社会
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社会 2019年12月11日 06時00分
〈企業・経済深層レポート〉 ソフトバンク15年ぶりの赤字転落 孫正義会長が墓穴を掘った倒産要因
ソフトバンクグループ(以下、SBG)が一部の専門家から「倒産もありえる」とささやかれるほど、窮地に追い込まれている。 その最大の理由は、同社が11月6日に発表した2019年9月期中間決算。営業損益が前年の1兆4200億円の黒字から一転、15年ぶり155億円の赤字で、最終損益は約7000億円という大赤字(前年同期5264億円の黒字)なのだ。 実際、孫正義会長は同決算の発表会見で「『ソフトバンクはもう倒産するのではないか』という報道があった。市場がそのように見ているなら、ある意味では正しいと思う」と弱気発言を漏らしたほど。「赤字になった最大の要因は、米ナスダックへのIPO(上場)を狙ったシェアオフィス『ウィーワーク』を運営する米ウィーカンパニーに1兆円超えの巨額投資をしたことです。ウィーカンパニーの放漫経営に疑問符が付き、上場が暗礁に乗り上げたばかりか、ここにきて“経営破綻”の可能性さえ指摘され始め追加融資。ウィーカンパニーを巡るドロ沼にハマっています」(経営コンサルタント) 日本を代表するSBGが、なぜこうした罠に陥ってしまったのか。まず「ウィーカンパニー」へ投資することになった経緯を解説したい。「SBGは’17年にサウジアラビアの政府系ファンド『パブリック・インベストメント・ファンドグループ(以下、PIF)』とともに、世界最大級の10兆円規模の投資ファンド『ソフトバンク・ビジョン・ファンド(以下、SVF)』を設立しました。SVFは人工知能分野を中心に世界で90社前後に投資している。投資先の選別など運用面はSBGが担っていて、その司令塔が孫正義会長です」(証券関係者) ウィーカンパニーは’10年に創業された企業で、アダム・ニューマンというカリスマCEOの下、猛烈な勢いでシェアオフィス事業の拡大を図り、全世界124都市で800店舗にまで広がり、日本でも’18年から東京を中心に展開を始めている。「シェアオフィス事業者が数多い中でウィーカンパニーのシェアオフィスが注目されたのは、人的ネットワークづくりで会員間の取引、協業のチャンスを得られる会合を積極的に設けたこと。最初の頃の会員はフリーランスや小企業者が多かったが、今や一流企業が2〜3割を占めるようになりました」(前出・経営コンサルタント) SBGがウィーカンパニーに投資することになった契機は、’16年にインドで開かれたスタートアップ企業との「投資企業の会」と言われている。「そこで孫会長とアダム・ニューマン氏が出会い、意気投合。孫会長がニューヨークのウィーカンパニー本社を訪れ、ウィーカンパニーへの出資を即決しました。以後、9回にわたり1兆円超えの投資をしています」(同) そして’19年、ウィーカンパニーは米ナスダック市場への上場準備に入る。上場の想定企業価値は日本円にして約6兆円規模で、大型上場が期待された。 ところが、上場前に米証券取引委員会に提出、公開された証券登録届出書の内容に、専門家や証券関係者から続々と疑問符が提起された。「事業内容が将来的に継続して利益を創出できる内容ではなく、ただ単に長期で借りたビルの内装をキレイにして、それを短期でまた貸しする単なる不動産業だったのです。これでは不景気時には会員が一気に少なくなる上、利幅も少ないため、将来、大きく発展が望める経営内容ではないと批判されました。それに加えて、ニューマンCEOが自分の不動産をウィーワークに貸し、儲けているのではという疑いや、保有株を担保に多額の借金をしている点なども明らかになったのです」(証券会社関係者) さらにニューマンCEOの薬物疑惑や素行不良問題などが続々と暴露され、想定企業価値は一気に半分以下に急減した。「ついに’19年9月上場が延期され、ニューマンCEOが更迭。SBGはウィーカンパニーを支えるために、さらに1兆円規模の追加融資を強いられたのです」(同) こうした一連の騒動を経て、9月期中間決算の発表会見となった。「孫会長は発表会見で、『今回の決算の発表内容はボロボロでございます。真っ赤っかの大赤字』と自虐発言をしていて、一見、余裕そうでした」(金融関係者) ただ、11月になってSBGは、みずほ銀行、さらに三菱UFJ銀行などに約7000億円近い巨額融資を依頼していた。「ウィーワーク問題は自前資金だけでは問題解決ができないということ。孫会長の内心は、相当焦っていると思いますよ」(同) SBGはウィーカンパニーによって、倒産してもおかしくない。「シェアオフィス事業者が数多い中でウィーカンパニーのシェアオフィスが注目されたのは、人的ネットワークづくりで会員間の取引、協業のチャンスを得られる会合を積極的に設けたこと。最初の頃の会員はフリーランスや小企業者が多かったが、今や一流企業が2〜3割を占めるようになりました」(前出・経営コンサルタント) SBGがウィーカンパニーに投資することになった契機は、’16年にインドで開かれたスタートアップ企業との「投資企業の会」と言われている。