スポーツ
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スポーツ 2010年12月13日 16時00分
岩隈残留で案の定起こった星野楽天の内乱
楽天・渡辺直人の横浜への金銭トレードに対し、鉄平、草野、嶋が悔し涙を流し、チームリーダーの山崎が球団側へ一言物申す異常事態に陥っている。 「ボクも非常に寂しい。プロだから、トレードは仕方ないが、出すべき選手ではなかったと思う」と明言した山崎は、20日の契約更改交渉の席で「選手が迷うようなことは避けて欲しいとお願いする」という。 選手たちが渡辺の金銭トレードに猛反発しているのは、ポスティングシステム(入札制度)でのアスレチックス入りがご破算に終わったエース・岩隈の残留余波で、犠牲者になったととらえているからだ。岩隈がすんなりとアスレチックス入りしていれば、15億円もの落札金が楽天に入り、星野監督が推進している大補強の資金になるはずだったのだ。 岩村、松井という日本人メジャーリーガーコンビの三遊間誕生も、岩隈マネーをアテにした補強だった。ところが、「4年12億円」という契約条件に不満の岩隈が残留を決断。「岩隈の落札金15億円と来季の岩隈の年俸3億円、合計18億円の補強費が消えたようなものだ。球団側、星野監督はどうするんだ」という、今後の対応を不安視する声がチーム内外から噴出していた。そこへ渡辺の横浜への金銭トレードだ。 「岩村、松井のメジャー帰りコンビを取った後に補強費用が消えてしまったものだから、2人の控えに回る渡辺を出してすこしでも経費削減しようとしているのだろう。金銭トレードだから、入ってくるお金もある」。楽天ナインはこう考え、猛反発しているのだ。 今季年俸6000万円弱の渡辺だし、金銭トレードの額も知れているだろう。それでも消えた大補強資金用の岩隈マネーを少しでも埋めたい球団側は、なりふり構っていられないのだろう。 渡辺の次は誰が犠牲者になるかわからない。楽天ナインの悔し涙の裏には、そういった戦々恐々たる思いもあるはずだ。「星野のやり方は、お金をかけて選手を取ってくるだけや。選手を育てることができんからな。が、阪神では成功しても楽天ではどうかな。疑問やで」。こう真っ向から星野流大補強を否定しているのは、元監督で現在楽天名誉監督の野村克也氏だ。 渡辺は野村監督が育てた選手の1人だけに、星野監督に対する舌鋒はさらに厳しくなるだろう。阪神の時には、3年連続して最下位に終わった野村監督が解任され、後を受けた星野監督がリーグ優勝という間柄だったが、蜜月関係だった。 「ワシが3年かけて土台作りをしたから、阪神は優勝できたんや。赤星など育てたのもワシや」。野村氏がこう自画自賛しても、星野監督は勝者の余裕で「本当にそうやな。ノムさんが土台を作ってくれたことが大きかった」と野村氏礼賛を惜しまなかった。 が、今回はそうはいかない。それでなくとも就任4年目で2位になり、続投に固執していたのに、勇退させられ、名誉監督に棚上げされた野村氏は、今でも球団側に対する恨み辛みがある。しかも、星野監督が成功したら、野村遺産は全否定されてしまう。早くも星野バッシングをしているのも、自らのメンツがかかっているからだ。今回の渡辺放出によるチーム内乱は、野村氏にとって格好の星野攻撃の材料になる。 「まだまだ補強するぞ。これからは投手だ」と大号令を発していた星野監督の方も岩隈マネーが消え、神経をとがらせているだろう。野村毒ガス口撃に過剰反応するのは避けられない。星野監督vs野村名誉監督の全面対決に発展する恐れがある、今回の内乱。今後の成り行きから目を離せない。
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スポーツ 2010年12月12日 09時00分
女子ゴルファーの登竜門 第9回グアム知事杯女子ゴルフトーナメント 2011年2月3日(木)〜2月5日(土)に開催!
最終日にはプロアマトーナメント「JTBコンチャカップ」を開催!! 出場者を一般募集中 「グアム知事杯女子ゴルフトーナメント」は、グアムでのゴルフ振興、ゴルフを通じた自然環境保全活動、観光誘致を目的に、グアム政府観光局が主催するゴルフトーナメントであり、過去に開催した同トーナメントでは、茂木宏美プロ(2004年第2回大会)や、上田桃子プロ(2006年第4回大会)など、現在第一線で活躍中のプロゴルファーが優勝し、輝かしい経歴を始動させる登竜門として広く知られている。また、毎年参加者が増え、トーナメントシーズン開始の大会としての評価も高い。 第9回を迎える2011年は、2月3日(木)から2月5日(土)までの期間、「オンワード タロフォフォ ゴルフクラブ」での開催が決定した。最終日の2月5日には、アマプロトーナメント「JTBコンチャカップ」を開催することで、このトーナメントへの出場者を一般募集している。なお、大会開催概要および参加者申し込み要項は下記のようになる。【大会開催概要】大会名称:第9回グアム知事杯女子ゴルフトーナメント主催:グアム政府観光局(大会名誉会長 グアム知事)競技運営:グアム知事杯ゴルフトーナメント委員会開催日:2月1日(火)午後指定練習日2月2日(水)午後指定練習日、ウエルカムレセプション2月3日(木)プロトーナメント初日2月4日(金)プロトーナメント最終日、表彰式2月5日(土)プロアマトーナメント「JTBコンチャカップ」、表彰式開催場所:オンワード タロフォフォ ゴルフクラブ ◎プロトーナメントへの出場資格:(1)LPGA(日本女子プロゴルフ協会)会員、LPGA登録プロ(2)ファイナルQT出場格研究生、またはファイナルプロテスト出場研修生(3)プロアマ出場資格:本戦トーナメント上位20位までと当委員会推薦プロ 賞金:賞金総額 51,000ドル プロトーナメント:優勝10,000ドル 2位 5,000ドル 3位3,000ドル(以下35位タイまで)シニア部門:優勝2,000ドル 2位1,000ドル 3位700ドル(以下10位まで)その他参加奨励金等 優勝副賞:高級婦人用バッグ、ホテル宿泊など 特別賞:ホールインワン賞3,000ドル(2月4日最終日のみ)◎プロアマトーナメント「JTBコンチャカップ」、一般(アマチュア)参加申込要項競技方法:「JTBコンチャカップ」は、本戦(グアム知事杯女子ゴルフトーナメント)上位および当委員会推薦プロと一般参加者によるチーム戦 問い合わせ:JTBガイアレック ゴルフデスク「グアム知事杯女子ゴルフトーナメント」公式サイト(http://guamgolf.jp)
