いのだろうか。 まずは奇襲攻撃を仕掛けたデビルワールド。石島対吉野、梁対山本、円華対ダイスケという図式でそれぞれ場外戦から始まった。勢いはデビルワールドにあった。円華という大きな戦力を得たデビルワールドはセコンドのCHANGOも上手く使って徐々に正規軍を攻め込んでいく。 ローンバトルを強いられてしまう吉野、デビルワールドは連携で吉野を攻め込んでいく。コーナーに振られた吉野だがその反動を利用した正面飛びドロップキックで反撃の狼煙を上げる。 タッチを受けた山本、デビルワールドを相手に大立ち回りを演じる。石島と円華のツープラトンを自爆させ、円華に対しては得意のフライング・ニールキックを炸裂させる。上背のある円華には効果的な攻撃であった。 ダイスケと石島が本格的にリング上で相対したのは中盤過ぎ。ダイスケがローリング・エルボー、串刺し式ジャンピング・エルボーパッド、フィッシャーマンズ・スープレックスで先制する。コーナーに駆け上がったダイスケに対し、石島はその側頭部にハイキック、デッドリードライブで投げ捨ててラリアット一閃。しかし直後に放とうとしたブレーンバスターを返され、逆にネックブリーカーでダメージを負ってしまう石島。 滅多に決まらない山本の必殺「山本SANドライバー」からスライディングDを狙ったダイスケだが、円華のカットに阻まれる。三人がかりでダイスケを痛めつけて石島のデーモンボム。これもカットに入られる。 円華のランヒェイをロックボトムで切り返し、石島のラリアットをかわしてバックに回るダイスケ。逆にバックを取り返し、梁のカンフーキックを決めようとするが同士討ちとなってしまう。チャンスと見るやダイスケは変形ネックブリーカーから必殺のスライディングDを石島に叩き込み、前哨戦で王手をかけるフォール勝ちをスコアした。 フィニッシュ前の誤爆がまたもやデビルワールドに暗雲をもたらしてしまう。石島が梁を場外に放り投げてしまう。ビッグマッチを前に鉄壁のチームワークを誇るデビルワールドの亀裂が金曜日の嵐を呼んだのであろうか。 逆に勢いづくガッツワールド正規軍。このままの勢いでダイスケのグランドスラム(シングル・タッグ・6人タッグ)が達成されるのだろうか。記念すべき6周年を迎えるガッツワールドに一陣の光明を見た。 第1試合ではgosakuがガッツワールド所属となって以来初のシングルマッチ。対戦相手となった666の山田太郎相手にパワーのみならずテクニックを惜しげもなく披露。体格の差をスピードでカバーした山田を評価したのだろうか、滅多に見られないオースイ・スープレックスで3カウントを奪ったgosaku。実はgosakuも昭和時代を生き抜いてきたレスラーの一人。 gosakuを加えたガッツワールド正規軍の団結力は、この時点でデビルワールドを上回っていると言っても良いだろう。「ハッピーエンドばかりがプロレスじゃないんだよ!」初代GWC王者になった石島の言葉を忘れてはいない正規軍。12月4日、運命の日は刻一刻と迫っている…。(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))◆『Truth#16』2010年11月30日(火)会場:埼玉・蕨『イサミレッスル武闘館』(観客58人)<メインイベント 6人タッグマッチ 30分1本勝負>○ダイスケ&山本SAN&吉野達彦(12分55秒 片エビ固め)●ガッツ石島&梁和平&円華 ※スライディングD<セミファイナル タッグマッチ 30分1本勝負>清水基嗣&○小川内潤【SECRET BASE】(12分04秒 片エビ固め)田村和宏&●那須晃太郎【STYLE-E】 ※雷迎<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>○gosaku(7分26秒 オースイ・スープレックス)●山田太郎【666】◆Truth12月の開催予定◎Truth#17 2010年12月7日(火)◎Truth#18 2010年12月14日(火)◎Truth#19 2010年12月21日(火)◎Truth#20 2010年12月28日(火)いずれも埼玉・蕨イサミレッスル武闘館にて19:00開場、19:30試合開始。入場料金は前売り2000円、当日2500円。4大会を通して観戦可能な月間パスポートも発売。自由席6000円、指定席7000円(自分で好きな座席を指定できる)。お問い合わせはガッツワールドプロレスリング事務局 info@guts-world.com まで。
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スポーツ 2010年12月07日 08時00分
早くも来オフのカブス・福留争奪戦勃発
