番組冒頭で、『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』(光文社新書)という本に共感した林は、「『キチンと家事を!』なんて無視していい」と持論を掲げる。
まず、林は「家事をキチンとしなければならないという考え方は、戦後ずっと行われてきた『政府の刷り込みではないか?』っていう分析もされているんです」と日本人は家事をキチンとしなければいけないという考えが刷り込まれていると主張。
その理由を「まず、農水省が『朝ごはんが大事』と連呼した。そして、地方自治体が『目覚ましごはんキャンペーン』を始める。こういう流れができますと、主婦雑誌が『朝ごはん特集』を企画する。そして、和食の朝ご飯を食べている家庭が『キチンとした家』なんだっていう概念ができあがっていった」と説明する。
そして、林は「共働きの夫婦は前に比べれば増えています。となれば、『キチンと』が呪縛になって辛い思いをされている方がいるのをご理解いただけるんじゃないですか?」と昔に比べて夫婦のあり方が変わっているため、過去が作り上げた固定概念に縛られる必要はないと熱弁した。
林の持論にネットでは「林先生のテレビの授業は視点が新しい」「日本国民はみんな今日の初耳学を見るべき」「この考えが広まってほしい」などの賛同の意見が多く寄せられた。
自動掃除ロボットは海外では人気だが、日本では人気がない。それは、日本人が「家事をロボットにやらせるなんてダメ」という考えが根底にあるためと考えられている。
共働き世帯も増えており、家事に割ける時間は少なくなってきているので、「適度な家事」「家事のロボット化」といった考えが普及してほしい。