スポーツ
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スポーツ 2015年09月11日 14時00分
FIFAにW杯絡みで新たな不正発覚も 日本で報じられないワケ
FIFA(国際サッカー連盟)の新たな汚職不正疑惑が世界中で報じられている。2018年と2022年のサッカーワールドカップは、それぞれロシアとカタールで開催が決定しているが、その投票を巡って不正があったという。 アメリカ司法当局の調査によれば、14年11月に韓国とイングランドの間で密約が交わされており、韓国が18年招致でイングランドに投票する見返りとして、22年招致ではイングランドが韓国に投票する取引がされていたという。両国とも落選しており、結果的には影響がなかったが、なぜかこのニュースは日本ではほとんど報じられていない。 「日本も近い将来、正式にW杯の単独開催に向けて動き出しますが、その前に、女子W杯開催の可能性がかなり高い。そういう状況を考えると、どの国に投票するか決めかねている欧州をあまり刺激したくないし、韓国が敵にまわればアジア各国の協力も得られないので…」(専門誌記者) 日本サッカー協会は、23年の女子W杯開催地に立候補する意向を固めており、近く正式表明する。女子代表の『なでしこジャパン』は、11年のW杯で優勝、今年は準優勝と、2大会連続でファイナルステージに進出した実績があり、海外の心証もいい。だからこそ、揚げ足を取られたくないと思ったのだろう。お隣の韓国を刺激しない“政治的決断”をしたのである。 「男子は30年大会以降、アジアから開催地立候補ができると言われています。それまでには新国立競技場の問題も解消されているでしょうし、時間を掛けて、欧州各国を味方にしておきたいというのが協会の意向でしょう」(同) 英国紙『サンデータイムズ』など、欧州の複数メディアは、「韓国サッカー協会名誉会長の鄭夢準(チョン・モンジュン)氏とイングランドのジェフ・トンプソン氏(当時FIFA副会長)の間で、票を取り交わす密約があったと大々的に報じている。英国紙にすれば、自国サッカーの恥を晒す屈辱的報道でもあったわけだが、あえて表に出したのは、「韓国が裏切ってイングランドに投票しなかった」という米司法局の調査結果があったため。この裏切り行為が英国人の感情を逆撫でしたようだが、こんな声も聞かれた。 「02年の日韓共催大会を思い出してください。当時、韓国は日本に遅れを取っていましたが、欧州連盟幹部に泣きついて日韓共催に漕ぎつけました。イングランドからすれば、そのときの恩があるのに裏切られた、という思いでしょうし、逆に見れば、欧州のサッカー界は日本よりも韓国を重要視しているわけです。日本が単独開催を決めるには強い味方が欲しい」(スポーツ紙記者) 余計な敵を作りたくないために、ほとんど報じられていないようだ。 名指しされた報じられた鄭氏は自身のHPで「事実無根」と反論していたが、FIFAを巡る不正は後を断たない。「W杯招致に不正アリ」とされる現在。日本人の気質も考えると、女子の自国開催にも慎重論が出るかもしれない。
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スポーツ 2015年09月10日 17時00分
カメラ小僧に狙われる“ポスト浅尾美和” 坂口佳穂の美巨乳
ビーチバレー界に待望のヒロイン候補が誕生、かつて浅尾美和を泣かせた“エッチなカメラ小僧たち”も帰って来た。 「現役女子大生ということで、主催や所属チームがプロフィールを完全に公開してくれません。そのミステリアスな部分も、オタク心を刺激しているようです」(スポーツ紙記者) 新妖精の名は、坂口佳穂(19=川崎ビーチスポーツクラブ)。競技を始めてまだ2年で下部リーグの試合にしか出ていないが、小学校から中学校卒業までバレーボールをやっていたとのことで下地は十分。ロリ顔で愛くるしい笑顔のうえに巨乳。一気にブレークするかもしれない。 「彼女の卒業高校は『アメ横時学園芸能コース』で広まっている。そんな高校、もちろんありません」(同) これは、NHKの朝ドラ『あまちゃん』に登場したアイドルグループの名称で、坂口はそのコーラスとして実際に参加していたのだ。