来季で4年契約が切れるカブスの福留孝介(33)を巡り、早くも楽天vs古巣・中日で争奪戦が起ころうとしている。1日に岐阜で行われた福留のチャリティーゴルフコンペで、思わぬところからストーブリーグの煙が立った。 中日時代から福留が傾倒している楽天・山崎武がコンペの表彰式でドッキリ発言。「(楽天の)星野監督から来年ダメならクビだけど、(来オフに)孝介を連れてきたらクビにしないと言われているんです。孝介にかかっています」。座を盛り上げる単なる冗談話かと思ったらそうではない。山崎は後でこう語っているからだ。 「星野監督はまんざらでもなさそうだけど、オレは10年くらいやってほしい。アメリカで(選手生命を)全うして欲しい」と。来オフの星野監督の福留獲りが本気であることを認めている。 福留自身は、古巣・中日に対する愛着を口にしている。自主トレもナゴヤ球場で行うとし、こう明言する。 「その時(来シーズン終了後にカブスとの契約切れ)になってみないとわからないが、帰ってきて欲しいと思われる選手でいたい。中日への愛着? ありますよ」 実際にシーズン中もネットで中日の最新情報をチェックしているという。「社会人(日本生命)の後輩の大島も楽しみだよ」と、ルーキーとして活躍した後輩・大島の働きもしっかりと知っている。 が、来オフに中日に復帰するかどうかは、メジャーでの成績はもちろんだが、中日の監督人事も関わってくるだろう。福留のメジャー行きに冷淡な態度を取った落合監督との関係は決して良好ではないからだ。今季4年ぶりのリーグ優勝を達成した落合監督は来季まで契約が残っている。球団史上初の連覇を達成したりすれば、さらに契約延長は間違いないだろう。 逆に惨敗を喫したら、落合監督の立場は微妙になってくるだろう。11月末の中日OB会でも大半が敵対関係にあるOBたちに対し、挑発発言をしている。 「どうかあの監督じゃダメなんだ。何回やってもダメなんだと言ってください。それが私のエネルギーになりますから」と。来季惨敗すれば、OBたちから落合降ろしの火の手が上がる。 「短命と言われていた落合政権が今も続いているのは、白井オーナーが全面擁護しているからだが、80歳過ぎた白井オーナーもいつまでもオーナー職にしがみついていられないだろう」と、OBたちは手ぐすねを引いて待ちかまえている。 しかも当初は後任難だったが、今は中日ファンも監督就任を熱望する生え抜きの切り札、ミスター・ドラゴンズの立浪和義氏がいる。ファン、OBたちが待望する立浪新監督が誕生すれば、福留の中日復帰の機運は一気に高まるだろう。立浪氏は福留にとっても、PL学園の先輩であり、立浪新監督、福留復帰となれば、中日ファンは熱狂する。今季優勝しても観客動員が減っている中日球団、さらに親会社の中日新聞にとっても最高のPLコンビ誕生になる。 その立浪氏、福留にとって恩師に当たる元中日監督の楽天・星野監督も黙っていない。星野楽天vs立浪中日の福留争奪戦となれば、盛り上がりは最高潮に達するだろう。
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スポーツ 2010年12月06日 18時30分
相撲界でまたも不祥事発覚! 管理体制の甘さ問われる
若手力士への暴行死亡事件、薬物使用、野球賭博と不祥事続きの相撲界にまたも衝撃が走った。 福岡県警宗像署は12月5日、同県福津市にある飲食店に侵入し、金を盗もうとしたとして、序ノ口力士の少年(17)を、住居侵入と窃盗未遂の疑いで逮捕した。 この力士は5日午前4時頃、宿舎近くのこの飲食店に1階のトイレの窓から侵入。2階に上がった際に、物音で目を覚ました経営者の女性(24)に注意をされ、出て行ったという。力士は九州場所開催のため、飲食店近くの宿舎に滞在していた。この飲食店には何度も食事で訪れていたため、経営者の女性とは顔見知り。女性の通報で、力士はあっさり御用となった。宗像署によると、「金を盗もうとして入った」と窃盗未遂の容疑を認めているという。犯人が未成年であることから、しこ名、所属部屋は公表されていない。 相撲界は7月の名古屋場所開催前に、野球賭博問題が発覚し大紛糾。そのほとぼりが、ようやくさめたばかりの今回の事件には、角界の管理体制の甘さを改めて露呈する形となった。 新人力士は通常、入門後、半年間は相撲教習所に通い、一般常識も学ぶことになっている。ただ、中学を出たばかりの年端のいかない少年が、相撲界という特殊な社会に就職したからには、一社会人として、しっかりした教育が必要であろう。 相撲評論家のA氏は、「この力士個人の問題であって、所属部屋、相撲協会には関係ないという意見もあるでしょう。しかし、まだ17の子供です。ろくに常識もわきまえていないでしょう。新人力士については、親方ひいては相撲協会全体が、もっと社会人としての常識を教育する体制をつくる必要があるでしょう。ただ、相撲が強ければいいというものではありません。そういった改革がなされないかぎり、今後もこのような事件が起きる可能性があります」と警鐘を鳴らす。(ジャーナリスト/落合一郎)
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スポーツ 2010年12月06日 16時30分
団体化に向けて走り出したSECRET BASEは誰がトップになってもおかしくない!
