スポーツ
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スポーツ 2015年09月27日 16時00分
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈“怪物”ジャンボ鶴田の覚醒〉
今なおファンの間では、ジャンボ鶴田を“歴代最強の日本人レスラー”と評する声は多い。196センチの長身ながら筋骨のバランスも良く、そのナチュラルなパワーはまさに日本人離れしていた。 「'90年代の全日本プロレスは、三沢光晴、川田利明、小橋建太、田上明が死闘を繰り広げる“四天王プロレス”が代名詞だったが、鶴田の影響は大きかった。内臓疾患で欠場していた鶴田以上のインパクトを与えるために、4人は身を削る試合をやるしかなかったのです」(プロレスライター) 入門当初からアブドーラ・ザ・ブッチャーやザ・ファンクスら、海外一流選手と互角の戦いをして素質の高さを示した鶴田だが、その立場はあくまでも絶対的トップであるジャイアント馬場の二番手で、すっきり勝ち切ることはできなかった。そのため“善戦マン”というあだ名を付けられたほどだ。 「天性の能力で何でもそこそこにこなせるから、懸命になる必要もなかった。そのため鶴田のリング上の表情や立ち居振る舞いが、ファンの目にはどこか真剣味を欠くように映り、人気面でアントニオ猪木をはじめとする新日勢の後塵を拝することになりました」(同) 長州力らジャパン勢の全日参戦にも、鶴田は「むしろハイスパートの選手との対戦は試合時間が短くて楽だ」と、その全能力を発揮するには至らなかった。 「鼻柱を狙ってパンチしてきたビッグ・ブーバー(ビッグ・ボスマン)をサブミッションで極めたり、顔面にドロップキックを放った仲野真市を全力のバックドロップで失神に追い込んだり、凄味の片鱗を見せることはあっても、あくまで一時的なものでした」(同) そんな鶴田が“怪物”として目覚めるきっかけとなったのが、いわゆる“天龍革命”であった。長州らの新日復帰に伴い、全日のリングの熱量が下がったことを肌で感じた天龍源一郎は、まず鳴り物入りで入団した横綱・輪島を相手に、過剰なまでの激しい試合を展開。阿修羅原と組んだ龍原砲では、サンドイッチの延髄蹴りで、スタン・ハンセンを失神に追い込んだりもした。 しかし、真のターゲットは鶴田であり、天龍同盟の結成時から「鶴田に本気を出させなければ全日は変わらない」と対抗姿勢を明確にしていた天龍は、'87年から'90年にかけて鶴田と7度のシングル頂上対決を繰り広げている。その中でもファンの間で、鶴田が“マジギレ”したと評判になったのが、大阪府立体育館で行われた三冠ヘビー級選手権試合だ。 '89年4月18日、鶴田はスタン・ハンセンを下してベルトを統一。しかし、勝ったとはいえ一瞬の隙を突いての丸め込みで、まだ“三冠”という大看板にも、どこかすっきりしない思いがファンの間にはあった。そんな戴冠からわずか2日後、鶴田は天龍を挑戦者として迎えた。 「天龍革命以降では4度目の直接対決。初戦で天龍がリングアウト勝ちした後、共に反則負けが1回ずつという、全日では珍しい荒っぽい展開が続く中、さすがに鶴田も“天龍戦だけは特別”という意識が生じていたのか、緊張感あふれる面持ちでした」(スポーツ紙記者) 試合開始から顔面への張り手やサッカーボールキックなど、厳しい攻めを見せる天龍に対し、グラウンドでスタミナを奪っていく鶴田。反撃の糸口をつかもうと、天龍はのど元への逆水平チョップを放つも、すかさず鶴田はビッグブーツを連撃。そして、グロッキー状態の天龍を抱え上げると、力任せに頭からリングへたたき落とした。 「この一発で天龍は失神。事前のアングルでは、これまで同様に不透明決着の予定だったとの噂もあって、それは試合後、鶴田の“やっちまった”と言わんばかりの戸惑いの表情からもうかがえました。キレて暴走したというわけではないものの、我を忘れた部分はあったのでしょう」(同) いずれにしても当時最大のライバルに、絶対的な地力の差を示したのは事実。この頃からファンの間で鶴田の強さが広く認められるようになり、また鶴田自身にも、真の王者としての自覚が見られるようになったのだった。
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スポーツ 2015年09月27日 10時00分