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スポーツ 2010年12月11日 13時30分
田中正直のウェブランニングクリニック 「第63回 筋肉痛」
今回のテーマは筋肉痛です。 どんな人でも一度は経験したことはあるはずです。大抵の方が、運動をした翌日か翌々日にやって来ます。この筋肉痛には「遅発性筋肉痛」という正式名称があります。それに対して、運動中や直後に起こるものは「現発性筋肉痛」といい、大抵は1〜2時間でおさまります。 もちろん、肉離れや断裂などの傷害による激しい痛みも、運動中に生じますが、この痛みは筋肉痛とは呼びません。筋肉痛の原因について幾つもの仮説があり、現在も解明されていないようです。 原因の1つに乳酸が出てきていました。「筋に乳酸が蓄積するから」この原因は、乳酸濃度が運動後短期間に回復してしまうため、「現発性筋肉痛」には関与しても、「遅発性筋肉痛」に関係ないようです。 筋繊維や筋周囲の結合組織が損傷し、炎症が起こることで筋肉痛が起きるというのが現在最も有力な説とされているようです。 また、以前は筋肉痛なしに筋肥大はないと言われていたようですが、今では筋肉痛そのものは筋肥大に不可欠ではないようです。もちろん筋肉痛が出る程度のトレーニングは必要であり、トレーニング量の目安になります。 年を取ると遅発性筋肉痛が若い人より遅れて出るとよくいわれます。私自身も信じていました。しかし、統計的調査では年齢と痛みの遅れとの間に、はっきりした因果関係が見い出されていないのが現状です。 年齢よりもトレーニン量や質によって違う傾向があるそうです。運動が軽い時は、筋肉痛も軽いが出るのが遅く、運動が激しい時ほど、激しい筋肉痛が早く出るといった傾向が認められています。 自分のカラダを科学的に知っておくことで、怪我の予防になったり、パフォーマンス向上に繋がりますので皆さんも当たり前と思っていることに目を向けてみましょう!【Air Run TOKYO】ランニングクラブの練習会を体験してみたい方は、リアルライブ見たで無料体験できます。参加希望の方は、(airrun@pss1.jp)にメール下さい。 詳細は、【Air Run TOKYO】公式サイト(http://airruntokyo.syncl.jp/)をご覧下さい。写真は、筋力トレーニングの様子、片足スクワット 各30回くらい
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スポーツ 2010年12月11日 10時30分
「伝説の漢(おとこ)」中野巽耀、ガッツワールドのリングで復活! UWF魂を植えつけられたSTYLE-E勢!
「燃える 燃える 燃える 俺の心が 血と汗に染まった 白いマットに」 劇場版『あしたのジョー2』主題歌が新木場に流れた瞬間、背筋がゾクゾクするのを感じた観客もいたことであろう。 遂にあの漢がリングに帰ってきたのだ。 漢の名は「中野巽耀」(なかの・たつあき)。中野龍雄のリングネームで第2次UWFからリングに上がり、新日本プロレスのマットでは船木優治(現・誠勝)や野上彰(現・AKIRA)と名勝負を展開。伝説となった内藤恒人との試合で見せた逆片エビ固め、通称「しゃちほこ固め」は今でも語り継がれている。UWFインターナショナル時代、ベイダーとの最初のシングルマッチを戦った中野、見事な玉砕を果たし更に「漢ぶり」を上げる事になる。 あれからどれだけの月日が流れたのだろう。 12月4日、ガッツワールドvol.44のリングに中野は姿を現した。「中野巽耀」のリングネームで。 対するは田村潔司の遺伝子、STYLE-Eの田村和宏、そして9月にここ新木場でデビュー戦を行った那須晃太郎。奇しくもUWFの魂を受け継ぐ者同士が相対する事となった当日の第4試合。 中野のパートナーとなったのはバンジー高田、高田と田村は以前STYLE-Eのリングで幾度と無く対戦しているものの、「会うのも2年振りじゃないですかね」と高田が語った通り、ここ最近は疎遠となってしまっていた。 歴史はまた繰り返す。この4人が同じリングに上がる事は必然だったのではないだろうか。 先発した高田と那須がおもむろに見合うと、両者共にコーナーに下がる。中野と田村がリングに入ってくると異様な緊張感が漂った。お互いに牽制のローキックを放つとグラウンドに。中野がキュッと田村の足首を捻った瞬間、田村の表情が一変する。必死になってロープに手を伸ばす田村、ポーカーフェースで極め続ける中野。中野は田村潔司の遺伝子を体で感じていたのだろうか。 続いて那須が中野巽耀を体感する。那須は他団体の選手が認める程の無鉄砲さ。レジェンドである中野相手に真正面から向かっていく姿は、昔の中野の姿を思い浮かばせる。 那須の無鉄砲さに中野はマウントからの掌底で出迎える。上手くコントロールして上になった那須、しかし中野はすぐに切り返して逆十字固め。もがくようにロープに足を伸ばした那須。 