栃ノ心
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スポーツ 2023年05月19日 20時30分
元大関・栃ノ心の引退理由にファン落胆「悪夢が現実に」 会見にも驚きの声、母国の豪邸にも再注目?
19日に現役引退を表明した十両・栃ノ心(元大関)。引退会見でのコメントが話題となっている。 報道によるとこの日、両国国技館で会見を行った栃ノ心は引退理由について「1月場所で肩のけがをして自分の相撲を取れなくなった」と説明。同席した師匠・春日野親方(元関脇・栃乃和歌)も「(左肩脱臼が)致命傷になったのは確か」と口にしたという。 現在35歳の栃ノ心は今年1月場所4日目の平幕・琴勝峰戦で左肩を脱臼し翌5日目から休場。同戦では取組終了直後に右手で左肩付近を押さえながら5秒ほどその場で棒立ちになったり、花道を引き揚げる際も左肘を曲げ体に密着させたまま険しい表情を浮かべたりとかなり痛そうな様子を見せた。 加えて、対戦相手の琴勝峰が取組後に「取り組んでいる時に相手の肩から音がした」とコメントしたことから、引退の引き金を引くような大けがになるのではと不安視するファンも少なくなかった。 >>大相撲、栃ノ心が取組後に左肩押さえ悶絶!「肩から音がした」対戦相手も証言、休場招いたアクシデントに心配相次ぐ<< 脱臼後は3月場所で「5勝10敗」、5月場所は「0勝6敗」と右肩下がりのまま引退となった栃ノ心。ネット上には「1月に恐れてた悪夢が現実になってしまった…」、「本当に引退に繋がってしまって悲しすぎる」、「何とか乗り越えてほしかったけどやっぱり厳しかったか」といった落胆の声が寄せられた。 ファンから惜しまれつつ土俵を去る栃ノ心だが、引退会見では今後の動向についても語り注目が集まっている。栃ノ心は具体的な動きはこれからとしつつも「協会には残らないですけど、日本は好きですし、日本に住みたいなと思います。(出身の)ジョージアと日本を、行ったり来たりできたらいいなと思います」とコメント。相撲協会からは離れ、両国をまたにかけた仕事、活動をしていきたいと意向を口にしたという。 「栃ノ心は2020年にジョージア・ムツケタ市の実家近くに豪邸を建てたことが報じられています。2000平方メートルに上る敷地内に2棟の建物を建設し、住居スペースの他に自分専用のレストランやトレーニング施設、さらにはこれまでに獲得したトロフィーなどを展示するコーナーも設けているそうです。これだけの豪邸を母国に構えながら、日本を拠点として活動していくという口ぶりに驚いたファンもいたようです。また、協会に残らないという点についても、栃ノ心は帰化しておらず親方転身できないため自然な選択とはいえますが、元大関の技術、経験が下の力士に還元されないことを惜しむ声は絶えません」(相撲ライター) 2006年3月の初土俵からキャリアをスタートさせ、2018年1月場所ではジョージア出身力士として初めての優勝(13勝2敗)を果たした栃ノ心。具体的な時期はまだ未定だが、引退相撲・断髪式を行うまでは春日野部屋に残り後進の指導にあたるという。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年03月13日 19時30分
元大関・栃ノ心、逸ノ城相手の“秒殺負け”に心配相次ぐ「体ボロボロでは」 場所初日で既に満身創痍か
12日に行われた大相撲3月場所初日。十両・逸ノ城対十両・栃ノ心の取組内容が物議を醸している。 幕内優勝経験者同士(逸ノ城は2022年7月、栃ノ心は2018年1月場所で優勝)の対戦として注目されていた同戦。逸ノ城のつっかけにより仕切り直しとなって迎えた立ち合い、ぶつかりながら左上手を引いた逸ノ城は、右も差し十分な体勢で前に出る。栃ノ心はほとんど抵抗できないまま土俵外に寄り切られ、取組時間わずか3秒ほどで逸ノ城が勝利する結果になった。 逸ノ城は2020年11月、2021年8月にそれぞれ新型コロナ対策の協会ガイドラインに違反し外出・飲食したとして、先場所は1場所出場停止処分により全休。