スポーツ
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スポーツ 2010年12月06日 18時30分
相撲界でまたも不祥事発覚! 管理体制の甘さ問われる
若手力士への暴行死亡事件、薬物使用、野球賭博と不祥事続きの相撲界にまたも衝撃が走った。 福岡県警宗像署は12月5日、同県福津市にある飲食店に侵入し、金を盗もうとしたとして、序ノ口力士の少年(17)を、住居侵入と窃盗未遂の疑いで逮捕した。 この力士は5日午前4時頃、宿舎近くのこの飲食店に1階のトイレの窓から侵入。2階に上がった際に、物音で目を覚ました経営者の女性(24)に注意をされ、出て行ったという。力士は九州場所開催のため、飲食店近くの宿舎に滞在していた。この飲食店には何度も食事で訪れていたため、経営者の女性とは顔見知り。女性の通報で、力士はあっさり御用となった。宗像署によると、「金を盗もうとして入った」と窃盗未遂の容疑を認めているという。犯人が未成年であることから、しこ名、所属部屋は公表されていない。 相撲界は7月の名古屋場所開催前に、野球賭博問題が発覚し大紛糾。そのほとぼりが、ようやくさめたばかりの今回の事件には、角界の管理体制の甘さを改めて露呈する形となった。 新人力士は通常、入門後、半年間は相撲教習所に通い、一般常識も学ぶことになっている。ただ、中学を出たばかりの年端のいかない少年が、相撲界という特殊な社会に就職したからには、一社会人として、しっかりした教育が必要であろう。 相撲評論家のA氏は、「この力士個人の問題であって、所属部屋、相撲協会には関係ないという意見もあるでしょう。しかし、まだ17の子供です。ろくに常識もわきまえていないでしょう。新人力士については、親方ひいては相撲協会全体が、もっと社会人としての常識を教育する体制をつくる必要があるでしょう。ただ、相撲が強ければいいというものではありません。そういった改革がなされないかぎり、今後もこのような事件が起きる可能性があります」と警鐘を鳴らす。(ジャーナリスト/落合一郎)
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スポーツ 2010年12月06日 16時30分
団体化に向けて走り出したSECRET BASEは誰がトップになってもおかしくない!
11月22日、「団体でもユニットでもない『イベント』である」と言われていたSECRET BASEが、本格的に団体として運営するという旨の記者会見を行った。以下はSECRET BASEブログからの引用文。 『SECRET BASEは正式に“団体”として活動して行きます。“自分達の活動場所”という思いで立ち上げたSECRET BASEは当初から“団体”としての気持ちで活動して参りましたが、やはり“フリーのメンバーが集まって開催するイベント”として認識される事も多かったため、2011年の興行日程が決定した事もあり、あらためてSECRET BASEを団体として活動して行く事を発表させて頂きました。』 「プロレス秘密基地」とうたわれていたSECRET BASE、フリー選手が自分達の活動できる場所のひとつとしてこれまで興行を行ってきた訳であるが、やはり自由であることばかりがクローズアップされ興行を行う「芯」がぼやけてしまう恐れが出てくる。団体化される事で所属選手、スタッフにも強い結束が生まれ、一つの興行をより良く行っていこうという共通の思いがより強くなってくるものである。 所属選手となったのは、旗頭の清水基嗣、エース格の小川内潤、インディー界屈指のヘビー級の体を持つベアー福田、ヤマダマンポンド、スパーク青木、フェリスト、スカイデJr.の7名。今後彼らはSECRET BASEという団体を背負って戦っていく。更なる活躍を期待したいところである。 団体化に向けての記者会見を行ってから初めての興行が行われた11月29日・SECRET BASE#14が蕨・イサミレッスル武闘館にて開催された。 メインイベントで行われた6人タッグでは、エース格の小川内潤が登場。FREEDOMSのGENTARO、神出鬼没のマスクマンである黒シャチと組み、ベアー福田&CHANGO&豪と対戦した。 GENTAROに対し闘志を剥き出しにして襲い掛かる豪、CHANGOもその雰囲気に包まれGENTAROと相対する。しかしGENTAROはSECRET BASEのリングに立つと鋭いナイフを出すかの如く、普段ではあまり見る事のできない攻撃を見せる事がある。CHANGOとのチョップのラリーで劣勢に立ったGENTAROがいきなりノーモーションから見せたすくい投げがそれだ。