社会
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社会 2020年01月21日 06時30分
中東の“火薬庫”レバノンに逃げ込んだカルロス・ゴーン被告の誤算
アメリカとイランの緊張関係は、意外なところにも影響している。 昨年末にスパイ映画さながらの手口で日本を脱出した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)だ。 ゴーン被告が逃げ込んだのは第三次世界大戦勃発の際、“火薬庫”となる中東のレバノンである。「ゴーン一族のルーツであるレバノンは、ブラジル生まれのゴーン被告自身も幼少期を過ごした、いわばふるさと。今回の逃亡劇に、レバノン政府が関与していることも、ほぼ間違いない。同国は、1972年のテルアビブ空港乱射事件で26人を殺害した元日本赤軍の岡本公三容疑者(72)を長年、匿っていることもあり、絶対に身柄を日本に引き渡されることはないと踏んで、逃亡先に選んだ。ところが、それと前後して中東情勢が大きく動いたことは誤算だったのではないでしょうか」(国際ジャーナリスト) レバノンでは、イランと同じイスラム教シーア派勢力「ヒズボラ」が影響力を持っている。「アメリカとイランの対立が再び深刻なものになれば、欧米主導の資本主義社会の象徴ともいえるゴーン被告は、誘拐や政治的な人質として格好の餌食になりかねない。汚職が蔓延し、経済危機に陥っているレバノンは、昨秋から反政府デモが活発化。まともに組閣ができないほど政情不安に陥っている。ゴーン被告は、それを逆手にとって逃亡先としたわけですが、中東情勢が悪化すれば、レバノン当局がゴーン被告の保護を続けられるかどうかも不透明になってきます」(同) レバノンでは切手にも描かれているゴーン被告だが、現地での人気は限定的だとされている。さらに、自動車メーカーのトップだったがゆえの「負い目」もあるという。「一時期、中東諸国の宿敵であるイスラエルが、自動運転用の“目”となるカメラやセンサーの部門で圧倒的な優位に立っていた時期がありました。このため、世界の自動車メーカートップが、こぞって“イスラエル詣で”を行っていたのです。実際、日本の自動車部品メーカーも、同国に生産拠点を構えるなど、自動運転の未来を担う国と目されていたのです」(モータージャーナリスト) 当然、ゴーン被告もイスラエルに出入りしていた。レバノンは、国民に対してイスラエルへの入国を法律で禁じており、ゴーン被告を「この罪に問うべきだ」との声もある。「すでにレバノンの若者からは“内通者”と批判されています。ゴーン被告は、ブラジル、レバノン、フランスの3カ国の国籍を有しているため、当然、レバノンの法律も守る義務がある。このイスラエルへの入国が、ゴーン被告のアキレス腱になる恐れは十分にある」(全国紙特派員) 実際、日本から国際刑事警察機構(ICPO)を通じ、取り調べを求められたレバノンの検察は、ゴーン被告の聴取を行った。「聴取の内容は日産の事件がメインですが、レバノン国営通信は、『イスラエルに入国した罪』についても話を聞く方針だと伝えています」(同) ゴーン被告は一連の経済事件については一貫して無罪を主張。一方、イスラエル入国に関しては、1月8日の記者会見で「仏自動車大手ルノー幹部のフランス人として訪問した」と釈明した上で、「レバノンの人々に謝罪する」と表明した。 緊迫する中東情勢が、自身にもたらす影響を熟知しているゴーン被告。その焦りは8日の記者会見が“腰砕け”になったことからも見て取れる。「当初は、自身の逮捕劇に関与した『日本政府関係者の実名も出す』と意気込んでいましたが、フタを開けてみたら、クーデターの当事者として既に名前が挙がっている西川廣人前社長らへの恨み節に終始。日本政府関係者の実名も『レバノン政府を当惑させたくない』との理由で公表を差し控えました」(経済部記者) ゴーン被告が日産を食い物にした疑いは濃厚だが、同被告が主張するように「日産がルノーに吸収合併されること」を恐れた日本政府が主導した国策捜査による逮捕だった側面も否めない。会見では、“黒幕”として菅義偉官房長官の実名を出し、日本政府に反撃する予定だった。「菅長官は、日産の本社(横浜市西区)がある衆院神奈川2区の選出で、両者はかねて関係が深い。最初の逮捕の際も、日産の川口均専務(当時)が首相官邸を訪ね、菅長官に報告したほど。そのあたりを突いて、『政財官が一体となった国策捜査だ』と主張していれば、国際世論もゴーン擁護に傾きかねなかった。しかし、中東情勢が再び緊迫すれば、レバノンが手のひらを返して、ゴーンを政治的な交渉材料にすることもありえる。万が一を想定して、そこまでの反撃ができなくなったのです」(政治部記者) まんまと日本脱出に成功したまではよかったが、ゴーン被告自身の“リバイバルプラン”には徐々に狂いが生じ始めている。
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社会 2020年01月21日 06時00分
窃盗の罪で逮捕のメイド、唾液や尿…信じられないものまで食事に混ぜていた その動機にも驚愕