小塚桃子ゴルフ連載(46) 本格シーズンに備えて・3
前回、私の秋初戦に関する事を綴りましたが、今回は本格シーズンに備えて変わったトレーニングについて、ご紹介しますね。 まず、スイングに関して−−。 「薪割り」は皆さんご存じですよね。スイングはまさに薪割りと同じ。力を入れずクラブを上げたら下げる感覚です。力を入れず上げたら降ろす…。この感覚です。ただ、同じ所に降ろす事は意外と難しいもの。変に意識しないで、何も考えずに元の位置に戻す。「当てよう」「何とかしよう」と思わない事です。 次に、クラブを使ったトレーニング−−。 この時期は、片手打ちの練習を多く取り入れましょう。理由は、バランス良く打てる様にする為です。右手一本だけで打つ。右手一本の場合は手首、肘の角度を気にしないとボールに当たらない。これが身体で分かる様になると面白いですよ。 同じ様に左手も一本で打つ。右利きの人は左手一本になると全然力が入りません。腰を回して「腰で打つ」感覚を身に付けなければ綺麗に振れないのです。 どちらも最初は空振りします。ただ、慣れてくれば空振りはなくなります。片手で練習した後、両手で打つと見違えるほど、綺麗に飛びます。 それ以外では、目を閉じてのスイング。ボールの行方は気にせず、身体の回転などを考えながら打つと意外にも綺麗に当たります。この練習法は、ボールにクラブを合わせた所で目を閉じる。これは、プロから教えてもらった方法です。 3番目に道具−−。 スーパーストロークというすごく太いパターのグリップがあります。これをアイアンに付け、アイアンの練習をします。グリップが太いので、手に力が入らない。そこがミソ。そもそもアイアンに限らず、ボールを打つ時、力んではNG。手はクラブを支えているくらいの感覚が大事。それなのに飛ばしたい一心でつい力が入ってしまう。 スーパーストロークを使うとこれが改善されると同時にグリップが太いので非常に打ちにくい。ただ、使い慣れてくれば、綺麗な球筋で飛距離が出ます。これを習慣付ければ、スイングそのものが変わり、スコアもグングン良くなります。 今回、3パターンの練習方法をご紹介しました。いずれも力まず、腰の回転を上手に使う事が手打ちにならず、飛距離アップと正確な打球が放てる様になります。
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スポーツ 2015年09月26日 18時00分
巨人『大型補強』復活説のオモテとウラ(2)
DeNA・中畑清監督も『続投』が正式に決まったようだ。球宴前後に南場智子オーナーから直々に続投を要請されたが、返事はいったん保留。「早すぎる指揮官の去就決定」はチームに悪影響をもたらす危険性もあり、同時に中畑監督自身にも「頭角を現した若手を、この先どう育てていくべきか」と考えるところがあったようだ。それが、続投要請を正式に引き受けるまで時間が掛かってしまった理由だという。 「中畑監督から(続投要請を引き受ける)条件みたいなものも出されました。エースを張れる投手と正捕手の獲得です」 その正捕手獲得で、中畑監督は古巣・巨人との争奪戦を繰り広げることになりそうだ。 今オフ、動く可能性がある捕手がパ・リーグにいる。今季、国内FA権を取得した大野奨太(日本ハム)、海外FA権取得の炭谷銀仁朗(西武)、嶋基宏(楽天)の3人だ。 「炭谷は昨年も残留か移籍かで揺れました。残留して正捕手として活躍しましたが、打撃面で成長著しい森友哉との兼ね合いを考えると、決心する可能性も高い。西武は残留を決めた炭谷に複数年契約を提示していません」(プロ野球解説者) しかし、対照的な情報もある。「炭谷はカネで動かない」というものだ。涌井秀章が千葉ロッテにFA移籍した13年オフ、炭谷は最後まで「一緒にやりましょう」と慰留に努めていた。チーム愛が強く、捕手として、味方投手やチームメイトに信頼されていることにやり甲斐を感じているという。 「昨年オフ、炭谷獲得を狙った中日は水面下で好条件を提示していたと聞いています。それでもチームに残留したのだから、炭谷が動くことはないと思う」(西武OB) 日本ハムは“チームの新陳代謝”が激しい。22歳の近藤健介を近いうちに正捕手に繰り上げる構想がある。若手育成には定評があるものの、高給取りのベテランに冷たい。13年オフに鶴岡慎也がソフトバンクに移籍し、昨年オフも大引啓次を引き止めなかった。