11月22日、「団体でもユニットでもない『イベント』である」と言われていたSECRET BASEが、本格的に団体として運営するという旨の記者会見を行った。以下はSECRET BASEブログからの引用文。 『SECRET BASEは正式に“団体”として活動して行きます。“自分達の活動場所”という思いで立ち上げたSECRET BASEは当初から“団体”としての気持ちで活動して参りましたが、やはり“フリーのメンバーが集まって開催するイベント”として認識される事も多かったため、2011年の興行日程が決定した事もあり、あらためてSECRET BASEを団体として活動して行く事を発表させて頂きました。』 「プロレス秘密基地」とうたわれていたSECRET BASE、フリー選手が自分達の活動できる場所のひとつとしてこれまで興行を行ってきた訳であるが、やはり自由であることばかりがクローズアップされ興行を行う「芯」がぼやけてしまう恐れが出てくる。団体化される事で所属選手、スタッフにも強い結束が生まれ、一つの興行をより良く行っていこうという共通の思いがより強くなってくるものである。 所属選手となったのは、旗頭の清水基嗣、エース格の小川内潤、インディー界屈指のヘビー級の体を持つベアー福田、ヤマダマンポンド、スパーク青木、フェリスト、スカイデJr.の7名。今後彼らはSECRET BASEという団体を背負って戦っていく。更なる活躍を期待したいところである。 団体化に向けての記者会見を行ってから初めての興行が行われた11月29日・SECRET BASE#14が蕨・イサミレッスル武闘館にて開催された。 メインイベントで行われた6人タッグでは、エース格の小川内潤が登場。FREEDOMSのGENTARO、神出鬼没のマスクマンである黒シャチと組み、ベアー福田&CHANGO&豪と対戦した。 GENTAROに対し闘志を剥き出しにして襲い掛かる豪、CHANGOもその雰囲気に包まれGENTAROと相対する。しかしGENTAROはSECRET BASEのリングに立つと鋭いナイフを出すかの如く、普段ではあまり見る事のできない攻撃を見せる事がある。CHANGOとのチョップのラリーで劣勢に立ったGENTAROがいきなりノーモーションから見せたすくい投げがそれだ。フロント・スープレックスのように腹と腹をくっつけて投げるのではなく、フライングメイヤーを耐えて相手の脇に手を入れて遠心力で投げ飛ばす。この一発で劣勢を逆転するのだから恐ろしい。 福田のパワーに加えてCHANGOと豪の連携で攻める青コーナーサイドに対し、GENTAROのテクニックと黒シャチのラフを交えた攻撃を持つ赤コーナーサイド。小川内は攻め込まれる場面も見られたものの、二人が陣取っているので心強いのであろう。エースとして幸先のいいスタートを切りたかったところである。 CHANGOを必殺の鬼風車の体勢に担ぎ上げた小川内。しかしCHANGOは背後に降り立って未然に防ぐ。トラースキックで動きを止めてロープに走った小川内だったが、CHANGOはロープを背にした状態でフロントキック。小川内の額をターンバックルに叩きつけてスワンダイブ式のウルトラタイガードロップを見舞っていった。 ここから青コーナーサイドは小川内を照準に絞って波状攻撃。三人がかりの串刺し攻撃から福田&豪のサンドイッチ・ラリアット。CHANGOのトラースキックから福田のラリアット。スクリューキックで福田に一矢報いた小川内だったが、再度福田のラリアットを食らうと動きが止まってしまう。 そんな小川内に対し、福田は直下式ブレーンバスター。GENTAROがカットに入って難を逃れたが、それならばと福田は小川内をマットに叩きつけてトップロープに登る。雄叫びを上げた福田はGENTAROのカットも何するものぞとコーナーを蹴りファイナルフラッシュを投下する。全体重をかけたファイナルフラッシュの前に、小川内は肩を上げる事ができなかった。 ダメージの大きい小川内に追い討ちをかけたのは、誰あろうCHANGOであった。マイクを握ったCHANGOは 「いきなり復帰してきたかと思えば、メイン戦線でいいとこ取りしやがって、気にいらねえんだよ! お前の休んでいた頃の俺の積み上げてみたもの、お前に全部ぶち当ててやる! どこまでも追いかけていくからな、覚悟しておけよ!」 