雇用主の家事を助けるために働くメイドは多いが、海外には雇用主に対し、卑劣な行為をしたメイドがいる。 シンガポール・タンジョンプンゴル半島で働く30歳のインドネシア人のメイドの女が、雇用主から現金を盗み、雇用主の食事に唾液や尿、生理の血を混ぜていた事件の裁判が行われたと、海外ニュースサイト『TODAYonline』と『CNA』が1月13日に報じた。報道によると、メイドは2017年から約2年間、雇用主である夫婦と、夫婦の3人の子供の家族のもとで働いていたという。 メイドは2017年8月から2018年6月までの11か月の間に、5回にわたり、夫婦の寝室にある金庫から計13300シンガポールドル(約109万円)以上を盗んだ。メイドは金庫のロックの解除方法を盗み見て犯行に及んだという。 夫婦が金庫の中の金が減っていることに気づき警察に相談し、メイドは窃盗の罪で逮捕された。逮捕後、警察の調査により、メイドは雇用されてすぐから約2年間、夫婦と子供たちの食事に自身の唾液や尿、生理の血を混ぜていたことも明かしたそうだ。夫婦と子供たちは食事に異物が混ぜられていたことに気づいていなかった。なお、雇用主はメイドに毎月給料を支払っており、メイドは適切な待遇を受けていたという。 メイドは窃盗と食事に異物を混ぜた動機について、「インドネシアにいる私の子供と私の病気の母のために一生懸命働かなければならないプレッシャーがあった」と話しているという。メイドには6か月間の刑務所行きが言い渡された。 このニュースが世界に広がると、ネット上では「唾液や尿、生理の血が混ぜられた物を食べていたなんて考えるだけで吐き気がする」「窃盗もして食事に異物も混ぜるとは、よほど心が病んでいたのか」「メイドは雇用主に恨みはなく、家族のために働かなければならないプレッシャーから、ストレスを発散したかっただけなのか」「インドネシアにいるメイドの家族もかわいそう」などの声が挙がっていた。 海外には、雇用主が口にする物に異物を混ぜたメイドが他にもいる。 クウェートで、メイドの女がジュースに尿を混ぜたと海外ニュースサイト『Daily Mail Online』が2016年4月に報じた。同記事によると、何らかの理由でメイドの行動に不信感を抱いた雇用主が、キッチンに監視カメラを設置したことで明らかになったという。メイドは監視カメラが設置されたことを知らなかった。 同記事が公開した映像には、キッチンから誰もいなくなった時を見計らい、メイドがキッチンの隅でスカートをたくし上げ、立った状態のままプラスチックのコップの中に尿を出している様子が映っている。尿を出した後、メイドは別のメイドが用意したジュースの中に自身の尿を入れた。尿は50mlほど入れたが、ジュースに色がついているため、尿を入れた後のジュースの見た目の変化はない。 動画は雇用主が地元の報道機関に提供後、世界のニュースで報じられた。雇用主は「他の地元の人々がメイドに同じようなことをされないよう警告するために提供した」と話している。また、メイドがなぜジュースに異物を混ぜたのかは、雇用主がメイドのプライバシーを尊重するとして明らかにしていない。メイドの行為が発覚後、雇用主が警察に通報したか、メイドが解雇されたかについては不明である。 メイドを雇う際は、どれだけ信頼できるかも重要になりそうだ。記事内の引用について「Maid who stole from employers jailed after adding menstrual blood to their food, water」(TODAYonline)よりhttps://www.todayonline.com/singapore/maid-who-stole-employers-jailed-after-adding-menstrual-blood-other-bodily-fluids-their「Thieving maid served family food mixed with her urine and blood, gets jail」(CAN)よりhttps://www.channelnewsasia.com/news/singapore/thieving-maid-served-employer-urine-blood-12259146「Secret camera catches the disgusting moment a maid pours her own URINE in her boss's juice」(Daily Mail Online)よりhttps://www.dailymail.co.uk/news/article-3559049/Secret-camera-catches-disgusting-moment-maid-pours-URINE-boss-s-juice.html
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社会 2020年01月21日 06時00分
世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第353回 アベ・ショックが始まった(後編)