FA取得選手を強く引き止めない傾向は今に始まった話ではなく、大野も新天地を求めて出て行った先輩たちの気持ちは分かっているという。 「嶋はこのチームでもう一度優勝したいと言って残留しました。ただ、三木谷オーナーの現場関与に『もっとも憤っているのは嶋』との情報もあり、各球団とも慎重に調査しています」(球界関係者) 巨人はポスト阿部として期待されていた小林誠司がそのチャンスを掴みきれなかった。また、谷繁元信兼任監督が『選手引退』を決めたとされ(9月24日時点)、正捕手争奪戦に中日も割り込んでくるのは確実だ。 「相川亮二をヤクルトからFA補強した14−15年オフ、二軍首脳陣が『期待の星』として鍛え上げていた高卒2年目の奥村展征を人的補償で奪われてしまいました。FA選手を狙うのも良いが、プロテクト名簿作りで頭を悩ませています。相手球団の戦略が読みきれずに痛い思いをしているのだから、FAに重点を置く補強は見直した方がいい」(プロ野球解説者) 巨人にも有望な中堅、若手がいる。他球団は何人かの中堅選手の名前を挙げ、「使わないのなら、くれ!」と毎年のように巨人にトレードを申し込んでくる。その際、巨人は「出せない」と突っぱねるが、数試合使うだけで、ちょっとでも打てなくなるとすぐに引っ込めてしまう。中畑DeNAとの正捕手争奪戦はどうなるのか、巨人は補強と育成のバランスを考え直すべきだが…。
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スポーツ 2015年09月26日 16時34分
広島・堂林に第1子誕生 減俸必至で来季は崖っぷち
広島東洋カープ・堂林翔太内野手(24)に、9月25日、第1子となる長男が誕生したことが明らかになった。 堂林の妻は、いわずと知れた元TBSアナウンサーの枡田絵理奈さん(29)で、広島市内の病院で3420グラムの男の子を出産。母子ともに健康だという。 出産に立ち会ったという堂林は「子どもの顔を見て、やらないといけないという気持ちになった」と語っている。 “広島のプリンス”として、カープ女子にナンバー1の人気を誇っていた堂林と、TBSの人気ナンバー1だった枡田さんは昨年12月25日に結婚。今年5月に妊娠を発表した枡田さんは、6月18日付でTBSを退社。堂林のサポートに徹するとともに、出産に備えていた。 “将来の大器”としての期待が高い堂林は、1軍デビューとなった12年には、野村謙二郎前監督の育成方針のもと、全試合(144)に出場し、14本塁打45打点、打率.242の成績を残し、非凡な長打力をかいまみせた。 だが、今季は緒方孝市新監督の実力主義の方針のもと、なかなかチャンスがもらえず、2軍暮らしが長く続いた。9月11日に、今季3度目の1軍昇格を果たしたが、その成績(同25日現在)は、わずか28試合の出場で、56打数12安打2打点、打率.214と低迷。本塁打は0で、自慢の長打力も発揮できていない。 自己ワーストのシーズンを終えることになり、来季は年俸2000万円(推定)から減俸となるのは必至の情勢。扶養家族も増えただけに、その生活も大変だ。 1度は三塁のポジションを獲った堂林だが、それも過去の話。来季はいよいよ崖っぷちで臨まなければならなくなった。(落合一郎)
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スポーツ 2015年09月26日 16時00分
USA発 新聞、テレビではわからないMLB「侍メジャーリーガーの逆襲」 2度の脳振とうを受け、深刻な意識障害に… 「大リーガー生命の危機」に瀕する青木宣親
サンフランシスコ・ジャイアンツの青木宣親は今季、6月中旬までは絶好調で、球団と今季550打席を超えた時点で来季の契約が自動更新される取り決めをしていたので、9月上旬には残留が決まるとみられていた。 ところが6月下旬以降、青木は次々に災難に見舞われ状況が一変。現在は大リーガー生命を維持できるかどうかという瀬戸際に立たされている。 最初の災難は6月20日のドジャース戦で右足のくるぶしに死球を受けたことだ。これにより足の腓骨にひびが入り、故障者リストに入った。 この時は復帰まで5週間かかり、シーズン中に550打数をクリアすることが不可能になった。しかし、復帰後も打率3割を維持していたことから評価は高いままで、ジ軍がシーズン終了後に「2016年は年俸550万ドルで契約する」というオプションを行使すると見る向きが多かった。 