スポーツ
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スポーツ 2015年09月21日 16時00分
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈K-1史上最高の番狂わせ〉
1997年、極真世界ウエイト制大会重量級王者の肩書を引っ提げて、勇躍K-1参戦を果たしたフランシスコ・フィリォ。その初戦では、極真時代に因縁のあったアンディ・フグ(審判の「やめ」がかかってからフィリォが放った上段回し蹴りで、フグが失神。大山倍達総裁の裁定でフィリォの“一本勝ち”となった)を一撃KOの返り討ち。 これには石井和義館長も「大山倍達の姿を見た」と絶賛で、K-1の次期エースと目されることになった。 しかし、成熟期にあったK-1上位陣の壁は厚く、空手の技術だけでは勝ち切れない。そこでキックの本格的な習得を目指すと、今度は極真流の“一撃”が影を潜める。そんなジレンマに陥ったフィリォは、周囲の期待に反して勝ったり負けたりを繰り返していた。 「攻め気の強かった初期の頃とは違って、戦いぶりもディフェンシブになり、それにつれて“極真伝説”も色あせていきました」(格闘技記者) '01年のK-1ワールドGPも予選1回戦で判定負け。それでも敗者復活から泥臭く判定勝利を重ねて、ようやく東京ドーム決勝の舞台にたどり着いた。ここで優勝を成し遂げれば、再度、K-1のエースとして名乗りを上げることになる。 だが、そこで立ちはだかったのが、地区予選から勝ち上がってきた“サモアの怪人”マーク・ハントであった。ハントは前大会でレイ・セフォーとノーガードのど突き合いを演じ、その巨体と相まって評判にはなっていたが、大会前の予想ではダークホースとしても名前が上がっていなかった。派手な試合で会場をにぎわす、いわば色もの的存在と見られていたのだ。 その評価を覆したのが同大会の準々決勝、優勝候補だった“K-1の番長”ジェロム・レ・バンナを失神KOで葬った一戦だった。観客の期待はもちろんド派手な殴り合いであったが、バンナは勝ち上がりを意識して冷静に試合を運び、ハントをコーナーに詰めて地道に膝を当てていく。 しかし、そこに隙があったのか…。体を入れ替えたハントが猛然と左右のラッシュに出ると、これをまともに食らったバンナはコーナーポストを背にして、天を仰いだまま失神KO負けを喫した。 「ハントの衝撃的な勝ちっぷりには、試合を控室のモニターで見ていた他の選手たちが歓声を上げたほど。5万人の観客も同様で、会場は一気にハント一色になりました」(同) ハントは準決勝でも、ステファン・レコから右ストレートで2度のダウンを奪い、一方的な判定勝利を収める。そうして決勝戦を迎えた。 「関係者や記者の間では、長年スターの座を約束されながらも、これをつかみきれていないフィリォを推す声は強かったのですが、やはり観客を味方につけたハントの勢いにはかないませんでした」(同) どこか自信なさげな表情のフィリォに対し、積極的に前に出るハント。オーソドックスなボクサースタイルから強烈なボディーを放ち、そのずんぐりとした体形に似合わず、膝蹴りやハイキックも器用に繰り出していく。 フィリォもローキックで応戦するが、終始ハントに押されて下がり気味。リズムを変えようと後ろ回し蹴りを放つと、直後にハントが不恰好ながらこれを真似て会場は大歓声。かえってハントを勢いづけることになってしまった。 「フィリォの右フックがハントの顔面を捉え、一瞬グラつかせたりもしたのですが、すぐに何事もなかったように復活する。そんな無類の打たれ強さの前に、フィリォの心が折れた部分もあったのでは…」(同) 3R終了でドロー判定となるが、コーナーにうなだれるフィリォと表情を変えずに平然としたハントの差は歴然。フィリォに余力はなく、延長ラウンドで攻め続けたハントに凱歌が上がった。それにしても、K-1史上でも例を見ないこの大番狂わせは、なぜ起こったのか。 「ハントが優勝したのはナチュラルだからです」 そう語ったのは、ある格闘団体の主宰。MLBや五輪でドーピング問題が騒がれていた当時、真相はともかく示唆に富んだ指摘ではあった。
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スポーツ 2015年09月20日 16時00分
USA発 新聞、テレビではわからないMLB「侍メジャーリーガーの逆襲」 日本人メジャーリーガー2人が直面するツラい現実… 和田毅と川崎宗則が来季、日本球界に復帰?