しかし“高校進学と同時に上京”は本当だが、「以前は歌手活動やグラビアもやっていたのでは」といったファンの間で飛び交う噂に関しては、ビーチバレーの大会主催者が否定している。 進学先の高校がさほどバレーボールに熱心ではなくダンス部に転向。大学進学前、父親と川崎ビーチスポーツクラブの理事長に連れられ試合を観戦し、ビーチバレー挑戦を決意したという坂口。 「現在は大学からクラブの練習に直行して鍛えられています。試合ではサーブで狙われるのは常に坂口。まだこれからの選手なんですが、表情豊かで浅尾とは違うタイプのアイドル選手になりそう」(大会関係者) ビーチバレー界は浅尾の引退後パッとしなかった。西堀健実・溝江明香組が4月のアジアツアーで優勝したものの、ほとんどメディアで取り上げられなかった。世界ランクも33位と低く、東京五輪では“主催国なのに予選敗退”の危機的状況とも言われる。 坂口はペアもまだ固定していないルーキーだが、「頑張っているところが逆に好感が持たれている」(同)という。救世主となるか。
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スポーツ 2015年09月10日 14時00分
みなとみらいドーム建設で東京五輪後の横浜ヤクルト誕生
これまで本誌で何度も報じてきた、建設中の新国立競技場に関するプロ野球チームの本拠地移転問題。東京五輪後に「巨人の新球場になる計画」が具体的に動き出したことで、「平成の球界大移動」が始まった。 新国立競技場建設にともない、神宮球場が取り壊されて地方移転を迫られるヤクルトが横浜へ移転、そして本拠地を奪われるかたちの横浜DeNAは新潟へ…そんな情報が永田町を発信源に飛び交っているのだ。 事の発端は横浜だ。国会が2020年の東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場の整備計画ですったもんだしている一方で、横浜にドーム球場の建設プランが急浮上した。 横浜青年会議所は8月25日、横浜市の産業貿易センタービルで「横浜経済会議」なるシンポジウムを開催した。そこで飛び出したのが『ヨコハマ・ボールパーク構想』。これはJR桜木町駅前の「みなとみらい21(MM21)地区」のサッカーJ1、横浜F・マリノスの練習場『マリノスタウン』跡地に、スライド式の開閉屋根、天然芝のフィールドを持つ3万6000人収容規模のドーム球場を建設するという構想で、それを披露したのだ。横浜商工会議所内で設置を進めている「横浜ドーム建設推進協議会」(仮称)など、地元経済界がバックアップするという。 横浜市はこれまで、カジノ誘致に伴うIR(統合型リゾート)施設の一環として、山下ふ頭(中区)にドーム型球場の建設を検討してきた。その球場を、老朽化した横浜スタジアムに代わって、横浜DeNAベイスターズの本拠地として使用する計画だった。 しかし、「みなとみらい横浜ドーム」はこれとは全く別の構想だ。神奈川選出の大物代議士秘書によれば、2020年東京五輪後に取り壊され、新神宮球場建設のため本拠地を失うヤクルトスワローズの受け皿になるという。 「ベイファン、横浜財界、市民が、首位ターンをしながら史上初の最下位ゴールが濃厚という中畑DeNAに、うんざりしているのです。一方、4打席連続本塁打を放つなど、今季三冠どころか、多くのタイトル獲得が有力視される山田哲人選手を抱えるヤクルトへの期待感は大きく、人気は膨らんでいる。しかも、スワローズは最下位からジワリジワリと追い上げ、いまや逆転優勝する勢い。新ドーム球場を作るのなら、いつまでたっても弱い横浜よりヤクルトに来てほしい、と横浜の財界関係者はそう願っているのです」(代議士秘書) 見逃せないのが、ヤクルトファンで知られる安倍晋三首相の存在だ。そして日本青年会議所(JC)元会頭であり、現在でも全国JCの総元締め的存在の麻生太郎財務大臣。さらには横浜市を地盤とする菅義偉官房長官。時の政権のトップ3がこの構想を後押ししているとみられており、五輪後に本拠地難民となることが予想されるスワローズに助け船を出すという構図だ。 舛添要一都知事の反対でお台場カジノ構想が瓦解したフジサンケイグループも、この計画に一枚かんでいるという。ドーム球場建設に合わせ、プロ野球ばかりでなく、大型コンサートや大規模展示場、商業施設など多目的の娯楽施設を建設するこの計画に、社運を託す気なのだろう。 これまでヤクルトには新潟や静岡・浜松への本拠地移転が噂されていたのだが、どっこい移転するのはDeNAという構図。巨人の神宮本拠地移転に始まる平成の球界大移動は、玉突き式に球界地図を変えていく。 今季のペナントの行方は、例年以上に重大かも…。