フロント・スープレックスのように腹と腹をくっつけて投げるのではなく、フライングメイヤーを耐えて相手の脇に手を入れて遠心力で投げ飛ばす。この一発で劣勢を逆転するのだから恐ろしい。 福田のパワーに加えてCHANGOと豪の連携で攻める青コーナーサイドに対し、GENTAROのテクニックと黒シャチのラフを交えた攻撃を持つ赤コーナーサイド。小川内は攻め込まれる場面も見られたものの、二人が陣取っているので心強いのであろう。エースとして幸先のいいスタートを切りたかったところである。 CHANGOを必殺の鬼風車の体勢に担ぎ上げた小川内。しかしCHANGOは背後に降り立って未然に防ぐ。トラースキックで動きを止めてロープに走った小川内だったが、CHANGOはロープを背にした状態でフロントキック。小川内の額をターンバックルに叩きつけてスワンダイブ式のウルトラタイガードロップを見舞っていった。 ここから青コーナーサイドは小川内を照準に絞って波状攻撃。三人がかりの串刺し攻撃から福田&豪のサンドイッチ・ラリアット。CHANGOのトラースキックから福田のラリアット。スクリューキックで福田に一矢報いた小川内だったが、再度福田のラリアットを食らうと動きが止まってしまう。 そんな小川内に対し、福田は直下式ブレーンバスター。GENTAROがカットに入って難を逃れたが、それならばと福田は小川内をマットに叩きつけてトップロープに登る。雄叫びを上げた福田はGENTAROのカットも何するものぞとコーナーを蹴りファイナルフラッシュを投下する。全体重をかけたファイナルフラッシュの前に、小川内は肩を上げる事ができなかった。 ダメージの大きい小川内に追い討ちをかけたのは、誰あろうCHANGOであった。マイクを握ったCHANGOは 「いきなり復帰してきたかと思えば、メイン戦線でいいとこ取りしやがって、気にいらねえんだよ! お前の休んでいた頃の俺の積み上げてみたもの、お前に全部ぶち当ててやる! どこまでも追いかけていくからな、覚悟しておけよ!」 と叫ぶ。 CHANGOが去った後、小川内に向けてGENTAROがマイクで叱咤する。 「レスラーとしてあいつ(=CHANGO)のジェラシーは痛いほどわかるぞ!」の言葉に、CHANGOの起こした行動の訳がはっきりとわかってくる。団体として走り出したSECRET BASEのメインにはほとんどと言って良いほど小川内の姿がある。2009年10月に復帰した小川内、それまでの間福田も、CHANGOも、豪も他団体のリングで己を磨き続けてきた。いきなり小川内がメイン戦線に立つ事に対してのジェラシーが生んだ今回の結果だった。 SECRET BASEのリングでは、誰がトップに立ってもおかしくない。 己を磨き、鍛え抜かれた身体と精神の持ち主が最後に立ち、観客の喝采を浴びる事ができるのだ。 その一人は、選ばれた者しか立つ事は出来ない。 小川内潤は、本当に「選ばれた者」なのであろうか。その答えはリングだけが知っているのかも知れない。(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))◆『SECRET BASE#14』2010年11月29日(月)会場:埼玉・蕨『イサミレッスル武闘館』(観客43人)<メインイベント 6人タッグマッチ 60分1本勝負>○ベアー福田&CHANGO&豪(16分22秒 片エビ固め)GENTARO【FREEDOMS】&●小川内潤&黒シャチ※ファイナルフラッシュ<セミファイナル タッグマッチ 30分1本勝負>○清水基嗣&田村和宏【STYLE-E】(12分55秒 ケミカルクラッチ)ガッツ石島【ガッツワールド】&●アミーゴ鈴木※石島のラリアット誤爆から丸め込む<第2試合 タッグマッチ 15分1本勝負>○ヤマダマンポンド&竹嶋健史【バトラーツ】(10分22秒 片エビ固め)●スパーク青木&宇宙銀河戦士アンドロス※デッドスノウ<第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負>○神威【FREEDOMS】(9分37秒 エビ固め)●フェリスト ※火の玉ボム◆SECRET BASE今後の大会予定◎2010年12月20日(月)埼玉・蕨『イサミレッスル武闘館』開場19:00/開始19:30◎2011年1月10日(月・祝)東京・北千住『シアター1010ミニシアター』開場17:30/開始18:00◎2011年2月18日(金)東京・新木場『新木場1stRING』開場18:30/開始19:00※清水基嗣&小川内潤vs.佐々木義人【大日本】&石川晋也【大日本】、ベアー福田vs.河上隆一【大日本】が決定。◎2011年3月29日(火)東京・新木場『新木場1stRING』◎2011年4月25日(月)東京・新木場『新木場1stRING』各大会についての詳細については“プロレス秘密基地SECRET BASE大会BLOG” http://blog.livedoor.jp/secretbase2009/まで。