18世紀に活躍したジュネーブ共和国出身の政治哲学者ジャン・ジャック・ルソーは、名著『社会契約論』に、「人民が減り、衰微してゆく政府が最悪の政府である」と、書いている。 日本の安倍晋三総理大臣は、憲政史上「最も国民の実質賃金を減らし」「最も国民の実質消費を減らし」そして「最も出生数を減らした」政治家であり、ルソーの定義に従うと「最悪の政府、三冠王」なのである。 前回、前々回と、2019年10月の消費税増税により、実質消費は(当然のことながら)下がり、さらには速報値段階ではプラスだった実質賃金も、確報値でマイナスに落ち込んでしまったことを解説した。とはいえ、第二次安倍政権発足以降、実質賃金も実質消費も継続的に下落してきたのだ。’19年10月増税は、下りのペースを「速めた」というのが正確な表現である。 もっとも、賃金や消費以上に強烈だった「ショック」は、’19年の出生数が90万人を割り込み、人口の自然減が50万人を上回ってしまった事実である。 特に第二次安倍政権発足以降、日本の出生数は急減。政権ごとの出生数増減率を計算してみると、安倍政権期の「マイナス」が文句なしでナンバーワンだ。 日本の少子化の原因は「既婚女性が産む子供の数が減っている」ことではない。有配偶女性一人当たりの出生数(有配偶出生率)を見ると、中期的には回復傾向にある。つまりは、保育所の待機児童解消や幼児教育・保育の無償化は、別に不要とまでは言わないが、少子化対策としてはほとんど役に立たない。 日本の少子化は、結婚の減少により引き起こされている現象なのだ。信じがたい話だが、今や50歳男性の25%が「未婚」という事態になってしまっている。1970年はわずかに1.7%だったため、衝撃的なスピードで「非婚化」が進んだことが分かる。 ちなみに、日本の若者の結婚願望は、際立って高い。男女ともに、未婚者(18〜34歳)の9割近くが「いずれ結婚するつもり」と答えている(データはいずれも「令和元年少子化対策白書」)。 そして、日本の結婚適齢期が結婚しない理由もまた、データから明らかになっている。(1)所得水準の低下(2)東京一極集中 日本の男性は、雇用が安定し、所得水準が高ければ、普通に結婚している。逆に、不安定雇用で所得が低い男性は結婚できない。雇用環境や所得水準により、ほとんど「階級」ができてしまっているのが現在の日本だ。多くの若者にとって、結婚は今や「贅沢品」と化している。 さらに、日本の地方の若者は、よりによって「出生率が最低」な地域、すなわち東京圏へと移動してきている。’18年に至っても、1年間で13万5000人が東京圏に流入した。当然ながら、若い世代が中心であろう。出生率の高い地方から、低い東京圏に人口が移ってきているのだ。少子化が進んで当然である。 問題は、所得水準の低下や雇用環境の悪化、東京一極集中は、安倍政権の「政策」により引き起こされているという点だ。何しろ、安倍政権は緊縮財政を続け、実質賃金低下をもたらすデフレーションを解決しようとせず、雇用規制はひたすら緩和。さらには、地方の公共投資を削減し、東京圏に「選択と集中」をしている。つまり、現在の日本の少子化は宿命でも何でもない。政策的な必然なのである。 というわけで、日本の少子化を本気で解決したいならば、政策は実質賃金引き上げと東京一極集中の解消が中心にならざるを得ない。具体的には、以下になる。(1)移民を入れない(2)緊縮財政から転換し、公共投資の「選択と集中」を中止し、地方を中心に交通・防災インフラを整備する(3)医療・介護・土木建設など、政府が労務単価を引き上げられる分野の支出拡大(4)非正規の公務員をすべて正規化する(5)労働規制を強化し、実質賃金引き上げを目指す(6)政府が企業の生産性向上の投資を全面支援(7)東京から地方への家計・企業の移動を免税・減税政策を推進 よくよく考えてみると、上記は「安倍政権が拒否し続けている」正しいデフレ対策そのまんまだ。いや、拒否というよりは、安倍政権は「真逆」の政策を猛烈な勢いで推進しているのだ。移民受け入れを拡大し、緊縮財政を続け、公共投資は東京圏に選択と集中。診療報酬、介護報酬を引き下げ、公共事業の労務単価上昇も抑制に懸命だ。地方交付税交付金を減らし、公務員の非正規化を進め、労働規制はひたすら緩和。派遣労働や不安定なフリーランス(個人事業主)を増やし、「高度プロフェッショナル制度」なる残業代ゼロ制度も導入。企業に口先で生産性向上を求めるものの、政府はカネを出さない。東京から地方へ移転した際の減税政策は、多少はあるが、不十分である。 つまり、少なくとも日本においては「少子化対策=デフレ対策」になるのである。そして、安倍政権はデフレ対策ではなく「デフレ化政策」ばかりを推進する。結果的に少子化のペースが加速した。当たり前すぎるほど、当たり前の結果ではないか。 楽観論を書きたいわけではないが、少子化・人口減は日本復活の「鍵」になりえる。つまりは、日本における「正しいデフレ対策」が、そのまま「正しい少子化対策」であることを理解するのだ。そして、デフレ化、少子化を推進する安倍政権のグローバリズムを食い止めるべきだ。「少子化、人口減少に危機感を持つならば、グローバリズム的政策を転換しなければならない」 この事実だけでも国民に共有されれば、希望が見えてくる。逆に、このままデフレ化政策が続く場合、将来的な日本人消滅が確定する。 まさに、歴史の教科書に残すべき「アベ・ショック」ではないだろうか。********************************************みつはし たかあき(経済評論家・作家)1969年、熊本県生まれ。外資系企業を経て、中小企業診断士として独立。現在、気鋭の経済評論家として、分かりやすい経済評論が人気を集めている。
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社会 2020年01月20日 17時00分
みひろのほろ酔い晩酌グルメ ★鰤みそ漬
