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中国人女性との偽装結婚を刑務所仲間に仲介した男らを逮捕

 警視庁組織犯罪対策1課は、9月10日までに、中国人女性との偽装結婚を刑務所仲間に仲介したなどとして、電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で、会社員の男(41=埼玉県狭山市水野)、指定暴力団稲川会系組員の男(36=東京都荒川区町屋)、中国籍の無職の女(24=大阪市西区九条南)の3人を逮捕した。同課によると、いずれも容疑を認めている。

 逮捕容疑は11年10月、中国籍の女に長期在留資格を取得させるため共謀し、実際には結婚する意思がないのに、組員の男と中国籍の女との婚姻届を、埼玉県さいたま市の浦和区役所に提出し、組員の男の本籍地の東京都荒川区役所の戸籍に、嘘の記載をさせたとしている。

 組員の男は中国籍の女から約50万円の報酬を受け取っていたといい、「報酬がもらえるからやった」と話しているという。

 会社員の男は組員の男と服役中に知り合い、10年9月に出所後、在日中国人女性ブローカー(死亡)から紹介を受けた中国人女性と、自身や組員の男の刑務所仲間らとの偽装結婚を10組以上仲介していた。

 ブローカー役を務めていた会社員の男は、中国人から報酬を得て、11年2月以降、約150万円を得ていたとみられる。

 長期在留資格を得るため、外国人女性が日本人男性と偽装結婚する例は後を絶たない。今年6月には、東京都の留学斡旋(あっせん)会社の社長が、中国人女性から報酬を受け取って依頼をされ、金銭目的の日本人男性に夫役をさせ、結婚する意思がないのに婚姻届を出させたなどとして逮捕されている。
(蔵元英二)

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