また、今場所前の3月7日にはヘルニア除去手術を2月中旬に受けた影響で約1か月相撲を取る稽古ができていないと伝えられるなど、相撲勘やコンディションが不安視されていた。 >>十両・逸ノ城の稽古後コメントに「舐めすぎだろ」厳しい声 手術で稽古不十分も、3月場所出場明言し物議<< その逸ノ城の勝利を受け、ネット上には「休場、手術明けとは思えないほどの完勝だ」などと驚く声が寄せられた。ただ、それ以上に「今の逸ノ城に瞬殺されるなんて栃ノ心大丈夫か?」、「成すすべなく押されるだけって覇気がなさすぎないか」、「先場所も故障してたし相当体ボロボロなのでは」といった、栃ノ心の状態を心配するコメントが見られた。 「栃ノ心はこれまで右膝、右足親指、左肩腱板など複数箇所を故障しており、先場所も左肩脱臼で途中休場をしいられている35歳のベテラン。先場所まで4場所連続で負け越しが続いており、今場所では2014年9月場所以来の十両に転落しています。今場所前の報道では現在のコンディションについての情報は特に伝えられていませんでしたが、状態が不安視されていた逸ノ城にほぼ何もできずに負けたことを考慮すると決していいとはいえないのでは」(相撲ライター) 取組後の報道では故障・休場情報は伝えられずに2日目も出場したが、湘南乃海に敗れ連敗を喫した栃ノ心。今場所は幕内復帰へ向け勝ち越しが求められる場所だが、ここから巻き返しを見せることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年01月12日 15時30分
大相撲、栃ノ心が取組後に左肩押さえ悶絶!「肩から音がした」対戦相手も証言、休場招いたアクシデントに心配相次ぐ
11日に行われた大相撲1月場所4日目。今場所2敗目を喫した平幕・栃ノ心(元大関)の取組後の様子に心配の声が集まっている。 前日まで「2勝1敗」の栃ノ心はこの日、「3勝0敗」の平幕・琴勝峰と対戦。栃ノ心は立ち合い右でかち上げ、そこから左腕で琴勝峰の頭を抱え込もうとする。しかし、これに怯まなかった琴勝峰に左四つの体勢に持ち込まれると、そこからの寄りをこらえきれず土俵を割った。 この直後、栃ノ心は右手で左肩付近を押さえながら5秒ほどその場で棒立ちになり、取組後の一礼も左肘をくの字に曲げたまま。さらに、土俵を降りて花道を引き揚げる際も肘を曲げ体に密着させた左腕を右腕で下から支えており、眉間にしわを寄せ険しい表情も浮かべていた。 NHK中継ではこの後の栃ノ心について、花道担当アナウンサーが「そのまま診療所に向かいました」と報告。また、琴勝峰が「取り組んでいる時に相手の肩から音がした」とコメントしたことも合わせて伝えられた。 >>大相撲、土俵下の貴景勝に高安が激突! 場内騒然のアクシデントに心配相次ぐ、お互い故障の可能性も<< 栃ノ心の取組後の様子を受け、ネット上には「栃ノ心めちゃくちゃ痛そうだけど大丈夫なのか」、「強引に頭抱え込もうとしたときに何かアクシデントが起こったのでは」、「琴勝峰にも聞こえるくらいの音が鳴ったってかなりの重傷じゃないか?」、「栃ノ心は左上手が生命線だけど、その左が使えなくなったら相当キツいぞ」といった心配の声が相次いだ。 栃ノ心は翌12日、左肩関節脱臼により同日から休場することを複数メディアが報道。師匠・春日野親方(元関脇・栃乃和歌)は再出場の可否について「無理じゃないかな」という見解を示しているというが、休場のまま場所を終えれば2014年9月場所以来となる十両転落は避けられない見込みだ。 近年は把瑠都(2013年7月場所で転落、翌9月場所前に引退)、琴奨菊(2020年9月場所で転落、翌11月場所中に引退)など十両転落を機に引退決断に至った大関経験者も少なくないため、一部からは「栃ノ心もこの脱臼が引退の引き金になるのでは」といった悲観的な推測も上がっている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年08月31日 20時30分
大関・正代、キャリア終焉の危機到来? 稽古後に漏らした不安が物議、ファンが恐れる最悪の展開は
