メーンイベントでは棚橋弘至(新日本)が、小島聡(フリー)を破り、IWGPヘビー級王座を新日本の手に奪還した。
この1・4東京ドーム大会は、92年にスタートして慣例化。今年でちょうど20年目を迎えた。最盛期には年3回の東京ドーム大会を開催していた新日本だが、06年からは1・4のみの年1回に縮小された。
今年の1・4にはプロレスリング・ノア、ZERO1、パンクラスミッション、DDT、米TNA、メキシコCMLLからもトップ選手が参戦し、豪華ラインナップが揃っていた。
発表された観客動員数は42,000人(主催者発表)で、前年の41,500人をわずかながら上回った。これは、年1回の開催となった06年以降では、06年の43,000人次ぐ動員だった。この5年間ではいちばんの入りに、数字的には成功といえよう。
ただ、プロレスの観客動員数は水増し発表が当たり前。プロ野球やJリーグのように、水増し発表したら、誰かに叱られるなんてことはない。すべては、主催団体の良識次第。「今年は2010年だから、主催者発表2010人」なんて、笑えるような発表が普通にある世界なのだ。従って、他の団体と、「どちらが入っていたか」などと比較するのは意味をもたない。
額面通りに受け取れば、上々の結果ながら、新日本・菅林直樹社長は、「1・4については、大阪、福岡でという話しもある。検討中です」と意外なコメント。すっかり、プロレスファンに根付いた1・4東京ドーム大会を、やめてしまうのはあまりにも惜しい気がするが…。
(最強プロレスサイトBATTLENET/ミカエル・コバタ)