下手をすれば「蛇に睨まれた蛙」になってしまう恐れがあった。しかし那須のハートはそんなやわなものではなかった。臆することなく中野に向かっていった那須、館内からも賞賛の声が上がっていた程。 再び中野と田村和宏が相対する。田村は奇襲の飛びつき逆十字を狙うが、どっしりと腰を据えた中野の前に不完全に終わってしまう。逆に足を取った中野はアキレス腱固め。クラッチした腕を外して脱出を試みた田村だったが、再度グイッと絞り上げるとまた田村は表情が変わる。 スタンドになり強烈な膝を田村のボディーに叩き込んだ中野は、高速&低空のブレーンバスターに切って取る。「頭から真っ逆さまに落ちてDDTを食らったようでした」とは試合後の田村。見ただけでも背筋が凍る程の落ち方であった。 田村をマウント掌底で攻撃する中野、その背後を那須の低空ドロップキックが襲う! 「何て事をするんだ!」と解説のミスター雁之助が叫ぶ程恐ろしい事をやってのけた那須。 その後も中野に対して意識を剥き出しにする那須。田村が腕固めに高田を捕らえた時、カットに入らせんとばかりに中野の前に立ちはだかった。高田から中野に交代すると那須はわき目も振らずにダッシュ! 張り手、キックをこれでもかとばかりにぶち込んでいく。しかし、涼しげなポーカーフェースで受け流していた中野の表情が一瞬変わった瞬間、那須の側頭部を捕らえるハイキックが炸裂! ガクッと崩れ落ちる那須。 フラフラとロープを掴み立ち上がる那須に対し、中野は高速のジャーマン・スープレックス。立ち上がる那須の足にローキックを打ち込み、その足を掴むと逆片エビ固めで絞り上げる。その絞り方は半端じゃない。伝説の「しゃちほこ固め」が今、眼前に蘇ったのだ!!! こうなってしまってはさすがの無鉄砲・那須もなすすべが無い。レフェリーの稲葉稲三があわててストップをかける程危険な角度で絞り込まれてしまっては仕方が無い。 勝利の後、中野は両手を広げ、余韻を楽しんでいるようであった。四方に向かい両手を挙げてアピールするその背中に「漢」の文字が浮かび上がっている気がした。 「年寄り扱いするんじゃねぇ! 俺はまだ生きているぞ!」。伝説の漢は「伝説」の中だけで生き続けているのではなく、現世に生き続けている。漢を魅せる為に。(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))◆『ガッツワールドvol.44』2010年12月4日(土)会場:東京・新木場『新木場1st RING』(観客236人=満員)<メインイベント GWC認定シングル選手権試合 60分1本勝負>○〔挑戦者〕ダイスケ(20分14秒 体固め)●〔王者〕ガッツ石島※スライディングD 初代王者が二度目の防衛に失敗、ダイスケが第二代王者となる。<セミファイナル タッグマッチ 45分1本勝負>竹田誠志【STYLE-E】&○吉野達彦(11分12秒 アスリートジャーマン)星野勘九郎【大日本プロレス】&●山本SAN<第5試合 GWC認定6人タッグ次期挑戦者決定戦 60分1本勝負>○清水基嗣&小川内潤&ベアー福田【SECRET BASE】(13分02秒 片エビ固め)●梁和平&CHANGO&アミーゴ鈴木※メスリカンドライブ 清水&小川内&福田組が次期挑戦者に決定。<第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負>○中野巽耀&バンジー高田(12分10秒 逆片エビ固め)田村和宏&●那須晃太郎【STYLE-E】<第3試合 アイスリボン提供試合 タッグマッチ 20分1本勝負>みなみ飛香&○真琴(12分54秒 片エビ固め)志田光&●松本都 ※コーナーからのローリング・セントーン<第2試合 ストリートファイトタッグマッチ 30分1本勝負>gosaku&○マスクドミステリー(10分15秒 体固め)円華&●角刈海坊主 ※ミステリー技<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>○松崎和彦(8分56秒 片エビ固め)●山田太郎【666】 ※垂直落下式ブレーンバスター
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スポーツ 2010年12月10日 17時30分
人気爆発・斎藤佑樹の最大の問題点は本業
メジャー帰りの新庄剛志以来という、札幌ドームでの入団発表に4倍の8000人のファンを集めた日本ハムドラフト1位・斎藤佑樹。当日の昼前のTBS、昼のNHKニュースはともに「きょう斎藤入団発表。札幌ドームでは朝からファンが行列」とトップで報道。午後からの入団発表も日本テレビが生中継するなど大人気だ。 「野球は視聴率が取れない。テレビのソフトには合わない」と、プロ野球から背を向けている民放テレビ局までが異常な佑ちゃん人気にはさっそく飛びついている。「北海道ファンのみなさん、こんにちは。東京の早稲田大学からきました。投手です」「06年の夏の甲子園決勝で駒大苫小牧との試合がありました。北海道民の方々は、もしかしたら嫌な気持ちだったんじゃないかと思います。同期入団と比べてマイナススタートとなると思いますが、頑張りたい」などという、ユーモアたっぷりのしゃべりができるのがテレビ局には魅力なのだろう。実際に、『流行語大賞』の特別賞、『ゆうもあ大賞』など早くもいろいろな賞を受賞している。 早実時代に甲子園で優勝、『ハンカチ王子』と呼ばれ、国民的なスターになった佑ちゃん人気再燃だ。しかも、今度は早大4年間神宮のプリンスとして君臨したキャリアがあり、大人の雰囲気が漂うだけに、子供、女性人気だけでなく、野球ファンの中心になっている熟年の男性人気も期待できるだろう。 「日本ハムはキャンプ、オープン戦だけで契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円の元は簡単に取ってしまうだろう。