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スポーツ 2010年12月06日 15時30分
ヤクルト身売り騒動の内幕
一部スポーツ紙が1面で報じた「ヤクルト、IT企業のサイバーエージェントへ身売り」という衝撃的なニュースは、球界を揺るがしたが、ヤクルト、サイバーエージェント双方が「事実無根」と全面否定。1日で騒動は沈静化の様相だ。が、まだまだ予断を許さない状況だと言い切る関係者もいる。なぜなのか。 ヤクルト本社の業績は良い。とくに中国、ブラジルなど海外での売り上げが絶好調だと言われている。本社のTBSが経営不振で横浜球団を住生活グループに身売りしようとして失敗したのとは事情が違っている。サイバーエージェント側も藤田晋社長が「5年前からヤクルトファンでうれしい話だが、残念ながらウチではまだ無理」と明言。ソフトバンク、楽天に続く第三のIT企業の球界参入を完全否定している。 今回のヤクルト身売り報道はスポーツ紙の勇み足で大誤報という見方で一致している。それなのに、「球界再編の動きから目が離せない。04年のシーズン中に起こった球界再編、10球団1リーグ制度の動きが再燃するのでは…」という声が、球界内部では逆に広まっている。 というのも、最終的にご破算になった横浜の身売り騒動の後に、すっかり身売りコメンテーター役になっていた球界のドンのナベツネさん、こと巨人・渡辺恒雄球団会長が無気味な予言をしているからだ。「球界再編の動きにつながらなければいいのだが…」と。 04年シーズン中の10球団1リーグ制の動きに関し、旗振り役の悪者として世間から大バッシングされた渡辺球団会長だが、実は救済役だった。オリックス・宮内義彦オーナー、西武・堤義明前オーナーから「パ・リーグはもうやっていけない。1リーグ制度にしてほしい」と泣きつかれ、崩壊危機のパ・リーグを救うために一肌脱いだのだ。球界版・黄門様になるつのりが、世紀の悪役にされたのだから、大誤算だっただろう。 それはともかく、球界再編の動きを肌で知る渡辺球団会長の一言だけに、なによりも重いし、聞き流せない。しかも、どこにでもチャンネルがある球界のドンであり、身売り問題をイの一番にキャッチできる立場にいる。 「球団の売買の際には、事前にナベツネさんの了解がないとうまくいかないから、当然あいさつがあるだろう。ニッポン放送がマルハから横浜球団を買収しようとして潰されたのも、ナベツネさんの一言だからね。『ニッポン放送はヤクルトの株も持っているし、2球団にまたがって株を所有するのは野球協約違反だろう』と」 渡辺球団会長の予言を裏付けるように、ある球界関係者はこう言い切る。「来年は大変なことになりますよ。ヤクルトの身売り報道騒動はちょっと早すぎましたが、油断は禁物ですよ」 近鉄が完全白旗を揚げ、オリックスへ球団を丸投げ、オリックスバファローズが誕生したことが、04年シーズン中の10球団1リーグ制度の動きへの引き金になった。「今度はTBSが買い手のつかない横浜を手放し、ヤクルトに吸収合併されることから、球界再編の動きが再燃する」。こう断言する球界OBまでいる。 いずれにしろ、球界のドンとして君臨し続ける巨人・渡辺球団会長の言動をチェックしないと、身売り最新情報はキャッチできない。ということで、TBSの住生活への横浜身売り騒動の際の再現。野球担当の記者たちのナベツネ詣でが再開される。
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スポーツ 2010年12月06日 10時30分
K-1 JAPANシリーズ廃止の悲劇 働き場を失ったかつての日本人K-1戦士たち
12月3日、かつてK-1 JAPANで活躍した“ブンブン丸”こと、藤本祐介がK-1 WORLD GP12・11有明コロシアム大会で引退試合を行なうことを発表した。 日本のエースとして君臨した武蔵が、今年4月に引退。今や、ヘビー級戦線で活躍する日本人選手は京太郎ひとりといっていい状況である。 全盛期のK-1では、「JAPANシリーズ」を開催。フジテレビが放映した「WORLD GP シリーズ」に対し、「JAPANシリーズ」は日本テレビが放映した。このシリーズでは、エースの武蔵のほか、中迫強(旧名:剛)、天田ヒロミ、藤本、ノブ・ハヤシ、富平辰文といった選手を輩出。ゴールデンやプライムタイムで、高視聴率をマークしていたこともあり、武蔵以外の選手の知名度もなかなかのものであったのだ。 