「そこで孫会長とアダム・ニューマン氏が出会い、意気投合。孫会長がニューヨークのウィーカンパニー本社を訪れ、ウィーカンパニーへの出資を即決しました。以後、9回にわたり1兆円超えの投資をしています」(同) そして’19年、ウィーカンパニーは米ナスダック市場への上場準備に入る。上場の想定企業価値は日本円にして約6兆円規模で、大型上場が期待された。 ところが、上場前に米証券取引委員会に提出、公開された証券登録届出書の内容に、専門家や証券関係者から続々と疑問符が提起された。「事業内容が将来的に継続して利益を創出できる内容ではなく、ただ単に長期で借りたビルの内装をキレイにして、それを短期でまた貸しする単なる不動産業だったのです。これでは不景気時には会員が一気に少なくなる上、利幅も少ないため、将来、大きく発展が望める経営内容ではないと批判されました。それに加えて、ニューマンCEOが自分の不動産をウィーワークに貸し、儲けているのではという疑いや、保有株を担保に多額の借金をしている点なども明らかになったのです」(証券会社関係者) さらにニューマンCEOの薬物疑惑や素行不良問題などが続々と暴露され、想定企業価値は一気に半分以下に急減した。「ついに’19年9月上場が延期され、ニューマンCEOが更迭。SBGはウィーカンパニーを支えるために、さらに1兆円規模の追加融資を強いられたのです」(同) こうした一連の騒動を経て、9月期中間決算の発表会見となった。「孫会長は発表会見で、『今回の決算の発表内容はボロボロでございます。真っ赤っかの大赤字』と自虐発言をしていて、一見、余裕そうでした」(金融関係者) ただ、11月になってSBGは、みずほ銀行、さらに三菱UFJ銀行などに約7000億円近い巨額融資を依頼していた。「ウィーワーク問題は自前資金だけでは問題解決ができないということ。孫会長の内心は、相当焦っていると思いますよ」(同) SBGはウィーカンパニーによって、倒産してもおかしくない。
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社会 2019年12月10日 22時00分
韓国 文在寅大統領“爆” 日・米・中・北が斬り捨て
11月22日、韓国はGSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)について、「破棄するとした通告の効力を停止する」と日本側に伝え、協定破棄を延期した。 文在寅政権は、失効期限の6時間前というぎりぎりのタイミングで“ベタ降り”したわけだが、これで韓国が正常化したと判断するのは早計だ。 韓国はGSOMIA破棄を宣言することで、日本に圧力をかけ続けた。半導体材料3品という戦略物資をめぐる日本の対韓輸出運用の見直しや、輸出優遇対象国(ホワイト国)からの除外を、韓国大法院(最高裁)の徴用工判決に対する日本の“経済報復”と決めつけ、その撤回がGSOMIA延長の前提条件だと主張していたのだ。「結局、経済と安全保障というまったく別次元の問題を結び付けるという難癖に、日本は最後まで応じませんでした。韓国は、方針転換を余儀なくされたというわけです」(国際ジャーナリスト) ただし、韓国がGSOMIA破棄を延期したのには裏事情がある。そもそも韓国の度重なるウソや裏切りに、米国は怒っていた。「米国が他国に気を取られている隙をみせれば、韓国は北朝鮮への経済制裁を破ってカネや物資を送ろうとするし、中国包囲網である『インド太平洋戦略』にも加わろうとしませんでしたからね」(同) そして、GSOMIA破棄によって、米国の堪忍袋の緒が切れてしまった。「11月21日、米上院は、『日韓GSOMIAの重要性を訴える決議』を全会一致で可決させました。さらに同日、ポンペオ米国務長官が韓国の康京和外相に電話を入れ、『もし日本とのGSOMIAを終了するのだったら、米国は今後、韓国を同盟国とはみなさない。北朝鮮との交渉においても韓国とは切り離して米朝だけで進めていく。来年の在韓米軍の駐留経費も、トランプ大統領が主張するように米国側の総意として(今年の)5倍を要求していく』と高圧的な態度に出たのです。結局、青瓦台(韓国大統領官邸)もこれに気おされ、最後の最後で翻意したというのが真相です」(官邸詰め政治記者) 韓国は破棄撤回で、米国にすり寄ったわけだ。「文政権は来年4月に行われる総選挙しか眼中にありません。最終的にGSOMIAの破棄を延長すれば、文氏の岩盤支持層は納得しないが、中間層や保守層の一部を取り込めることができ、差し引き総選挙への影響はマイナスにはならないと判断したのでしょう。ただ、いまさらGSOMIA破棄を撤回して米国にすり寄ったところで、関係の修復は難しいでしょうね」(韓国ウオッチャー) そもそも韓国は、中国と北朝鮮から「GSOMIAを破棄せよ」と圧力をかけられて、破棄を決断したという経緯がある。