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市橋容疑者“断食”は宗教儀式か

 千葉県市川市の英国人女性死体遺棄事件で逮捕され県警行徳署に留置中の市橋達也容疑者(30)は13日も食事を取らず、これで丸3日メシ抜きとなった。同署捜査本部は体調を崩す恐れもあるとして、断食が続いた場合は医師の診察を受けさせる方針。そんな中、断食理由として考えられるひとつに「宗教的儀式」を指摘する声が上がった。

 市橋容疑者が食事を取らない理由としては、逮捕の精神的ショックによる食欲減退説と、捜査当局への抗議を示すハンガーストライキ説が取りざたされている。いずれも約2年7カ月と長きにわたる逃亡生活が終わったことへの反動とする見方だが、あらたに宗教的儀式の真似ごとと指摘する声を拾った。全国紙社会部記者の話。
 「市橋容疑者が大阪潜伏前に住み込みで働いていた神戸市内の建設会社寮の自室の壁には、十字架と『神は主である』との落書きがあったという。そもそも千葉大園芸学部在学中から留学生交流サークルに所属するなど欧米文化への憧れが強く、クリスチャンだったとみられる。荒野で40日間断食したとされるイエス・キリストを気取っている可能性もある」

 取り調べに口をつぐみながら、聖職者と自分を重ね合わせ“断食”の真似ごとをしているのだとすれば罰当たりなことこのうえない。ただ、市橋容疑者宅マンションのベランダで遺体で発見された英国人英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=とは駅前留学NOVAで知り合ったほか、東京ディズニーランドで似顔絵イラストをエサに西洋人女性をナンパするなどキリスト教国の女性に関心があったことはすでに確認されている。
 県警行徳署には13日も朝から20人以上の報道陣が集結。断食の真相は市橋容疑者のみぞ知るといったところで、県警捜査1課長は食事についての質問に「答える立場じゃない」と口を閉ざした。ただ11日から13日朝まで食事を取っていないのは確実。捜査関係者はこの日の市橋容疑者について「いつもと変化なし」と話しており、いまだ断食を続けていることが分かった。こうした状態が続くことに備えて「医師の診療などは検討している」(捜査関係者)という。
 12日に千葉地検に移送される際、頬がげっそりこけた顔が印象的だった。誰が見ても健康状態が完全とは決して思えない。このまま断食が続けば市橋容疑者自身の体がもたなくなるだけに、事件の全容解明のためにも何らかの対策が必要になってきた。
 この日の市橋容疑者は午前8時に拘留尋問のため千葉地裁に向かい、午後6時に行徳署に戻ったため、この日の取り調べは行われなかったという。食事を口にしていないだけでなく、事件に関する供述もいまだいっさい口にしていない。

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