鰤みそ漬 内容量:1切 価格:756円(税込) 呼子 萬坊 http://www.yobuko-manbou.com/ みなさん、お正月ボケはもう治りましたか? わたしは背筋も伸び、シャキーンとしておりますよ! お酒の席で話が盛り上がり、番組への出演が決まったりしているので、今年もフットワーク軽めにいっちゃいます! 若い子の間では“忘年会スルー”や“新年会スルー”なんてのが流行っているそうですが、上司や取引先の人と飲むことでいいお話を聞けたり、素敵なこともいっぱいあると思うんだけどな。わたしは昔から、忘年会も新年会も大好き。もともと人見知りなので、ちょっと酔ったくらいの方がペラペラとお口が回って、みんなと仲良くできるというのもありますが(笑)。 さて、それでは本日も晩酌のお時間とまいりましょう。今宵のおつまみは、呼子 萬坊さんの「鰤みそ漬」です。今が旬のブリですぞ〜。こちらは、萬坊さんの「冬季限定名物商品」なんだそうです。 脂の乗った寒鰤は、メチャクチャふわっふわしていて、口の中に入れたらホロッとほどけるんです。パサついた感じなんてこれっぽっちもなくて、冷凍でもクオリティーが高い! ブリは白みそで漬け込んでるのですが、甘味がしっかりとあって、塩味控えめの上品な仕上がりになっています。そして、血合い部分はほのかな苦味があるので、甘味と苦味のバランスが絶妙なんです。 昔はこの苦みが苦手でしたが、いつの間にか大好きになり、味覚が大人になったなぁと実感しました。この苦味こそがお酒に合うんだよな…と、完全に呑兵衛でございます(笑)。 鰤みそ漬に合わせるのは、やっぱり日本酒ですよね。わたしは熱燗にして、晩酌しました。寒鰤の味をしっかり感じたいので、キリッとキレのある日本酒をチョイス。 日本酒以外でも、ビールやワインなんかとも相性よさそう。もちろん、あったかいご飯とお味噌汁で、朝ごはんしても間違いないでしょう! しっかりと味付けされているので、まずは何もつけずに召し上がるのをオススメします。また、大根おろしと一緒にいただいてみると、さっぱり感が加わって、こちらも美味ですよ。ぜひ、みなさんも晩酌のお供にいかがでしょうか?***************************************PROFILE●1982年5月19日生まれ、新潟県出身、血液型A。T153、B82・W59・H84。趣味はショッピングと体の手入れ。「新みっひーランド みひなな食堂」がスカパー!で放送中。
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社会 2020年01月20日 12時10分
34歳無職男、全裸でバスに乗り込み逮捕 2,30人乗客がいる中、無言で席に座る
19日、神戸市中央区の路上でバスに全裸で乗り込んだとして、同市灘区の無職男(34)が現行犯逮捕。その犯行理由に呆れ声が広がっている。 事件が発生したのは19日午前7時過ぎ、JR三ノ宮駅付近に停車していたバス。灘区に住む無職の男(34)が全裸で現れると、そのままバスに乗り込み、無言で席に座った。服や所持品などは一切持っておらず、何を考えていたのかは全く不明である。 この様子を見たバスの運転手が「全裸の男がバスに乗り込んできた」と通報。駆けつけた警察官に公然わいせつの疑いで現行犯逮捕された。取り調べに対し、男は「酔っぱらっていて覚えていない」と話しているという。当時、バスには20~30人の乗客がおり、その様子は異様だったと思われる。現在、警察が詳しい動機や乗車に至るまでの過程を追及している。 この犯罪に、「寒くなかったのか」「何を考えているのかさっぱりわからない」「単なる露出狂だったのでは」「乗客が怖かったと思う」などの声が上がる。また、「好きで全裸になったわけではないのでは」「何か特別な事情があったのかもしれない」など、裏を読むようなコメントもあった。現在のところ、「何があったのか」についてはわかっていない。 当然ながら、全裸で外を歩くなどした場合は公然わいせつ罪となる。2018年7月には同じ神戸市で、自宅の庭先で全裸になっていた男性が公然わいせつ罪で現行犯逮捕されたことがある。外出時に服を着ることは、現代日本社会では、当たり前の話なのだ。 容疑者は酒に酔っており、事件に巻き込まれたのではなく、理性を失っていたものと思われるが、「酒に酔っていて覚えていない」という言い訳は、犯罪において通用しない。罪はしっかりと償うべきだ。
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社会 2020年01月20日 12時00分
ソープランド街にも好影響! インバウンドで沸く滋賀県の『おごと温泉』