しかし、同シリーズが04年で打ち切りとなり、彼らの働き場が極端に減ってしまったのは、自然の流れであった。外国人の強豪ヘビー級戦士と対等にファイトできるのは、武蔵だけ。他の選手は次第にフェイドアウトしていくしかなかった。 最大の転落者は天田であろう。07年10月に路上でトラック運転手を殴打。傷害容疑で書類送検され、K-1から追放された。今では弱小格闘技団体で、細々と闘っているが、K-1時代の輝きはもはや見られない。富平も同様に弱小団体でファイトしている。 かつては、武蔵に続く、日本人ナンバー2といわれた中迫は、08年6月の試合を最後にリングから離れ、事実上の引退状態。ハヤシは白血病で闘病中。 今回、K-1で引退試合をやらせてもらえる藤本は極めて恵まれた方。「JAPANシリーズ」の廃止による、彼らのその後の人生には悲哀すら感じる。(ジャーナリスト/落合一郎)
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スポーツ 2010年12月03日 08時00分
ストーブの主役争い楽天・星野vsソフトバンク・王の気になる因縁バトル
史上初の日本人メジャーリーガーコンビの三遊間、岩村明憲・松井稼頭央を誕生させ、話題を集めている楽天の星野仙一監督。神宮室内での合同練習に70人近くのマスコミが集結。後輩の岩村が「ボクはアニキのように思っています」と松井へラブコールを送ったことから、スポーツ紙はさっそく飛びつき、『楽天のAKB』(Akinori・Kazuo・Brothers)と命名するなどマスコミへの露出度は大。狙い通りの展開に星野監督は笑いが止まらないだろう。 今季の最下位から就任1年目の来季、一気に球団史上初のリーグ優勝を目指す星野監督とすれば、この日本人メジャーリーガーコンビを切り札にするつもりだからだ。ストーブリーグの主役を務め、マスコミ、ファンの注目を集め、チームのムードを一新、そのままの勢いでキャンプ、オープン戦、ペナントレースへ突入する思惑が透けて見える。 が、星野楽天のストーブリーグ独走に待ったをかけているのが、今季7年ぶりのリーグ優勝をしながら、クライマックス・シリーズでロッテに敗れたソフトバンクだ。王貞治球団会長が陣頭指揮で、大補強作戦を展開している。最大の弱点である捕手に、西武からFAした細川亨を獲得。しかも4年総額最大で8億円と破格の待遇だ。さらに横浜からFAした内川聖一にも4年総額最大で12億円の信じられない高額な条件を出し、引き留める横浜、初めてFA選手獲りに乗り出した広島を一蹴して争奪戦に完勝している。 これだけに止まらない。ソフトバンクからFAした多村仁志にまで4年総額最大で6億円出して引き留めている。さらには、オリックスと交渉決裂したカブレラにまで触手を伸ばし、入団濃厚と見られている。 6度もポストシーズンゲーム(プレーオフ、クライマックス・シリーズ)に敗れ、日本シリーズに出場できない閉塞感を打ち破るには、大補強しかないと、王球団会長も腹をくくったのだろう。 「来年のパ・リーグはソフトバンクと楽天の一騎打ちだろう」。毒舌を売りにする某評論家が、早くもこう来季のペナントレースを占っている。王球団会長が陣頭指揮のソフトバンクvs星野全権監督が率いる楽天の勝負が、来季のパ・リーグの新看板になるのは間違いないが、この2人には興味深い因縁がある。ダイエー・王監督は2度日本一になっているが、実は2度とも星野監督を破ってのものだ。 5年契約の最終年の99年、球団史上初めてリーグ優勝したダイエー・王監督は、日本シリーズで中日監督だった星野監督と激突。4勝1敗で勝ち、巨人監督時代に果たせなかった初の日本一監督になっている。2度目は03年だ。阪神を球団史上18年ぶりにリーグ優勝させた星野監督と3度目のリーグ優勝のダイエー・王監督が再戦。双方共に本拠地で全勝という珍しい内弁慶シリーズとなり、王ダイエーが4勝3敗で勝利、2度目の日本一を達成している。 王球団会長とすれば、星野監督に勝てば、日本一という験の良さがある。2度あることは3度あるで、星野楽天を破ってリーグ連覇。ポストシーズンゲームの呪縛を解放して、ホークス史上8年ぶり3度目、ソフトバンクになって初の日本一を達成したい。 一方の星野監督とすれば、3度目の正直で世界の王の壁をクリアして初めてのパ・リーグで初優勝。その勢いを駆って、クライマックス・シリーズを突破、監督生活初の日本一を実現したいだろう。王ソフトバンクvs星野楽天には、そんな興味津々の因縁がある。
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スポーツ 2010年12月02日 14時45分
楽天・岩隈に仰天トレード情報!