キャンプ前半で狂騒曲が終わってしまった、昨年の雄星みたいなことはないだろう。高校出とは違うからね。が、佑ちゃん人気が持続するかどうかは、本業の野球次第だ」。球界関係者は、日本ハム・斎藤佑樹の最大の課題は実力だとズバリ指摘する。 確かにその通りだろう。「アイツは芸能人だから」と日本ハム内部からも批判の声があった新庄の数々パフォーマンスだが、グラウンドでも20本塁打を打ち、ここ一番で勝負強さを発揮した。だから04年から06年まで3年間、スターの座を保ったし、電撃的に現役引退したのも、野球で結果を出せなければ、単なる人寄せパンダにすぎなくなるのを知っていたからだ。 早実の大先輩でドラフト1位に入札したが、獲得できなかったソフトバンク・王貞治球団会長は、「10勝8敗くらいだろう」と具体的な数字をあげているが、10勝8敗なら御の字、合格点だろう。二ケタ勝てば、新人王の候補になれるからだ。ヤクルト、西武で日本一監督になっている早大の大先輩・広岡達朗氏は「大学時代のままなら5、6勝くらいだろう」と見ているという。 大学球界関係者、プロ野球関係者の共通した見方は、変わり身の必要性だ。「斎藤は2年生の時が一番良かった。完全に伸び悩んでいる。ただまだのびしろがあるはず。プロのコーチからフォームを矯正してもらい、身近にいる生きた教科書のダルビッシュから見て、聞いて様々な経験を吸収すれば、プロで大成できる」という。 が、脱皮できなければ、人気先行、人寄せパンダで終わってしまう。早実の先輩であり、甲子園のスーパースターだったヤクルト・荒木大輔投手コーチは、人気は爆発的だったが、故障に泣き、実働8年で38勝41敗の成績でユニホームを脱いでいる。さて、斎藤佑樹はプロで何勝できるのか。のびしろの有無にすべてがかっている。
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スポーツ 2010年12月10日 16時30分
「2010年度プロレス大賞」の怪 実績なきチームが「最優秀タッグ賞」受賞
東京スポーツが制定する「プロレス大賞」の選考委員会が、12月8日に東京都内で開かれ、翌9日に受賞者が発表された。 「プロレス大賞」は1974年にスタートし、今年で37回目を迎える歴史ある賞で、プロレスラーの励みになっているもの。プロ野球でいえば、MVP、新人王、ベストナイン、ゴールデングラブ賞などに相当する権威ある賞。 その「プロレス大賞」に今年は、誰しもが驚く怪事件が発生した。 問題となったのは、最優秀タッグ賞。この賞は文字通り、年間を通して最も活躍したタッグチームに与えられるもの。ところが、今年は何の実績もないチームが受賞したものだから、業界内もドッキリ。 最優秀タッグに選ばれたのは、なんと中西学(新日本プロレス)&ストロングマン(CMLL)。この2人、初めてタッグを組んだのは3月。本格始動したのは10〜11月に開催された「G1タッグリーグ戦」。このリーグ戦で、中西組は準決勝で敗退し、決勝に残ることすらできなかった。チームとしての実績はこれだけなのだ。 投票の経過は、1回目の投票で、飯伏幸太&ケニー・オメガ(DDT)=8票、中西組=7票、船木誠勝(全日本プロレス)&鈴木みのる(パンクラス・ミッション)=4票、高山善廣(高山堂)&佐野巧真(プロレスリング・ノア)=3票、永田裕志&井上亘(新日本)=2票、棄権=1票。 1位の飯伏組が過半数の13に達しなかったため、飯伏組と中西組の決選投票となり、中西組が15票を得て、飯伏組の10票を抑えて、まさかの受賞となった。 ノアの「グローバル・タッグリーグ戦」を制覇、GHCタッグ王座に戴冠した高山組。新日本の「G1タッグリーグ戦」を制し、短命ながらIWGPタッグ王座にも就いた永田組は、ともに2冠を獲得しており実績も十分。次点となった飯伏組はIWGPジュニアタッグ王座に君臨しており、実績的には無冠の中西組より上なのだ。 このチームに関し、東スポ側は「問答無用のパワーと抜群の存在感で、2010年のマット界に強烈なインパクトを残したことが評価された」と評している。 ナゾがナゾを呼ぶ中西&ストロングマンの受賞について、ベテラン記者のA氏は「実績的にはどう考えても、高山組か永田組。ただ、インパクトが薄かったということなんでしょうね。吉報を待っていた両チームは、さぞやショックでしょう。これなら、該当者なしの方が、良かったかもしれません。ほとんど実績のない中西組が受賞するのは感心はしません」と語る。 実績よりインパクト。それが、選考につながったと考えるしかないが、業界内では波紋を呼んでいるようだ。なお、授賞式は15日に都内で行なわれる。<2010年度プロレス大賞受賞者>●MVP 杉浦貴(ノア)●ベストバウト賞 飯伏幸太&ケニー・オメガ(DDT)対田口隆祐&プリンス・デヴィット(新日本)〜IWGPジュニアタッグ選手権 新日本10・11両国国技館●最優秀タッグチーム賞 中西学(新日本)&ストロングマン(CMLL)●殊勲賞 諏訪魔(全日本)●敢闘賞 小島聡(フリー)●技能賞 カズ・ハヤシ(全日本)●新人賞 岡林裕二(大日本)●女子プロレス大賞 高橋奈苗(パッションレッド)●東京スポーツ50周年記念特別功労賞 アントニオ猪木●特別功労賞 故ジョー樋口さん(ノア)、故ラッシャー木村さん(ノア)、故山本小鉄さん(新日本)、故星野勘太郎さん(新日本)●レスリング特別表彰 吉田沙保里(ALSOK)、伊調馨(ALSOK)、坂本日登美(自衛隊)
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スポーツ 2010年12月10日 14時30分
中継ぎの雄・摂津の1億円辞退は「大人の判断」?