「文氏は現在も心情的に日米ではなく、中国と北朝鮮よりの政治家です」(同) それは韓国外交部の組織体系にもあらわれている。「今年4月に、対日外交を担当する部署を、日中両国の外交を扱ってきた『東北アジア局』から分離し、新設した『アジア太平洋局』に移す組織再編案を公表した。この再編によって、東北アジア局は中国を重点的に扱うことになる。文政権が対中外交を重視する表れといえる」(北朝鮮ウオッチャー) 北朝鮮への気遣いも半端ではない。「北朝鮮ツアーに参加中、北朝鮮に拘束されて拷問を受けたオットー・ワームビア氏の親御さんが、文氏への面談要請をしましたが、それを拒絶しています。さらに今年11月7日、処刑されるのが分かっているのに、亡命を希望した北朝鮮漁民を北朝鮮に追い返しています。驚くべきことに、同日に文氏は金正恩党委員長を、釜山で開かれる『韓・ASEAN特別首脳会議』に招待する親書を送っているのです」(同) しかし、GSOMIA撤回期限直前の11月21日、金正恩氏は「釜山に行くしかるべき理由を見つけられなかった」と出席を拒否した。「正恩氏は、文氏が自負する米朝の仲介者としての役割を否定しているばかりか、韓国に対しミサイルで威嚇し続けています。また、金剛山の韓国側施設を撤去しようとしており、南北協力事業をも完全に無視していてます。そして、今回のGSOMIA破棄撤回を、『民族の尊厳と利益を外部勢力に売り渡す許し難い反民族的犯罪だ』と批判して、強い怒りをあらわにしました」(同) もちろん、中国も怒り心頭だ。「中国共産党機関紙『人民日報』傘下の『環球時報』は、『米国が韓国に要求した在韓米軍駐留費の5倍増を韓国が拒否した』と意気揚々と報道したばかりです。そもそも、中国は韓国を大事にしていませんしね」(前出・国際ジャーナリスト) ’17年、文氏が中国を国賓訪問した際には、昼夜10回の食事機会のうち、中国要人が主催したのはわずか2回と、韓国を冷遇した。「それで、米国にすり寄るGSOMIA協定破棄の延期ですから。今回の件で、中国、北朝鮮ともに、完全に韓国を斬り捨てると思いますよ」(同) GSOMIA破棄撤回によって、韓国はかろうじて日本との破局を回避しているが、徴用工問題は、まだ解決の糸口すら見いだせないでいる。 日本と米国に捨てられる日も遠くはない。
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社会 2019年12月10日 21時00分
49歳警視、勤務中に万引きで逮捕 カニ缶に牛タン…高級志向の犯行にも呆れ声
9日、山形県警山形署交通官の警視(49)が、勤務中に万引きをした疑いで逮捕されたことが判明。立場のある人間のあり得ない犯行に怒りの声が相次いでいる。 逮捕された警視は9日午前11時20分頃、山形市の百貨店「大沼山形本店」の食品売り場で、カニや牛タンなどの缶詰を5点盗んだ。その様子を見た警備員が店外に出たところで声をかけると、一目散に逃走したという。 警備員が警視を追いかけると通行人も協力。皮肉にも一般人を守る仕事をする警察官、しかも警視が一般人に取り押さえられたのだ。そして通報を受け駆け付けた山形署の署員に引き渡され現行犯逮捕された。 現在警視は取り調べを受けており、容疑を認めている。動機については現在のところ不明だ。警視はこの日勤務中で、交通講話を行った後、スーツでデパートに立ち寄ったのだという。行動を見る限り、「余罪」の可能性もあるが、こちらも分かっていない。 警視という階級は、警察官では警視正に次ぐ地位で、昇進することは非常に難しいと言われる。逮捕された警視は今年4月に山形署交通第一課長から昇進しており、その働きぶりは一定の評価がされていたと思われる。誰もがうらやむ地位にありながら、万引き行為に手を染めるとは驚きだ。 この不可解な犯罪にネットユーザーは「許せない。何を考えているのか全くわからない」「警察はどう責任を取るのか。謝罪すればいいという問題ではない」「組織全体で責任を取るべきだ」など、警視や警察組織に怒りの声が上がっている。 一方で、「お金を浮かせる目的ではなかったんだろう。精神的なストレスがたまっていたのかも」「犯罪である意味楽になったのでは。警察をやめてゆっくり過ごしてみてはどうか」など、警視の精神的な乱れを指摘する声もあった。 ストレスがたまっていたとしても、デパートでの万引きは許されない。しかも警視という上層部の人間による愚行は、県民の信頼を大きく裏切るものと言わざるを得ない。 今後山形県警がどのような処分を下すのか注目される。
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社会 2019年12月10日 18時00分
中学生誘拐容疑で逮捕された埼玉県の不動産会社社長“奇妙な犯行動機”