ポスティング・システム(入札制度)でアスレチックスに15億円で落札されながら、安い年俸提示で一時交渉決裂、ここへきて交渉再開情報が流れている楽天・岩隈久志。が、アスレチックスの独占交渉権は、日本時間の7日午後2時までで、残された時間はあまりない。そんな中、球界関係が「ポスティングが白紙になれば、岩隈はトレードに出されるだろう」という仰天情報を明かす。 岩隈本人は、「このままなら来季は楽天でプレーします」と早くも来季楽天残留を覚悟する発言をしているという。来オフには海外FA権を取得できるので仕切り直し。今度は好きな球団と交渉できるから、1年先送りでもダメージはさほど大きくないだろう。「残ってくれるのなら大きいよ」と、楽天・星野仙一監督も大歓迎の意を表している。 しかし、ある球界関係者は「岩隈が楽天に残留したら、問題が山積だろう。どのみち来オフには海外FAでメジャーへ行くのだから、国内トレードが最善の解決法だ。それしかない」と言い切る。さらに具体的な問題点の数々をあげる。 「球団側はアスレチックスの応札金15億円を、星野監督がぶち上げている大補強の費用としてアテにしている。それがゼロになったら、お家の一大事だろう。しかも、来季の岩隈の年俸3億円も必要になってくる。トータルしたら、18億円の大損になる。星野監督の大補強作戦も途中でストップの危機に直面しかねない」。 確かにその通りだろう。岩村明憲、松井稼頭央の日本人メジャーリーガーコンビを獲得した星野監督だが、満足していない。「次は投手陣の補強だ」と大号令を発している。巨額な岩隈マネーが消滅したら、星野監督の大補強方針は頓挫する危機に直面する。さらなる問題点はというと…。 「残留したら来季の岩隈が手抜き、サボタージュするのは間違いない。万が一、故障すれば元も子もなくなるからね。もともと大きなケガからカムバックしただけに、体には人一倍神経質だからね。ノムさん(野村克也・元楽天監督)が『自分から交代させてくれというエースがおるんやから、信じられんわ』と、ガラスのエースをボヤキまくっていたからね。現役時代から気合いと根性をモットーにする星野監督とは水と油だ」。 実は星野監督と岩隈は、すでに危険な関係にある。08年夏の北京五輪日本代表を巡っての確執だ。日本代表監督だった星野監督はエースの岩隈を無視して、プロ入り2年目の田中将大を日本代表選手に抜てきしたのだ。 「あの時の悔しさは一生忘れない」と周囲に漏らした岩隈は、この年、なんと21勝をあげ最多勝と防御率1位のダブルタイトル、さらに沢村賞まで受賞。翌年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも鬱憤を晴らす快投を演じ、日本代表2大会連覇の陰のMVPとまで言われている。星野監督の方も故障がちで神経質な投手を極端に嫌う。だから監督就任前に決まっていた岩隈のポスティングをやめさせなかったのだ。必要なのは大補強の費用になる岩隈マネーの方だった。 「岩隈を金銭トレードに出せば、1年限定とわかっていても、投手補強に躍起の巨人、阪神などは飛びつくだろう。パ・リーグよりもレベルが低いセ・リーグならば、多少手抜きしても10〜15勝は堅い。楽天で使いものならなかってあの朝井が、シーズン途中で巨人へ行っていきなり4勝もしたんだからね。岩隈の年俸3億円が浮き、トレードマネーが数億円手に入れば、楽天としたら万々歳だろう」。 前出の球界関係者は、こう仰天情報を明かす。星野監督のサプライズトレードがあるのかどうか。岩隈にポスティングがご破算に終わったとしても、まだまだ目を離せない。
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スポーツ 2010年12月02日 13時00分
栃木の英雄生誕20周年は地元・小山にて、吉田和則は夢を与えるために今日も飛翔する!
1992年7月、一人のプロレスラーがデビューを果たす。男の名は吉田和則。 金村ゆきひろ(当時)と対戦し、金村のキックが顔面を直撃。眼底部骨折という散々なデビュー戦であったと吉田は語っている。 「もうやめちゃおうかな?」。試合後控室に戻った吉田の心境はそんな感じであったという。しかし、その心を激しく動かしたのは一人の車椅子に乗った少年だった。 「やられてもやられても立ち向かっていく姿に勇気をもらいました」との少年の言葉に、吉田は考えを改める。そして自身の地元である栃木県小山市にアマチュア団体である『格闘技団体EAGLE』を発足させ、栃木県内の施設を様々回り慰問を続けていく。 ある日、島田宏、木村浩一郎との出会いにより「TEAM WOLF」に合流、PWC等様々なリングに上がった吉田は、EAGLEをプロ化するため島田にコーチ兼選手として賛同して欲しいと頼む。その願いが受け入れられ、島田宏の下プロレス団体『EAGLEプロレス・プロモーション』を旗揚げするに至る。 EAGLEは月に一回の興行を打ち、所属選手もビッグ石川、イーグル・ソルジャーというアマ時代からの同胞、峰浩也、近藤博之、山本拓(当時)等の若い力も加わっていく。その後末吉利啓(現プロレスリング・アライヴ)、柏渕理樹、そして女子選手である川田由美子、小川樹里がデビューを果たし台頭してきた事により、吉田はEAGLEを離れる。 