福岡ソフトバンクホークスの摂津正投手(28)が、1億円の大台突破を辞退して9500万円で契約を更改した(12月7日)。同会見で、摂津は「(1億円をもらうのは)まだ早いかなと思った」と語ったが、その謙虚さは“別の意味”でも称賛されていた。 1億円の大台に乗ると、首脳陣やフロントの見方はかなり厳しくなるという。それなりの年俸をもらう以上、活躍して当たり前。厳しく評価するのはソフトバンクに限った話ではない。 摂津本人も更改会見で示唆していたが、来季は先発転向の可能性もある。 「初めての先発ローテーション入りとなれば、不安もあるでしょう。失敗したときのリスクも考慮したのではないか?」(ライバル球団職員の1人) プロ野球解説者の1人がこう続ける。 「右肩の故障で3年間、全く登板のなかった斉藤(和巳=33)の現状も影響したのではないでしょうか。球団は斉藤のこれまでの貢献度も考え、リハビリに専念させてきましたが…」 斉藤は来季から『リハビリ担当コーチ』となる。球団は夏ごろから「育成枠への降格」を打診してきたが、斉藤がこれを固辞。球団は「リハビリに専念すべき」としたが、斉藤は「即、一軍復帰できない処遇」に難色を示していた。両者の言い分は平行線を辿り、一時は「解雇」の可能性もあった。球団側が「故障回復後の選手登録」を約束したことで、ようやく折り合いが付いた。しかし、この処遇について、批判的な声も聞かれた。 「特命コーチ(リハビリ担当)になっても、やることは育成選手とほとんど変わりませんよ。他選手にアドバイスを送ることもあるでしょうが、基本的には自身のリハビリに専念させるつもりです。斉藤は『あと1年だけ、待つ』と最後通告されたようなもので、斉藤本人も『3年間登板のない自分を拾ってくれる球団なんか、ほかにない』と自覚したんでしょう。高い給料をもらっていれば、シビアに判断されるのは当然のこと。復帰のメドが立たなければ、コーチ業に専念させられる…」(球界関係者) 斉藤の説得にあたったのは、王貞治会長だとも言われている。 また、球団は『三軍構想』も進めていた。斉藤のようにリハビリに専念しなければならない選手や、育成選手で構成されるが、組織拡張のためには『カネ』も必要だ。イヤラシイ言い方になるが、斉藤がリハビリに専念していた08年(2億5000万円=前年現状維持)、09年(2億円)、10年(1億2000万円)の3年間で、5億7000万円が喪失されたようなものである。 「当時は球団社長や経営方針も違いますが、かつては小久保裕紀も故障で1年を棒に振り、余剰人員扱いされ、巨人に放出されたことがありました」(前出・同) 今回、球団が斉藤の復活を願っていることは強調しておきたい。 どの球団も同じだが、経費節減を行う際、年俸の高い選手やベテランから処遇が検討される。摂津は1億円プレーヤーの称号を見送ったことで、その標的から免れたとも言えなくはない。 摂津には懸念材料がないわけではない。09年、リーグ最多の70試合に登板し、今季もそれを上回る71試合に駆り出されている。3年目の来季、『勤続疲労』が出ないとも限らない。首脳陣が先発転向も視野に入れたのは、その危険を回避させるためだという。 「摂津は連投を強要されても、1つも文句を言わないので、首脳陣の覚えも非常に良い。今回の昇給見送りは自分への戒めだと言っているし、フロントも好印象を抱いたはずです。1億円をもらった直後に成績を落とすより、9000万円台で50試合前後に中継ぎ登板した方が、来年の昇給に繋がるはずです。長いスパンで見れば、今回、1億円を見送った方がずっとオトクです」(選出・プロ野球解説者) 摂津の大台辞退は「大人の判断」でもあったようだ。(金額は全て推定)
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スポーツ 2010年12月10日 10時30分
勢力分布図が大幅に変わった6年目のガッツワールド! 遂に社長梁和平が裏切られた!