毎年9月1日になると、メジャーではベンチ入りの枠が25人から40人に増える。それに伴い日本人選手では和田毅(カブス)と川崎宗則(ブルージェイズ)が3Aからメジャーに昇格した。この二人の所属する球団はどちらも好調だが、彼らがプレーオフ出場メンバーに選ばれる可能性はどの程度あるか? また来季の契約はどうなるのか?■現状:和田は今季、大腿筋を痛めて出遅れたが、5月20日にメジャーに復帰。その後は先発5番手としてまずまずのピッチングを見せていた(1勝1敗、防御率3.73)。しかし7度目の先発となった6月22日のドジャーズ戦で左肩の三角筋を痛めDL入り。この故障が癒えたあと、まずマイナー(3A)で2、3度投げてからメジャーに復帰することになった。 しかし、制球が不安定で3Aの試合で度々打ち込まれたためメジャー復帰が見送られ、結局、8月末まで3Aで投げた。 復帰後の3Aでの防御率は4.67で、通常ならメジャー再昇格が望める数字ではない。それでも今回メジャーに呼ばれたのは、先発ではなく、リリーフ投手として戦力になるか試されることになったからだ。 カブスは現在、左のリリーフ投手を3人(ウッド、ラッセル、リチャード)ブルペンに入れているが、8月は全員が不調だったため、和田がリリーフで使えるか試すことになったのだ。■プレーオフ出場の可能性:20〜30%程度。和田は狙って空振りを取れるためピンチで三振を期待できるが、その一方で、左投手なのに左打者を苦手にしているため、ピンチに左殺しのワンポイントとして使うことができない。カブスのマドン監督は状況に応じて細かい継投をするので、この使い勝手の悪さがマイナスに作用するかもしれない。■来季の契約:カブスに残留できる可能性はほとんどない。最大のネックは故障リスクの高さだ。今季は年俸400万ドル(4億8000万円)で契約しているが、故障が続き、メジャーで稼働できたのはシーズンの2割程度。しかも来季は35歳になるので、故障リスクはさらに高くなる。戦力の底上げに注力しているカブスが和田に執着する理由はまったくない。ただ和田は、日本で輝かしい実績があり、メジャーでの通算防御率も3.40という素晴らしい数字だ(黒田博樹レベル)。そうした点を評価して、資金力に乏しい球団が半分でも稼働すればと考え、1年100万ドル程度のオファーを出してくる可能性はある。 本人にとって一番いい選択は日本への帰国だ。和田は中4日で使うと故障リスクが増し稼働率が極端に低くなるが、中6日で使えば稼働率が、グンと高くなり、まだ2、3年はエースとして機能するだろう。10億円以上投資しても、松坂大輔のようなムダ金になる恐れはほとんどない。■現状:川崎は一昨年ブルージェイズに来てから驚くほどツキに恵まれた。一昨年はショートのレギュラー、レイエスが骨折で長期欠場。2カ月半ショートで先発出場するチャンスに恵まれた。昨年はセカンドのレギュラー格で使われた選手3人が故障やスランプで次々に姿を消したため7月以降、セカンドでスタメン出場する幸運に恵まれた。 しかし、今季はルーキーのトラビスがセカンドのレギュラーに定着し、川崎に対するニーズが激減。8月末までにメジャーに4度呼ばれたものの、いずれも3日から11日間のショートステイにとどまった。 9月1日にも昇格したが、ブルージェイズは現在ア・リーグ東地区の首位で2位ヤンキースと熾烈なつばぜり合いを演じているため、レギュラーを休ませるわけにいかず、川崎はスタメンで起用される機会がほとんどないまま、シーズン終了を迎えることになろう。■プレーオフ出場の可能性:10%。セカンドのレギュラーになったトラビスが7月下旬に肩を痛めてDL入りし、復帰のメドが立っていないが、もう一人の成長株ゴインズが穴埋めに使われ、まずまずの働きをしている。さらにその控えとして8月末にベテランのペニントンが加入。そのため川崎は現在、セカンドの控えの2番手で、プレーオフ開幕に合わせてトラビスが復帰すれば控えの3番手に下がる。 トラビスが復帰できず、かつ、ゴインズかペニントンがケガで欠場という事態にならない限り、プレーオフ出場メンバーに入ることは難しい情勢だ。■来季の契約:今季は3Aでもセカンドとショートの控えだったため出場した試合は半分程度で、打率も2割4分5厘と振るわなかった。