ところが復帰から約2週間後の8月9日、青木はまたしても死球禍に見舞われる。今度は頭だった。カブス戦で相手のエース、アリエタが投じた時速148キロのカットファストボールがヘルメットの右側頭部を直撃したのだ。 大リーグではここ数年、脳振とうの後遺症に苦しむ選手が多くなっているため、頭に死球を受けた選手は専門医による「脳振とうテスト」を受けなくてはいけない。青木には軽度のふらつきやめまいが見られたが、脳波測定や各種検査の結果は正常の範囲内だったため、1試合休んだだけでゲームに復帰した。 この時点では、青木の脳振とうはそれほど重傷ではなかったので、再度、脳がダメージを受けることがないよう気を付けていれば自然に治っていたはずだ。 一度脳振とうを起こした人にとって、いちばん怖いのは、数日中に再度、脳に強い衝撃を受けてしまうことだ。めまいやふらつきが残っている状態で、脳に再度の衝撃を受けると意識障害、記憶障害をはじめ様々な体の不調(セカンドインパクト症候群)に悩まされることになる。 青木の場合、頭に死球を受けた3日後の8月12日の試合で、守備でフェンス際の飛球を背走して捕球した際、フェンスに激突。脳に衝撃を受けた。それによってめまいがひどくなったため、青木はそのまま故障者リストに入った。 だが、チームがプレーオフ圏から振り落とされそうになっていたため、青木は1週間休んだだけで8月20日に復帰。しかし、本来なら安静にしているべき時にプレーを再開したため、また青木は様々な体の不調に悩まされるようになり、9月5日の朝、胸が苦しくなったことを機に、ボウチー監督に「目を動かしていると頭が重くなってくる」「感情のコントロールができない」「いつも30分やる自転車こぎのトレーニングを15分もできない」といったことを伝え、再度戦列を離れた。 シーズン終了まで1カ月を切った時点でのDL入りなので、青木はこのままシーズンを終えることになるだろうが、問題はその後である。 脳振とうの後遺症、特にセカンドインパクト症候群の場合は2、3カ月で治癒しないケースが多く、表にあるように首位打者争いの常連だった打者が2、3年は使い物にならなくなることもある。そのため、どの球団も脳振とうの後遺症が見られる選手とは契約をしたがらない。 しかも青木は来年1月には34歳になるので、年齢的なハンデもある。メジャーの球団は将来性がある20代の選手を厚遇する反面、30代中ごろになった選手は冷遇され、好成績を出していても複数年契約が取れなくなる。米国に行ってから3年間連続で好成績を出していた青木が、今季1年契約しか取れなかったのも年齢的な要因が大きい。 それを考えると青木のメジャーリーガーとしての生命は今、大きな危機に瀕していると言わざるを得ない。 来季、青木はどうなるのだろう? 可能性が高いのは、どの球団からもメジャー契約のオファーを受けられず、外野手の手薄な球団とマイナー契約して、メジャー復帰を目指すパターンだ。来年春までに脳振とうの後遺症が消えていれば、オープン戦で好成績を出して開幕からメジャーのベンチ入りすることも可能だろう。 もう一つ考えられるのは、ジャイアンツが年俸を200万ドル程度に下げて青木とメジャー契約するケースだ。ジャイアンツはチーム内にトップバッター向きの人材がいないので、青木をキープしておく可能性は大いにある。 ベストのシナリオは脳振とうの後遺症が10月中に治癒し、それを確認したジャイアンツが、「2016年は550万ドルで契約する」というオプションを行使するケース。だが、病気が病気だけに、可能性はそう高くないような気がする。スポーツジャーナリスト・友成那智ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。'04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」(廣済堂出版)は日本人大リーガーにも愛読者が多い。
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スポーツ 2015年09月25日 14時00分
巨人『大型補強』復活説のオモテとウラ(1)