2009年6月、自身の求める「子供たちに夢を与える」事をスローガンとした栃木エンターテイメントを発足し現在に至っている。 「実は俺、格闘技の経験ってあまり無いんですよね」 確かに学生時代、柔道を行っていた経歴こそあれ、吉田はプロレスを行うには線が細かった。 アイススケートをたしなんでいた吉田は軽量の中で、絶妙のバランス感覚という武器を持っている。そのバランスをプロレスに生かそうと考えたのは、小山で見たサーカスの興行。空中ブランコで華麗に宙を舞う姿を見て「これだ!」と思ったという。 吉田の主武器である一連の「スワンダイブ式」攻撃はここから生まれたといっても過言ではない。以来吉田は常人では考えられないほどのスピードとバランスでトップロープに飛び乗り、場外、リング内を問わず飛翔し続けてきた。 そんな吉田和則が、今年デビュー20周年を迎える。本来であれば10月に記念大会を行う予定であったが、8月末に行われた試合にて負傷し、期日を延期してしまっているのだ。 12月に決まった自身のデビュー20周年記念大会を前に、11月7日日曜日、吉田は盟友ビッグ石川のプロモートした「あくと祭り」に設置された特設リングで華麗に宙を舞った。 恩人の一人である木村浩一郎の重く鋭いキックを全身で受け止め、「ベストパートナー」である近藤博之とのタッグを結成し、アマ時代からの友であるイーグル・ソルジャーから雪崩式フランケンシュタイナーからのカズクラッチで勝利した吉田。場外に飛んだプランチャ・スイシーダ、近藤のスワントーン・ボムを呼び込んだパワーボムを見る限り、負傷からのブランクは感じさせない。 様々なゲストを小山に呼び、大人から子供まで会場に来た全員が楽しめるプロレスを目指して、吉田は飛び続けた。その一つの集大成を迎えるのが12月19日、小山市文化センター小ホールで行われる自身のデビュー20周年記念大会。 今回は強さの象徴である木村浩一郎、SMASHのJCBホール大会にも出場し話題となった大森隆男、天龍プロジェクトのリングでIJ王者となったHIROKI、空中戦からハードコアまであらゆるスタイルをこなす神威、そして西口プロレスをのし上げた張本人である長州小力が参戦する。 あくと祭りでの試合後、ゲスト参戦した渡辺宏志との会話の中で年齢を感じてしまったと言う吉田。しかし、まだ吉田和則の「夢」は果てることがない。あくまでもリングを縦横無尽に駆け回り、飛翔する姿を子供たちの前で魅せる事、それは「栃木の英雄」といわれている吉田の使命でもあるのだ。自分の大好きな言葉である『夢』の一文字を追いかけ、吉田和則は今日もまた大空へ飛び立つのである。(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))◆EAGLEプロレス『第8回あくと祭り特設会場』2010年11月7日(日)会場:茨城・結城市『あくと祭り特設リング』(観客1500人)<メインイベント タッグマッチ 60分1本勝負>○吉田和則【栃木エンターテイメント】&近藤博之【EAGLE】(14分16秒 カズクラッチ)木村浩一郎&●イーグル・ソルジャー【EAGLE】<第2試合 ランパチプロレス提供試合決まるまで1本勝負>○ジャイアント小馬場【ランパチプロレス】(10分19秒 片エビ固め)●ラブセクシー乙羽屋【西口プロレス】 ※スーパー16文キック<第1試合 夢名塾プロレス提供試合 20分1本勝負>○渡辺宏志【夢名塾】(11分05秒 逆エビ固め)●長屋亮治【夢名塾】◆栃木エンターテイメント・プロレス12月大会『吉田和則デビュー20周年記念大会』2010年12月19日(日)開場:12:30/開始:13:00会場:栃木・小山『小山市文化センター小ホール』(JR線小山駅西口より徒歩7分)【参戦決定選手】吉田和則【栃木エンターテイメント】、木村浩一郎【フリー】、大森隆男【フリー】、HIROKI【フリー・第7代IJ王者】、神威【FREEDOMS】、近藤博之【EAGLE】、TA☆KU【EAGLE】、イーグル・ソルジャー【EAGLE】、ジャイアント小馬場【ランパチプロレス】、長州小力【西口プロレス】※対戦カードは後日発表【チケット料金】前売り3000円/当日3500円※保護者同伴の小学生以下のお子様及び身体に障害をお持ちの方は無料にて観戦ができます。お問い合わせは栃木エンターテイメント tochi_pro@yahoo.co.jp まで。栃木エンターテイメント公式サイト http://totigienter.okoshi-yasu.net/
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スポーツ 2010年12月01日 17時30分
長州力との確執は氷解せずも、代打に“長州小力”登場! 元アマレス五輪日本代表・谷津嘉章が引退