通常ならこの成績ではマイナー契約をゲットすることすら難しくなるが、トロントのファンに絶大な人気を誇ることや、けが人続出のときの保険になることなどを考慮して、球団がマイナー契約で残留させる可能性は大いにある。 ただ、川崎本人は、メジャーで活躍できる余地がなくなっていることを自覚していると思うので、帰国を選択するかもしれない。古巣ホークスはセカンドのレギュラーが空席なので、古巣に戻れば毎試合スタメンで出場できる可能性が高いだろう。スポーツジャーナリスト・友成那智ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。'04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」(廣済堂出版)は日本人大リーガーにも愛読者が多い。
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スポーツ 2015年09月20日 10時00分
小塚桃子ゴルフ連載(45) 本格シーズンに備えて・2
9月に入り、先日久々にゴルフを楽しんできました。行きつけでもある9ホールだけのゴルフ場です。ここはお手軽で一人でも楽しめるコース。今回は、私一人で行ってきました。 しかも9ホール全てがパー3。ショートコースです。練習場の様に飛ばす事ばかり考えるとスコアがボロボロになる為、コースマネジメントの練習には持ってこい。何しろ、1打目からしっかり計算していかないと3打で上がる事は不可能ですからね。 私はというと案の定、久々ということもあり、全然ダメでした。唯一、9ホール中、3ホールでパー3回を奪取。特筆すべきところはこれくらいかと…。 今回の反省は感覚の違い。ブランクのせいなのかアプローチとパターが入りません。ここは実践で取り戻すしかないですね。今回、ダメな中からの収穫は一人でプレーした事。誰と比較する訳でもないので、かなり集中できました。一緒に回ると同じ組のショットが気になるもの。「ナイスショット」が出たら拍手をするのは当然で、何より「私も(ナイスショットを)したい」と力んでしまう。余分なところに神経を使う結果になるからです。その点、一人ではそんな事を考えないで済む。ここが大きいですね。 ただ、ゴルフ場は一人客の場合は同じように一人で来たプレーヤー数人と組を作らすもの。今回の様なゴルフ場は稀有ですね(とはいえ、実は今回、一人で来ていた方と組むことになりそうでしたが、練習に集中したかったため、私が断ったのですが…)。 少しだけ、当日の内容に触れておきます。3か月ぶりの第一打−−。ボールの行方が気になりヘッドアップ。まだ飛んでいない打球の方向に目が…。結果、ダフってしまいました。ショートホールだけに「ワンオンしたい」という強い気持ちが空回りした答えがこれです。スタートから3〜4ホールの第一打はダフやトップのオンパレード。基礎的な事ができていない。 やはりボールは打ち終わるまで見続けなくてはいけないのです。ヘッドアップしないように心掛ける事を再確認しました。 2ホール目−−今度は真下を向いて打ちました。ここは距離のあるパー3。「何がなんでも飛ばしたい、グリーンに乗せたい」。 そうすると…前述したように、この日は最初の3〜4ホールはめちゃめちゃで、ダフやトップを連発。ここも結局、ダフってしまいました。
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スポーツ 2015年09月19日 16時50分
原監督が決断! 「来季」を見据えた投手起用
9月14日、オーナー会議が行われた。会場を出るなり、巨人・白石興二郎オーナーが報道陣に囲まれた。記者団の質問は今季限りで契約任期が終わる原辰徳監督(57)の去就に集中した。白石オーナーは首位ヤクルトに肉薄し、逆転優勝への士気も上がっている状況に(同時点)、「代打の起用も当たっているし、継投策もうまくいっている」と評価したが、肝心の来季以降については「それは(ペナントレースの)結果を見てから。全幅の信頼を置いてやってもらっている。試合(日程)が終わるまでは」と、明言を避けた。 はぐらかされたわけだが、それは記者団も予想していたこと。 しかし、白石オーナーの「ペナントレース終了後に決める」という発言が本当なら、『来季』の選択肢は限られてくる。一般論として、監督、ヘッドコーチを外部から招聘する際、球宴前後に打診し、8月中旬には回答をもらう。