ガッツワールド内で「鉄壁の連携」を誇っていたデビルワールドに亀裂が生じたのは11月2日に行われたTruth#13からであった。ガッツ石島の「ペット」として無敵を誇っていたチェ・餃子マンが、石島の行き過ぎたカットから敗北を喫する。翌週のTruth#14では完全に決裂してしまう石島と餃子マン。自らのマスクを剥ぎgosakuとして正規軍入り、改めて「打倒デビルワールド」の旗手を務める事になる。 裏切り者のgosakuを成敗せんと、デビルワールドは元「スーパーX」である円華を投入。いきなりダイスケからピンフォールを奪う円華の活躍に意気上がるデビルワールド。 しかし最後の前哨戦となった11月30日のTruth#16では社長・梁和平の誤爆からガッツ石島がダイスケに直接フォールを奪われてしまう結果になってしまう。この事に腹を立てた石島は試合後梁を場外に投げ捨ててしまう。 忘れてはならないのがCHANGOとアミーゴ鈴木の存在。「プロレス好きの素人」としてTruthのリングに上がった二人はいきなりガッツ石島&角刈海坊主相手に勝利。続いて行われたガッツ石島&梁和平組との対戦ではCHANGOが梁からピンフォール勝ちを収め、CHANGOがガッツワールド社長に、アミーゴが代表になった事もあった。 9月20日のSECRET BASEで社長&代表権を奪回されてしまい、二人はデビルワールドの構成員となる。10月26日のTruth#12では「社員査定試合」と銘打たれた梁和平とCHANGOのシングルが行われ、敗れたCHANGOは改めてデビルワールドに忠誠を誓ったのである。 12月4日のガッツワールドvol.44ではいきなりデビルワールドから脱退者が出てしまう。gosakuの申し立てによりストリートファイトマッチとなった第2試合、デビルワールドからは円華と角刈海坊主が出場。 セコンドにガッツ石島が就き、万全の体制で行われた試合であったが、この日でデビュー5周年を迎えたストリートファイト仕様のマスクドミステリーの前に角刈がフォール負けを喫してしまう。(場外戦では観客を使った攻撃をする等、デビュー5周年を迎えて奮闘したミステリーだった) 大の字になる角刈に対し、声をかけたのは何故かgosakuであった。 実は角刈海坊主というリングネームは以前ガッツワールドを裏切ったガッツ石島を制裁する為にヒールとなったレオナルド高津が変身した名前。それが未だにガッツ石島の手下となっている事実に対して突っ込みを入れたのだ。 「お前、そのままでいいのか?」。gosakuの問いかけに「いいわけないだろ!」と応えた角刈。 この言葉に対し、石島は角刈を見限ってしまう。角刈はgosaku、ミステリーと共に控室へと戻っていった。 セミ前の第5試合、次期GWC認定6人タッグ挑戦権を賭けたデビルワールドvs.SECRET BASEの一戦。 ホームリングから続いている小川内潤とCHANGOの因縁もあり、最初から場外でやりあう両チーム。 リング内に残ったのは豪の欠場により急遽エントリーされたベアー福田と梁和平。体格の差を何とかカバーしようとした梁だったが、福田に吹っ飛ばされてしまう始末。 CHAMIGOとしての連携を鮮やかに決めたCHANGOとアミーゴ、その脇で連携の輪に入れず最後に両手を突き上げて雄叫びを上げるのみに終わってしまう梁。 目まぐるしく攻守が逆転する好試合となったが、終盤になりデビルワールドの連携が崩れていく。二度の誤爆の後、梁が押さえる清水に対し、アミーゴが椅子を振りかざす…清水が避けた為振り下ろそうとした椅子を途中で止めるアミーゴ。しかしその直後、確信犯の如く梁に対して思い切り椅子を振り下ろしたのだ! 更にその椅子の上へのDDTを決めたCHANGO、ダメージの大きい梁を無理やり立たせたCHAMIGOの二人。 結局小川内のスクリューキックから清水のメスリカンドライブでフォール負けを喫してしまう梁。完全に見殺しにされた形になってしまった。 「どうなっているんだ?」という表情のSECRET BASE勢だが、これで次期6人タッグ王座への挑戦権を手中に収め、団体として走り出すには格好の材料となった。 試合後、なおも梁をいたぶるCHAMIGOに対し、ガッツ石島がリングに入ってくる。最初はなだめるようにしていたのだが…」いきなり梁の背中に思い切り椅子攻撃! 遂に梁和平がデビルワールドに裏切られた!! とどめを刺そうとスーパー・パワーボムの体制に入る新生・デビルワールド。梁のピンチを救ったのはgosakuであった! とどめを刺せなかったが、改めて石島は梁が不必要であると宣言、デビルワールドからの追放を言い渡す。 こうなってはもう黙ってはいられない。悪の社長として君臨し続けた梁和平であったが、gosaku、ミステリー、そして前の試合で脱退した角刈…いや、レオナルド高津と共に正規軍としてデビルワールドを迎え撃つ事を決意する。 ちなみに、諸手を挙げてアピールする全員が鉢巻をしていた事を見て、解説のミスター雁之助が「寿司屋が出来上がりました」と言っていた。 これで勢力分布が大幅に変わったガッツワールド。デビルワールドには円華・CHANGO・アミーゴ鈴木が加入し、この日出場していなかった末吉利啓とMIN∀MI、そしてガッツ石島の6人となる。 正規軍にはダイスケ、吉野達彦、山本SAN、マスクドミステリー、gosaku、そしてレオナルド高津と梁和平の6人。 勢力が変わった7年目のガッツワールド、この光景をSUZKIジェネラルマネージャーが見ていたら恐らくこう言うだろう。「覆水盆に帰らず、一致団結でデビルワールドを排除しますよ。」と…。(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))◆『ガッツワールドvol.44』2010年12月4日(土)会場:東京・新木場『新木場1st RING』(観客236人=満員)<メインイベント GWC認定シングル選手権試合 60分1本勝負>○〔挑戦者〕ダイスケ(20分14秒 体固め)●〔王者〕ガッツ石島※スライディングD 初代王者が二度目の防衛に失敗、ダイスケが第二代王者となる。<セミファイナル タッグマッチ 45分1本勝負>竹田誠志【STYLE-E】&○吉野達彦(11分12秒 アスリートジャーマン)星野勘九郎【大日本プロレス】&●山本SAN<第5試合 GWC認定6人タッグ次期挑戦者決定戦 60分1本勝負>○清水基嗣&小川内潤&ベアー福田【SECRET BASE】(13分02秒 片エビ固め)●梁和平&CHANGO&アミーゴ鈴木※メスリカンドライブ 清水&小川内&福田組が次期挑戦者に決定。