前日まで「0勝1敗」の栃ノ心はこの日、同じく「0勝1敗」の平幕・錦木と対戦。立ち合い左回しをつかむと一度引きを見せ、そこから再度前に出ようとしたが、回しを切った錦木から逆襲を受け土俵下に押し倒された。
転落した栃ノ心は15秒ほどその場にうずくまった後、土俵に戻って取組後の礼を終えたが、この後NHKの中継カメラには、花道を引き揚げる栃ノ心が左肩を押さえながら苦悶の表情を浮かべる様子が映る。また、この直後には花道を担当したアナウンサーが「栃ノ心がですね、『痛めたのは左肩』だと言っていました。『大丈夫』と言っていましたけど表情はゆがんでいましたね」と、栃ノ心から同箇所を痛めたと聞かされたと報告した。
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栃ノ心の様子を受け、ネット上には「かなり顔ゆがめてたけど大丈夫なのか」、「左肩から勢いよく落ちてたし状態が心配」、「取組直後、花道での様子を見る限り痛みは相当強そうだな…」と心配の声が寄せられた。
一方、「左肩より右ひざの方がヤバそうじゃないか」、「押し倒された時に右ひざから崩れ落ちてたしめちゃくちゃ不安」、「左肩だけじゃなくて古傷の右ひざも痛めたとしたら最悪だぞ」と、右ひざの故障を懸念するコメントも多数見られた。
「栃ノ心は錦木から逆襲の押しを食らった際、右ひざから崩れるように倒れると、そのまま左肩から土俵下に転落。その後花道を引き揚げる際も左肩を気にしつつ、右ひざを突っ張らせながら歩いていました。栃ノ心は過去に何度も右ひざを故障しており、ここ数年は患部に分厚いテーピングを巻いて土俵に上がり続けていますが、今回の敗戦でその古傷も悪化したのではと懸念しているファンも少なくありません」(相撲ライター)
10日14時時点では、故障についての続報は特に伝えられていない栃ノ心。だが、患部の状態次第では早期休場はもちろん、出場を継続した場合でも極めて厳しい戦いを強いられる可能性もゼロではなさそうだ。
文 / 柴田雅人