先場所「10勝5敗」と2ケタ勝利を挙げカド番を脱出した大関・正代。31日に伝えられた故障情報がネット上で物議を醸している。 報道によると、正代は同日に所属する時津風部屋で稽古を行ったが、チューブトレーニングなどが主で相撲は取らず。その稽古後に応じた取材の中で「巻き爪状態なんで。爪を切る? 様子を見て。(稽古場に)来たときに痛みがあって、踏み込めないなと。けっこう腫れていて、化膿しているんですよ」と、右足親指に負傷を抱えていることを明かしたという。 >>大相撲、また正代戦でミス「わざとやってんのか」厳しい指摘も 八角理事長も苦言、相次ぐ差し違え・接触に引退待望論も<< 先場所を大きなけがなく完走した正代は、場所後に行われた夏巡業(5~14日)も休まず参加。また、巡業後の出稽古期間(15~26日)も時津風部屋を訪れた小結・逸ノ城、平幕・北勝富士ら幕内力士に胸を出すなど、来た9月場所(同月11~25日)に向け順調に調整を進めていることが伝えられていた。 正代自身が明かした故障情報を受け、ネット上には「右足親指痛めたってマジか、ここまでいい感じにコンディション上げてたのに」、「化膿してるってことは割と重症っぽいな…立ち合いとか痛みでほとんど力入らないんじゃないか」、「場所までまだ時間あるし無理せず回復に努めるべき、悪化したら最悪栃ノ心みたいに致命傷になりかねない」といった心配の声が相次いだ。 「相撲は勝負の8割がここで決まると俗に言われるほど、立ち合いの圧力が勝敗を大きく左右する競技。その立ち合いの威力は両足の親指でどれだけ土俵を強く踏み込めるかにかかるため、同箇所の故障は深刻な低迷につながるリスクも小さくはありません。直近では大関・栃ノ心(現平幕)が大関昇進場所だった2018年7月場所で右足親指付け根を負傷し途中休場し、翌8月末に本格的な稽古を再開した際も『まだ怖くて踏ん張れない』と患部をかばっている旨をコメント。すると、その影響からか翌2019年1月場所中に右太もも肉離れを発症し、同場所から2場所連続負け越しで関脇に転落。また、5月場所で10勝を挙げ大関に復帰し迎えた7月場所には右ひざ半月板損傷・左肩腱板断裂など新たな故障に見舞われ、再び大関の座を失った11月場所以降は平幕中位~下位が定位置となっています」(相撲ライター) キャリアを狂わせかねない故障を負ったともいえる正代。9月場所初日までの約半月間は難しい調整を迫られそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年05月10日 15時30分
大相撲、平幕・栃ノ心の取組後シーンに心配の声「かなり顔歪めてる」 土俵下に転落し左肩負傷、長年苦しむ古傷も悪化か
9日に行われた大相撲5月場所2日目。今場所2敗目を喫した平幕・栃ノ心の取組後の様子がネット上で物議を醸している。 前日まで「0勝1敗」の栃ノ心はこの日、同じく「0勝1敗」の平幕・錦木と対戦。立ち合い左回しをつかむと一度引きを見せ、そこから再度前に出ようとしたが、回しを切った錦木から逆襲を受け土俵下に押し倒された。 転落した栃ノ心は15秒ほどその場にうずくまった後、土俵に戻って取組後の礼を終えたが、この後NHKの中継カメラには、花道を引き揚げる栃ノ心が左肩を押さえながら苦悶の表情を浮かべる様子が映る。また、この直後には花道を担当したアナウンサーが「栃ノ心がですね、『痛めたのは左肩』だと言っていました。『大丈夫』と言っていましたけど表情はゆがんでいましたね」と、栃ノ心から同箇所を痛めたと聞かされたと報告した。 >>大相撲、大関・御嶽海戦で行司が大失態!「引退考えた方がいい」取組中の接触・土俵下転落に怒りの声相次ぐ<< 栃ノ心の様子を受け、ネット上には「かなり顔ゆがめてたけど大丈夫なのか」、「左肩から勢いよく落ちてたし状態が心配」、「取組直後、花道での様子を見る限り痛みは相当強そうだな…」と心配の声が寄せられた。 