と叫ぶ。 CHANGOが去った後、小川内に向けてGENTAROがマイクで叱咤する。 「レスラーとしてあいつ(=CHANGO)のジェラシーは痛いほどわかるぞ!」の言葉に、CHANGOの起こした行動の訳がはっきりとわかってくる。団体として走り出したSECRET BASEのメインにはほとんどと言って良いほど小川内の姿がある。2009年10月に復帰した小川内、それまでの間福田も、CHANGOも、豪も他団体のリングで己を磨き続けてきた。いきなり小川内がメイン戦線に立つ事に対してのジェラシーが生んだ今回の結果だった。 SECRET BASEのリングでは、誰がトップに立ってもおかしくない。 己を磨き、鍛え抜かれた身体と精神の持ち主が最後に立ち、観客の喝采を浴びる事ができるのだ。 その一人は、選ばれた者しか立つ事は出来ない。 小川内潤は、本当に「選ばれた者」なのであろうか。その答えはリングだけが知っているのかも知れない。(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))◆『SECRET BASE#14』2010年11月29日(月)会場:埼玉・蕨『イサミレッスル武闘館』(観客43人)<メインイベント 6人タッグマッチ 60分1本勝負>○ベアー福田&CHANGO&豪(16分22秒 片エビ固め)GENTARO【FREEDOMS】&●小川内潤&黒シャチ※ファイナルフラッシュ<セミファイナル タッグマッチ 30分1本勝負>○清水基嗣&田村和宏【STYLE-E】(12分55秒 ケミカルクラッチ)ガッツ石島【ガッツワールド】&●アミーゴ鈴木※石島のラリアット誤爆から丸め込む<第2試合 タッグマッチ 15分1本勝負>○ヤマダマンポンド&竹嶋健史【バトラーツ】(10分22秒 片エビ固め)●スパーク青木&宇宙銀河戦士アンドロス※デッドスノウ<第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負>○神威【FREEDOMS】(9分37秒 エビ固め)●フェリスト ※火の玉ボム◆SECRET BASE今後の大会予定◎2010年12月20日(月)埼玉・蕨『イサミレッスル武闘館』開場19:00/開始19:30◎2011年1月10日(月・祝)東京・北千住『シアター1010ミニシアター』開場17:30/開始18:00◎2011年2月18日(金)東京・新木場『新木場1stRING』開場18:30/開始19:00※清水基嗣&小川内潤vs.佐々木義人【大日本】&石川晋也【大日本】、ベアー福田vs.河上隆一【大日本】が決定。◎2011年3月29日(火)東京・新木場『新木場1stRING』◎2011年4月25日(月)東京・新木場『新木場1stRING』各大会についての詳細については“プロレス秘密基地SECRET BASE大会BLOG” http://blog.livedoor.jp/secretbase2009/まで。
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スポーツ 2010年12月06日 15時30分
ヤクルト身売り騒動の内幕
一部スポーツ紙が1面で報じた「ヤクルト、IT企業のサイバーエージェントへ身売り」という衝撃的なニュースは、球界を揺るがしたが、ヤクルト、サイバーエージェント双方が「事実無根」と全面否定。1日で騒動は沈静化の様相だ。が、まだまだ予断を許さない状況だと言い切る関係者もいる。なぜなのか。 ヤクルト本社の業績は良い。とくに中国、ブラジルなど海外での売り上げが絶好調だと言われている。本社のTBSが経営不振で横浜球団を住生活グループに身売りしようとして失敗したのとは事情が違っている。サイバーエージェント側も藤田晋社長が「5年前からヤクルトファンでうれしい話だが、残念ながらウチではまだ無理」と明言。ソフトバンク、楽天に続く第三のIT企業の球界参入を完全否定している。 今回のヤクルト身売り報道はスポーツ紙の勇み足で大誤報という見方で一致している。それなのに、「球界再編の動きから目が離せない。04年のシーズン中に起こった球界再編、10球団1リーグ制度の動きが再燃するのでは…」という声が、球界内部では逆に広まっている。 