大阪市住吉区の小学6年生の少女が誘拐され、栃木県小山市で保護された事件が世間を騒がせたばかりだが、埼玉県でも同じような未成年者誘拐事件が起こっていた。 11月27日、埼玉県警浦和署は、未成年者誘拐の疑いで阪上裕明容疑者(37)を再逮捕。そもそも、同容疑者は10月にも誘拐の疑いで逮捕されていたのだ。「9月中旬に埼玉県警は、さいたま市在住の女子中学生の父親から『娘が帰宅しない』との相談を受けました。捜査を始め、防犯カメラの映像などから居場所を特定。10月29日に、埼玉県本庄市にある容疑者が管理する借家を捜索したところ、この女子中学生を発見し、保護しました」(捜査関係者) その場所には、兵庫県の女子中学生もいた。詳しい経緯を調べ、今回の再逮捕に至ったという。「県警によれば、阪上容疑者が兵庫県に住む女子中学生がツイッターで『家出したい』と投稿したことを知ると自宅から誘い出し、借家に、8月下旬から10月いっぱいまでの約2カ月間にわたって住まわせていた疑いが持たれています」(同・関係者) 阪上容疑者は容疑事実を全面的に認め、「将来、自分が経営する不動産会社の従業員にしたかった」などと供述している。「実際、2人に勉強机がある個室を与え、男が用意した参考書を使って不動産取引の基礎を勉強させていたようです。外出も自由で、携帯電話を使うことも可能。誘拐したという意識は、あまりなかったのかもしれません」(全国紙社会部記者) 阪上容疑者は『圏央アセットマネジメント』という不動産会社の社長だった。父親が資産家で、本庄駅前に2棟の大きなマンションを所有している他、大地主としても知られた存在で、その一部を譲渡されて不動産会社を経営していた。「今年4月には『限定1名、主婦や子育て中の方歓迎』と銘打ってお手伝いを募集していました。その後、女子中学生を誘拐していることから、他にも何かありそうです」(同・記者) 県警は動機と余罪を厳しく追及している。
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社会 2019年12月10日 06時30分
グレタさんに悪影響!? 有名環境活動家たちの“偽善者ぶり”が凄まじい…
スウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリさんが12月3日午後、大西洋をヨットで横断し、ポルトガルの首都リスボンに到着。スペインの首都マドリードで開催されている国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議に参加した。 それにしても彼女は、どんな洗脳を受けて、あれほど険しくなったのだろうか。《アル・ゴア氏(元米副大統領)の豪邸が、米国の平均的な家庭の20倍もエネルギーを使うことをご存じだろうか。また、大邸宅を何件も持ち自家用ジェットを乗り回しながら、温暖化の脅威を訴えるハリウッドセレブがいる。その言葉に一体どれだけの説得力があるのだろうか? まさに「偽善」と言うしかない》《ハリウッドのセレブは、温暖化防止行動をしようと叫ぶ人が多く、国民に向かい「自分を犠牲にしてでも地球を救おう」と熱弁を振るうが、徒歩で移動する人はめったにいない》 こんなふうに、“温暖化脅威派”である著名人たちの言行不一致を、ジャーナリストのマーク・モラノ氏が、その著書『「地球温暖化」の不都合な真実』で暴露している。 ゴア氏の名著『不都合な真実2』が出た2017年8月、中国問題に詳しいデイリーコーラー紙によると、ゴア氏がテネシー州ナッシュビルに構える豪邸(全米3軒のうち1つ)は、平均的な家庭の21倍もエネルギーを使ったという。翌月は34倍に増えていると指摘し、《温暖化過激派のゴアは年に220万円も電気代を使うが、環境ホラー話で大もうけしたから痛くもかゆくもない。2億円未満だった純資産が、2008年には30億円にも増えたから》と皮肉り、《庭の温水プールに使う電力だけで、一般家庭6軒分の年間使用料に等しい》と、とどめの一撃を放った。 また、モラノ氏は《ゴア氏の大親友レオナルド・ディカプリオも言行不一致のお手本だと》と指摘する。国連が「平和の使者」に選んだディカプリオは、17年、約8万8000マイルを飛び、14.8トンのCO2を出したという。 他にもCO2をまき散らしながら空を飛ぶセレブとして、ハリソン・フォードも俎上に載り、《自家用機でチーズバーガーを食べに行った》とも。アーノルド・シュワルツェネッガーは、知事専用ジェットで普通車の1年分のCO2を1時間で吐いたという。ハリウッドの監督ジェームズ・キャメロン、1979〜93年のテレビドラマ『ノッツ・ランディング』で名を売ったドナ・ミルズ、俳優ロバート・レッドフォードも、同様の偽善者だと糾弾されている。 グレタさんはこれらのことを知っているのだろうか。
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社会 2019年12月10日 06時00分
世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第348回補正予算と総定員法
