「東の性格を知っているたけしは、『東は何かのタイミングでオイラのところに会いに来て、メディアの前で“たけしさんにしっかり、やれよと言われました”と言いたいんだろう』と言ってます。たけしのお墨付きがあれば浮動票も大いに期待できるでしょう」(民放プロデューサー)
たけし自身はこれまで同様、積極的に応援するつもりはないようだが、だからといって愛弟子である東国原氏をムゲに突き放すこともできないようで、距離の取り方には頭を悩ませているようだ。
「そういう事情が見えているたけしは『東に会わないようする』とは言ってますが、優しい人ですから実際に会いに来られたら断れないでしょうね。いったいどうなることやら」(前出・プロデューサー)
もっとも、仮に東国原氏が東京都知事に当選したケースを考えれば、悪いことばかりではなさそうだ。
「まず、なんといっても'20年に開催される東京オリンピックです。都知事の任期は4年ですが、オリンピックに向けたさまざまな準備を円滑に進めるためにも、よほどの失敗がない限り次の選挙で選ばれた都知事が4年後の選挙でもそのまま再選される確率は高い。そうなれば師匠のたけしが五輪セレモニーの総合演出に起用されるかもしれませんよ」(スポーツ紙デスク)
さらに、風俗業界からも“東国原待望論”が聞こえてくる。
「石原−猪瀬都政下では、五輪招致のために新宿歌舞伎町浄化作戦のような悪政や、青少年健全育成条例のような表現の自由を制限しかねない政策がまかり通ってきた。その点、風俗通いで摘発された過去を持つ東国原が知事になれば、今よりは自由な政策に転換する可能性は高い。少なくとも歌舞伎町、上野、池袋など歓楽街の活性化のためには東国原都知事は大歓迎ですよ」(風俗店経営者)
水面下での攻防戦が続きそうだが、時間はそれほど残されてはいない。東国原氏がどんな決断を下すかによって、東京都の盛り場・風俗事情にも大きな影響が出ることになりそうだ。
その意味でも、ビートたけしの“公認”が得られるか否かが注目される。