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「毎週火曜日はTruthの日」。新木場大会を前に二大対抗戦が実現したTruth#16!!

 12月4日(土)に行われるガッツワールドvol.44を前に組まれた対抗戦。メインはガッツワールド正規軍vs.デビルワールド、セミでSTYLE-Evs.SECRET BASEがラインナップされた11月最後のTruth。特にメインで行われた6人タッグはGWCシングル選手権を前にして最後となるダイスケvs.ガッツ石島の直接対決。王者石島が精神的優位に立つか、挑戦者ダイスケが王手をかけるか。

 セミのタッグマッチではSTYLE-Eの田村和宏&那須晃太郎がSECRET BASEの清水基嗣&小川内潤と対戦。前日のSECRET BASE#14で田村と清水はタッグを結成しガッツ石島&アミーゴ鈴木のデビルワールドと対戦、石島のラリアット誤爆から清水がアミーゴを丸め込んで勝利している。
 「昨日の友は今日の敵」と言うべきだろうか、別コーナーに分かれて対戦した田村と清水。だがそれ以上に観客の注目を浴びたのは小川内と那須の張り手合戦であった。
 那須が「脅威の新人」と呼ばれている理由の一つに、どんな相手にも物怖じしない「毛の生えた心臓」がある。この日も那須は小川内を相手にいきなり顔面への張り手を一閃! 序盤戦から一気に白熱した試合展開になる。
 小川内に触発されたのか、清水も那須に対して厳しい攻撃を加える。コーナーで控えている田村の檄が飛ぶ。
 つかまる展開の多かった那須だが、小川内へのドロップキックで逆襲。田村も続いてドロップキック。ダブルのクローズラインをダッキングでかわした田村は二人にドロップキック。「俺も負けちゃいられないぜ」と言う田村の言葉が聞こえてくるような気がした。
 田村のスリングブレイド、ウルトラタイガードロップ。清水の後頭部へのミサイルキック、リバース・カーフブランディング。小川内のトラースキック。那須のバックドロップ、初公開となる鎌固め。それぞれの得意技がリング内で交錯。
 流れがSECRET BASEに転じたのは清水が那須に決めたメスリカンドライブから。小川内のニードロップと清水のダブルフットスタンプが時間差で那須の体に刻み込まれる。必殺の鬼風車は防がれた小川内だったが、「それならこれでどうだ」とばかりに二度目の公開となる雷迎(らいごう)を那須に決めて3カウントを奪った。
 滅多に出さない技を出すという事はそれだけ那須を認めたという事。実際小川内も那須を認め「次はシングルでやりたい」と言った程。若い那須は様々なレスラーに刺激を与えている事は事実。恐るべし「脅威の新人」である。
 尚、試合後前日のSECRET BASEで小川内に宣戦布告したCHANGOが脱兎の如く乱入し襲い掛かった。「どこまでも追いかけてやる」のCHANGOの言葉に嘘は無かった。12月4日の新木場でも対戦する小川内とCHANGO、追われる立場となった小川内はどうCHANGOと対峙するのだろうか。