というのも、最終的にご破算になった横浜の身売り騒動の後に、すっかり身売りコメンテーター役になっていた球界のドンのナベツネさん、こと巨人・渡辺恒雄球団会長が無気味な予言をしているからだ。「球界再編の動きにつながらなければいいのだが…」と。 04年シーズン中の10球団1リーグ制の動きに関し、旗振り役の悪者として世間から大バッシングされた渡辺球団会長だが、実は救済役だった。オリックス・宮内義彦オーナー、西武・堤義明前オーナーから「パ・リーグはもうやっていけない。1リーグ制度にしてほしい」と泣きつかれ、崩壊危機のパ・リーグを救うために一肌脱いだのだ。球界版・黄門様になるつのりが、世紀の悪役にされたのだから、大誤算だっただろう。 それはともかく、球界再編の動きを肌で知る渡辺球団会長の一言だけに、なによりも重いし、聞き流せない。しかも、どこにでもチャンネルがある球界のドンであり、身売り問題をイの一番にキャッチできる立場にいる。 「球団の売買の際には、事前にナベツネさんの了解がないとうまくいかないから、当然あいさつがあるだろう。ニッポン放送がマルハから横浜球団を買収しようとして潰されたのも、ナベツネさんの一言だからね。『ニッポン放送はヤクルトの株も持っているし、2球団にまたがって株を所有するのは野球協約違反だろう』と」 渡辺球団会長の予言を裏付けるように、ある球界関係者はこう言い切る。「来年は大変なことになりますよ。ヤクルトの身売り報道騒動はちょっと早すぎましたが、油断は禁物ですよ」 近鉄が完全白旗を揚げ、オリックスへ球団を丸投げ、オリックスバファローズが誕生したことが、04年シーズン中の10球団1リーグ制度の動きへの引き金になった。「今度はTBSが買い手のつかない横浜を手放し、ヤクルトに吸収合併されることから、球界再編の動きが再燃する」。こう断言する球界OBまでいる。 いずれにしろ、球界のドンとして君臨し続ける巨人・渡辺球団会長の言動をチェックしないと、身売り最新情報はキャッチできない。ということで、TBSの住生活への横浜身売り騒動の際の再現。野球担当の記者たちのナベツネ詣でが再開される。
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スポーツ 2010年12月06日 10時30分
K-1 JAPANシリーズ廃止の悲劇 働き場を失ったかつての日本人K-1戦士たち
12月3日、かつてK-1 JAPANで活躍した“ブンブン丸”こと、藤本祐介がK-1 WORLD GP12・11有明コロシアム大会で引退試合を行なうことを発表した。 日本のエースとして君臨した武蔵が、今年4月に引退。今や、ヘビー級戦線で活躍する日本人選手は京太郎ひとりといっていい状況である。 全盛期のK-1では、「JAPANシリーズ」を開催。フジテレビが放映した「WORLD GP シリーズ」に対し、「JAPANシリーズ」は日本テレビが放映した。このシリーズでは、エースの武蔵のほか、中迫強(旧名:剛)、天田ヒロミ、藤本、ノブ・ハヤシ、富平辰文といった選手を輩出。ゴールデンやプライムタイムで、高視聴率をマークしていたこともあり、武蔵以外の選手の知名度もなかなかのものであったのだ。 しかし、同シリーズが04年で打ち切りとなり、彼らの働き場が極端に減ってしまったのは、自然の流れであった。外国人の強豪ヘビー級戦士と対等にファイトできるのは、武蔵だけ。他の選手は次第にフェイドアウトしていくしかなかった。 最大の転落者は天田であろう。07年10月に路上でトラック運転手を殴打。傷害容疑で書類送検され、K-1から追放された。今では弱小格闘技団体で、細々と闘っているが、K-1時代の輝きはもはや見られない。富平も同様に弱小団体でファイトしている。 かつては、武蔵に続く、日本人ナンバー2といわれた中迫は、08年6月の試合を最後にリングから離れ、事実上の引退状態。ハヤシは白血病で闘病中。 今回、K-1で引退試合をやらせてもらえる藤本は極めて恵まれた方。「JAPANシリーズ」の廃止による、彼らのその後の人生には悲哀すら感じる。(ジャーナリスト/落合一郎)
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