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2人組の中国人女が泥酔させた男性にキスしたすきにATMで現金引き出す

 警視庁上野署は11月16日、泥酔させた男性のキャッシュカードを使って、勝手に現金をATM(現金自動預け払い機)で引き出したとして、窃盗容疑で中国籍の職業不詳の女(36=埼玉県川口市並木)ら2人を逮捕した。

 この女の逮捕容疑は、今年7月5日午前4時30分頃、東京都文京区湯島のコンビニエンスストアで、不正に入手した男性会社員(43)のキャッシュカードで2回にわたって、計40万円を引き出した疑い。

 同署によると、中国人女の手口は上野周辺の繁華街で知り合った酔った男性を飲食店に連れて行き、さらに大量の酒を飲ませて泥酔させた上、料金が足りないなどと言いくるめて、一緒にコンビニへ同行。目の前でATMを操作させ、暗証番号を入力させると、その直後に、仲間の女が男性にキスをして、気をそらせたすきに、勝手に現金を引き出したり、覚えた暗証番号を使って、現金の引き出し操作を繰り返したりするといったもの。

 被害男性が泥酔状態であるため、後で気が付いても、どこの店で飲んだか覚えていない場合が多く、被害が広がっているというのだ。

 台東区上野2丁目周辺の繁華街では、同様の手口による被害が、今年1月から300件以上発生している。昨年からだと、620件にも及ぶ被害相談が寄せられており、被害額は2億2700万円にのぼる。

 同署では、この女2人の単独犯行ではなく、背後に複数の中国人グループが関与しているとみて、調べている。
(蔵元英二)

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