逮捕容疑は、昨年8月13日午前1時頃、同区赤羽西の駐車場で、都内に住む10代少女に後ろから抱きついて引き倒し、口をふさいで暴行しようとしたとしている。
同署によると、男は現場近くの路上で、少女に「10代なの? 1人で帰るの?」などと声をかけたが、無視されたため、駐車場に連れ込んだという。
少女が抵抗し大声を出されたため、男はそのまま逃走。少女にケガはなかった。事件当時、男は泥酔状態だった。
事件から約5カ月も経っているが、防犯カメラの画像などから、この男の関与が浮上し逮捕につながった。
男は企業局に県職員として勤務する一方で、大学院に在籍しており、「大学院の卒論と仕事がうまくいかず、現実逃避をするために酒を飲んで、やってしまった」などと供述しており、容疑を認めている。
昨年4月に、同県に技術職員として採用された男は、同県吉見町にある吉見浄水場で、技師として勤務していた。
前代未聞の県職員の不祥事に、埼玉県は「事実関係を確認した上で、厳正に対処したい」としている。
(蔵元英二)