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スポーツ 2015年09月09日 14時00分
ベンチ裏天王山これが全内幕 あるぞ! 掛布阪神vs江川巨人の「来季監督」最終局面
昭和の名勝負を演じたライバル同士が、監督として帰ってくる! 一部メディアで阪神・和田豊監督(52)の“続投”が報じられた。単年契約でシーズンに臨んだ和田監督だったが、6月24日に首位に浮上し、もうひと押しでマジック点灯というチーム状態に本社幹部も“優勝監督”を切る理由はないとし、続投の方向で固まったという。しかし、その続投を伝えた一報はビミョ〜な一文で、締め括られていた。〈オーナーがペナントの行く末を見て、最終的に決断する〉と…。 その最終決断を下す坂井信也・阪神オーナーは“続投”の一報が伝えられた8月25日、電鉄本社で記者団に掴まった。 「次期監督は誰がいいのか、そんな話は一切ない」 同オーナーのご立腹ぶりで、続投の一報もあやしくなってきた。 「このまま優勝、日本シリーズ進出となればともかく、近年、阪神は終盤戦の勝負どころで失速する傾向も見られます。6月、本社での株主総会では、出席者から監督交代を求める発言もありました。今回の続投報道は『和田監督で大丈夫なのか?』という、ファンの反応を探る観測気球では?」(プロ野球解説者) 実は、“本命”と目されているのが、掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(60=以下DC)だ。 「キーマンは中村GMですよ」(スポーツ紙記者) 中村勝広GMは新外国人獲得調査のための渡米から帰国した25日、遠征先の広島で、南信男球団社長らと来季に向けての編成会議に出席した。一時は'14、'15年オフの補強失敗でGM自身が「引責辞任するのでは」とも囁かれていたが、こうした動向を見る限り、残留は間違いないようだ。 「長期に渡るチーム編成は順調だ」と同GMを支持する声も聞かれたが、多くは、 「獲得予定選手に裏工作を仕掛ける人脈がなく、ただ指示を受け、決められた提示額を選手に伝えるだけ。GMとしてのしたたかさは感じられない」(元某球団幹部) 国内FA権を行使した金子千尋、中島裕之をそのままオリックスに奪われる格好となった補強失敗は、伝統球団のプライドを傷つけた。しかも、藤川球児の帰還工作にも失敗している。残留できたのは、他に適任者がいなかったからか…。その中村GMが仕掛けているのが“掛布監督”なのだ。 「岡田彰布氏、OB会長の川藤幸三氏、そして掛布DCを呼び出し、北新地で談合しています」(関係者) しかし、掛布監督誕生には障害も多い。その一つが「借金問題」だ。カネの問題の裏には、その背後にアヤシイ人脈がないとは言い切れない。 「岡田氏の復権のほうが現実味もある。優勝経験があり、鉄壁の救援陣JFKを作り、鳥谷を一人前にしたのも岡田氏。中村GMを連れてきたのが南社長で、仮にいつもの終盤戦失速でV逸となれば、南社長も無傷ではいられません。本社では役員職を外されたので、球団社長職にしがみつくはず。そうなると、掛布氏より岡田氏ということになる」(ベテラン記者) 阪神電鉄にも影響を持ち始めた阪急グループ、株主総会も岡田氏を推している。それでも、掛布氏の監督誕生の可能性がある理由は、ライバル巨人にあった。 「巨人の次期監督に、江川卓氏が急浮上するとの情報があって…。そうなると、『掛布対江川』のライバル対決を監督版で復活でき、観客増のアピールにつながる」(前出・元幹部) 巨人の監督人事を巡る情報は「二転三転している」と言っていい。