今オフ、巨人は『大型補強』を復活させるという。昨年は主力選手全員が不振で“息切れ”しながら、ペナントレース優勝のゴールテープを切った。今年も混戦レースを抜けられず、『10月4日最終ゲーム決戦説』まで囁かれる始末だ(9月24日時点)。大型補強は若手の成長を止める悪影響が出るのは、巨人がいちばんよく分かっているはず。それでも、大型補強を復活させるのは、この体たらくな戦況に経営陣がシビレを切らしたからだろう。 「大型補強に出る、出ないは巨人サンの勝手。でも、今オフは国内FA権を取得する大物選手はいないはずだが…」(在阪球団職員) 国内FAを取得しているものの、行使していない選手が何人かいる。巨人は“FA保留選手”を狙うようだ。一部では福岡ソフトバンクの松田宣浩、埼玉西武の炭谷銀仁朗に注目しているとも伝えられている。 「松田がチーム環境、年俸などで不満を持っているなんて話は一切出ていません。チームを出るんだったら、一昨年オフに動いていたのでは」(プロ野球解説者) 松田は国内FA権を行使しなかった。今季途中、出場年数が9年に達し、『海外FA権』を取得した。今オフ、「2億2000万円プラス出来高」の2年契約が満了するが、本人は去就について何も語っていない。 「特にどうこう言うことはない。(考えるのは)シーズンが終わってから」 海外FA権を取得した6月17日、そう語っただけである(共同通信など参考)。残留の年俸交渉は3億円前後からスタートすると予想されている。 巨人の大型補強策に松田の名前が出ているのは、三塁手・村田修一の長引く不振に尽きる。右の大砲としてタイプは重なるが、2人とも三塁だけではなく、一塁も守れる。松田は外野守備もできるので“使い勝手”が良いのだろう。 しかし、FA権を行使する可能性の低い選手をアテにしすぎると、オフの補強そのものが失敗する。巨人の補強ポイントは「三塁手、正捕手、計算のできる外国人選手の獲得」と言われているが…。 3番目の補強ポイントである『外国人選手』を指して、こんな情報も飛び交っている。 「DeNAに帰還しなかったユリエキス・グリエルが巨人の本命ではないか」(関係者) 巨人は外国人バッターの不振に泣かされた。だが、キューバ政府との関係を意識してか、セペダについては「本人が辞めたいと言わない限りは契約続行」だという。セペダはキューバ勢にとって兄貴的存在であり、千葉ロッテのデスパイネも尊敬の念を示していた。 「グリエルがDeNA帰還を蹴ったのは、正規ルートでのメジャー挑戦が可能になったからだと思われていました。しかし、今年は国内リーグに参加しており、そういった動きは見せていません」(米特派記者) グリエルがメジャー挑戦をまだ迷っているとすれば、巨人はセペダ&キューバ政府ルートでアタックするというわけだ。 グリエルがDeNA帰還の約束が反故にした際、熊崎コミッショナーは「個々の問題」とし、キューバ政府に抗議を入れなかった。したがって、日本の球団がグリエルに再アタックするのは「問題ナシ」というわけだ。松田は日本を代表するスラッガーの一人だが、巨人の三塁には岡本和真が控えている。ドラフト1位とポジションが重複する選手を補強するのなら、1、2年の契約で済み、後腐れのない外国人選手のほうが良い。 松田獲得説は陽動作戦で、本命はグリエルということか…。巨人渉外担当者の動きも注目だ。
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スポーツ 2015年09月23日 16時27分
イチロー 自己ワースト打率更新濃厚も、マーリンズ残留の可能性…
マーリンズのイチロー外野手が、自己ワースト打率を更新しそうな気配になってきた。 9月22日(日本時間23日)現在、イチローは413打席に立ち、376打数89安打1本塁打20打点11盗塁で、打率.237。9月の月間成績は、50打数8安打で、打率.160と苦しんでいる。イチローの自己ワースト打率は、13年の.262で、残り試合数を考えると、これを下回ることが濃厚になってきた。この調子でいくと、メジャー15年連続100安打達成に黄信号がともる。 今季、ヤンキースからマーリンズに移籍したイチローの役回りは“4番手外野手”。チームのレギュラー外野手は若手3人でガッチリ固定されており、かつナ・リーグには指名打者制がないため、その出場機会は激減するものと思われていた。ところが、レギュラー陣の故障、不振が相次いだ影響で、打席数は意外にも昨季の385を超えた。 