相も変わらず全国で自然災害が多発し、国民が死に、さらには氷河期世代など「国民の貧困」が深刻化し、ようやく与党サイドから「財政拡大」を求める声が出始めた。 自民党の二階俊博幹事長と世耕弘成参院幹事長は、2019年度補正予算として「10兆円規模」を打ち上げている。ちなみに、世耕参院幹事長は、アベノミクスの第二の矢であったはずの「機動的な財政出動」について、「第二の矢だけは1回もちゃんと打ったことがない」との認識を示した。要するに、安倍政権下では緊縮財政が続けられていたという話で、もちろん事実ではあるのだが、世耕参院幹事長は先日まで経済産業大臣として「閣内」にいたわけだ。何を「他人事」のように言っているのだ、という感想しか出てこない。「アベノミクスの三本の矢は、一本目(金融緩和)は放たれたが、三本目(成長戦略)は政商たち(竹中平蔵氏ら)のビジネスになり、二本目の矢は放たれるどころか、自分目掛けて飛んでくる自滅的な緊縮財政」だったことは、単なる事実である。 安倍政権を懸命に庇おうとする人ですら、「安倍政権は財政拡大をしていた」と主張する人は、さすがに見かけない。 むしろ、野党やメディアが「安倍政権は放漫財政」といった、事実に基づかない、見当違いの批判を展開していたが、安倍政権の緊縮財政は、統計が証明する。安倍政権は’13年のPB目標設定後、財政赤字を「着実」に削減し、’18年のPB赤字は、ついに’07年以来の最小値になった。 緊縮財政の継続は、総理の価値観が働いたのか、政治的なパワーゲームの結果なのだろう。安倍政権が国民を史上稀にみるほどに「貧困化」させたのであれば、その責任を取らせるべく動くだけの話である。政治家は、責任を取るのも仕事の内であろう。 もっとも、さすがに野党サイドも緊縮財政に対する批判を強めつつあり、結果的に与党側も財政拡大に「わずかに」舵を切ろうとしているわけだ。もちろん、筆者は現段階における大型の補正予算には全く反対しないが、「デフレ脱却」「長期的な供給能力の拡大(というか『回復』)」を目指す以上、「短期の一時しのぎ」の補正予算は効果が限定的にならざるを得ない。 そもそも、世耕氏や二階氏が主張する補正予算10兆円がすべて「投資」であったと仮定して(実際には違う)、その「程度」の規模では日本のデフレギャップは埋まらず、さらには国民の防災安全保障強化は不可能だ。来年もまた、自然災害で国民が死に、財産を失うことになる。 それどころか、付け焼き刃的な補正予算では、「10兆円“も”カネを使ったのに、デフレ脱却はできないし、自然災害も防げない。財政出動はムダだ」、「せっかく10兆円もの補正予算を組んだにも関わらず、予想通り人手不足で消化しきれなかった。財政出動はムダだ」といった、緊縮財政のレトリックに活用されかねないのだ。 正しい財政出動は、規模に加えて「長期予算」でなければならない。あるいは、せめて「長期計画」が必要だ。長期で予算規模が増えていくことがコミットされて初めて、土木・建設業などは供給能力の強化(正しくは「回復」)に乗り出す。 長期計画に基づき、土木や建設業、あるいは「防災サービス」の供給能力が拡大していけば、今はもちろん、将来の国民も救われることになる。「短期的な補正予算」と、「政府に財政的な予算制約がないという前提に基づく、長期的な供給能力回復を伴う財政の継続的な拡大」の間の隔たり、あるいは壁が大きく越えられない。 やはり、MMT(現代貨幣理論)が説明した「貨幣の真実」が広く共有されるパラダイム・シフトが必要なのであろう。 ところで、安倍総理は、いわゆる「就職氷河期」世代への支援策として、「国みずからが積極的に動くという観点から、国家公務員の中途採用を今年度から具体的に取り組んでいく」と発言した。 もちろん、筆者は氷河期世代(のみならず)を公務員採用していくことには賛成だ。日本の公務員対労働人口比率は、世界最低レベル。その状況で、国民のルサンチマンがあおられ、「公務員を減らせ!」、「公務員給料を減らせ!」との世論が高まり、緊縮財政が進められ、パソナを代表株とする人材派遣会社がボロ儲けをしている。今や、地方自治体の公務員の3分の1が非正規。官が自ら、所得格差を拡大する、狂った共同体が我が国だ。 もっとも、公務員を増やすのは構わないのだが、プライマリーバランス黒字化目標がある限り、「公務員を増やすならば、他の予算を削れ」という政策にならざるを得ない。 加えて、現在の日本の公務員雇用には、総定員法(行政機関の職員の定員に関する法律)の縛りがかかっているのをご存じだろうか。総定員法は、ずばり「法律」で国家公務員の人数の上限を定めるものだ。〈第一条 内閣の機関(内閣官房及び内閣法制局をいう。以下同じ。)、内閣府及び各省の所掌事務を遂行するために恒常的に置く必要がある職に充てるべき常勤の職員の定員の総数の最高限度は、三十三万千九百八十四人とする。〉 総定員法がある以上、就職氷河期世代を国家公務員として雇うと、「その分、他の職員を削れ」という狂った話になってしまう。信じがたいだろうが、これが「緊縮の王国」日本の実態だ。 というわけで、国民は政治に対し、「補正予算を組むならば、供給能力が回復するように長期の複数年度の予算化をせよ」、「国家公務員を増やすならば、同時に緊縮前提の総定員法を改定せよ」といった「突っ込み」をしなければならないのである。さもなければ、補正予算も氷河期世代の公務員雇用も、「状況をより悪化させるために利用される」のが、現実の日本なのである。********************************************みつはし たかあき(経済評論家・作家)1969年、熊本県生まれ。外資系企業を経て、中小企業診断士として独立。現在、気鋭の経済評論家として、分かりやすい経済評論が人気を集めている。