適任者不在、東海大グループにおけるドラフト戦略から「もう1、2年引っ張ることも」と、原辰徳監督(56)の残留説が夏の甲子園大会中から囁かれるようになった。超高校級左腕・小笠原慎之介(東海大相模)が1位候補に挙がったからだ。 その一方で、原監督が「ゴジラ松井よりもヨシノブ」と言って肩入しているのは有名な話。こうした流れを受け、大本命の松井秀喜氏は巨人復帰を見合わせており、原監督は「帰りたくないのなら…」と憤ったという。原監督としては高橋由伸を後継者に指名したいが、読売グループは「もう少し勉強させてから」と、“幹部候補生”のカードを切る時期に慎重。その消去法で江川氏の名前が出たようだ。 「江川氏を指して『一度はやらせてやらないと』と口にする幹部もいます」(前出・ベテラン記者) 読売関係者もこう言う。 「入団時に将来の監督を約束したとの話も聞くが、本人も『自分はない』と納得しているところもある」 江川浮上を否定する声もある。だとすれば、阪神はガセネタを掴まされて踊っているのか…。 ファン心理では「掛布対江川をもう一度見たい!」が、両軍とももう一波乱、起こりそうだ。
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スポーツ 2015年09月08日 14時00分
松坂大輔の右肩手術は複雑だった! 復帰は可能性の低い茨の道
福岡ソフトバンクホークスの松坂大輔(34)が右肩に“禁断のメス”を入れた。右肩内視鏡手術を受けて、退院した8月26日には「でき得る限りの完璧なリハビリをして、来季マウンドに戻ってきます」とコメントを発表したが、もうその雄姿は見られなかもしれない。 「利き腕の肩を手術して、カムバックした投手は本当に少ない。日本ではそのまま引退した投手のほうが圧倒的に多い」(プロ野球解説者) 手術に至るまでの動向を振り返ると、野球をやっているというよりも、単独でリハビリ施設に通ってばかりだった。チーム関係者によれば、「近くアメリカに渡る予定です。専門施設で来年1月か、2月上旬までそこで過ごすことになる」とのこと。チームトレーナーは同行しないという。 「伊藤智仁(元ヤクルト)、斉藤和巳(元ソフトバンク)は右肩にメスを入れ、そのまま引退しています。河原純一(現四国独立L)は復活しましたが、速球派ではなくなってしまった」(同) 肩を手術するというリスクは、松坂も分かっていたはずだ。「内視鏡による手術」と発表されたが、前出のチーム関係者によれば、かなり複雑な手術が施されたようだ。その内容は『右肩関節唇及び腱板クリーニング術』、『ベネット骨棘切除術』、『後方関節包解離術』で、3種類を一度に行ったという。要するに、肩関節を支える重要部位の関節唇の全てが重症だったわけだ。 「この手術が癒えるのが半年後であり、そこからキャッチボールを再開させるわけです。投手としての技術、筋肉、スタミナや、術前との違和感が払拭されるまで最低でも一年は掛かる」(元在京球団トレーナー) 投手に限らず、手術は『最後の賭け』と言っていい。おそらく、松坂は単身でリハビリ施設に通いながら、手術のリスクと、投球練習すらままならない現状を思いながら、迷っていたのだろう。 「手術が癒えるまでの半年間、肩周辺の筋肉や体力を落とさないための簡単な運動も行う予定です。ですが、むしろ心配なのは、キャッチボール再開後。松坂は投球フォームを崩しており、そこからまたやり直すわけですから、来季中も一軍レベルのピッチングを取り戻すことができないのではないか」(ベテラン記者) 今春キャンプ中にマンツーマンでフォーム矯正を指導した佐藤義則投手コーチは、「投球フォームの矯正が克服できないと、復活は難しい」の言葉を繰り返してきた。 松坂はレッドソックス時代の2011年6月にも右肘靱帯の修復手術を受けている。翌年には復帰したが、手術前と違って、ボールに力が伝わらない。そのイライラから、さらに力ずくで投げようにより、本来の投球フォームからどんどん遠ざかっていった。今度はそれ肘の手術以上の違和感と戦わなければならないはずだ。 アメリカから日本球界へ戻ったが、一軍登板すら果たせないままユニフォームを脱ぐ可能性も出てきた。