イチローの今季基本年俸は200万ドル(約2億3930万円)だが、300打席到達で40万ドル(約4790万円)の出来高が支払われ、さらに50打席到達ごとに40万ドルずつが追加される。設定されているのは600打席までで、最大280万ドル(約3億3510万円)が得られる契約となっている。400打席をクリアしたため、すでに120万ドル(1億4370万円)の出来高をゲットした。 こと守備と走塁に関しては健在ぶりをアピールしているイチローだが、肝心のバッティングは、成績を見るまでもなく、衰えが見え隠れする。10月で42歳になるイチローと来季契約する球団があるかどうかは微妙なところだ。 イチローにとって、来季はメジャー通算3000安打が懸かった重要なシーズンとなる。たとえ、控え前提でも、なんとしてもプレーは続けたいだろう。 「マーリンズはすでにプレーオフ進出の可能性が消えました。通常なら、若手優先起用にシフトしてもおかしくないのですが、イチローはいまだスタメン主体の起用となっています。その獲得に動いたダン・ジェニングズ監督が、来季を視野に入れて使っていると見て取れなくもありません」(MLB通のスポーツライターA氏) 来季、ジェニングズ氏はGM職に復帰説もあれば、他球団のフロント入りするウワサもあり、その去就は流動的だ。前述のA氏によると、「ジェニングズ氏がマーリンズに残ることになれば、イチローも残留する可能性が高くなるのでは? この年齢と成績では、他球団がメジャー契約でオファーする確率は低いと思われます」と話す。(落合一郎)
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スポーツ 2015年09月23日 16時00分
“お試し起用”している余裕無し 原監督が岡本和真をスタメンにしない理由
ペナントレースも佳境を迎えたが、セ・リーグはさらに混戦を極め、4強がひしめき合っている。9月14日時点で、首位ヤクルトと3位巨人までのゲーム差は0.5。猛追撃を始め、首位まで3ゲーム差の4位広島まで優勝の可能性がある。 「巨人が前半戦のうちに混戦を抜けられなかった理由というか、いまも首位にあと一歩及ばないのは中継ぎ陣の崩壊が原因です。山口、マシソンの2人が揃って不振。クローザーの澤村も防御率こそ1点台だが、いつも走者を得点圏に背負っての苦しい救援が続いています。状況を一変させるだけの戦力も残っていません」(プロ野球解説者) そんな、沈滞しがちなベンチのムードを一変させる好機は一度だけあった。しかし、原監督はあえてそのカードを切らなかったのだ。 9月6日、対DeNAの試合前、テレビ局の取材クルーがいつもと違った動きを見せた。先日、プロ初アーチを放った高卒ルーキーの岡本和真(19)にカメラを向け続けたのだ。それも1社や2社ではなかった。理由は簡単だ。「今日、岡本がプロ初スタメンを果たすのではないか」との声が各方面から出ていたのである。テレビ各局は晴れ舞台に臨む高卒ルーキーの様子を捉えようとしていたのだ。しかし、試合前に交換されたスターティングラインアップ表に岡本の名前はなく、しかも試合は雨天中止になってしまった。 「巨人の高卒ルーキーがプロ初安打を本塁打で記録したのは1966年以来、49年ぶり。6日のスポーツ紙の巨人コーナーの反響も大きかった」(ベテラン記者) 話題性抜群だった生え抜きのスター候補のスタメンデビューを遅らせたのは、勝ちたかったの一点に尽きる。同日にスタメンで三塁手として起用しようとしたのは、村田修一(34)だった。原監督は将来性と話題性の高卒ルーキーよりも、不振でも実績のあるベテランを選んだのである。 「いま追撃の手を緩めてしまえば、このままシーズンが終わってしまう。岡本をスタメンで使って結果が出ればチーム全体は盛り上がるが、守備難の岡本を使うのはあまりにもリスクがありすぎる。岡本が大事なところで失策したら、イップスになって将来性まで潰してしまうかもしれない。村田と岡本を天秤に掛け、安全策を取ったんでしょう」(同) 村田は少しずつだが打率を上げている。得点圏打率が2割を切っているため、好機でバントのサインを出したり、容赦なく代打を送るのも、原監督が勝ちたいからだろう。 「原監督は今季限りでの退団も意識している。契約任期が今年で切れるのは分かっていましたし、いまのところ来季のことでフロントから何も打診がないため、退団も止むなしと考えるようになりました。優勝して退くのと、負けて交代するのとは全然違う」(同) 原監督は4月に25歳の中井大介を四番打者に抜擢したが、1試合限りで諦めている。これはシーズン序盤戦だからできたテスト起用であり、終盤戦に一軍昇格してきた岡本にはそのチャンスを与える余裕はないというわけだ。岡本のスタメンデビュー。ガッカリしたのはテレビ局員だけではなかったが…。