琵琶湖西岸にある『おごと温泉』(滋賀県大津市)の宿泊が好調だ。その最大の要因は、ここでもインバウンド観光客。京都や奈良に宿泊できなかった外国人観光客が雄琴に回って来ているらしく、温泉旅館、ホテルの宿泊客はいずれも前年比を20%近く上回り、新年も順調だという。 雄琴は琵琶湖や比叡山観光の玄関口な上、旅館、ホテルの規模や宿泊料金が手頃な設定になっていることも人気の1つのようだ。 年配の方にとって雄琴といえば、どうしてもソープランドのメッカというイメージがある。だが、本来は比叡山開山の祖・伝教大師最澄が開いたとされる歴史ある温泉地だ。しかし、昭和40年代、湖畔にソープ街が出現して以降は歓楽街と化し“男性天国”のイメージが定着、温泉旅館の影は薄くなっていた。 これに危機感を持った地元の旅館組合は、若手経営者が中心となって観光キャンペーンを展開し、料理と美容中心のコースで女性客の誘致や、比叡山観光とのタイアップなどで新規開拓とイメージ回復に努めた。2008年にはJR西日本へ申し入れて、JR湖西線の雄琴の駅名を「おごと温泉」に改称している。「外国人には雄琴=ソープというイメージがありません。そやから京都や奈良にも近い、温泉があって料理も旨いという雄琴本来の魅力を素直に評価してくれているのが何よりですわ。このチャンスを逃さない手はありません」(旅館関係者) 温泉旅館側はこの機会に男性天国とは別の、温泉地本来の魅力を打ち出して日本人観光客を含めて、さらなる集客アップにつなげたい考えだ。 一方、琵琶湖畔のソープ街はどう見ているのか?「昔はお客さんを紹介し合ったりで、ええ関係やったんですよ。今はいろいろうるさくて、積極的にタイアップとはいきません。それに基本的に外国人NGの店が多いから、インバウンドの客が増えても直接の影響はないでしょう。温泉旅館がにぎやかになるのはこちらにとってもプラス要因です」(ソープランド経営者) ウィンウィンの関係か。
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社会 2020年01月20日 06時30分
米国vsイラン「第三次世界大戦」危機 窮地に立たされる韓国と北朝鮮の末路
年明け早々の1月3日、イラン革命防衛隊の精鋭・コッズ部隊のカセム・ソレイマニ司令官が米国によって殺害された。イラクの首都バグダッド付近の国際空港で、ソレイマニ氏の乗っていた車列が米軍の放った無人飛行機によるロケット弾で攻撃されたのだ。 イランの最高指導者であるアーリー・ハメネイ師は同日、SNS上で「手を血で汚した犯罪者を待っているのは厳しい報復だ」と宣言。実際、8日に米軍のイラク駐留基地2カ所をミサイルで攻撃した。米国によるイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官殺害は、イランによる国家レベルの報復攻撃に発展したのだ。「1月8日、トランプ大統領は『イランによるミサイル攻撃の死傷者はない』としてイランへの軍事攻撃を見送ったことで、戦争は回避しました。ただ、依然として中東情勢は緊迫した状態が続いています」(国際ジャーナリスト) まず、今回の危機を理解するためには、米国とイランの長年続く対立構造を理解しておく必要がある。 1979年にイランの革命指導者ホメイニ師が親欧米だったパーレビ王政を打倒。欧米との関係が一気に悪化する中、イランの首都・テヘランの米国大使館が過激派に占拠され、大使館員ら52人が1年以上(444日)にわたって人質となった。この事件をきっかけに米国とイランは断交。その後も、イランの核開発問題が発覚するなど、米国とイランはことあるごとに対立し、現在に至っている。「ソレイマニ氏は、イランで英雄と呼ばれる人物で、ハメネイ師の評価も高かった。事実上、イランのナンバー2の存在です。ソレイマニ氏の殺害は報復を招き、中東情勢がさらなる混乱に陥るリスクがあるとの懸念から、ジョージ・W・ブッシュ、オバマの両政権時は殺害計画を実施しないと決定したほどの超重要人物です」(国際政治学者) トランプ氏も大きなリスクがあることを分かっていたはず。それなのに、なぜソレイマニ氏の殺害に踏み切ったのか。「9日、トランプ氏は記者団に『我々は完全なモンスターを捉えて排除した。ずっと前に排除すべきだった』と指摘。その上で、ソレイマニ司令官を殺害した理由を『彼らが米大使館の爆破を企てていたためだ』と説明しています」(同) 国防総省高官らはトランプ氏の発言を裏付ける形で、ソレイマニ司令官が関与した複数の計画について情報を入手していたことを明らかにした。爆発物を使って米大使館を攻撃する計画もこの中に含まれていたというが、ある米高官は米紙ニューヨーク・タイムズにて「攻撃情報は根拠が薄い」と指摘。その理由として、ハメネイ師が司令官に攻撃の承認を与えていないとの情報も米政府は把握していたことを挙げた。★中国とロシアが米国非難「トランプ氏の現在の最優先事項は、今年11月に実施される大統領選です。国民に、イランに対して弱腰であることを見せるわけにもいかず、強気の姿勢で押し切る必要性に駆られた行動というのが殺害の本当の理由です」(前出・国際ジャーナリスト) また、歴代の大統領がやろうと思えばできたのに様々な配慮から実行してこなかったことを実行するスタイルは、トランプ氏の専売特許だ。「『今までの大統領にはできないことを自分は実現した』という姿を国民に見せたいという思いもあったのかもしれません」(同) 理由はどうであれ、これまでの米国大統領が恐れて実行してこなかったソレイマニ氏の殺害を、トランプ大統領は実行した。しかし、この決断が世界情勢も緊迫させている。「ソレイマニ司令官が米軍に殺害されたことを受け、中国とロシアの両政府の外相が、ともに米国を非難しました。昨年12月27日には、中東のホルムズ海峡につながるオマーン湾などで、イラン、中国、ロシアの海軍による合同軍事演習も行っています。米国とイランが本格的に戦争を始めたら、イラン側にロシアと中国の“レッドチーム”が加わっていたでしょうね」(軍事アナリスト) 一方、イギリス、フランス、ドイツなどの西側諸国はNATO(北大西洋条約機構)同盟国の義務として、米国側に付くことになる。