とくに監督の場合がそうで、そうしなければ、次期監督の意向に沿ったドラフト指名ができなくなるからだ。チーム編成を統括するゼネラルマネージャー制のチームや、またそれに近い権限を編成部長に与える球団も珍しくなくなった。「補強、チーム編成は背広組の仕事。監督は采配に専念」の分業制も定着したが、現場とフロントの意見の摺り合わせは必要だ。したがって、原監督の続投か、新監督は内部昇格の二択になる。 「巨人は生え抜きOB以外から監督を選んだことはない。現在、ユニフォームを着ていないOBから選ぶとしても、読売新聞社の要職にいる人などごく限られた範囲になるでしょう」(球界関係者) 原監督の胸中は分からない。ただ、“来年以降”のことも考えているのは間違いないようだ。オーナー会議が行われた同日、原監督はマツダスタジアムでの全体練習を見守っていた。翌15日の先発は菅野智之(25)であることはすでに発表されていたが、中10日と大きく登板間隔が空いてしまった。首位ヤクルトとの僅差でのマッチレースが繰り広げられている真っ最中であり、エースの温存は勝ち星の放棄にも等しい。しかし、原監督は菅野の登板予定日だった10日を指して、「(9月)8日が雨で中止になったときに決めた」と、上位チームとぶつけるため、あえて10日の先発から外させた旨を明かした。同12、13日の5位・DeNA戦でエース・菅野を使うのはもったいないと思ったのだろう。9月下旬の勝負どころとなる広島、阪神、ヤクルトとの首位決戦でフル稼働させるためだ。 登板間隔を縮める選択肢もあった。あえていったん休ませてからフル稼働させる方法を選んだのは来年以降を見据えたからで、菅野には長くチームに貢献してほしいと思ったようだ。 この温床采配の先に見えるのは…。
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スポーツ 2015年09月19日 16時00分
今後は「競歩」推し! 弱すぎるマラソンに見切りをつけたJOC
リオ五輪はマラソンより競歩が優勢となりそうだ。 『世界陸上 北京』で女子マラソンの伊藤舞(31)が7位入賞を果たし、来夏の五輪が内定となった。しかし、タイムは2時間29分48秒と平凡なもの。13位・前田彩里、14位・重友梨佐も2時間31〜32分台で、男子も藤原正和の2時間21分06秒(21位)が日本勢最高という有様。リオでのメダル獲得は絶望的だ。 「マラソンは五輪中継の中でも人気を博していましたが、日本人選手がここまで弱いと視聴率は稼げないでしょう。だったら、世界記録保持者のいる競歩(20キロ)に重点を置いたほうがいい。マラソンの中継は難しいんです」(TV局スポーツ部員) というのも、マラソン中継は画面の変化が乏しい。20キロ、30キロ、40キロとレースが進んでも、ずっと選手が苦しそうな様子で映っているだけ。その上、日本人選手が先頭グループにいないとなれば、視聴者はチャンネルを変えてしまうだろう。 一方、競歩も似たような映像が続くのだが、男子20キロの鈴木雄介(27)は世界記録保持者。金メダル獲得の可能性が高い分、視聴者を釘付けにできる。 「鈴木は世界陸上での金メダルも期待されましたが、残念ながら途中棄権でした。その屈辱がむしろ、今後視聴者の関心にもつながると見ています」(同) スポーツライター・美山和也氏がこう言う。 「'08年以降、日本の女子マラソンは2時間22分を切っていません。世界トップは2時間20分台のレースを繰り広げており、日本は20代前半の選手が伸び悩んでいます。男子も同様で、JOC幹部もサジを投げている。日本は駅伝もあるため、有望な大学生はマラソンよりもそちらに重点を置いて練習します。企業チームもマラソンがやりたくて入社した選手を駅伝の大会に出しているし、大学での駅伝経験者は社会人で伸び悩んでいる。長距離選手を駅伝とマラソンに完全分離させるべきとの声も聞かれるほどです」 衰退の理由はともかく、しばらくマラソンで感動は得られそうにない。
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スポーツ 2015年09月18日 16時00分
最終兵器は清宮パパか? 数々の問題を抱えているラグビー日本代表