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スポーツ 2015年09月07日 14時00分
照ノ富士も呆れる「ヤル気なし」逸ノ城の秋場所番付転落“裏”
大相撲秋場所(東京・両国国技館)の新番付が発表された。上位陣に大きな変動はなかったが、その中で目立ってしまったのが関脇から東前頭4枚目まで急降下した逸ノ城(22)だ。 先場所の逸ノ城は大関獲りの足固めどころか、たった4勝しかできず、大きく期待を裏切った。そのため三役から陥落は致し方ないとしても、横綱、大関との対戦圏外までとはちょっと落ち過ぎ。どうしてこんなことになったのか。 逸ノ城は先場所の千秋楽の支度部屋で「足りないところはいろいろあります。夏巡業では真っ黒になって稽古します」と出直しを誓っていた。このモンゴルの元祖怪物の失速は大相撲界全体の痛手だけでなく、周りの力士たちにとっても他人ごとではない。中でも5年前に一緒の飛行機でモンゴルから来日し、鳥取城北高に相撲留学した大関の照ノ富士はいら立ちを隠そうとしない。 「人一倍、大きな体を持ちながら、それをなかなか生かしきれず、もたついている後輩を黙って見ていられないのでしょう。8月中旬の一関市巡業(岩手県)でも土俵に引っ張り上げ、まず逸ノ城の得意の形で攻めさせた。ところが照ノ富士が本気で攻めるとあっけなく5連敗。これにはさすがに照ノ富士もあきれ果てて『上に引き揚げてやろうという気持ちはあるんだけど、それが伝わっていない』とため息をついていました」(担当記者) 問題は、やはりヤル気だ。今年に入って一気に花開いた照ノ富士と違って、逸ノ城には入門したときから部屋に自分よりも上の力士や強い力士がいない。その上、小部屋から誕生したスター力士だったため、部屋の師匠夫妻をはじめ周囲が甘やかし、慢性的な稽古不足、試練不足に陥ってしまった。 一転して定着した“デカいヤラれ役”のレッテルを剥がすには、よほどの自覚が必要。「末は横綱、大関間違いなし」と言われながらつぶれていった力士は枚挙にいとまがない。 果たして逸ノ城はどこまで自分にムチ打ち、いじめ抜けるか。大きな試練の時を迎えている。
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スポーツ 2015年09月04日 14時00分
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈人類60億分の1の最強を決める〉
かつて日本において、世界最高水準の闘いが繰り広げられていた。 “人類60億分の1の最強を決める!” そんな売り文句にも、格闘技ファンは疑問を差し挟むことなく、ただ心を躍らせた。2004年の大みそかに開催された『PRIDE男祭り』のメーンイベントは、エメリヤーエンコ・ヒョードルとアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの一戦だった。 「当時、すでにアメリカでは『UFC』が人気を誇っていたが、PRIDEは決して引けを取らないどころか、ヘビー級においてはそのレベルで上回っていました」(格闘技ライター) その事実は'07年のPRIDE崩壊後、すぐにノゲイラやミルコ・クロコップなどPRIDEのトップ選手が、UFCのリングで活躍してみせたことでも裏付けられている。また、ヒョードルも別大会で、元UFC王者のティム・シルビアやアンドレイ・アルロフスキーに圧勝している。 身長191センチの巨漢でありながら寝技を使いこなすノゲイラは、“柔術マジシャン”としてのイメージが強い。しかし、実際にはボクシング技術にも長けたコンプリート・ファイターである。逆に強烈な打撃の印象が強いヒョードルは、そのバックボーンが柔道とサンボで、そちらの実績でも世界レベルにあった。 '02年、向かうところ敵なしだったボブ・サップに腕ひしぎ十字固めを極め、見事な一本勝ちを収めたノゲイラ。一方、永田裕志や小川直也ら人気プロレスラーを相手に、何もさせず完封勝ちしたヒョードル。実力、実績、印象度、いずれ劣らぬ両者の対戦は、まさに世界一決定戦の名にふさわしいものとなった。 2人の初対決は'03年3月、ノゲイラの持つPRIDEヘビー級王座にヒョードルが挑戦した試合で、ヒョードルがスタンド、グラウンドともにノゲイラを打撃で圧倒。