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カザフスタン出身力士が飲食店で泥酔し店の門松壊す

 大相撲のカザフスタン出身力士が、飲食店で泥酔して大暴れして、警察のご厄介になった。警視庁麻布署は、酒に酔って飲食店の門松を壊したとして、器物損壊の疑いで、錦戸部屋所属の西幕下18枚目・風冨山泰雅(かざふざん・たいが=29=本名=クディバエフ・スイエネシュ)容疑者を現行犯逮捕した。

 同署によると、風冨山は「身に覚えがない」と容疑を否認しているが、送検後の1月5日に釈放された。逮捕容疑は、3日午前4時10分頃、東京都港区六本木3丁目の路上で、飲食店への入店を断られた腹いせに、入り口脇の門松(高さ1.7メートル)を蹴り倒し、壊した疑い。

 風冨山は2日午後10時頃から、知人男性と同店内で酒を飲み、泥酔状態だったため、3日午前3時半ごろに退店させられた。再入店しようとしたところ、店員に断られたため、怒って門松を壊した。店員が110番通報し、駆けつけた同署員が身柄を確保した。

 師匠の錦戸親方(元関脇・水戸泉)は「本当に遺憾なことだ。私の指導が足りなかった。決してあってはならないことだ」と話した。

 カザフスタンから史上初めて角界入りした風冨山は、03年九州場所(11月=福岡)で初土俵を踏み、所要12場所で幕下に昇進。しかし、その後、伸び悩み、09年春場所(3月=大阪)から4場所連続全休して、序二段下位まで降格。復帰後、幕下まで戻ったが、なかなか壁を破れず、幕下生活が長く続いている。自己最高位は08年九州場所の西幕下10枚目。

 先場所(九州場所)、6勝1敗と大きく勝ち越し、来たる初場所(12日初日=両国国技館)は西幕下18枚目まで番付が上がり、十両昇進の足掛かりとなる重要な場所となるはずだった。
(蔵元英二)

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