“浪花の春団治”と呼ばれた元阪神の川藤幸三氏。テレビ解説をしていた川藤は、首位打者争いについてアナウンサーに訊かれた際に
「わしゃ、規定打席に達したことがないからわからん」
と返答。アナウンサーはただ苦笑いするしかなかったとか。
西武ライオンズの黄金期のエースであった東尾修氏は、1994年のオールスターゲーム第1戦の解説者としてテレビ出演した際、
「投手は(同じリーグの)外国人選手と仲良くしておいた方がいいですね、殴られなくて済むから」
と発言する。現役時代に外国人選手から試合中に暴行を受け顔面を負傷した経験もある東尾ならではのアドバイスかもしれない。
そして数の多さではナンバーワンなのが福本豊氏だ。“世界の盗塁王”と呼ばれた現役時代、2543安打と1065盗塁と阪急の主力として活躍した彼だが、有名なのが阪神対横浜戦、投手戦となり0が並んだスコアボードをみて
「たこ焼きみたいやね」
さらに、阪神が大型連敗を脱出して
「(黒星が続いた後に白星が1つ付いて)オセロならひっくり返るんやけどね」
そして、アナウンサーの「福本さん、今のプレーどうですか?」に対して、
「ごめん、見てへんかった」
挙げていくときりがないが、数々の迷言を生み視聴者を野球の試合楽しませてくれた。
最近では、「ボクは野球中継の時は音を消している。解説者の声なんてうるさいだけだもんね」と玄人ぶる方もいるらしいが、せっかくの中継、どんなびっくり発言が飛び出すか解説にも注目してみてはいかがだろうか。