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社会 2019年12月10日 06時00分
女性捜査官が指名手配犯にプロポーズ 間違い電話装い親密に、おびき出し成功で見事逮捕
犯人を捕まえるため、警察はありとあらゆる手段を取る。海外では警察が犯人とデートの約束をするおとり捜査をして、犯人の逮捕に成功したようだ。 インド・マディヤ・プラデーシュ州で、警察官が一般人の女性を装って犯人の男をデートに誘い、逮捕することに成功したと海外ニュースサイト『INQUIRER.net』と『ScoopWhoop』が11月30日に報じた。報道によると、男は8月に起こした殺人事件を含む、16の罪で指名手配されていたそうだ。警察は何度も男を逮捕しようと試みたが、男はその度に警察をうまくかわし逃走していた。 ある日警察は、男が結婚相手を探していることを知り、警察は女性警察官を介して、おとり捜査をすることにしたという。女性警察官が一般女性の振りをして男の携帯電話に間違い電話を装って電話を掛け、電話を掛けたことをきっかけに男と親しくなった。女性警察官が間違い電話をして以降、2人は密に連絡を取り合った。男から女性警察官に電話が掛かってくることも何度もあったという。男は女性警察官に住んでいる場所を聞くなど、女性警察官に興味を示していた。 2人が連絡を取り合うようになってから1週間後、女性警察官は男とデートの約束をするため、男に結婚して欲しいとプロポーズした。女性警察官は結婚をする前に行う儀式をすると男に言い、男と寺院で待ち合わせをした。地域によって違うが、インドには結婚前にさまざまな儀式を行う習慣があるそうだ。寺院に男が現れたことで男は逮捕されたという。 このニュースが世界に広がると、ネット上では「警察のアイデアは面白いし素晴らしい。女性警察官の演技力も凄かったのでは」「まだ会ったこともない女性警察官に知り合って1週間でプロポーズされ、それを受け入れて結婚しようとデート現場に現れた男もすごい」「ドラマのような話。女性警察官は男を好きになることはなく仕事と割り切っていたのか」などの声が挙がっていた。 警察が機転を利かせたおとり捜査をし、犯人を逮捕した例が他にもある。 南アフリカ・フリーステイト州で、銃を不法に貸し出している疑いのある警察官の女をおとり捜査によって逮捕したと海外ニュースサイト『DFA』が10月10日に報じた。同記事によると、女は以前から「銃を盗まれた」と報告することが多く、警察は内部調査により、女が嘘をついているのではないかと疑っていた。そこで、女とは違う部署の警察が一般人を装い、「銃が欲しい」と言って女に近づいた。女は一般人の振りをした警察官に警察署内の簡単に銃が盗める保管場所を教え、銃を盗ませた。女は情報を与えた代わりに、3万ランド(約22万円)を受け取った。警察は、女が金を受け取ったことを確認して、女を逮捕した。警察によると、女には借金があり、金に困っていたという。 犯人の逮捕には警察のアイデアも必要なようだ。記事内の引用についてWoman cop captures wanted criminal after proposing marriage to him(INQUIRER.net)よりhttps://newsinfo.inquirer.net/1196594/p2fb-woman-cop-captures-wanted-criminal-after-proposing-marriage-to-himPolicewoman Proposes Wanted Criminal For Marriage. When He Says Yes To Rishta, She Arrests Him(ScoopWhoop)よりhttps://www.scoopwhoop.com/news/policewoman-proposes-wanted-criminal-for-marriage-when-he-says-yes-to-rishta-she-arrests-him/FS policewoman in dock for hiring out gun used in cop shop burglary(DFA)よりhttps://www.dfa.co.za/south-african-news/fs-policewoman-in-dock-for-hiring-out-gun-used-in-cop-shop-burglary-34530763