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スポーツ 2015年09月22日 16時49分
勝つことと育てることは両立しない! 手札のない原巨人
今日にもマジックナンバー点灯−−。東京ヤクルトスワローズが混戦レースを抜け出しつつある9月20日、各スポーツ新聞はそんな見出しを立てた。2ゲーム差で追い掛ける2位阪神、3位巨人にすれば、ここが踏ん張りどきだ。ヤクルトとの直接対決を迎えた阪神は2番に今成を置く攻撃的打線で臨み、先制点を挙げ、試合主導権を握ってみせた。阪神が意地をみせた一戦だった。 一方の巨人だが、先発マウンドに送ったのは高木勇人だった。高木は開幕5連勝を飾るなど前半戦のチームを引っ張ってみせた。こんなこともあった。オープン戦終盤、主力投手たちの調子が上がらず、「今年の巨人は苦しい出だしとなる」と予想された際、ある有力OBが「新人だが、高木を開幕投手にして…」と、原監督に助言していた。開幕投手の大抜てきはなかったが、社会人野球で7年も眠っていた新人を『戦力』として、確実に計算していたはずだ。 その高木が中盤戦以降、“輝き”を失った。カットボールとスライダーの中間のような独特の軌道を持つ変化球を、相手球団に研究されたのか、勝ち星よりも『負け』のほうが上回ってしまった。 「投球内容そのものは悪くないんだけどね」 巨人関係者に高木を先発マウンドに送り続ける理由を聞くと、そんな答えが返って来る。将来を見越しての育成というわけか…。 投手出身のプロ野球解説者に高木の不振について聞いてみた。 「勝負どころでの投球が甘いというか、逃げているような気がする。負け続けたことで自信がなくなったのかな。投げた瞬間に『ボールカウント』になる投球も目立つようになった」 高木をこのまま使い続けるのか。しかし、今の巨人にはそんな余裕はない。高木を先発マウンドに送る前日、原監督は不振のベテラン・村田修一をついにスタメンから外した。その代役三塁手に高卒ルーキーの岡本を選んだのは、ラストスパートであるこの時期に“起爆剤”になるタマがほかに見当たらなかったからだろう。村田もこのままで終わるオトコではないが、原監督が「もう待てない」と判断したのなら、高木も今季中のチャンスはもうないのかもしれない。 優勝を狙うチームは若手や不振選手に与えるチャンスがどうしても少なくなる。それが、世代交代が遅々として進まない原因であり、今の巨人は、まさに「勝つことと育てることは両立しない」と言われる象徴な姿を晒している。 東京ヤクルトにバレンティンが帰って来て、阪神には好打の今成というカードが残っていた。4位広島には前半戦こそ苦しんだが、クローザーとして一本立ちした中崎がいる。巨人が巻き返すとしたら、村田か高木の復調しかないようだ。
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スポーツ 2015年09月22日 16時00分
阪神12連戦で起きた功罪 セの盛り上げ役は優勝できるか
ペナントレースが終盤に差し掛かり、阪神タイガースが日程に泣かされている。これまでの雨天中止などの影響によって、9月18日から脅威の12連戦を強いられてしまった。近年、阪神は終盤戦に失速する変な傾向があり、優勝争いに大きな影響をもたらすのは必至だ。しかし、経営陣はむしろこの連戦を喜んでいるという。 「優勝が掛かっているため、前売チケットの売れ行きも上々。選手は体力的に厳しいが、そのリスクがむしろファンの関心を煽っているようですね」(在阪記者) 阪神は今年、球団創設80周年の節目を迎えたが、年間予約席が売れ残るという異常事態でシーズンを迎えた。しかし、後半戦に優勝戦線へ食い込み、経営的不安は解消された。もっとも、12連戦のチケットの売れ行きがいいと言っても、そのうち阪神の主催ゲームは3試合しかない。だが、ペナントレースの行方次第では、甲子園で行われる9月28日の対巨人戦か、29日のDeNA戦が優勝を決める天王山になるという見方があり、そのチケットがプレミア化しているというのだ。 