 メインイベント、ダイスケ&山本SAN&吉野達彦vs.ガッツ石島&梁和平&円華はガッツワールド正規軍vs.デビルワールドの頂上対決となった。デビルワールドのセコンドには前の試合で乱入したCHANGOの姿が。一時はガッツワールド社長にまでなったCHANGO、Truthのリングは居心地が良いのだろうか。
 まずは奇襲攻撃を仕掛けたデビルワールド。石島対吉野、梁対山本、円華対ダイスケという図式でそれぞれ場外戦から始まった。勢いはデビルワールドにあった。円華という大きな戦力を得たデビルワールドはセコンドのCHANGOも上手く使って徐々に正規軍を攻め込んでいく。
 ローンバトルを強いられてしまう吉野、デビルワールドは連携で吉野を攻め込んでいく。コーナーに振られた吉野だがその反動を利用した正面飛びドロップキックで反撃の狼煙を上げる。
 タッチを受けた山本、デビルワールドを相手に大立ち回りを演じる。石島と円華のツープラトンを自爆させ、円華に対しては得意のフライング・ニールキックを炸裂させる。上背のある円華には効果的な攻撃であった。
 ダイスケと石島が本格的にリング上で相対したのは中盤過ぎ。ダイスケがローリング・エルボー、串刺し式ジャンピング・エルボーパッド、フィッシャーマンズ・スープレックスで先制する。コーナーに駆け上がったダイスケに対し、石島はその側頭部にハイキック、デッドリードライブで投げ捨ててラリアット一閃。しかし直後に放とうとしたブレーンバスターを返され、逆にネックブリーカーでダメージを負ってしまう石島。
 滅多に決まらない山本の必殺「山本SANドライバー」からスライディングDを狙ったダイスケだが、円華のカットに阻まれる。三人がかりでダイスケを痛めつけて石島のデーモンボム。これもカットに入られる。
 円華のランヒェイをロックボトムで切り返し、石島のラリアットをかわしてバックに回るダイスケ。逆にバックを取り返し、梁のカンフーキックを決めようとするが同士討ちとなってしまう。チャンスと見るやダイスケは変形ネックブリーカーから必殺のスライディングDを石島に叩き込み、前哨戦で王手をかけるフォール勝ちをスコアした。

 フィニッシュ前の誤爆がまたもやデビルワールドに暗雲をもたらしてしまう。石島が梁を場外に放り投げてしまう。ビッグマッチを前に鉄壁のチームワークを誇るデビルワールドの亀裂が金曜日の嵐を呼んだのであろうか。
 逆に勢いづくガッツワールド正規軍。このままの勢いでダイスケのグランドスラム(シングル・タッグ・6人タッグ)が達成されるのだろうか。記念すべき6周年を迎えるガッツワールドに一陣の光明を見た。

 第1試合ではgosakuがガッツワールド所属となって以来初のシングルマッチ。対戦相手となった666の山田太郎相手にパワーのみならずテクニックを惜しげもなく披露。体格の差をスピードでカバーした山田を評価したのだろうか、滅多に見られないオースイ・スープレックスで3カウントを奪ったgosaku。実はgosakuも昭和時代を生き抜いてきたレスラーの一人。
 gosakuを加えたガッツワールド正規軍の団結力は、この時点でデビルワールドを上回っていると言っても良いだろう。「ハッピーエンドばかりがプロレスじゃないんだよ!」初代GWC王者になった石島の言葉を忘れてはいない正規軍。12月4日、運命の日は刻一刻と迫っている…。
(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))

◆『Truth#16』
2010年11月30日(火)
会場:埼玉・蕨『イサミレッスル武闘館』(観客58人)

<メインイベント 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
○ダイスケ&山本SAN&吉野達彦(12分55秒 片エビ固め)●ガッツ石島&梁和平&円華 ※スライディングD

<セミファイナル タッグマッチ 30分1本勝負>
清水基嗣&○小川内潤【SECRET BASE】(12分04秒 片エビ固め)田村和宏&●那須晃太郎【STYLE-E】 ※雷迎

<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
○gosaku(7分26秒 オースイ・スープレックス)●山田太郎【666】

◆Truth12月の開催予定
◎Truth#17 2010年12月7日(火)
◎Truth#18 2010年12月14日(火)
◎Truth#19 2010年12月21日(火)
◎Truth#20 2010年12月28日(火)
いずれも埼玉・蕨イサミレッスル武闘館にて19:00開場、19:30試合開始。
入場料金は前売り2000円、当日2500円。
4大会を通して観戦可能な月間パスポートも発売。
自由席6000円、指定席7000円(自分で好きな座席を指定できる)。

お問い合わせはガッツワールドプロレスリング事務局 info@guts-world.com まで。

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