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社会 2019年12月09日 19時00分
店主と口論、3時間居座りで逮捕 32歳男が激怒した理由は、ギョーザとラーメンのこだわり【モンスターカスタマー事件簿】
日本の国民食と言っても過言ではない食べ物、ラーメン。好きな人はかなり多く、日本全国に様々なラーメンが存在している。 全国津々浦々に独自性の高いラーメンがあることから、ファンが多く、中にはラーメンに並々ならぬこだわりを持っている人も。ファンにとってはこだわりを持つことは楽しみの1つだろうが、店にとっては、個人に寄せるような店舗運営はできないため、「厄介」と感じることがある。2015年、そんな厄介なこだわりが、事件に発展したことがある。 事件が発生したのは、兵庫県明石市のラーメン屋。2015年11月8日、酒を飲んで来店した客の男(当時32)がラーメンを注文したところ、突然怒り出し、店長と口論になる。店長が再三再四退去を促したが男は応じず。さらに警察官の説得も応じることはなく、3時間居座ったため、不退去罪で逮捕された。 なぜ、この男は店主に激怒したのか。それは彼の「こだわり」だった。注文時、店の人間に対し、「ギョーザを先に出すように」とオーダーしており、店側がそれを守らずラーメンを出したため、怒ったのだ。 一般人としては「どっちでもいいじゃねえか」と思ってしまうが、男にとってはかなり重要なことだったようで、激怒する事態に発展する。そして、行き過ぎた「こだわり」の末路は、不退去罪で逮捕という、人生に一生の汚点を残してしまうものとなった。 2015年の事件発生時、ネット上でこの男の「こだわり」が議論になる。大方のネットユーザーは「どちらでもいい」「つまらないことにこだわってバカみたい」「子供じみている」と批判の声を上げる。 一方で、ラーメン好きからは、男の行動については不適切としながらも、「ギョーザはラーメンより先に出すもの」「ギョーザを食べてからラーメンという気持ちはわかる」と男の「気持ち」は理解できるとする声もあった。 男はこだわりを持っていたのかもしれないが、店側にも調理の順番など都合がある。自身のこだわりを店舗に押し付け居座る行為は、不適切と言わざるを得ない。文 櫻井哲夫
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社会 2019年12月09日 06時00分
女子中学生の話し声に憤慨し鎌で襲う 68歳男の異常行動に戦慄【キレる中高年事件簿】
昨今わいせつ事件が全国で相次いでいる。かつて日本は治安が良いとされ、女性が夜道に1人で歩いても大丈夫などと言われてきた。 しかし、最近は必ずしもそうとは言い切れないのが現状。女性に対し痴漢や暴漢などが襲って来ることがある。そしてそれは、突然訪れるのだ。 2016年6月4日には、女子中学生に身の毛がよだつような男がありえない理由で襲いかかり、恐怖が広がった。事件が発生したのは京都府長岡京市。午後6時頃、市内の中学校から下校中だった女子生徒3人が話をしながら歩いていたところ、突然68歳の男が「うるさい」と登場する。 その手にはなんと、稲などを刈るために使用する鎖鎌が。話声に憤慨した68歳の男は、物置から鎖鎌を取り出し、脅したのだ。この姿を見た女子中学生たちは、走って一目散に逃げたため、怪我などはなかった。この後、事態を聞いたそれぞれの両親が警察に相談。その結果、68歳男の犯行が強まり、暴力行為法違反(脅迫)で逮捕された。 男の異常な犯行に、「怖すぎる」「怒りの沸点が低すぎる」「68歳にもなって、自分の孫くらいの子供に怒りをぶつけるなんてダサい」など、怒りの声が挙がる。一方で、行動はダメとしながらも、「話し声に憤慨する気持ちだけはわかる」「うるさくするのも問題」「子供だからといって甘えてはダメだ」という声もあった。 このような「鎌事件」は他の地域でも発生している。2015年5月27日には、山梨県甲府市の市道で、同じく女子中学生2人組が歩いていたところ、30〜40代の女が鎌を持って近づき、「何を話しているのか」と話しかけ、鎌で襲う。女子中学生は左腕と背中に軽い怪我を負った。 いずれも女子中学生が複数で歩いているところを襲われており、話し声に憤慨した可能性が高い。そのようなことでキレたうえ鎌を持ち出すとは驚きだが、そういう人間は稀に出現する。子供を持っている親としては、「そういうこともある」と注意を呼びかけたくなる事件だ。文 櫻井哲夫
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社会 2019年12月09日 06時00分
田中角栄「怒涛の戦後史」(14)名補佐役・後藤田正晴(中)