一方、「左肩より右ひざの方がヤバそうじゃないか」、「押し倒された時に右ひざから崩れ落ちてたしめちゃくちゃ不安」、「左肩だけじゃなくて古傷の右ひざも痛めたとしたら最悪だぞ」と、右ひざの故障を懸念するコメントも多数見られた。 「栃ノ心は錦木から逆襲の押しを食らった際、右ひざから崩れるように倒れると、そのまま左肩から土俵下に転落。その後花道を引き揚げる際も左肩を気にしつつ、右ひざを突っ張らせながら歩いていました。栃ノ心は過去に何度も右ひざを故障しており、ここ数年は患部に分厚いテーピングを巻いて土俵に上がり続けていますが、今回の敗戦でその古傷も悪化したのではと懸念しているファンも少なくありません」(相撲ライター) 10日14時時点では、故障についての続報は特に伝えられていない栃ノ心。だが、患部の状態次第では早期休場はもちろん、出場を継続した場合でも極めて厳しい戦いを強いられる可能性もゼロではなさそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月11日 11時00分
白鵬、5月場所の延期・中止を歓迎? 「古傷を治す時間を与えてもらった」日程変更が“不幸中の幸い”となり得る力士は他にも
“新型コロナウイルス感染者が出たら即打ち切り”という取り決めの下、無観客で開催され、無事に全15日間を乗り切った大相撲3月場所(大阪・エディオンアリーナ)。しかし、次場所である5月場所(東京・両国国技館)は、日本相撲協会が初日を5月10日から24日に延期することを4月3日に決定。場所を開催できるか非常に不透明な状況となっている。 また、同月8日には力士を含む複数の日本相撲協会員が新型コロナに感染した疑いがあることや、そのうちの1人が検査入院していることが判明。もし感染者が出たとなれば、5月場所が中止に傾くことは避けられないだろう。 大相撲の本場所中止は、八百長問題の影響で中止された2011年3月場所が最後。もしそれ以来の中止となれば、各力士の調整、モチベーションに悪影響がもたらされる可能性は高い。ただ、中には5月場所の中止が“不幸中の幸い”となりそうな力士もいる。 35歳の横綱・白鵬は、「15勝0敗」で賜杯を手にした2019年3月場所から1場所ごとに出場と休場(途中休場含む)を繰り返すなど、2場所続けて全15日間を皆勤する体力がないことがこの1年で浮き彫りとなっている。休場のたびに一部ファンからは批判を受けているが、5月場所が中止なら雑音を気にせずじっくり調整に取り組むことが可能となるだろう。 23歳の大関・貴景勝は、場所中に左ひざを痛めた影響で3月場所は「7勝8敗」と負け越しており、5月場所も負け越しなら大関から関脇に転落。5月場所初日までに怪我の状態が良くならなければ非常に厳しい状況に陥ることも予想されるが、中止なら7月場所で勝ち越す可能性が高くなるだろう。 32歳の平幕・栃ノ心は、新大関となった2018年7月場所ごろから右足の怪我に悩まされており、「6勝9敗」の3月場所を含めて5場所連続で負け越し中。不振の原因が怪我にあることは明白だが、5月場所中止となれば怪我の治療・調整に時間を割くことができ、その結果平幕から大関に駆け上がった2018年前半の強さを取り戻せるかもしれない。 先行きが不透明な状況の中、貴景勝らが所属する千賀ノ浦部屋は4月6日から、幕下以下の力士11名を擁する鳴戸部屋は4月8、9日に、それぞれ部屋の公式ツイッターに稽古中の動画・写真などをアップしている。動画・写真内には他の力士と距離を取った各力士が、筋トレなど軽めの稽古に取り組んでいる様子が収められている。 4月3日の延期決定を伝える報道の中では、白鵬の「古傷を治す時間を与えてもらったと考えて体調を万全にしたい」とのコメントが伝えられている。5月場所の開催可否はまだ分からないが、中止でも各力士が白鵬のように前向きに捉えてくれることを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年03月29日 11時00分
新大関・朝乃山、白鵬が後継者に指名も横綱昇進は体調次第? 過去3年の昇進力士は苦戦続き