76年モントリオール、80年モスクワ五輪の元アマレス日本代表で、SPWF代表の谷津が、11月30日のSPWF〜東京・新宿FACE大会で引退。30年に及ぶプロレスラー生活に別れを告げた。 ラストファイトは弟子の維新力と組み、新日本時代の先輩である藤波辰爾&初代タイガーマスクと対戦。藤波のドラゴンスリーパーで引導を渡された。 谷津は栃木・足利工大付属高校でアマレスを始め、日本大学に進学。大学時代は敵なしの強さを見せ、全日本学生選手権を4連覇。76年のモントリオール五輪では8位に終わったが、80年のモスクワ五輪では金メダル確実といわれていた。しかし、同五輪を日本が出場ボイコットし、谷津の金メダルは幻となった。谷津の実力は今でも“日本アマレス界重量級史上最強”の称号をほしいままにしている。 五輪でのメダル獲得が露と消えた谷津は、プロレスに転向。80年に鳴り物入りで、新日本プロレスに入門。同年12月、デビュー戦を米ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで行なう破格の扱いを受けた後、81年に凱旋帰国。いきなり、蔵前国技館のメーンイベンターに抜擢され、師匠・アントニオ猪木と組み、スタン・ハンセン&アブドーラ・ザ・ブッチャーと対戦。ラフファイター2人の前に、谷津は血だるまにされ、国内デビュー戦は散々な目にあった。 通常、有望選手の国内デビュー戦は、無難な相手で行なうのが、プロレス界の常識でもあったが、強敵2人を相手に、ぶざまな姿を見せてしまった谷津。この試合が、その後の彼のプロレス人生を左右したといえなくもない。 その後、谷津は長州力率いる維新軍団に加入。デビュー当初の弱々しい姿を払しょく。84年、長州が中心となって、ジャパンプロレスを設立。谷津も新日本を辞めて、これに追随した。ジャパンは全日本プロレスと業務提携を結び、戦場を全日本に移した。ジャパンで、谷津は長州の正タッグパートナーに推され、世界タッグ王座等を奪取。長州&谷津と、全盛期のジャンボ鶴田(故人)&天龍源一郎との対戦は名勝負数え歌となった。谷津自身も、「全盛期に戻れるなら、長州と組んで、鶴田&天龍と闘いたい」と言うほど、選手として充実した時期であった。 しかし、ジャパンはあっさり分裂。新日本に復帰した長州と谷津は対立。両者は大きな遺恨を残す形となった。谷津はジャパン崩壊を機に、ジャイアント馬場さん(故人)から全日本への残留を打診され、同団体に入団し、鶴田とのタッグで活躍した。 90年には新たに設立されたSWSに移籍したが、同団体も内部対立により、あっけなく崩壊。谷津は自身が代表となり、93年にSPWFを設立した。 メジャーからインディーに格落ちしたことで、谷津にとっては、暗黒の時代に突入。00年には総合格闘技のPRIDEにチャレンジしたが、時すでに遅し。当時、44歳。格闘家としては下り坂。かつて、アマレスで敵なしだった実力は発揮できなかった。 02年には長州が設立したWJプロレスに営業部長職兼任で入団。SPWF時代に長州との遺恨は清算されており、再び、かつての朋友と同じ釜のメシを食うことになる。だが、WJの経営はずさんで、またたく間に団体運営は窮地に陥り、ギャラの未払いが続いた末、谷津は同団体を退団。その際に、マスコミに洗いざらいぶちまけたことで、長州との遺恨が再燃した。 その後、谷津は表舞台から姿を消し、SWS時代の後輩である畠中浩旭が主宰する弱小団体、アジアン・スポーツ・プロモーションでひっそりとファイトしていた。 この度、30周年を機に、現役にケジメをつけることを決めた谷津が望んだのは、「すべてを水に流す」こと。2度目の遺恨を残した長州にも、当然、引退興行へのオファーを出した。しかし、長州は現れず。それでも、谷津は「来てくれなかったけど、今日ですべて水に流す」と自身に言い聞かせた。 長州との確執が氷解したとはいえないが、代打として長州のモノマネで有名な長州小力が登場し、谷津の心をなごませたのが救いだった。オファーを蹴った長州にも、言い分があるだろう。いつの日か2人が、握手をする日が来ることを願ってやまない。(文・写真=最強プロレスサイトBATTLENET ミカエル・コバタ)
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スポーツ 2010年12月01日 12時30分
新世代の会次々に発足で世代交代の進むプロ野球界
『平成元年会』に続き、『88年会』発足へ。プロ野球界に新しい波が起こっている。期待できる世代交代の動きだ。 プロ入り3年目の今季、初めて二ケタ突破の12勝をあげたヤクルト・佐藤由規、65試合に出場して打率2割3分3厘、9本塁打、22打点を記録してようやく来季のレギュラー獲得が見えてきた日本ハム・中田翔、プロ入り最高の6勝を記録したロッテ・唐川侑己らが『平成元年会』を発足させる。ついに平成生まれの会が出来る。 そして、間髪入れずに1歳年上の昭和最後の昭和63年生まれの『88年会』が旗揚げされようとしている。甲子園を沸かせた早実・斎藤佑樹に代表される『ハンカチ王子世代』の呼称から、一足先にプロ入りして大活躍した楽天・田中将大にちなんだ『マー君世代』。さらには、今季セ・リーグ投手3冠を獲得、投手にとって最大の勲章である沢村賞まで受賞した広島・前田健太が追い抜き、『マエケン世代』とも呼ばれる黄金世代だ。巨人・原辰徳監督が来季3番構想を明かした巨人・坂本勇人もその一員だ。 そんな黄金世代の中で大学を卒業、今年のドラフト会議をにぎわした面々が続々とプロ入り。早実から早大を経て斎藤佑樹が日本ハムに、同じ早大ドラフト1位トリオの大石達也は西武、福井優也も広島入り。ドラフト会議を主催する日本野球機構(NPB)が作った3枚のポスターで「俺世代、こい。」