スーパー1年生の清宮幸太郎(早実)が今夏の甲子園大会を大いに盛り上げてくれた。U-18世界大会でも日本代表チームの四番打者を務め、早くも「清宮を獲得したプロ野球球団は、向こう10年営業が安泰」なる声も聞こえてきている。 「高校野球の人気を盛り上げてくれたのは事実。今夏はセンバツで好投した超高校級右腕の高橋純平が地方予選で敗れ、『高校野球100周年なのに観客数を前年比で落とすかもしれない』と心配していたんです。まあこの先、東京都の高野連は早実絡みの試合で警備員を増員しなければならないので、大変だと思いますが」(某私立校監督) そんな、“清宮問題”がラグビー界にも飛び火しそうだ。 日本ラグビー協会は日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)が、9月に行われるワールドカップイングランド大会終了後に辞任すると発表した。W杯後は南半球で開催されているラグビー最高峰リーグ『スーパーラグビー』に所属する『ストーマーズ』の監督に就任すると見られている。 それと同時に伝えられたのが代表チームの次期監督候補だ。スーパー1年生の父である清宮克幸ヤマハ監督にも白羽の矢が立てられているという。 「清宮監督の監督招聘が前提としてあって、ジョーンズHCはその動きを察して、ストーマーズとの交渉に臨んだようです」(スポーツ紙記者) 一方で、ジョーンズ氏に今年のW杯後の野心があったとし、清宮父の体制から弾き出されたという見方を否定する声も聞かれた。さらには、清宮監督とジョーンズHCの2頭体制の可能性もあったのではないかと言われている。 「ジョーンズ氏は日本代表を世界ランキング9位にまで押し上げた大功労者です。今回のW杯は日本をダークホースとして警戒する強豪国も少なくなく、『清宮−ジョーンズ体制』が実現すれば、息子の幸太郎のネームバリューもあり、日本が開催地となる2019年W杯への期待感はさらに高まったはずだ」(専門誌記者) しかし、ラグビーW杯日本大会は、いままさに様々な問題を抱え込んでしまっている最中だ。 「19年大会は一波乱が起こりそうです。新国立競技場の総工費問題の余波から、同大会では新国立競技場が使えなくなり、ラグビー協会の名誉会長でもある森喜朗元首相はご機嫌ななめです。新国立を使えなくなったため、どんなふうにスケジュールを作り直すのか、主要各国も出方を伺っています」(同) 日本は新国立競技場をW杯招致のアピール材料に使っていた。大会の目玉が一つなくなったとなれば、新たな宣伝材文句も必要となる。 「ラグビーW杯で、日本はどれくらいの観客数を集められるのかという部分は未知数であり、いまでも不安要素としてラグビー協会は頭を抱えています」(同) そんな中で発表されたジョーンズHCの辞任。次の新体制に対しては不安の声が大きくなっている。 「ジョーンズHCは代表招集した選手に厳しく、練習でダメ出しもする。要求に応えられずに外されてしまった選手もいました。指導者としてのプロ意識が強く、それがランキングをあげた要因になりました。そのため、次期監督は何をやってもジョーンズHCと比較されることになるでしょう」(同) ラグビー界にも清宮幸太郎のようなスター選手が出現すれば、様々な不安が少しは解消されるのだが…。
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スポーツ 2015年09月17日 18時00分
中日の切り札! 禁断の“オレ流チーム再建”
中日ドラゴンズの谷繁元信兼任監督(44)が今季限りでの現役引退をほのめかしたという。一部報道によれば、「気持ちは固まっています。そのときが来たらお話しします」と答えており、来季は監督業に専念することになるとあった。 「昨年オフの中日OB会でも『球界最多出場の記録を塗り替えたら、監督に専念してほしい』とエールを送られていました。小笠原、和田などのベテランも引退するようだし、中日は若返りを図るようですね」(名古屋在住記者) しかし、スンナリとまとまるのだろうか。 今季の中日は混戦のペナントレースから脱落し、早々に自力優勝の可能性も消滅させてしまった。中畑DeNAの失速がなければ、“一人負け”状態だった。そんな今季低迷の中日を指して、 「選手補強、チーム編成の責任者はGM。落合GMにも何かしらのペナルティがあるのでは?」 と、予想するメディアもないわけではなかった。だが、シーズン中に白井オーナーの続投が正式発表された。 