<第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負>○中野巽耀&バンジー高田(12分10秒 逆片エビ固め)田村和宏&●那須晃太郎【STYLE-E】<第3試合 アイスリボン提供試合 タッグマッチ 20分1本勝負>みなみ飛香&○真琴(12分54秒 片エビ固め)志田光&●松本都 ※コーナーからのローリング・セントーン<第2試合 ストリートファイトタッグマッチ 30分1本勝負>gosaku&○マスクドミステリー(10分15秒 体固め)円華&●角刈海坊主 ※ミステリー技<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>○松崎和彦(8分56秒 片エビ固め)●山田太郎【666】 ※垂直落下式ブレーンバスター
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スポーツ 2010年12月09日 17時30分
海老蔵事件の余波 球界に及ぶ
泥酔、殴打騒動の歌舞伎役者・市川海老蔵事件が、なんとプロ野球界にも影響を与えている。プロ野球暴力団等排除対策協議会(会長=加藤良三コミッショナー)が、認可を申請している147団体に対し、飲酒自粛を申し入れているのだ。 暴力団との関係が取りざたされる悪質な応援団を球場から排除、ファンが安心してプロ野球観戦を楽しめる環境を作るために、12球団、球場側、警察などの協力を得て、応援団を認可制にするなどの活動しているのがプロ野球暴力団等排除対策協議会だ。8日に行われた会議では、認可申請をしている応援団に対し、「球場に来る前もきてからの飲酒も自粛して欲しい」と、飲酒自粛を通達している。 「アルコールが入れば、どうしても応援が過激になり、問題が起こりやすいので」というのが、関係者の話だが、世間を騒がせている海老蔵事件と無関係ではないというから、興味深い。 というのも、プロ野球暴力団等排除対策協議会の顧問弁護士である、民暴のカリスマと言われる深澤直之弁護士が市川海老蔵の弁護士も務めており、今回の応援団の飲酒自粛に関しても一役買っているというからだ。関係者によると「歌舞伎界の方でも事件があった。飲み過ぎは良くない」との発言があったそうだ。 確かに、大事件に発展している海老蔵事件の根本的な問題は双方の過度の飲酒だけに、説得力がある。熱心な応援団が酔っぱらえば、汚いヤジを飛ばしたりして、一般のファンは迷惑するだけだ。応援団の飲酒自粛はタイムリーだ。 一昔前の広島球場、ナゴヤ球場、甲子園などでは、ヤクザまがいの応援団が大手を振っており、応援団同士の乱闘、流血事件なども珍しくなかった。76年4月16日の広島対巨人戦(広島球場)では、本塁ベース上の張本の激しいスライディングに激高した広島ファンがグラウンドになだれ込み、巨人の帰りのバスを囲み、ファンにけが人が出る事件まであった。この時も広島の応援団の「巨人の選手を帰すな」という過激なアジテーションが大騒動の引き金になっている。 そういう時代からは一変。現在は、プロ野球暴力団等排除対策協議会の過激な応援団の排除活動で、家族連れ、アベックが楽しめる環境になっている。 今年、角界で暴力団の関わる野球賭博事件が勃発、NHKの名古屋場所のテレビ中継が中止になるなど大揺れした際にも、加藤コミッショナーは、こう胸を張っている。「幸いにも、プロ野球界は暴力団等排除対策協議会が活動しており、暴力団との関係はない」と。が、同時に「相撲界の事件は対岸の火事ではない。なおいっそうの警戒が必要であり、油断は禁物だ」と、改めて警告を発している。 それも当然だろう。プロ野球界には忘れられない苦い思い出がある。過去に黒い霧事件と呼ばれる八百長事件が勃発、主力選手が永久追放者されるなど、球界存亡の危機に直面している。暴力団との交友関係に神経をとがらせるのは当然だし、今回の海老蔵事件にも敏感に反応しての「応援団の飲酒全面自粛」申し入れも、そんな重い過去があるからだ。
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スポーツ 2010年12月09日 15時30分
旗揚げの地新木場に戻ってきたガッツワールド、12月4日大会ではダイスケがグランドスラム達成!
2004年12月4日、新木場1stRINGで旗揚げ第1戦を行ったガッツワールド。 当日のメインイベントはガッツ石島&ダイスケvs.梁和平&藤田峰雄というカード。この試合で石島とダイスケは「正式な試合としては初めてプロと対戦」したのであった。試合は27分3秒、タイガー・スープレックスで藤田が石島からピンフォールを収めている。 時は流れ、都内を中心として興行を行ってきたガッツワールドは旗揚げを行ってから6年の歳月が流れていた。 所属選手も増え、ガッツワールド内でのタイトルもシングル・タッグ・6人タッグと充実している。だが2010年3月大会を最後に旗揚げの地新木場での開催を行っていなかった。 在京インディー団体の増加による興行戦争、選手のスケジュール等難しい面もあり、観客動員数は芳しくなかった現実にさらされてしまう。それでもガッツワールドの火を消すまいと懸命に都内各所で興行を行ってきた。 8月には蕨・イサミレッスル武闘館において週に1回の興行「Truth」という新ブランドを立ち上げる。ガッツワールドの真実を見せると銘打って始まったこの大会、加えて選手の試合経験を増やす事も目論んでいたのだろう。 何としても記念大会は自分達が出発した地で行いたい。その気持ちが強く感じられた12月4日新木場大会には236人(満員)の観客を集めた。地道に行ってきた結果が生んだ満員の新木場、喜びもひとしおだったであろう。 メインイベントで行われたのはガッツワールドと苦楽を共にしたガッツ石島とダイスケの二人によるタイトルマッチ。このシングルは2005年12月3日、新木場で行われた旗揚げ1周年記念大会で実現した限り。ガッツワールドでは本当の意味でのプレミアカードとも言えるこの試合を大事な大会のメインに据えた。 先に入場したのはダイスケ。自らの保持するGWCタッグ、6人タッグのベルトを掲げて入場する。 