と、広島・前田、楽天・田中、巨人・坂本が呼びかけたように、プロでは4年先輩トリオに挑戦する。 『俺世代』の『88年会』は、一気に日本プロ野球界の一大勢力にのしあがる可能性は大だ。「ボクは(仲間と集うことは)嫌いじゃないんで、やりたいですね。発起人? マエケンがいいのでは。マエケン会長、田中はヒラで」。楽天・田中がこう言えば、広島・前田は「田中会長がいい。ボクは副会長でいい」と、会長の座を譲り合っているのも微笑ましい。 実力がすべてのプロ野球界だから、来季の成績で会長、副会長を決めれば、明快ですっきりするだろう。 来オフには、スター選手の大量メジャー行きが予想される。難航中のアスレチックスとの交渉が決裂すれば、楽天・岩隈久志が仕切り直し、海外FAでメジャー入りする。日の丸エースの日本ハム・ダルビッシュも1年先送りしたポスティング・システム(入札制度)を使ってのメジャー行きは確実視されている。 さらには、ソフトバンクの川崎宗則、和田毅の海外FAも濃厚になっている。それだけに、新世代の『88年会』と1年後輩の『平成元年会』が切磋琢磨しての大活躍が期待されることになる。「野球界の最高峰のメジャーに挑戦したいという気持ちは止められない。悲観的になるのではなく、若い選手にとっては最高のチャンスだし、我々も後継者を育てればいいんだからね」。こういう持論を持っているのは、世界の王ことソフトバンク・王貞治球団会長だが、相次ぐ新世代の『88年会』『平成元年会』発足の動きを見ると、確かにファンも期待がふくらんでくるだろう。
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スポーツ 2010年12月01日 08時00分
3月に決まっていた!? 細川のホークス移籍の舞台裏
この退団は、開幕3試合目に決まっていたのかもしれない…。 前埼玉西武ライオンズ・細川亨捕手(30)の福岡ソフトバンクホークス入団が正式に発表された。細川のホークス入りは来季のペナントレースにも影響は計り知れない。今季、112試合に出場した『正妻』がライバルチームに移籍したのである。西武投手陣のデータはもちろん、チームの守備に関する最高機密を流出させてしまった。見送った側の西武も守備のサインを変更し、対応してくるだろうが、今季、左膝の半月板損傷でシーズンを棒に振った23歳の(炭谷)銀仁朗がどこまでやれるか不安も残る。 「西武は基本的にFA権を行使した選手は引き止めないことになっています。FA宣言する直前まで、慰留交渉も行いましたが」(球界関係者) 細川は開幕3試合目(3月22日)に『退団』を考え始めたようである。 同日、細川はスタメンマスクを被っていた。しかし、西武先発の岸孝之(25)がロッテ打線に掴まり、3回5失点でKO。その際、細川も屈辱を味わった。 3回裏の西武攻撃中、渡辺久信監督(45)は細川に代打を送った。 バッテリーの交代に関する渡辺監督のコメントが残っていた。 「(ロッテ打線の放った)6安打のうち、5本がカウントを追い込んでからのもの」(共同通信など参考) 捕手の配球ミスであり、その叱責で途中交代させたというのだ。ミスはミス。しかし、正捕手のプライドも強い年長者として、打席にも立たせてもらえなかった途中交代は、衝撃的だった。 「フロント内にも『厳しすぎる』との指摘はありました。ミスはミスですが…」(前出・同) 細川は昨季、故障で46試合にしか出場していない。その遅れを取り戻そうと、今年はキャンプ中から張り切っていて、二番手捕手の銀仁朗がオープン戦で左膝を痛めたことで、存在感も増していった。しかし、 「渡辺監督は二軍指揮官のころから、銀仁朗を高く買っていました。かといって、渡辺監督がエコ贔屓をしたなんて話はありませんよ。しかし、開幕3試合目で途中交代されれば、細川は『俺はアテにされていない』『銀仁朗を育てようとしている』と疑心暗鬼になり、チームから必要とされていないと不安に思ったようです」(同) その銀仁朗がチームに帰って来たのは、クライマックスシリーズ直前合宿だった。10月9、10日のクライマックスシリーズ・ファーストステージだが、細川はその銀仁朗(9日)と上本達之(30=10日)に試合途中で交代させられている。 こうした起用法が退団を決意させたというわけだ。 「ソフトバンクの秋山(幸二)監督は、西武関係者と今も交遊があり、細川とも家族ぐるみの付き合いでした」(他球団職員) ホークス移籍は自然の流れでもあったようだ。同じく、開幕3試合目で屈辱的な途中交代を喫した岸は、2度目の契約更改交渉を行い(11月27日)、現状維持の1億2000万円プラス出来高(推定)でサインした。会見で細川の移籍について質問されると、少し考えてからこう答えている。 「自分のことをいろいろ知っていると思うけど、それ以上に成長できれば…」 その表情は複雑だった。西武はソフトバンクから解雇通告を受けた荒川雄太(23)を獲得した。細川のソフトバンク移籍を想定しての捕手補強である。 渡辺監督の采配は間違っていない。しかし、野球選手に限らず、プロアスリートはプライドが高い。アテにされているのかどうか? たったひと言で「モチベーションが変わる」ということを再認識させられた移籍劇である。
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