もし米国が反撃していれば、世界各国を巻き込んだ「第三次世界大戦」に発展していたかもしれないのだ。 もし戦争になっていれば、もちろん米国の同盟国である日本も影響を受ける。中東に派遣される自衛隊が危険にさらされることになるし、イランは親日国と言われているが、日本が何らかのテロ攻撃を受ける可能性も高まる。 さらに心配されるのが、北朝鮮の“暴発”だ。 何しろ現在の北朝鮮は、経済制裁で青息吐息の上に農作物の不作にあえいでいる。人手不足で重労働に駆り出される朝鮮人民軍の不満も高まり、「いつクーデターが起きてもおかしくない」状況で、北朝鮮の国内は極めて不安定な状態だからだ。★日本は円高傾向で大打撃「金正恩党委員長はこのままだと、軍や国民の不満を抑え切れないことをよく分かっていますし、イランの核開発は北朝鮮の助けがあったと言われています。ですから、米国・西側諸国連合VSイラン・ロシア・中国という構図になれば、北朝鮮は嬉々としてイラン側に加わったでしょう」(北朝鮮ウオッチャー) しかも、正恩氏は昨年12月末に開いた党中央委員会総会の演説で、「世界は遠からず『新型戦略兵器』を目にする」と語り、核開発や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験について、一方的に公約に縛られる理由はもはやなくなったと宣言した。米国への挑発行動を激化させ、ミサイル発射実験を繰り返すことが予想される。 ただ、その場合は米国が正恩氏を暗殺するために進めていると噂される「斬首作戦」を決行する可能性がある。「米軍特殊部隊が北朝鮮に潜入して、金正恩氏を殺害する、あるいは捕縛する軍事作戦については、正恩氏までたどり着くことが極めて難しく、捕縛や殺傷に至ることはできないと思われていました。しかし、今回のソレイマニ氏と同様の無人飛行機による殺害方法であれば、成功の可能性は高いでしょうね」(軍事ジャーナリスト)「斬首作戦」決行の可能性が高まるほど北朝鮮が反米傾向を強める一方で、窮地に立たされているのが韓国だ。「米国は昨年から、中東からの原油輸出の要衝であるホルムズ海峡の安全確保を目指す『国際海洋安保構想(IMSC)指揮統制部編制』(いわゆる有志連合)への参加を韓国に何度も要請してますが、韓国はそれをかわしながら、独自にホルムズ海峡を行き来する韓国船舶の保護をする案を考慮中です」(韓国ウオッチャー) これに業を煮やしたハリス駐韓米大使が1月7日、韓国テレビのインタビューで「韓国が(中東に)兵力を送ることを希望する」と語り、文政権に派兵の決断を迫っている。「その一方で、サイド・シャーベスタリー駐韓イラン大使は9日、中央日報の単独インタビューに応じ、韓国が中東に派兵する場合、韓国と断交の可能性に言及しています。まさに板挟みの状況です」(同) 北朝鮮との統一国家樹立を目指す文在寅大統領にとっては、中東情勢の変化は想定外の事態だった。「ひとつ判断を誤れば国家存亡の危機です。有志連合入りを拒否して米国を裏切るのか、はたまた米国側につくのか。国内経済の不振、検察バトルを繰り広げて支持率が低迷している文氏は、この決断がターニングポイントになりそうです」(前出・国際ジャーナリスト) 半島情勢にも影響を与えている米国VSイランの対立構図は、現状、イランの報復は一度にとどまり、トランプ氏も矛を収めたことで、いったんは落ち着いた。 とはいえ、すでに米国とイランは戦争状態にあるといっても過言ではない。イランは米国との間で火種となっている核開発を今後も進める方針であり、いつ全面戦争に発展してもおかしくない状況だ。 また、このまま冷戦状態が続くだけでも、世界経済は大ダメージを負うことになるだろう。「日本でも年明けにはリスクを回避するべく株が売られ、大幅に日経平均が下がり、安全資産といわれる円が買われました。トランプ氏が戦争回避に動いたことで落ち着きましたが、中東が不安定になればなるほど、円高傾向は強まり、輸出大国である日本は大打撃を受けることになります」(大手証券会社アナリスト) 日本は中東に原油や天然ガスなどエネルギーの大半を依存している。戦争、または冷戦で日本に原油や天然ガスを運ぶ航路が寸断される可能性も高い。 半島情勢も含め、まだまだ予断を許さない状況が続きそうだ。
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社会 2020年01月20日 06時00分
1人のご近所さんに許したら、畑中の大根が持ち去られる 被害にあった農家の対応に称賛
地球温暖化による気候変動、農業人口の減少など、農家が抱える問題は少なくない。海外では、大切に育てた作物を、驚くような形で失った農家がいる。 海外ニュースサイト『Oddity Central』は1月9日、近所の人に自作の大根を取る許可を与えた農家が、全収穫分の大根を根こそぎ取られてしまったと報じた。 同記事によると、中国・湖北省に住む農家の男性2人は、近所の住人から、「お宅の作った大根をスープに入れたら、とても美味しかった。大根を少し分けてもらえないか?」と頼まれたそうだ。農家の男性らは、近所の人だし、「数本ならOK」と大根を無料で取る許可を与えたという。 翌日、男性らの畑には、見たこともないくらいの人であふれていたという。近所の人に話した「数本無料OK」の親切が、いつの間にか「畑の全大根が無料」と話が変わってしまったようだ。