GWCシングル王者である石島は再編成されたデビルワールドの面々、円華・CHANGO・アミーゴ鈴木と共に入場。高々とベルトを掲げ満員の新木場にアピールする石島。 序盤戦は学生時代から培ってきたグラウンドを続ける両者。静かな展開の中で見せたかった二人の基礎。 立ち上がるとショルダータックル合戦からダイスケの変則ロープワーク、そしてジャンピング・エルボーパッド。プロとしてリングに上がってきた二人による鍛えられた肉体のぶつかり合い。 直後にいきなり切り札のスライディングDを放ったダイスケ、余裕をもってかわし場外にエスケープする石島。追うダイスケはエプロンからセカンドロープを蹴ってトペ・コンヒーロを放つ。SEMや鬼神道にも上がったダイスケの進化形。 マンハッタンドロップで優位に立ったダイスケの流れを断ち、サッカーボールキック、滞空時間の長いブレーンバスターでダイスケにダメージを与える石島。試合経験の中で培った石島のテクニックとパワー。 ダイスケのジャンピング・エルボーパッドを自爆させた石島はセコンドを介入させてダイスケの腕を集中攻撃、観客の怒りを買う。絶対的ベビーフェースとヒールという系図をこれでもかと表現する。 やられても、やられても立ち上がっていくダイスケ、反撃のライトハンド・ラリアットからジャンピング・エルボーパッド、フィッシャーマンズスープレックス、ミサイルキック。石島のラリアットをかわしてファルコンアロー。 再び劣勢に立つとセコンドを介入させる石島、「ハッピーエンドばかりがプロレスじゃない」と言い放ったシングル王座奪取の時の言葉が脳裏を横切る。王座防衛の為手段を選ばない執念。 マテマティカ・バスターから冬木スペシャルを見せた石島、一気に優位に立つとフィッシャーマンズ・バスターからデーモンボムを連発。切り札の腕極めノーザンライト・スープレックスをこらえたダイスケはロックボトム。両者ダウンから立ち上がると石島はローキックから突然の延髄斬り。コーナーで雄叫びを上げて地団駄ラリアットを放とうとする。レジェンドに対する敬意、その中に自分達を表現する両者。 ラリアットをかわしたダイスケはローリング・エルボー。勝機を見出したダイスケは一気に変形ネックブリーカーから伝家の宝刀スライディングDと繋いで遂に石島をマットに沈めた。5年前に行われたシングル対決の借りを返すと同時に、ガッツワールドで認定されている全てのタイトルを奪取しグランドスラムを達成したダイスケであった。 敗れた石島は絶対的優位に立ちながらの敗北にマットを両手で叩いて悔しがる。最後までヒールを突き通した男の心の叫びがそこにあったような気がした。 最後はガッツワールド正規軍、助っ人の松崎和彦や星野勘九郎、STYLE-E勢が揃って「3、2、1、ガッツル! ガッツル!」を行って大会は締められた。 念願のグランドスラムを達成し、満員の観客にアピールできた事でまずはほっとできたであろうダイスケ。試合後の囲み取材でも安堵と達成感に満ちた表情をしていた事が印象的だった。 しかし、まだまだ道は険しい。ガッツワールド内でのタイトルホルダーである事を誇りにし、他団体でも自分の地位を上げていかなければならない。ダイスケはグランドスラムという栄誉と共に、ガッツワールドを背負って戦い続けなければならないという重い十字架を背負ったのだ。 今後は「GWC認定シングル王者」として各団体のリングにも上がるダイスケ。自らを高めていく事によりガッツワールドの品位も上げていかなければならない。過酷な試合が続くであろうが、彼ならひょうひょうとした笑顔でこう言うだろう。「どんな事があっても負けちゃいられませんよ、いや、ホントで」。(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))◆『ガッツワールドvol.44』2010年12月4日(土)会場:東京・新木場『新木場1st RING』(観客236人=満員)<メインイベント GWC認定シングル選手権試合 60分1本勝負>○〔挑戦者〕ダイスケ(20分14秒 体固め)●〔王者〕ガッツ石島※スライディングD 初代王者が二度目の防衛に失敗、ダイスケが第二代王者となる。<セミファイナル タッグマッチ 45分1本勝負>竹田誠志【STYLE-E】&○吉野達彦(11分12秒 アスリートジャーマン)星野勘九郎【大日本プロレス】&●山本SAN<第5試合 GWC認定6人タッグ次期挑戦者決定戦 60分1本勝負>○清水基嗣&小川内潤&ベアー福田【SECRET BASE】(13分02秒 片エビ固め)●梁和平&CHANGO&アミーゴ鈴木※メスリカンドライブ 清水&小川内&福田組が次期挑戦者に決定。<第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負>○中野巽耀&バンジー高田(12分10秒 逆片エビ固め)田村和宏&●那須晃太郎【STYLE-E】<第3試合 アイスリボン提供試合 タッグマッチ 20分1本勝負>みなみ飛香&○真琴(12分54秒 片エビ固め)志田光&●松本都 ※コーナーからのローリング・セントーン<第2試合 ストリートファイトタッグマッチ 30分1本勝負>gosaku&○マスクドミステリー(10分15秒 体固め)円華&●角刈海坊主 ※ミステリー技<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>○松崎和彦(8分56秒 片エビ固め)●山田太郎【666】 ※垂直落下式ブレーンバスター◆ガッツワールド今後の大会予定「Truth」(いずれも開場19:00/開始19:30)◎Truth#17 2010年12月7日(火)蕨・イサミレッスル武闘館◎Truth#18 2010年12月14日(火)蕨・イサミレッスル武闘館◎Truth#19 2010年12月21日(火)蕨・イサミレッスル武闘館◎Truth#20 2010年12月28日(火)蕨・イサミレッスル武闘館「ガッツワールド」◎ガッツワールドvol.45 2011年1月10日(月・祝)北千住・シアター1010ミニシアター 開場12:00/開始12:30チケット、その他お問い合わせはガッツワールドプロレスリング事務局 info@guts-world.com まで。ガッツワールド&Truthオフィシャルサイト http://guts-world.com/
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