3対0の判定で勝利を収めている。 翌'04年、PRIDEグランプリ決勝戦が再戦の舞台となったが、このときは偶然のバッティングによりヒョードルが眉の上から出血し、ノーコンテスト。そうした経緯もあって、まさに'04年の大みそかは完全決着戦であった。 試合開始のゴングから早々、ノゲイラが片足タックルでヒョードルを捕える。しかし、ヒョードルはこれを押し潰すように倒してグラウンドへ移行すると、ノゲイラがガードポジションをとるのもお構いなしに、振りかぶってのパウンドを全力で浴びせる。 両者の一挙手一投足に観客は酔いしれ、会場のさいたまスーパーアリーナは大歓声に揺れた。 ノゲイラもやられるばかりではない。パウンドを狙うヒョードルの態勢を下から崩しつつ、隙あらば関節技を繰り出していく。 アームロックにオモプラッタ、三角締め。いずれも極まったかに見える切れ味ながら、ヒョードルは強靭な体幹の力でこれらを切り返し、さらにパウンドの雨を降らせる。 「3ラウンドを通してみれば、終始ガードポジションのノゲイラに、ヒョードルが上から殴りかかるという構図ではありましたが、両者とも膠着する瞬間が一切なかった。そのあたりが並みの選手と違うところで、どちらかが隙を見せれば瞬時に試合が終わってしまう。そんな緊張感に満ちていました」(スポーツ紙記者) それは客席にも伝わり、時間切れになるまで歓声がやむことはなかった。 結果は3対0の判定でヒョードルの勝利。パウンドでノゲイラが出血したことから、この判定も仕方はないが、両者の実力が高いレベルで拮抗していることは明らかだった。 この試合が行われたのは、わずか10年ほど前だが、今や隔世の感がある。世界最高峰の舞台であったPRIDEが、それから2年ほどして崩壊に至るとは、当時の関係者や観客は思いもよらなかっただろう。 「PRIDE終焉の理由は、週刊誌に出たヤクザ絡みのスキャンダルと思われていますが、実際は異なります。UFCが巨大な資金で選手を押さえたため、興行的に立ち行かなくなり、経営権ごと売り渡したというのが真相です」(前出・格闘技ライター) 日本での総合格闘技において、対戦カードとしても人気面でも、このヒョードルvsノゲイラがピークだったのだ。
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スポーツ 2015年09月03日 16時01分
イチロー 2億円の出来高ゲットが濃厚! 気になる来季の去就は…
マーリンズのイチロー外野手が今季350打席に到達し、80万ドル(約9640万円)の出来高獲得を確定させた。 イチローの今季基本年俸は200万ドル(約2億4100万円)だが、300打席到達で40万ドル(約4820万円)の出来高が支払われ、さらに50打席到達ごとに40万ドルずつが追加される。設定されているのは600打席までで、最大280万ドル(約3億3740万円)が得られる契約。 9月2日(日本時間3日)現在、今季の打席数は364。今のペースでイチローが試合に出続ければ、450打席は超えそうで、そうなれば、トータルで160万ドル(約1億9280万円)の出来高がゲットできる。 マーリンズの外野陣は、左翼がクリスチャン・イエリッチ、中堅がマーセル・オズナ、右翼がジャンカルロ・スタントンと、3人の若手でしっかり固定されており、イチローはあくまでも“4番手”の位置付けだった。 ナ・リーグには指名打者制がないため、開幕当初は代打中心の起用で、与えられる打席数は限られたものになることが予想されたが、レギュラー外野手の故障、不振が相次ぎ、スタメン出場が増加。6月に左手を骨折した昨季の本塁打王・スタントンが、いまだに戦列復帰できていない状況であるため、今後もイチローのスタメン出場は続きそうだ。 ヤンキースに在籍した昨季は自己最低の385打席だったが、それを上回るのは確実。今季83安打で、メジャー15年連続の100安打も見えてきた。ただ、330打数83安打で、打率は.252と低調。このまま、調子が上がらなければ、13年の.262を下回り、自己ワースト打率でシーズンを終えることになる。 