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切れ味抜群サメ脳炸裂 森喜朗元首相の「名言」30連発 東京五輪は“シンキロウ”か(2)

 '00年5月15日に、神道政治連盟国会議員懇談会の結成30周年記念祝賀会に出席した森氏は−−、
 「日本の国は、まさに神の国であるということを国民にしっかりと承知していただくという思いで(神道政治連盟は)活動してきた」などと発言。マスコミや野党から「国民主権や政教分離を真っ向から否定する失言」と袋叩きにあった。

 しかも、同発言が思わぬ災いを呼んだことは、いまだ記憶に新しい。
 「この発言に、当時連立を組む公明党は真っ青となった。なぜなら、同党の支持母体である創価学会に説明責任が発生したからです。弱り切った公明党は森氏に陳謝を求めたが、騒動はこれで収まらず、内閣支持率が20%前後に急落。野党から不信任案が提出される中、森内閣は解散に打って出なくてはならなくなった。そのため、当時は『神の国解散』と揶揄され、『森首相には応援にきてほしくない』という候補者が続出したのです」(自民党関係者)

 ただ、その最中でも森氏のKYぶりが衰えることは、なかった。解散総選挙を迎えた'00年6月20日。新潟県で選挙応援演説に立った森氏は、世論調査で4割近くが政党の投票先を明らかにしなかったことに触れ、こうブチ上げたのだ。
 「(無党派層は)そのまま関心がないといって寝てしまってくれれば、それでいいんですけども、そうはいかないでしょうね」

 まさに、有権者を愚弄するような発言だが、これが政権末期になるとさらに加速化していく。
 '01年2月10日に、ハワイ沖で『愛媛県立宇和島水産高等学校』の生徒らを乗せた漁業実習船『えひめ丸』が、米原潜に衝突され沈没。9人の不明者を出す事件が起きた。事故当時、森氏は休暇を取ってゴルフに出掛けていたが、国の対応を尋ねに詰めかけた取材記者に、こうブチ切れたのだ。
 「なぜ、ここまで入ってくるの。ここはプライベート(空間)ですよ」「どうして危機管理(が必要)なのか。事故でしょ!」

 その後、森内閣は一気に死に体となり、'01年4月に終焉を迎えるのである。
 かつて自民党担当だった記者が言う。
 「森さんは、ざっくばらんな性格がNHKの籾井勝人会長と同じで、発言が独り歩きすることを理解できていない。首相辞任後の'03年3月にも、『子どもを沢山作った女性に将来国がご苦労さまでしたといって面倒みるのが本来の福祉』『子どもを1人も作らない女性が好き勝手自由を謳歌し楽しんで齢取って、税金で面倒みなさいというのは本当におかしな話だ』と発言したが、これもその表れでしょうね」

 懲りない森元首相の「失言レジェンド」は、まだまだ続きそうである。

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