3月8日から22日にかけて行われた大相撲3月場所で、「11勝4敗」の成績を残した関脇・朝乃山。その朝乃山が25日、大関に昇進することを日本相撲協会が決定した。 大関昇進に当たっては、“小結、関脇の地位で直近3場所33勝以上”という目安が存在する。朝乃山は新小結だった2019年11月場所で「11勝4敗」、新関脇となった2020年1月場所で「10勝5敗」だったため3月場所を含めても32勝と目安に満たなかったが、3月場所千秋楽で大関・貴景勝を破るなど相撲内容が評価された結果、昭和以降では8位タイとなる新三役から3場所でのスピード出世となった。 1場所平均11勝以上と高い実力と安定感の両立が求められることもあり、朝乃山以前は過去3年で3人のみとなっている大関昇進者。朝乃山と同じく彼らも昇進に値すると協会に判断されたわけだが、肝心の昇進後はどのような成績を残しているのだろうか。 2017年7月場所で大関に昇進した高安は、同場所で「9勝6敗」と勝ち越し。ただ、続く9月場所は右大腿筋を負傷し「1勝2敗12休」と大幅に負け越し、次場所で負け越すと関脇に落ちるカド番に転落。翌九州場所では右内転筋を痛めるも、「8勝5敗2休」と辛くもカド番を脱出した。 翌2018年は全6場所中4場所で2ケタ勝利をクリアするなど好調だった高安。しかし、2019年は左ひじの負傷で9月場所を全休、続く11月場所でも腰痛に見舞われ「3勝5敗7休」と負け越したため関脇に転落。2020年も1月場所は「6勝9敗」と負け越し、3月場所も左大腿二頭筋負傷の影響で「0勝5敗10休」と白星なしに終わっている。 2018年7月場所で大関に昇進した栃ノ心は、同場所で右足親指を痛め「5勝2敗8休」といきなり負け越すも翌9月場所は「9勝6敗」と勝ち越しカド番を脱出。ただ、2019年1月場所で右大腿四頭筋を痛め「0勝5敗10休」と2度目のカド番に転落すると、翌3月場所では「7勝8敗」と負け越し大関から陥落してしまった。 同年の5月場所で「10勝5敗」と2ケタ勝利をクリアし、「陥落直後の場所で2ケタ勝利」という復帰特例を満たし大関に復帰した栃ノ心。しかし、7月場所で右ひざ半月板を痛め「0勝6敗9休」、9月場所で「6勝9敗」と2場所連続で負け越し再び大関の座を失い、2020年も1月場所は「5勝10敗」、3月場所も「6勝9敗」と苦しい相撲が続いている。 2019年5月場所で大関に昇進した貴景勝は、同場所で右ひざ靭帯を負傷し「3勝4敗8休」と負け越し、続く7月場所も怪我が治らず全休を強いられ昇進2場所で関脇に逆戻り。ただ、9月場所で「12勝3敗」をマークしたことにより1場所で大関に返り咲いている。 2020年1月場所は「11勝4敗」と、2ケタ勝利をクリアした貴景勝。しかし、3月場所は「7勝8敗」と負け越し、自身2度目となるカド番に転落している。 以上の大関昇進力士たちを見ると、栃ノ心、貴景勝は怪我の影響により昇進1場所目でいきなりカド番に転落し、高安も2場所目で負傷に見舞われ負け越しを喫している。また、この3名は昇進直後以降もたびたび怪我に見舞われており、高安、栃ノ心は既に大関から陥落、貴景勝も5月場所次第ではその座を失う状況となっている。 往々にして、大関の取組には企業から多額の懸賞金がかけられるため、“臨時収入”を狙う他力士からのマーク、攻めも厳しくなる。これが15日間続くことで身体にダメージが蓄積され怪我を誘発させているという見方もあるが、朝乃山が昇進直後、並びにそれ以降に好成績を残せるかは、怪我をしないようコンディションに気を配ることが何よりも大事と言えるだろう。 3月場所を制した横綱・白鵬が場所後に「自分の後継者になるかもしれない」と評したことから、「直接対決で白鵬に勝って新時代の横綱になってほしい」との相撲ファンの期待も高まっている朝乃山。新大関として迎える5月場所から、ファンの期待に応えることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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