メジャー通算安打は現在2927本で、来季中の3000安打達成が現実味を帯びてきた。そうなると、気になるのは来季の去就だ。マーリンズとは1年契約で残留するかどうかは未知数。 ひとつのカギを握ることになりそうなのが、イチロー獲得に動いたダン・ジェニングズ監督(5月17日までGM)の動向だ。ジェニングズ氏は今季終了後に監督を解任されるのが濃厚だが、イチローの古巣マリナーズのGMに就任する可能性が浮上。その一方、マーリンズも、ジェニングズ氏のGM職復帰を打診する腹づもりだという。 10月で42歳になるイチローを欲しがる球団は、そう多くはないだろう。イチローを戦力として買っているジェニングズ氏の去就が、来季のイチローの所属先を左右する可能性もありそうだ。※為替は現在のレート※成績は9月2日(日本時間3日)現在(落合一郎)
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スポーツ 2015年09月03日 14時00分
USA発 新聞、テレビではわからないMLB「侍メジャーリーガーの逆襲」 今オフのメジャー移籍候補は広島・前田健太と楽天・青山浩二
広島カープのエース・前田健太(27)は昨年、メジャー行きを取り沙汰されたが、最終的に、満足のいく成績を残せなかったことを理由に先延ばしする決定を下した。しかし、今季は防御率、WHIP(1回当たりの走者の数)とも納得のいくレベルなので、ポスティングでメジャーに挑戦する可能性が高くなっている。 それを見越してメジャー球団の方も動きを見せている。先陣を切ったのはアリゾナ・ダイヤモンドバックスで、8月15日に球団幹部4人がマツダスタジアムを訪れ、ネット裏最前列に陣取って視察した。この4人の中にメジャー屈指の大監督だったトニー・ラルーサ(現・球団編成責任者)や通算303勝の殿堂入り投手ランディ・ジョンソン(現・球団社長補佐)がいたため、この視察は米国のメディアでも報じられ、地元メディア『インサイド・アリゾナ』は「ダイヤモンドバックスは前田健太獲得に向けギアアップすることになる」と書いている。 視察した大投手ランディ・ジョンソンは「前田は速球だけでなく、カーブ、スライダー、チェンジアップ全てで、どんなカウントからでもストライクを取れるし、組み立て方も見事」と感想を述べており、今オフ、先発投手の補強が急務のダ軍がマエケン獲得に向け積極的に動くのは必至の情勢だ。 ただマエケン獲得競争で本命となるのはダイヤモンドバックスではなく、可能性が高いのはレッドソックスだ。レ軍は昨オフ、トレードを活発に行って先発ローテーション5人のうち4人を入れ替えたが、これが大失敗。今季は先発投手の防御率がリーグ最下位という惨状を呈しているので、今オフは大金を注ぎ込んで先発の1、2番手で使えるレベルの投手を補強しなければいけない情勢だ。 マエケン自身も「メジャーへ行くならヤンキースかレッドソックス」と語っており、レ軍は意中の球団だ。提示された条件が他球団より多少悪くてもレ軍を選択する可能性が高い。 そのほか、マエケン獲得競争には、表にある数球団が参入することになるだろう。この表にヤンキースの名がないのは、不良資産化している高額年俸のベテランを多数抱えているため、今オフも補強に回す予算が乏しいからだ。 契約規模はどれくらいになるのだろうか。 米国ではオフに入ると有力スポーツメディアがFA選手の「トップ50ランキング」を発表するのだが、マエケンは昨オフ、どのランキングでも10位前後にランクされ、6年1億ドル(120億円)〜7年1億2000万ドル(144億円)規模の契約をゲットする可能性が高いと見られていた。しかし今オフは値段がやや下がり、4年6000万ドル(72億円)から5年8000万ドル(96億円)規模になると見られている。 「契約規模がやや縮小すると見られているのは、一つにはダルビッシュのトミージョン手術や田中将大の2度のDL入りで、日本人の先発投手は故障リスクが高いという認識が広がっているためだ。もう一つ、今オフのFA市場は先発投手にいい出物が結構あるので、売り手市場にならないことも影響している」(スポーツ専門局のアナリスト) 大リーグ球団が1億ドル以上の投資を行った日本人投手は松坂大輔、ダルビッシュ有、田中将大の3人だが、どのケースでも「1億ドル投手」の重圧がマイナスに作用し、不調や故障で期待通りの働きができなくなると、地元メディアの批判にさらされる原因になった。