同オーナーは昨秋のドラフト会議終了後も、社会人、大学に偏重した“落合・オレ流の指名選手リスト”について『称賛』のコメントを出している。他に補強らしい補強もなかった。それでも、落合GMの後ろ楯である同オーナーの残留によって、中日内部は「オーナーの続投=落合批判はタブー」の空気に包まれた。 「一部ベテランが早々に現役引退を表明したように、今オフの中日は大粛清となる。世代交代を急速に進めることになると思うが、単にリストラを進めるだけではチーム再建はできない」(球界関係者) 中日にとって、頭の痛い話はペナントレースの大敗だけではない。チームの敗戦によって、観客動員数も伸びなかった。こうした状況を指して、こんな再建論もウラで囁かれている。 「いちばん簡単なチーム再建策は、落合GMに現場復帰ですよ。落合GMの監督時代の勝率の高さは反落合派も認めています」(同) 2013年オフ、白井オーナーは高木体制でBクラスに低迷したチーム再建案を落合GMに相談した。その際、ゼネラルマネージャー体制を進言し、今日に至ったが、白井オーナーのなかには「落合監督の復帰」もあったという。その後、落合GMは白井オーナーの意を察し、高騰しすぎたチーム総年俸の減額に着手した。 このまま谷繁体制で行くのか、それとも、いったん落合GMを現場復帰させるのか…。落合GMが現場復帰すれば、大掛かりな補強をやらなくても『勝てるチーム』になるだろう。そして、谷繁を自分のそばにおき、帝王学を学ばせる。適当な時期に再び谷繁にチームを委ね、自身はGM業に帰還する。谷繁兼任監督からは現役引退を匂わす発言が出たものの、来季の構想については何も語られていない。その無言が、“フロント改造”がウワサを加速させているのだ。 「中日スカウトの動向も奇妙なんです。お膝元ともいえる県岐阜商の高橋純平投手は絶対に欲しいはず。少なくとも、『地元意識』で競合覚悟で1位入札に参加しなければ、地元ファンは納得しないでしょう。なのに、大学の秋季リーグ戦にベテランスカウトを派遣しています」(在京球団職員) ドラフトに関する方針も二転三転しているようだ。落合GMはどんなチーム再建案を打ち出すのだろうか。
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スポーツ 2015年09月17日 16時00分
楽天 現場介入・三木谷オーナーの秘策「星野&ホリエモンW体制」
“球界一の悪役” チームオーダーや戦術への口出しから現場トップが次々に離脱を表明、冒頭の肩書がすっかり板に付いた東北楽天の三木谷浩史オーナー(52)。田代富雄打撃コーチの退団はまだしも、偉大なるイエスマンを期待して抜擢した大久保博元監督にも逃げられ、チームは空中分解にも等しい状況だ。 ところが、楽天担当記者によれば、三木谷オーナーは落ち込むどころか、ますます意気軒昂なのだという。独断専行に拍車がかかり、抜本的な球団改革に舵を切ったからだ。 「スポーツ紙などは現場介入と批判しているが、見逃せないのが、現場スタッフの実力不足。三木谷オーナーだってチームが優勝争いをしていれば口は出さない。ゴンロク(5、6位)争いをしているから現場介入したのです。これはオーナー自身も認めるところで、フロントと現場の一体化を協調するもの。両者が一体となったコンシステンシー(一貫性)ある野球を構築しようとしているのです」(楽天球団関係者) そこで、来季に向け、すかさず着手したのがフロントの大手術だ。これまでシニアアドバイザー(SA)という玉虫色の立場にあった前監督の星野仙一氏(68)を表舞台に担ぎ出し、手始めに球団取締役副会長に就任させた。その星野氏のもとで“新たな組閣”を推し進めるわけだ。 各スポーツ紙は、後任監督候補に梨田昌孝氏、与田剛氏、佐々木主浩、宮本慎也氏、田口壮氏、斎藤隆投手、さらには星野氏の名前まで上げたが、これは新聞辞令。本誌が入手した情報によれば、隠し玉は他にあるという。 謎解きのヒントは、ホリエンモンこと堀江貴文氏(42)との急接近にある。堀江氏は、'04年の近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブの球団合併の際、新球団を巡って球界参入を争ったライバル。結果、渡辺恒雄巨人軍オーナーなどの支援を取り付けた楽天に軍配が上がったが、地元ファンの多くはホリエモンを支援していた。