どの時点で誰が話を捻じ曲げたのかは分かっていないが、SNSなどで噂は瞬時に広まり、噂を聞きつけた人が、畑に押し寄せたそうだ。農家の男性らによると、「無料大根」を求めてやってきた人は、3千人はいたという。中には120km以上遠方から来た人もいた。男性らは、全収穫分の大根500トン分(約460万円相当)の被害を被ったという。 男性らは警察に通報したものの、目の前で大根が取られていく様を見つめることしかできなかったようだ。親切心が思わぬ損害を招いたが、農家の男性らは「大根の一件は、チャリティだったと思うようにする。被害届を提出したり、損害賠償を求めることはしません」と同記事の取材に対し、語ったという。 このニュースが世界に広がると、ネット上では「農家の神対応に拍手を送りたい。素晴らしい人だ」「農家の心の広さに感動!」「大根を取っていった人にも問題がある。畑に到着した時点で、普通気付くでしょ。良心が痛まないのか?」「近所の人だから、デマを拡散した人の特定は容易。親切を仇で返すとは許せない」「高くついたレッスン代だ」「だから農家は皆、銃を持つべきなんだ」「中国だから起こる出来事」などの意見が上がった。 海外には他にも、思わぬ形で被害を被った農家がいる。 海外ニュースサイト『Daily Mail』は2019年6月14日、オーストラリア・サウスオーストラリア州の酪農農場で火災が発生し、納屋などが燃え、約1100万円相当の損害が発生したと報じた。 同記事によると、2019年6月14日深夜未明、酪農農場の納屋が燃えていると警察に通報が入ったという。納屋は焼け落ちて、中にあったトラクターと1トン分の餌が燃えたそうだ。火災発生直前、急いで現場から立ち去る車の音を、近隣住人らが聞いている。警察では、放火とみて捜査を進めているという。 被害にあったのは、サウスオーストラリア州でも最大級の酪農農場。農場の所有者の男性によると、火災の約6週間前にも、何者かが農場の門を開けて、100頭近い牛が逃がされる出来事があったそうだ。近年、動物の権利保護を訴える過激な団体が、農場を襲撃する事件が増えており、所有者の男性は「犯人はアニマル・ライト(権利保護)活動家だと思うが、捜査結果を待ちたい。セキュリティの強化が必要だ」と同記事の取材に対し、語ったという。 農業従事者にとって、最も警戒しなければならないのは、人間なのかもしれない。記事内の引用についてFarmers let neighbors help themselves to a bar or two of their radishes, incur $42,000 in losses(ODDITYCENTRALより)https://www.odditycentral.com/news/farmers-let-neighbors-help-themselves-to-a-bag-or-two-of-their-radishes-incur-42000-in-losses.htmlFarmers say they are living in fear from vegan activists after an explosive fire caused $100,000 worth of damage to their property(Daily Mailより)https://www.dailymail.co.uk/news/article-7141199/SA-dairy-farmer-living-fear-vegan-activists-fire-causes-extensive-damage.html
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社会 2020年01月20日 06時00分
田中角栄「怒涛の戦後史」(16)元首相・宮澤喜一
「他山の石」という言葉がある。他人の受け入れ難い言行を見て、それを参考に自分の品性などを磨く助けとすることの謂である。田中角栄にとっては、宮澤喜一こそがその「他山の石」でもあったようだ。 まず、田中と宮澤は政界入りまでの生いたち、環境が違っていた。ここから、政治とは何かの発想がことごとく異なり、やがては双方の不信感に直結していったようであった。 田中は頭脳明晰ながら家計を助けるために、尋常高等小学校を卒業すると土建業の下働きなどをしながら15歳で上京。地べたをはうようにして泥水をすすり、やがては独立して土建業で成功し、それを足場に政界進出したことは知られている。要するに、叩き上げの人生である。 対して、宮澤といえば、田中同様こちらも頭脳明晰、東京帝国大学法学部を首席で卒業、大蔵省に入っている。すごいのは、現在の国家公務員総合職試験である高等文官任用試験で、通例は一つパスしてくるのだが、なんと宮澤は行政科と外交科の両方をパスしてきた。エリートぞろいの大蔵省における“伝説”の中でも、のちに首相となる福田赳夫と宮澤が、「秀才」の双璧と言われているのである。 なるほど、テクノクラート(官僚)としての宮澤の手腕は堅実で、鋭い分析力、語学力、実務能力の高さは誰もが一目を置いていた。 まず、大蔵省の先輩、池田勇人の目に止まり、池田が時の吉田茂首相に買われて次官から政界入りし、代議士1年生で大蔵大臣に大抜擢されるや、宮澤はこの池田蔵相に秘書官として取り立てられた。 案の定、その時の仕事ぶりはソツがなく、やがて池田が首相の座に就くと、対米交渉の舞台裏で存分に腕を振るったものである。