それを考えれば6000〜8000万ドルが一番望ましい規模なのかもしれない。 今オフ、メジャー挑戦を目論んでいる男がもう一人いる。楽天のセットアッパー・青山浩二(31)だ。 青山は'12年にはクローザーを務めたプロ10年目のベテラン右腕で、'13年は制球が安定せずクローザーからセットアッパーに降格し現在に至っている。キャリアが長い割に知名度にも欠けるため、日本のメディアの扱いは地味で、スポーツ各紙はメジャー契約で獲得に乗り出す米国の球団はないという見方をしている。 しかし筆者は、メジャーで活躍できる余地はけっこうあると見ている。制球力のある右のスライダーピッチャーだからだ。 米国に渡って大化けした右のスライダーピッチャーと言えば、すぐに思い浮かぶのが斎藤隆である。メジャーでは、日本に比べストライクゾーンが外側にボール1個半ほど広くなるため、制球のいいスライダー投手は願ってもない環境で投げることになる。斎藤はそのメリットをフルに活用し、名門ドジャースでクローザーを3シーズン務めた。 斎藤は帰国後、楽天に所属し、青山はその斎藤から多くのことを学んでいる。速球の威力は斎藤に及ばないが、スライダーの制球と威力は師匠に見劣りしない。「低年俸でよく働く日本人のベテラン中継ぎ投手」になる可能性は十分ある。スポーツジャーナリスト・友成那智ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。'04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」(廣済堂出版)は日本人大リーガーにも愛読者が多い。
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スポーツ 2015年09月02日 14時00分
「シード権」獲得に苦戦中 ウッズと沈む石川遼が風前の灯
天才は忘れた頃にやって来ると言うが、“元天才”は忘れ去られるものらしい。男子ゴルフの石川遼(23)のことである。 「石川は米国男子ツアーの来季シード権を獲得できるかどうかで苦戦中です。近年の落ち込みは激しすぎる」(専門誌記者) 石川は米ツアー・ウィンダム選手権に出場。8月20日時点でのポイントランキングは130位。プレーオフ進出を果たすには125位まで上げなければならない。 「今季のここまでの獲得賞金ランキングは“中の上”といったところ。ある程度稼いでいるので、来季ツアーに何試合かは出場できるが、125位までのプレーオフ進出選手がツアー招待では優先されるので、厳しい立場にあります」(同) 元天才はシード権獲得ができるか否かの二流レベルに喘いでいる。要するに、“先細りしている”わけだ。 「同級生の松山英樹は世界トップと対等に戦いつつある。成績、賞金ランキングでは、もう石川のことをライバルというのも失礼」(テレビ局スポーツ部員) 石川が追い抜かれたのは、人気と自己流の限界だろう。 「松山は明徳義塾、東北福祉大で徹底的に鍛えられました。石川は常に父と二人三脚。名だたるレッスンプロに師事したことがない。若くして人気者になったので、メーカーや関係者が新しいクラブを持ってくる。松山はクラブを代えないが、石川はツアーで結果が出ないとすぐに道具を代えてしまう」(同) 先の米ツアー『クイッケンローンズ・ナショナル』では、石川は久々に優勝争いに食い込んだ。8位でスタートした最終日、その重圧に負けたが、開口一番に出たセリフは「いい経験になった」だった。悔しかったとは思うが、負けてなお爽やかなのである。成績がガタ落ちしても、生活レベルが変わらないからか。 「タイガー・ウッズも10戦出れば4戦は予選落ち。こちらは必死さが空回りしている」(前出・専門誌記者) だが、石川から必死さは伝わってこない。そういえば、日ハム・斎藤佑樹に対しても、栗山監督がそんなボヤキをしていたような…。
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