あの田中角栄が全幅の信頼を置き、自民党内でも長く多くの議員から畏怖、敬意を持たれた後藤田正晴には、「名補佐役」「名参謀」の名が残っている。トップリーダーに推されながらも、自らの分際を知り、補佐役に徹した数少ない稀有な人物でもあった。 現今の社会、企業などの組織でも、ある時期までは名アドバイザーなどとの声の中でナンバー2を守っていた人物が、突如、おだてに乗ってトップの座を目指すというようなことも多々あるが、後藤田は筆者のインタビューにこう答えてくれたことがある。補佐役としての「心得」が、浮かび上がるのである。「私も警察庁長官として二十数万人の警察を率いた一国一城の主でもあったわけだから、大将になれないと考えていたわけでもない。しかし、よく考えてみると、人間にはおのずと“格”というものがある。トップになって輝く人間と、そうはいかない人間には、明らかに差があるのだ。 その補佐役の重要な役目の一つは、いかに情報を集め、それを処理し、トップに伝えるかということにある。しかし、これにはトップとの絶対的な信頼関係が不可欠になる。 なぜか。ある程度のポジションに就くと、とかく情報は耳ざわりのいいものだけが集まりだす。これをそっくりトップに上げたら、大変なことになるということだ。だから、悪い情報も入るような体制をつくっておく必要がある。 たとえトップにとって好ましくない話でも、情報として伝えておかないと、あとで取り返しのつかない問題に発展してしまう。トップに耳の痛い話を上げられるかどうか、その勇気がないと補佐役は務まらないということだ」 つまり「黒子」「匿名」としての自覚、情熱がなければ、真の補佐役、参謀的役割に徹することは難しいとしていたのだった。 さて、若き日、議員と官僚との関係から予算陳情をきっかけに気脈を通じていた田中と後藤田だったが、田中は政権を取った昭和47(1972)年7月の第1次内閣で、一方的に後藤田を口説き、ノーバッジで事務担当の内閣官房副長官に据えてしまった。 もとより、田中は後藤田の見識、ピカ一の実務能力、原理原則に厳しく物事の判断の座標軸に一切のブレがなく、加えて高潔の士であることを買ったということだが、当時の官邸詰め記者にはこんな証言もあった。「田中の中には、後藤田の人物、能力を買う一方で、後藤田を官邸に引き込むことで、ひとたび事があったときに警察を抑えられるかもしれない、また決して自分の“寝首”をかくことはない人物であるとの思いも、チラとはあったと推測される。 一方で、日本列島改造計画をレールに乗せるためには、各省庁間の利害調整もクリアしなければならず、その任を後藤田ならまっとうしてくれるという読みもあった。 田中からノーバッジでの官房副長官就任を懇請された一方の後藤田は、当初、固辞した。対して、田中はなお『内政、そして役所の人事は君に任せる』と、言わば全権委任を伝えて口説いた。結局、後藤田は、辞めたいときはいつでも辞めさせてもらうと条件を出し、引き受けることになった。 当時、田中内閣の人気はピーク、それをバックに後藤田は各省庁の次官、局長クラスを官邸に呼んでは、次々と田中のうかがう政策推進に与させていった。官邸の内閣官房には、二階堂進官房長官、山下元利・政務担当官房副長官はいたが、官房を事実上、取り仕切っていたのは後藤田だった」★「この内閣は君で持っているのだ」 田中としては、この後藤田官房副長官人事は図星だったが、一方の後藤田は、官邸入りからわずか2カ月あまりでノーバッジの限界を感じ始めていた。ために後藤田は、その年(昭和47年暮れ)の総選挙に郷里の徳島からの出馬を決意、田中に申し出たが、このとき田中はこう言った。「この内閣は、君で持っているのだ。選挙戦で官邸がカラになったら、内閣は潰れてしまう。次の選挙での出馬は約束する。それまで待ってくれ」 結局、後藤田はそれから2年後の昭和49年7月の参院選に、徳島地方区から出馬することになった。しかし、これは後藤田にとって、さんざんな目に遭う選挙になるのだった。 田中はもとより応援に来てくれたが、慣れない選挙から、後藤田陣営は大量の選挙違反を出し、結果は落選となった。合わせて、この年の暮れ、田中自身が金脈・女性問題で首相退陣を余儀なくされることになり、後藤田にとっては二重の痛手となったのだった。 警察トップを経験した者が選挙違反を出したという失態が、何よりもこたえたことは言うまでもなかった。当時の心境を、後藤田は後にこう明かしている。「(参院選での失態が)田中さんへのダメージになったことで、これは私の田中さんに対する生涯の負い目となった。しかし、田中さんは『ワシのことは気にせんでいい』と言い、むしろ何かと世話をしてくれたものだった。 順風満帆のときは誰でもチヤホヤしてくれるが、逆境で進退窮まっているとき、田中さんほど温かく接してくれる人はいないな。誰に対してでもだ」(『政治とは何か』講談社) それから10年後、田中が脳梗塞で倒れて言葉を失うまで、田中と後藤田の波乱の二人三脚は、しばし続くことになる。(本文中敬称略/この項つづく)***********************************************【著者】=早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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