「9月15日時点で最終戦は10月4日(対広島・甲子園開催)。混戦がさらに長引けば、もっと儲かる(笑)」(球界関係者) その10月4日、ライバルの巨人もペナントレース最終戦を戦う。相手は阪神と0.5ゲーム差(9月14日時点)で首位の東京ヤクルトであり、状況次第ではテレビ局も、2試合を繋ぐ臨時プロ野球中継を検討中とのことだ。そうなれば、主催の阪神に放映権という臨時収入も飛び込んでくる。 しかも、その後のクライマックスシリーズで2位以上を確保すれば、その開催権も獲得できる。混戦は80周年を飾るに相応しい好景気とも化したわけだ。 「阪神の命運を握っているのは藤浪です。メッセンジャー、能見の調子がイマイチなだけに、頼れる先発投手は藤浪だけ。クローザーの呉昇桓が息切れしなければという条件も加わりますが、阪神は藤浪の登板間隔を縮め、スクランブル体制で戦うことになりそうです」(前出記者) 見方を変えれば、藤浪で試合を落とせば、阪神は“毎度の終盤戦の息切れ”となってしまう。また、こんな声も聞かれた。 「毎度の息切れが早ければ、9月28、29日の甲子園での主催チケットは払い戻しという事態に。V戦線から脱落すれば、10月4日は巨人、ヤクルト、広島の盛り上げ役となり、甲子園球場が広島ファンの赤に染められる屈辱事態も考えられます」(前出関係者) 12連戦が決まったのは、9月8日の対巨人戦が雨天中止と決まったときだった。前日に虎ナインは休養日を返上して練習している。その意気込みを巨人戦にぶつけたかったが、水入りとなってしまい、そこから阪神は3連敗を喫した。その連敗がさらにペナントレースを混線させてしまった原因だ。 もしかしたら、トラの不遇はすでに始まっているかもしれない。皮算用が過ぎて肝心の結果が伴わないなんてことにならなければいいが。
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ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
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スポーツ
大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
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スポーツ
珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
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スポーツ
生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
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スポーツ
猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
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スポーツ
1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
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スポーツ
復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
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スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
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スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分
特集
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分