時に、米国の高官いわく「ミスター池田は、小さいがキラリと光るダイヤモンドを持っている」と、宮澤の存在をうらやましがるほどだった。 なるほど、その後も宮澤は、佐藤栄作、三木武夫、鈴木善幸、中曽根康弘、竹下登の各内閣で、やがて自らが首相の座に就き退陣したあとも、小渕恵三、森喜朗の両内閣で閣僚を務めている。その政治手腕には定評があり、経済企画庁長官、通産大臣、外務大臣、官房長官、副総理、大蔵大臣といった重要ポストを担った。 ところが、歴代内閣がみな宮澤を重用したにもかかわらず、田中の宮澤への評価は低かった。 田中は首相になる前、一度だけ宮澤と酒席を共にしたことがある。宮澤は酒に強く、酔うと目がすわり、相手が誰であれ経済、財政の議論をかましてくるクセがあったが、このときも同様だった。 田中は宮澤との酒席のあと、側近にこう漏らしたという。「アイツは食えん。たしかに第一級の秘書官ではあるが、政治家じゃあない。二度と酒は飲みたくない」★田中内閣では「排除」 つまり、宮澤はエリートではあるが、政治家としてきれいごとで終わっていると見たのだった。政治の世界は、困った者もいれば、泣いている者もいる。政治とは、助け、助けられの泥くさい作業なのだ。そのあたりが、分かっていないということである。 対米交渉では評価をされた宮澤だが、田中からすれば真の修羅場となる外交交渉などは、何もできていないとの不信感も強かった。 例えば、田中は佐藤内閣の通産大臣で、それまでこじれにこじれていた日米繊維交渉を、一気に解決してみせたという経緯がある。田中の前の大平正芳、そして宮澤の両通産大臣は、なんらこの交渉を前進させられずにいたのだった。 田中は道路を直せ、橋を造れという地元選挙区の要望を次々に聞き入れ、「陳情を受けることこそ民主政治」と公言していた。対して、宮澤は「そんなことは県会議員がやるべき。世界をにらみながら、政治のカジ取りこそやるべき」の姿勢で、二人が噛み合うところはまったくなかった。 田中内閣時代の田中派担当記者が、こんな証言を残している。「田中内閣の前の佐藤内閣時代でも、田中は宮澤を嫌っていた。ために、自らの政権ではもとより、佐藤政権でも宮澤の党三役や国会対策など野党との折衝は無理と判断、ドロドロした舞台裏の仕事からは排除していた。 また、閣僚ポストも一切、田中、大平の両内閣では宮澤に与えなかった。大平もまた、宮澤とは反目していたからだ。田中がネジを巻いて“宮澤はずし”をしたともされるが、大平も同様に一番苦しいときに、同じ派閥の流れにある宮澤が何ひとつ泥をかぶったり、汗をかいたりしてくれなかったことで、不満があったのです」 政治は、いや人生は、時に「汚れ役」を回避しては成り立たないということを、若くして脳裡に刻み込んできた田中にとっては、やはり宮澤という存在は「他山の石」以上のものではなかったということであった。(本文中敬称略)***********************************************【著者】=早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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社会 2020年01月19日 22時30分
丸ビルを占拠した伝説の女アウトロー「ジャンダークのおきみ」【背筋も凍る!女の事件簿】
今回ご紹介するのは実在した「女アウトロー」の伝説である。 深田恭子主演のドラマ『ルパンの娘』(2019年7月~9月放送)など、いつの時代も日本人は「女盗賊」にロマンを求めるものだ。 大正13年(1924年)、東京都千代田区にある丸ビル(丸の内ビルディング)は関東大震災などで行き場を失った不良少年・少女の溜まり場となっていた。当時の東京は夜になると、不良少年や少女たちが毎日のように喧嘩に明け暮れており、小さなスラム街の様相だったという。そんな丸ビルにたむろする不良少年たちを取り仕切っていたのが、「四谷ハート団」と称する半グレ集団だった。そして、この「四谷ハート団」のボスとして君臨していたのが「ジャンダークのおきみ」だった。 このジャンダークのおきみ、僅か19歳ながら類まれなるリーダーシップを発揮し、四谷ハート団をまとめ上げる一方、その美貌は当時の裏社会でも有名であったという(ジャンダークの意味は恐らく「ジャンヌ・ダルク」が訛ったものと思われる)。 さて、このジャンダークのおきみだが、昼間は表の顔を持っており、なんと丸ビル内にある東亜貿易商会に勤めるOLであった。 しかし、その美貌は丸ビルの中でも特に目立っており、オフィス内でも数多くの男性との性的関係が噂されていたという。 その結果、ついたあだ名が「丸ビルの看板娘」であったが、夜になると「ジャンダークのおきみ」に変身。丸ビルを占拠する女ボスとなっていたのだ。 まるで漫画のようなお話である。 なお、ジャンダークのおきみは1924年12月9日に恐喝などで逮捕。仲間と洋食店で食事を摂っている最中に捕まるという実にあっけないものだった。 現在、「ジャンダークのおきみ」は、知る人ぞ知る伝説的な女アウトローとして、令和の今日まで名前が語り継がれている。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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