真っ先に仙台本拠地案を示したのが堀江氏だったからで、いまでも仙台での人気は高い。 「逆に三木谷氏は打順や投手ローテーションにまで口を出し、それがコーチ陣に総スカンを食らい優勝戦線から早々に離脱したと、ファンの非難も殺到している。そこで思いついたのが、なぜか人気のあるホリエモンの登用なのです。実は2人は私的には友好な関係にあり、堀江氏が収監される前のパーティーにも出席し、激励した仲。今でもツイッターなどで交流を続けていますよ」(堀江氏と親しいマスコミ関係者) 立花陽三球団社長も堀江氏とは良好な関係にあり、オーナーの意を汲んだ同氏が堀江氏にGM的な役職を打診したという。しかし、球界の反発が予想されることから、最終的に星野氏が副会長、その星野氏のもとで堀江氏が球団戦略を練る、というプランに移行したようだ。 「楽天が堀江氏招聘に乗り出したのは、彼が8月1日付でJリーグのアドバイザーに就任したことが影響しています。球界には元ライブドア社長ということで敬遠する人が多かったが、Jリーグが公式に迎えたことで、ちょうどいいみそぎになった。三木谷氏は、堀江氏が掲げる『東京にビッグクラブを2つ作る』という構想や、『海外の投資家にJリーグの地方のクラブを買ってもらう』というアイデアを高く評価しているようです。視線の先には、所有するヴィッセル神戸の東京本拠地移転、東北楽天イーグルスの売却、それらの具現化を堀江氏に期待しているのかもしれません」(経済誌記者) 堀江氏も“楽天入り”には異存がない。一度は球界参入を目指し『ライブドアベースボール』を設立。その後も広島カープの買収を計画するなど、プロ野球には熱い思い入れがあるからだ。それと“あの男”との約束もある。 「幻に終わりはしましたが、球界進出を目指してライブドアベースボールを設立した際、初代監督として発表したのが元阪神のトーマス・オマリー氏でした。堀江氏にはその経緯から“オマリー監督”への思い入れが強い。自身が楽天入りするのであれば、オマリー監督が条件。元阪神監督の星野氏もこのプランには賛同していて、英語が公用語の楽天だけに三木谷氏も米国人監督は大歓迎なのです」(前出・同) オマリー氏は現在、阪神の打撃コーチ補佐を務めており、来季は打撃コーチ就任が有力視されている。その話が正式にまとまる前に、急ぎ横恋慕というわけだ。 同じくライブドアベースボール設立の際、アドバイザリーボードに名前が挙がったのはビートたけし、テリー伊藤、二宮清純の各氏だった。おそらく、三木谷氏は堀江氏を通し、彼らも取り込もうとしているのだろう。 ビジネスの世界で数々の成功を手にしてきた三木谷氏が、このまま批判の矢にさらされ、黙っているはずがない。星野氏とホリエモンの異色タッグ結成がその表れだ。 これから超ド級の楽天大改革が始まる。
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スポーツ 2015年09月17日 15時36分
逆転Vも射程圏内! 緒方カープが直面した「アノ話」
これで、ますます難しくなった。9月15日、本拠地・マツダスタジアムでの巨人戦に勝利し、4位広島が優勝圏内に上昇してきたことを上位3チームの「ヤクルト、阪神、巨人」にアピールした。 勝率はまだ5割ちょうど(同時点)。しかし、4チームのなかでもっとも勢いのあるのは、広島だ。前半戦は救援失敗が続いた中崎翔太(23)が豹変、彼の好リリーフが猛追撃を呼んだと言っても過言ではないだろう。 「緒方監督はヒースをクローザーに予定してシーズンに入りました。そのヒースが期待に応えられず、中崎が代理クローザーに抜てきされましたが、同じく期待に応えられず、苦しんだ時期もありました」(プロ野球解説者) だが、これで広島の終盤戦は“難しく”なった。栗原健太(33)、東出輝裕(35)の両ベテランを一軍昇格させるタイミングを失してしまったのだ。 当然、本人たちは否定するだろうが、両ベテランに相応しい“花道”が用意されると思われてきた。広島が優勝戦線に復帰できないまま終盤戦を迎えていれば、それも許されただろう。しかし、広島は残り16試合を総力戦で戦わなければならない。「苦しいときこそ、経験豊富なベテラン」という見方もあるが、9月14日時点で、栗原は27試合(42打席)、東出は21試合(21打席)にしか二軍戦に出ていない。当たり前の話だが、ベテランが二軍戦に出られる試合数は限られている。二軍は育成を目的としており、故障、不振で調整するベテランよりも若手優先で選手起用が行われる。栗原、東出ともに一軍戦の打席に立つ準備はまだ整っていないではないだろうか。 「東出は兼任コーチの扱いとなっており、今季に一軍戦でも一度も守備に着いていません(同時点)。栗原は一塁の守備で8試合に出ただけ」(前出・同) 14日、NPBは異例の謝罪会見を開いた。『阪神対広島戦』(12日/甲子園)で広島・田中広輔の打球を「フェンスを越えていない」と判定したが(三塁打)、改めてビデオ判定した結果、フェンスを越してその後方にあるワイヤーにあたって跳ね返っていたことがわかったと言う。広島にすれば、勝ちゲームを引き分けにしてしまったわけだが、「(シーズンの)結果が良ければ悪い話になる」(関係者)と、むしろプラスに捉えていた。 広島は士気が高まっている。そのなかに経験豊富なベテランがいないのは寂しい限りだが…。
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スポーツ 2015年09月17日 11時29分
トラを悩ます1か月遅れの「新・死のロード」
9月8日の対巨人戦が『雨天中止』となった時点で、阪神は同18日から29日まで、『12連戦』を戦うことが決まった。 「営業的にはオイシイのかもしれない。阪神は優勝争いに絡んでいるわけだし」(在阪メディア人の1人) 消化試合といえば、クライマックスシリーズがあるので、2、3位のチームはその進出権を懸け、最後まで全力で戦わなければならなくなった。ただ、今季のセ・リーグが混戦となった理由は、6球団がだらしなかったから。その反省は今オフの補強、秋季キャンプで補うことになるが、12連戦なんて“強行日程”はちょっと異常である。こちらは、シーズンオフに『プレミア12』の国際大会に参加するために諸々の行事も前倒しとなり、NPB側にも「このあたりの日程まで、公式戦を終わらせておきたい」との“都合”もあるそうだ。そう考えると、阪神のようなドーム球場を本拠地としないチームは不利である。 「8月末の広島戦が雨天中止になったとき、その代替日がペナントレース終盤に組み込まれ、10連戦が決定しました。9月に入れば台風の影響もあるので、和田監督(豊=53)は日程的にさらに苦しくなるのは覚悟していたはず」(前出・同) 12連戦の日程表は改めて見てみると、阪神はやはり『不利』である。 9月18〜19日=横浜スタジアム 同20〜21日=甲子園 同22〜23日=東京ドーム 同24日=ナゴヤドーム 同25〜27日=マツダスタジアム 同28〜29日=甲子園 これに対し、ライバル巨人は同じ9月18日から7連戦を戦うが、屋外は同18日から2日間だけで(神宮球場)で、ナゴヤドーム2試合、東京ドーム3試合と“雨天中止”にならない屋内球場での試合が続く。 もっといえば、対戦チームでも“苦手”との試合を多く残してしまった。12連戦中、DeNA戦3試合、ヤクルト戦2試合、巨人戦3試合、中日戦1試合、広島戦3試合。阪神が勝ち越しを決めているのは、DeNAと中日の2球団。つまり、5位と6位だけだ。東京ヤクルトとは12勝10敗でほぼ互角(14日時点)。負け越しの決まった巨人、相性の良くない広島とは6試合も残しており、ここに12連戦中、主催ゲームが『4試合』しかない“強行遠征”ぶりを重ねると、「今年も終盤戦で失速か!?」と思えてしまう。 前出の球界関係者がこう言う。 「9月8日の巨人戦を雨で流したとき、和田監督は『今日はどうしてもやりたかった』と思っていたのでは…。実は前日の7日、阪神ナインは休日返上で全員練習をやり、士気も上がっていたんです。まさに水を差されたようで…」 かつて、阪神には高校球児に甲子園球場を明け渡す夏の高校野球シーズンに大きく負け越す傾向があった。「遠征先の宿泊施設も充実し、交通の便もさらによくなり、選手の負担も軽減された」と、8月の死のロードは完全に死語となっている。しかし、近年の終盤戦に負け越す傾向は、こうした『終盤戦の詰め込み日程』にも影響しているのではないだろうか。藤浪の登板間隔を狭めて臨むようだが、阪神は多くのハンディを抱えている。
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